2019,9.m

北のはずれ、アイスランド

アイスランドと言われても、何処にある国なのかとっさに思いつかない人が多いと思います。 日本の人口
密度が1k㎡=335名、アイスランドは1㎢=3.4名ですから、首都レイキャビックを除いたら離れ離れの集落
にパラパラと人の気配を感じるほどの人口密度です。  国土の面積は韓国と同じくらいですが、総人口が
35万人しか居ないのです。 全体の印象は火山と溶岩流、古い溶岩流に緑の苔が生えた平原と、はげ山
噴火に伴ってできた崖地そして氷河が支配する不毛の地です。   道路わきに草原の様に見えるのも、
溶岩流におおわれた、放牧にも適さない荒野なのです。  それでも人の営みは平原を牧草地に替え羊を
中心とした牧畜が取り入れられ、牛や馬が放たれています。  このアイスランドがサッカーで世界を沸かせ
たのを記憶されている方も多いことと思います。  一言で言えば金融を中心に栄えてきた国なのですが、
近年はその自然を売り物にした観光が大きな産業に育ってきました。
 
 
 
首都レイキャビックから30分ほど車を走らせるとご覧の様な高原に到着です。  ここはあの有名な地球の
割れ目「ギャウ」と「グルトフォス」へ向かう街道筋で、草原に見えますが不毛の地と言う方がぴったりで放牧
も出来ない溶岩の原っぱです。  画面タッチでグルトホスがご覧いただけます。 次にお見せする「ギャウ」
は、割れ目の左側のユーラシア大陸と右側のアメリカ大陸が誕生した場所だそうで、現在でも年間数センチ
ずつ 広がっているそうです。 
 
   
   
氷河は全土の11%を覆い多くは火山の上を覆っています。  火山と滝と氷河の島と言われますが地熱の
利用が盛んにおこなわれ熱源の80%を地熱で賄っているそうで、レイキャビック郊外にある地熱発電所から
でる温水を囲って満たしたのがかの有名な「ブルーラグーン」と言われる巨大温泉プールです。 駐車場から
バスで移動します。   この国の水道と温泉は多くの施設や家庭まで引かれ、ホテルの水道も日本以上に
綺麗だと言われており、スーパーでもミネラルウオーターは隅っこに置かれています。 
   
   
各所にある地熱発電所から道路に沿って太い配管が伸びています。  上の写真はレイキャビック市内に向かう
熱源の配管です。  ブルーラグーンを考えた人は天才ですね。 
   
 雨の中の見どころです。  岬から見た海を眺める観光地ですが、それらしい観光施設もなく自然そのものです。  

 
 とにかく景色がデカい! この国の観光はレンタカーに限ります。 勿論観光に力を入れてきていますので
バスによるツアーや小人数で自由に組めるドライバー付きのツアーもあります。  なかなか日本語となると
ハードルが高く、英語を勉強しなかった祟りが大きくのしかかってきます。    画面タッチ 駐車場の様子
   
   
玄武岩が六角柱に固まった海岸も観光―コースです。黒い砂が噴火の様子を伝えます。青い目のおネイサンはサマになりますな~ 
 
 
 
 やはりこの国に来て氷河を忘れる訳にはゆきません。 それにしても駐車場から歩くこと歩くこと半端な距離
ではありません。  氷河のそばまで行くのも大変なので望遠カメラでお茶を濁しました。

一つだけ自分で経験した注意事項ですが、風を伴う雨は折り畳みを始めとした雨傘は全く役に立ちません。
また、雨でツアーがキャンセルされることもまずありません。   それほど天気が変わりやすく、雨に対する
考え方が日本とは全く違うのです。  上下の雨具は必需品です。  しっかりしたものを用意してください。
   

折角の首都レイキャビックで民宿の様な所に泊まりました。  たまたま場所が教会のすぐ横でしたので
教会の塔に上がってみました。 右の写真がレイキャビックの市街地です。