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6月19日、マドリッド2日目、今日は完全フリーの日。
フェリペ皇太子の新スペイン国王戴冠式が行われパレードがあるのです。
マドリッドの地下鉄の出入口が閉鎖されるタイミングや
道路が通行止めになる場所など、ほとんど情報がないため、
とりあえず朝早くに中心部まで地下鉄で出て、
パレードが始まったら路上で見て、その後は臨機応変に対応して
市場でチーズも買って・・・・というザックリの予定。

 

ツアーでよく食事の席が一緒になった60代の御夫婦+お友達Yさんから
地下鉄で中心部まで一緒に行って欲しいと頼まれ一緒に移動。
行きたいという靴屋までご案内したが、戴冠式の祝日のためお休み。
その後、ご夫妻は考古学博物館に行くとおっしやったが、
考古学博物館に興味がないというYさんは、
私の予定の乗っかり、一緒にパレードを見たいとおっしゃっる。
正直言えば、気ままにひとりで見て回りたかったのだけど、
私が断ると一人で動けなさそうで不憫に思い、ご一緒することに。
夕飯は四人で食べようと待ち合わせ場所を確認し、しばし御夫婦とはお別れ。

 

まるで即席親子のYさんと私の珍道中の始まりです。
「いつでも一緒にいるのが嫌になったら、そう言っていいからね」
あ・・・はい。

いろんな建物も39年ぶりの戴冠式を祝って国旗を纏っています。

 

道路も閉鎖されてきて、通れない道が増えてきました。
道を渡る時、警察官にかばんをチェックをされた。
私のカバンから「水のペットボトルは没収だ」と取り上げて
ボトルの蓋を取って水を道路に流そうとしている。
カチンっ!何の権利があってそんなこと!(あるのかもしれんが)
スペインの猛暑の中、自動販売機も無く不慣れな土地で
この水を取り上げられたら、熱中症で死んじゃうよ!
「これは私の水です。この道は通らないから返してください!」
私が反撃すると「あっ、ハイ」と、あっさり返してくれしまた。

水を返してもらい、別の道から挑みます。
次に遭遇した警察官は「水はいいよ」とスルーだった。
やっぱりね。さっき負けないでよかったよ。
スペイン国旗を振って、パレードを待つスペイン市民。
私も配ってた小さなスペイン国旗をもらって、気分が高まっています。
木陰を陣取って、待つこと小1時間。

来た、来た、パレード。
わくわくします。
でも、私、新国王の顔も知らんじゃないか。
どの人か、わかるのか?

黒のオープンカーから手を振ってる・・・・
あー、きっとこの人だ。(たぶんそうだ)

パレード終了。

パレードが過ぎ、人があっと言う間に消えた街中。

Yさんがトイレ、トイレ、と言うので、スタバに入る。
「コーヒー頼んでおいて。後で払うから」と、Yさんは地下のトイレに行ってしまった。
スペインではトイレのパスワードが必要なので、店員さんに私がパスワードを聞き、
日本語に直してYさんに伝えるため、地下の男子トイレまで追いかける。
はぁ・・・・。
で、コーヒー代は、未だに頂いていないんですけどね・・・・。ぷぷっ。

地下鉄が閉まっているので、地図を見て歩いて移動します。
途中で電子掲示板で国王のリアルタイムの映像が流れています。

 

Yさんのお目当ての靴屋が見つかる。
Yさんが買い物されてる間、私は街を散策することにした。
約束の時間に店に戻ると、まだ買い物は終わっていなかった。

「もう一足買いたいが、カードが使えずお金が足りないから、

200ユーロほど貸して欲しい」と言う。
え・・・・・・・
明日の最終日を前にして、私の手持ちのユーロも

人にお貸しできるほど多くは残っていない。
「私もこれからお土産など買うものがあるので、
お貸しできるとしても50ユーロぐらいしか・・・」

ごめんなさいね。
だから昨夜、お友達夫妻の忠告通りに、
ホテルで両替しとけばよかったのに・・・。

Yさん、もう1足は諦めてくれた。ほっ。

 

お昼の時間も過ぎていたので、どこかで食べようということになった。
サンタ・アナ広場は、テラス席を持つ良さげな店が並んでいた。
テラス席で食べたいね、ということになった。

選んだのはこの店。
テラス席が空くまでの間、店内で何か飲んで待つことになった。
Yさんは店に入るなり「俺、ビール」と私に言う。
はいはい、と、私が注文しに行ってくる。

テラスに呼ばれ、いくつかタパス(小皿料理)を注文しランチにします。

この時点で14時半、私もだんだんと疲れが出てきたようで、
まだ人間が出来ていない私は、だんだんと無口になってしまった。
なんとなくそれをYさんも感じている様子。
ごめんなさい、もうそろそろ限界。
「残りの時間でチーズを買ったり、ひとりで街も散策したいので」と
ちょっと可哀想だったけど、解放していただくことになった。

夜、ご夫婦と待ち合わせしている場所のマヨール広場まで
おひとりでは移動できないご様子なので、
一緒に歩いて行って、待ち合わせ場所を確認していただいてから、
別行動してもらうことにしました。
夜までの4時間ほどは、お互いひとりで楽しみましょう。
お達者で〜〜♪

身軽になって、ようやくホントのフリータイム。
マヨール広場のクチリェーロスの門、
名所なのだが、あまりに地味で門をくぐった後に、
ここでよいの?と悩んだほど。

 

マヨール広場から近い、ここに来たかったんだー。

 

サン・ミゲル市場。

 

内部は清潔でおしゃれな店が並んでいます。
魚や牡蠣の店、ハム、チーズ、野菜、パエリアなど。

様々な食材を買って、フードコートのように
テーブルで食べることができます。

何を買おうかなー

果物と野菜を売ってる店で、ガスパチョ発見。
2ユーロだって、安いね〜。
のども乾いてたし、買ってみよっと。
うわ〜ほんとに美味しいや♪

うわっ、でっかい、アンコウ?

口から内臓が出ちゃってま〜す。

カラフルで大きなパエリア鍋の店もある。
素敵だけど、買って日本に持ち帰るのはハードル高いわ〜。

市場を出て、また街の中を散策。
私、旅行にくるとかなり歩く人です。
サン・ミゲル教会。

歩道に熊の絵。
かわいいー。

王宮の隣のアルムデナ大聖堂

静かな大聖堂の中で、ちょっと心と体を休息します。
暑いから体力が消耗するんだよね。
でもありがたい、こうやって座れるところがあるってのは。

クリスチャンじゃないけど、祭壇でお参り。
いや、お祈りっていうのかな。
あと少しのスペイン旅が無事に終われますように。

オペラまで戻り、街をぐるりと散策して、
またサン・ミゲル市場へ戻ってきました。
そろそろチーズを買いましょうかね。

こんなチーズとか。

こんなチーズとか。

はたまた、こんなチーズも。

おっ、トルタ・デル・カサールの大小がある〜。

午後7時、ご夫婦+Yさんとマヨール広場で再会。
市場を案内して、少し飲んでおつまみを買ってつまんで。
2件目は、近くのバルで。

リオハの赤ワインと、魚介の揚げ物のミストを注文。
蛍イカと、大きなイカと、小魚とか、いろいろ。

エビのアヒージョ。
あと、何品か頼んだけど、写真なし。
いい感じに酔って、4人でバスに乗ってシェラトンまで帰りました。


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