Innocent Victim / Uriah Heep (BRONZE/BRON 504)

Innocent Victim / Uriah Heep (US release:WARNER Bros/BSK 3145)

Innocent Victim / Uriah Heep (East Germany release:AMIGA/8 55 671)

Innocent Victim / Uriah Heep (Russian release:C60-14801-2)

Side-1
1.Keep On Ridin'
2.Flyin' High
3.Roller
4.Free N'Easy
5.Illusion

Side-2
1.Free Me
2.Cheat N'Lie
3.The Dance
4.Choices

前作の"Firefly"からわずか7ヵ月後に発表されたLawton三部作の第2作。LawtonはHeepの水にも慣れ、益々表現力豊かに Heepナンバーを歌いこなしている。"Keep On Ridin'","Flyin' High"のバイタリティ溢れる歌唱には本当に勇気付けられる。 また、ヨーロッパで大ヒットした"Free Me"、ラストの"Choices"も出色の出来だ。
米盤は英盤とは異なるジャケットで発売された。また、当時の東ドイツでも独自のジャケットで発売されたが、表ジャケの イラストが傑作。アルバム"Firefly"の内ジャケのイラストを引用したものだが、よく見ると(見なくても?)顔の表情が微妙に違う。 単なるオリジナルのコピーではなく、模写して描き直したものなのだ。どんな事情があったのか分からないが、この辺のいまいち 理解できないセンスが社会主義国たる所以だろうか。
さらにロシア盤のジャケットもすごい。何かの授賞式かロシア・ツアー時(後に1978年の西ドイツの「金獅子賞」授賞式と判明)の記者会見でのグループショットのようだが、 これじゃまるで雑誌のグラビア写真だ。ロックバンドのジャケ写としては前代未聞だろう。社会主義国、恐るべし。

VICTIMA INOCENTE/Uriah Heep
(ariola/LA-073)

一見"Innocent Victim"のラジオ局向けプロモ用メキシコ盤だが、レコード本体が正真正銘の中古メキシコ盤なのに対してジャケットだけが妙に新しい、正体不明のブツ。"Firefly"にも同様なプロモ盤があった(詳細は"Firefly"のページを参照願いたい)。本盤特有の話題はジャケットのイラスト。よくもまあこんな悪意に満ちたイラストが描けるものだ。いや、到底描けまい。「CGツールで写真を加工したらこうなった」という辺りが妥当なところか。本盤を購入した出品者の他アーティストのアイテムを見ると、同じようなイラストのジャケットが散見されるので、同様な方法でジャケットを作っていると思われる。

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