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2012.6.30〜7.8まで、7泊9日のパリのひとり旅。
29日の金曜日、仕事を終えて成田から夜便でパリへ。
パリには翌30日の早朝に到着し、パリに18年住んでらっしゃる大好きなPMさんのお宅へ。
PMさんは私を妹のように可愛がってくれる、優しくて美しく頭のいい女性。
「早朝に女一人でホテルでウロウロするのは危ないから、家においで♪」と暖かく迎えてくれました。
シャワー浴びてすっきりするといいよ・・・と言っていただき、ありがたくシャワーをお借りし、元気チャージ完了!
何かとお世話になりますが、よろしくお願いします。

クロックムッシューとポテトサラダと紅茶。
私とのおしゃべりを止めることなく、
知らぬ間にパパパッ、サササッっと、
朝食を用意してくれました。
「ちょっとパリっぽいでしょ?」と。
美味しいっ♪

PMさんはパリと日本でワインとおもてなし料理のお教室
「CEPAGE」を主宰されています。


 

PMさんの御宅から地下鉄でVANVESの蚤の市へ。
ここは以前、かまこ姐さんとも来たことがある。
あの時は12月のノエルの季節で寒かったけど
今日は爽やかな夏のお天気です。

「蚤の市では、「いいっ♪」と思ったら即決即買いよ」

「わずかな金額を値切るより、言い値のまま
   気持ちよく売ってもらったほうがいいのよ」

PMさんから伝授してもらった蚤の市での必勝法。
さぁ、いいものに出会えるかな。

 

 


あっ、RICARDの水差しだ!
PMさんは何個もコレクションしていて
私も欲しいって思ってたんだ。
ミニひまわりとかラベンダーなんかを飾ると
すごく可愛いいのよって教えもらい買う気マンマン。
欠けがないかチェック・・・完品だ。
パリのカフェで使われていたモノかな?
お値段を聞くと18ユーロ。
相場よりとても安いとのこと。

伝授された必勝法に則って値切らず即決!
「これ買いますっ!」

この後、にこやかに微笑んでるお店のお兄さんと
並んで一緒に写真も撮ってもらい、
いい思い出になりました。

今、見ると、深緑のガラスの水差しもステキ!

 


錆びた大きな鍵。
誰の部屋の鍵だったのだろう・・・。

思いをめぐらすのも蚤の市の楽しみのひとつ。

Parisの文字の飾り。
バッグとかに付けるのかな?
可愛いな・・・。

私のバカ、バカ。
なんで買ってこなかったんだろう。

 

すばやい速さでPMさんが動いた。
本や布とか雑然と置かれた中から
1981年のシャトー・カルボニューの
ワインの木箱の板を秒殺!
あまりの速さに私はあっけにとられ「何?何を買ったの?」

それも2ユーロだって。PMさんアッパレ!

以前PMさんがサンテミリオンのボードに、
ムースのグラスをサーブしていて、
すごくステキ、とメールを送ったら、
チーズを飾ってもステキなんだよ、と
教えてもらっていたっけね。流石っ!

多くのモノの中から欲しいもの、ステキなものを見つけ出す。
自分の好きなもの、欲しいものが分かっているからこその技

その後、PMさんは黄色の小さなRICARDの水差しもゲット。
それも破格の5ユーロで。
PMさんもいい買い物が出来て嬉しそう♪
私もウレシイ、よかった。

 

帰りは念願のバスで。
観光客には敷居がとても高いバスですが
PMさんと一緒なんでラクチン。
バスは乗りながら街並みを眺められるし、
旅行気分というより住んでいる気分です。

バスは2台を連結させているので長い。
PMさんから乗り方や降り方を教えてもらった。
バスが乗りこなせるようなったら
パリ上級者よね。

 

PMさんのおうちに戻り、蚤の市の戦利品の写真撮影。
構図が決まらず、何枚も失敗写真を生み出したあげく、
PMさんにヘルプを依頼。
「こんなのどう?」と、ちゃちゃちゃとお皿をずらして、
リカールを寝かせて

