とうとう最後の日が来てしまった。昨日の夜から30分おきくらいに「あぁ、帰りたくない」と言っては、Miyu先生に笑われている。
飛行機は午後6時半発の予定なので、3時くらいまでは自由に使える。今日の予定は、もう1度レオタード屋さんに寄ることと、リバティの喫茶室でジンジャーケーキを食べること。
朝はゆっくりしていたら、結構時間がなくなって昼近くなってしまった。郵便局に荷物を出さなくちゃいけないMiyu先生を置いて、先に出発。レオタード屋さんで待っている間いろいろ試着してみたけれど、結局長袖のレオタードを一枚買っただけで、なんだか悔しい。
合流してきたMiyu先生とリバティでお茶。空港でおなかが空くと思ったけれど、昼食を食べている時間はないみたいなのでケーキばかりを選ぶ。ジンジャーケーキが美味しい。ピスタチオのパイもいける。でも時間が押しているのでガンガン食べて、まだカレーを食べている先生に挨拶して、先にホテルに荷物をとりに帰る。
ホテルまでバスを乗り継いで行こうとリージェント
ストリートで待つけれど、こう言う時に限って来ないんだよね。バスを気にしながら結局ピカデリーサーカスまで歩いてしまった。おまけに「来た!」と思って飛び乗ったバスが途中で故障。乗客はみんな降ろされてしまい、あせる。
トラファルガーで24番を捕まえて、やっと宿に到着。ヴィクトリア駅前で空港までのリムジン
バスに乗れたときにはホッとした。いつもは2時間前にはチェック
インするのだけれど、今日はさすがに無理みたい。道路が渋滞しないことを願いつつ、次の体力を蓄えるため寝る。
気がつくと空港の近く。時間は1時間前。こんな時第3ターミナルは最後になるのが恨めしい。
急いでキャセイのカウンターに行こうとすると、その周辺は異様な雰囲気。だいたい出発1時間前を切ったら、カウンターの前で並んでいる人は少ないのだけれど、大蛇のような長いキューが出来てブロックからはみ出している。すぐ後にもうひとつ便があるにしても、異常な混みようだ。
とりあえず並んでみて次どうするか考えていると、ちょうど空港の職員が通りかかったので、「大阪まで帰るんだけど、ここに並んでいていいのかしら」と航空券を出して聞いてみた。すると、私の乗る便はロンドンに飛んでこなかったので、JALがその便の乗客を受け入れているという。え〜?!
JALが?
一瞬聞き間違えたのかと思ったけれど、指差す先は確かに人気のないJALのカウンター。聞いてよかった!
Thank you!と言ってすぐさま移動し、チェック
インした。
振り替えになった事情を聞くが「私共にも何も知らされておりません。」の取り澄ました一点張り。前の日自宅に電話を入れていたお陰で、きっと香港での事故のせいだろうとは想像出来たから不安はなかったが、あんたたちを受け入れるのは迷惑なのよ、みたいな態度が気に障る。駄目押しでベジタリアン
ミールをリクエストしたけれど、「急には出来ません」とつっけんどんな返事。まぁ分かってはいるけれど、他に言い方はないのかぁ。
思いがけず便が変わって、出発も30分伸びた。直行便は体が楽でいいけれど、香港で買おうと思っていたお土産が買えなくなってしまったのは大きな計算違い。残り時間を気にしながら、バタバタ走り回って買い整える。ラストコールを聞きながら搭乗口に急ぎ、すでに詰まってしまっている荷物棚に必死で荷物を押しこんで(これがキャセイやSQなら、すぐスチュワードが助けに来てくれるのに、と思いつつ)やっと席についた。疲れた〜。
シートベルトを締めたとたん熟睡。いつ離陸したのかも分からず、当然イギリスにさよならを言う暇もなかった(まぁ、窓側の席じゃないから、起きててもチラッとしか見えないんだけれど)。通路側の席では、いつも熟睡できないのだけれど、食事の時以外は昏々と眠って、あっという間に日本に着いた。JALの食事の量は病人食のように少ないけれど、さらにお肉を残したのが胃に負担がかからず良かったのだろう。
スチュワーデス達は、ヒースローのグランドホステスに比べるとずっと感じが良く、直行便がこんなに楽なら、言葉に不安のある人や時間優先の人が高くても乗りたいと思うのは納得できる。(でも、もう少し安かったらなぁ)
関空で荷物を受け取り、帰りのリムジンバスを待っていると、やっとサマースクールが終わったんだと実感。最後はバタバタになってしまったけれど、本当に楽しかった。まだまだ踊り足りないと、足はステップを踏みそう。来年は絶対上級コースまで受けるぞ、と堅く決意して帰途に着いた。