10月2日 癸巳 晴
夜に入り将軍家二所より御還着。相州は当国一宮奉幣の御使いとして逗留し給う。
10月3日 甲午 霽
卯の刻相州参着し給う。戌の刻、相州の子息御所に於いて元服し給う。理髪は前の駿
河の守惟義朝臣なり。相模の五郎實義と号す。
10月6日 丁酉 晴
亥の刻大地震。
10月10日 辛丑 霽
申の刻甚雨雷鳴。
10月15日 丙午
大慈寺に於いて、葉上僧正舎利会を始行す。
10月27日 戊午 晴
寅の刻月太白(相去ること一尺五寸の所)を犯す。相並び辰の刻に及ぶまで見えるの
由、司天の輩これを申す。