この構図、いただきました。

奥のお皿は先ほどの蚤の市で見つけたもので
黄色のポルトガルの大皿、1枚5ユーロ。
PMさんさんとお揃いで2枚ずつ買いました。
何を盛ろうかな〜。

こういうお皿は持っていなかったので、ウレシイ♪

簡単にお昼ごはんにしようね・・・と
これまたサササ〜ッと
私の知らないうちに
お蕎麦と鮭の南蛮漬けと
切干大根のサラダを用意してくれました。

まさかパリで蕎麦が食べられるとは!
それも物凄い速さで出てくるんだから。
おもてなしが身についている人って
すごいなーって思う。

お昼を食べてしばらくしたら、
また一緒にお出かけします。

 

 

 

 

突然のデモのため通行止め、急遽バスを降りて
メトロを乗り継いで走って向かった先は・・・
パリ1区のマダム久田のチーズサロン「チーズ講習会」です。
私のパリ滞在中に追加講義が設定されたと聞いて
私の分もすばやく申し込んでくれていました。
PMさんナイス!

サロンの2階には、ぎっしりの日本人生徒さん。
ここは日本ですか?
パリで料理人をされていると思しき男性も数名。
皆さん、はじめまして。

ミント水でPMさんと乾杯!

「AOCチーズを食べ尽くす」特集。
なんと11種類のチーズです。
種類の多さとチーズのポーションにいちいち驚き、
やっぱチーズはフランスだよ、と感激。

チーズの詳細は「チーズ日記」でもどうぞ。

 

ヤギのチーズ4種。
ピコドンとシャビシュー・デュ・ポワトー
サントモール・ド・トゥレーヌと栗の葉に包まったバノン。

最初のふたつはどちらも若い熟成ですが
シャビシュー・デュ・ポワトーの方がやや栗っぽい食感に。

サントモール・ド・トゥレーヌは木炭の粉がまぶされていて
型崩れ防止のため藁が1本通っています。
日本で今まで食べてきたバノンは
水分を多く残した熟成がほとんどだったけど
これは乾いてセックな熟成状態です、こんなの初めて〜♪

ピレネーのロゼ、イルレギで乾杯!

次は牛乳のチーズです。

 

ドーン。
これは、オーヴェルニュ地方のカンタルです。
このチーズの歴史はとても古くて、
ローマ時代にまで遡るとか言われています。
ゴツゴツした外皮と、外皮に近いところが
チーズダニの作用で変化しています。

上のふたつはルブロションとアボンダンス。
ルブロションはムチムチとしていて
ミルクの甘みが際立ってファンの多いチーズ。
フランスではコンテ、ロックフォールに続いて
第三位の消費量を誇っています。

アボンダンスはナッツ風味の山の大型チーズ。
牛は同じ名前のアボンダンス種から。
山から牛が運ぶ時に縄をかけやすくするように
側面が湾曲しているのが特徴。

そして青かびのはブルー・ド・ジェックス。
この他に別名を2つも持ちます。
「ブルー・デュ・オー・ジュラ」
「ブルー・ド・セットモンセル」
小さなチーズ工房で家内工業的に作られています。
熱を加えると とびきり美味しくなりますよ。
お奨めは胡桃を混ぜて熱を加えてみてね。

左上はヌーシャテル。
この形はハート型ですが、全部で6種類あります。
私はハートしか食べたことないけど。

右上はポンレヴェック。
高さのサイズが違うそうでホントはポンレヴェックじゃなく
「カレ・ドージュ」「パヴェ・ドージュ」と呼ばれるもの。

左のはラングル。
シャンパーニュ地方のウォッシュチーズ。
熟成の時に反転させないため凹み(フォンテーヌ)ができます。
ここにシャンパーニュを注いで飲むというのがお楽しみ。

授業が終わって1階へ降りる階段の
ランプシェードもエメンタール。

マダムHISADAの「熟成士」の視点からの講義は
日本でのチーズ教室とは一味違っていて、
大変興味深い内容でした。
誘ってくださって、どうもありがとう♪

チーズでお腹いっぱいなので夕食はスキップして
1区のMONOPRIXでバッグを購入し、
ホテルのある15区まではバスで戻って
バス停近くのカフェでまったり。
店のムッシューにやけにPMさんが気に入られ
サービスだとポテトチップスやら白ワインもいただきました。

貴重なお休みの土曜日の
朝5時からずっと
私に付き合ってくれて案内してくれて
PMさんどうもありがとう♪

ホテルまで歩いて帰り、シャワーを浴びて寝不足もあってぐっすり。初日終了。

 


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