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 [中村]

 葛飾小学校の耐震改修及び改築に関して質問致します。
 耐震改修も、1期工事が終わりまして、2期工事に進もうとしています。
 季節は初夏の頃から進められていた、仮設校舎の建設も完了して、改修期間そして改築期間中の児童を迎える準備も整いました。
 学校と言う、通常の工事以上に安全の確保が求められる現場では、教育環境にも留意した工程が組まれ、苦心して作業が進められます。
 仮設校舎へ引っ越しし、工事完了後には、元の場所の校舎に戻る機会などは、そうはあることではなく、工事の前後を見比べる機会ともなります。
 成長してから後、自分達を見守っていた大人の存在に気付き、思いを致してくれるかどうかは判りませんが、引き続いてのご尽力をお願い致します。
 今回の耐震工事は、期間が長くなると予想されます。
 つきましては、現時点で予定している日程に関して、説明を願います。

 「船橋市ねこの飼育・管理に関するガイドライン」について質問します。
 平成18年10月に、環境省が定めた動物愛護管理基本指針や、今年の3月に県が作成した 「人とねこの共生ガイドライン」などの指針と比べてみても、
求められるべき指針であると思います。
 地域ねこ活動を初め、人と猫が直面する現実と、如何に向き合うか、人と猫の福祉のために寄与することが、期待されています。
 検討委員の方々の想いが伝わる指針であり、深く敬意を表するものであります。
 届けられて欲しい方に届き、手に取られて目的が達成されるためには、周知の方法をよく考えていただきたいものであります。
 指針の類を周知しようとする場合、ホームページで事足れりと言った風潮がありますが、一歩二歩前へ出てお知らせする必要があります。
 お知らせの仕方に関する、所見の回答を求めます。
 本ガイドラインを紐解き、熟読しながら残念に思うことがあります。
「ガイドライン」という聞き慣れない名称であります。
 国でも地方公共団体でも、流行り言葉の様に使われることもあるため、役所関係の方には、意味が伝わるかもしれません。
 本来、「指針」と言う言葉が使われるところに、要らぬ横文字が取って換わると、すんなり入れない方もおられます。
「ガイドライン」と言う横文字を、使ってみたい人もいるのでしょうが、浸透していない横文字を用いることは、不親切だと思います。
 中身が求められる内容だからこそ残念でなりません。
「指針」と「ガイドライン」のどちらを用いることが、市民の方にとって親切と考えるのか。
 所見の回答を求めます。
 また、他の指針に用いられている「ガイドライン」と言う言葉を準用したいと言うのであれば、正式な名称はあくまで 「指針」として、通称としての
括弧書きで「ガイドライン」を用いるべきであり、「ガイドライン」よりも「指針」を前に出すべきと考えますが、所見の回答を求めます。

 続きまして、西船南口のエレベーター設置に関して、質問致します。
 東京地下鉄が今後、駅構内の工スカレーター設置をはじめとする、大規模な改修工事を予定しております。
 西船橋駅南口のエレベーターも、併せて設置される予定であります。
 駅利用者の方々、駅の南北を往来する方々、そして南口の医療機関に通われる方々のため、1日も早い設置を求めて参りました。
 極めて公共性が高い事業だからこそ、市としても、積極的に後押しする必要があります。
 市の補助金が、公共の福祉の実現のために、活かされるのであります。
 事業を促進する意味でも、国とも連携して強力に支援を行うことを、強く求めます。
 市の現時点での見解を、回答願います。

 西船北口駅前広場に関しては、現時点では四角い広場が計画されています。
 現状のバス停の島を動かし、四角形の辺に沿う様に、ちょうど四角形の辺に沿う様にバス停が設置され、タクシー駐車場が、四角形の中心部分に設ける案が出されています。
 マクドナルドの前から、行田団地行きのバス停を経由して、駅までの最短経路を歩くことが、今後は難しくなることが予想されます。
 安全性の確保としては、四角形の辺を歩くことが、確かに安全ではあります。
 しかしながら、1秒を争う朝の通勤時間帯に、利用者の方々に不利益が生じることを、危惧するものであります。
 また、送り迎えの方の、乗り降りの位置に関しても、考慮が必要であります。
 歩行者の方、送り迎えの方に、不利益が及ばぬ様、十分な配慮を要望致します。

[管理部長]

 葛飾小学校の耐震化工事の日程についてお答え致します。
 葛飾小学校の耐震工事は、2棟の建物を実施するものです。
 1棟は、普通・特別教室棟で、1期工事と2期工事に分かれております。
 議員ご指摘の通り、1期工事は、主に建物内部での補強工事であり、終了しております。
 次に、この2期工事を開始前に、今の予定ですが、12月3日に仮設校舎に15学級が移動する予定です。
 その後2期工事につきまして、建物外部の補強工事として、改修を予定しております。
 なお、この2期工事につきましては、平成23年3月完了を目処としておりますが、今後、施工者との詳細な打ち合わせをする予定にしております。
 次に、最初の1棟の工事が終了しましたら、現在設計を進めております、他の1棟の、今度は改築工事を実施する予定です。
 これにつきましては、平成23年の夏頃から、現建物の解体工事に取り掛かり、引き続き改築工事を実施して行きます。
 これらの2棟の耐震化の工事が終了するのは、平成24年12月頃を予定しております。
 以上でございます。

[保健所理事]

 ねこの飼育・管理に関するガイドラインの周知方法ですが、保健所のHPや広報ふなばしへの掲載は無論でございますが、動物愛護指導センターが
実施しております、ねこの躾け方教室等で周知をしております。
 また、普段の業務でございます、猫の苦情や相談等、通常の業務の中でも周知をしておりますし、さらには町会自治会からの要請による説明会を
開催するなど、ガイドラインの周知に努めているところでございます。
 このガイドラインの名称について、ご質問者からご指摘がございましたが、環境省の「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」、千葉県でも、「人とねこの共生ガイドライン」という様に、動物愛護の分野では、他の政令市、
中核市においても「ガイドライン」と言う名称を、数多く使用しているところでございます。
 また、市民の皆様にもこの「ガイドライン」の文言、これは認知されていると思いますので、現在のところこの文言を変更する考えはございません。
 以上でございます。

[企画部長]

 駅を経由する動線の確保についてのご質問にお答えを致します。
 西船橋駅南口のエレベーター設置につきましては、現在、東京地下鉄から提出を受けました図面に基いて、県警規制課と具体的な協議を行っている
ところでございます。
 先般、東京地下鉄から、平成23年度の、地下高速鉄道整備事業費補助金の国庫補助分を要望済みであるとの報告を受けました。
 東京地下鉄としましては、この補助金が、市との協調補助であることから、市の補助を要望してございます。
 市と致しましては、多数の利用者が西船橋の南口を使用していることから、早期の設置が必要と考えておりますので、鉄道事業者と十分協議を行うと
ともに、本市の財政状況等を考慮しながら、西船橋駅南口のバリアフリー化を進めて参りたいと考えております。
 以上でございます。

[中村]

 朝鮮学校への補助金に関して質問致します。
 千葉、市原、佐倉、そして本市の4市で構成する、千葉朝鮮学園振興協議会に、それぞれの市から負担金が集まります。
 学校法人千葉朝鮮学園から、同協議会に助成金の申請があり、その申請に基いて支出されるものであります。
 20年度には、19市1町が加盟していたものの、退会が相次ぎました。
 振興協議会の会則第4条の第3項には、「協議会を退会しようとするときは、退会届により会長に届け出るものとする」とあります。
 会長は千葉市長です。
 第4項には 「退会の効力は、これらが届けられた日が属する年度の翌年度から生ずる」旨が定められています。
 20年度を最後に退会した、14市1町の退会届の効力は、21年度から生じ、退会したことで負担金の支出も同時に無くなりました。
 その後市川市では、新しい市長の名前で、22年2月19日に退会届が提出されました。
 21年度に提出された退会届でありますので、今年度から効力が生じています。
 よって、今年度に市川市が、負担金を支出することは、制度上ありません。
 
 朝鮮総連が、朝鮮学校の教育内容や財政、人事などに影響を及ぼしているとの政府見解が、昨日閣議決定されました。
 特定の思想や党派性を帯びた教育が、別組織に持ち込まれ、特定の主義主張で学校を運営する、不当な支配を禁止する様求めた、教育基本法の規定に
違反すると指摘されてもいます。
 そして、朝鮮総連と朝鮮学校が密接な関係にあるとしています。
 これらの認識を、政府として示すことは、今さら何をの感が否めません。
 しかしながら、性善説を奉ずる向きには、客観的な事実を知らしめる機会となる、回答であると思います。
 朝鮮学校からの、無償化適用申請に対しての、文部科学省の対応についても、認識していると思います。
 そして、8日前の事実で、改めて思い知らされた、北朝鮮の実態についても、認識していると思います。
 斯くなる上は、本市も、千葉朝鮮学園振興協議会を退会すべきと考えますが、所見の回答を求めます。

 葛飾小学校の学区変更案に関して、質問致します。
 葛飾小学校の現状、そして今後予想される状況から判断しますに、学区の変更が避けられないことは確かでありますが、これまでの動きを注視しますに、
疑義を唱えずにはいられません。
 今後、随時指摘して参りますが、今回、初回の質問を致します。
 変更案では、来年の3月の教育委員会議にて決定する意向ですが、今回の提示は唐突であり、これからの僅か4力月で決定するなど、およそあり得ません。
 地域の方の意向を十二分に受け止め、反映するなど、不可能であります。
 あまりにも拙速であると考えますが、どの様に考えているのか、回答を求めます。

 変更案に示された、境界に関して質問致します。
 今日の事態を知らされないままに、住まいを定めた方々に対して、そして、地域の風土と歴史に対しての配慮が欠けたままに、乱暴に境界が定められたと
考えますが、どの様に考えているのか、回答を求めます。
 変更案の資料として、説明会でも配られた、児童生徒数推計表に関して質問致します。
 24年度の葛飾小学校の児童数に関して、当初の資料に記載されていた推計児童数は、1,607人であります。
 その後配られた資料に記載の推計児童数は1,545人。
 この違いとは、算出の仕方に依るものと思いますが、それぞれどの様に算出したのか、回答を求めます。

 続いて、中学校の学区に関して質問します。
 変更案は、西海神小と葛飾小とを選択し得る地域を、西海神小学区とするものであります。
 そうなると、西海神小学校の児童は、海神中に進むことになります。
 22年第1回定例会での、私の質疑への答弁の通り、現在進んでいます。
 つきましては、中学校の学区は、現状維持すべきと考えますが、所見の回答を求めます。

[学校教育部長]

 ご質問に順次お答え致します。
 初めに、千葉朝鮮学園振興協議会を脱会する気があるのか、とのご質問でございますけれども、千葉朝鮮学園振興協議会も、昭和58年の発足以来、27年が
経過し、加盟市町も最大時の19市1町から4市のみとなるなど、取り巻く状況も大きく変化しておりますことから、今後、検討して参りたいと考えております。
 次に、学区についてお答えを致します。
 初めに、葛飾小学校の学区変更はあまりにも拙速ではないかとのご質問でございますが、ここ数年の葛飾小学校の児童数の増加に伴う教室不足は、予想を
上回るスピードと規模で進行しており、教室不足解消のため教室を増設致しました平成20年度の推計におきましても、更なる対策を講じなければ、平成24年
度には再び教室不足に陥るとの結果が出ました。
 そこで教育委員会では、平成21年度入学生から選択地域を拡大し、行田西小学校と西海神小学校へ、児童を誘導する措置を行いましたが、思う様な結果が
得られなかったため、止むを得ず、学区の変更案を提案させていただいたところです。
 しかし、学区の変更につきましては、地域への影響も大きいことから、出来るだけ早い時期により多くの地域住民の方々にご説明し、皆様のご意見を伺う
べきとの判断から、昨年の10月より、各町会自治会等を回らせていただきました。
 教育委員会と致しましては、精一杯の対応をとらせていただいたと考えております。
 なお、今後につきましても、地域説明会を開催し、ご質間、ご要望等にお答えをしていく予定でございます。
 次に、学区変更案の境界線についてのご質問でございますが、議員ご指摘の通り、葛飾小学校は地域に支えられ、育まれて来た学校であることは十分承知
しております。
 ただ、現在44学級と過大規模校化している葛飾小学校の学級数を、これ以上増やさない事を最優先課題とし、様々な対応策を検討する中で、今回の境界線を
設定したものでございます。
 該当地域にお住まいの方々には、大変ご迷惑をお掛け致しますが、ご理解をいただきたいと思っております。
 次に、児童生徒推計表についてですが、児童生徒推計表の算出方法には2通りございます。
 1つは、5月1日現在の各学校の在籍者と、住民基本台帳から抽出した、各学区内に居住する未就学児童が、そのまま学区内に居住し続け進級するものと仮定
して算出する推計方法と、この数値に過去5年間の転出入や、選択地域における選択率を係数化した数値を乗じて、算出する推計方法がございます。
 ちなみに、2つの推計方法で、葛飾小学校の平成28年度の学級数を比較致しますと、係数を乗じない場合は55学級に、係数を乗じた場合は57学級規模になる
との結果が出ております。
 11月14日の住民説明会では、係数を乗じない児童数推計表で、ご説明をさせていただきました。
 最後に、中学校区についてのご質問でございますが、今回の学区変更により、西海神小学校の学区となる地域は、現在、葛飾小学校と西海神小学校を選択
出来る地域となっております。
 西海神小学校区となった場合、本来であれば海神中学校への進学となりますが、地域コミュニティーの繋がり等も考慮致しまして、現状のまま、葛飾中学校と
海神中学校の両校を選択出来る地域として、残す方向で今考えております。
 以上でございます。

[中村]

 葛飾小の耐震改修及び改築に関する補助金申請に関しては、学区の変更案に関する報告が求められていると聞いております。
 変更案を進めようとする流れが、当初の予定より期間を要するとの報告がされたと聞いております。
 議論を尽くした変更案こそが求められます。
 11月14日の説明会当日は、共催して行う行事と重なり、出席が出来ませんでしたが、地域の方から詳細に状況を教えていただきました。
 14日の出席者は、教育委員会関係のみでしたが、次回の説明会には、関係する部局の出席を求め、責任ある答弁をさせなければならない。
 地域の方のご理解が得られないままに、変更案が強行されてはならない。
 地域の方のご意見を、十二分に承ることを強く要望して、質問を終わります。


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