住吉庵雑記(其のニ)


 

明けましておめでとうございます。Ichiroです。今年が皆さんにとって素晴らしい一年になることを心から願っております。不況や戦争など、巷は暗い話ばかりですが、軸足をしっかり持って私達の叡智で乗り切りましょう!

去年は私にとって公私共に多忙な一年でした。仕事はともかく、5月の東アジア競技大会でのチャイニーズ・タイペイチームVIPの中国語通訳ボランティア、そして8月の名古屋鉄道谷汲(たにぐみ)線集中取材、9月のCD「サウンドファンタジー 名鉄谷汲線の夏」出版と以後のフォロー…あっという間に年が明けた!というのが実感です。

CDに関しては、本当にありがたいチャンスだったなと改めて喜びをかみしめているところです。おかげさまで多くの方からCDのご感想を頂戴しており、「情緒的」「臨場感がある」「谷汲線を語り継ぐ貴重な資料になる」「ホッとするような懐かしいような」とありがたいご意見が数多く寄せられました。岐阜放送ラジオに約10分間出演したり、鉄道紀行や歴史分野で大活躍の宮脇俊三先生からお葉書を頂いて恐縮したり、目のご不自由な方からの代理メールを頂きホロッとさせられたこともありました。「鉄道ジャーナル」など鉄道雑誌のメイン5誌に紹介された他、友人の紹介でカメラ雑誌「CAPA」にも大々的に紹介されました。ここに皆様に厚く御礼申し上げます!
尚、作品の内容につきましては、別稿がありますのでそちらをご覧下されば助かりますが、谷汲線を自然との関わりを中心にまとめたユニークな構成となっています。ヒーリングにも好適です。もしまだお聞きになっておられない方がおられましたら、是非どうぞ。

谷汲線は、その筋の「掲示板」などによれば、9月末限りで廃止になった後、レールは残っているものの、踏切は閉鎖されたり架線も取り払われ、昭和3年生まれの電車も岐阜の車庫で解体待ちだとか。廃止前はあれだけの騒ぎだったのにすっかり火が消えたような寂しい状況が続いている様です。やがて廃線跡も自然に帰って行くのでしょうか。
そんな中、電車の保存運動がこれから活発化しそうで、これだけは嬉しいニュースと言えるでしょう。

さて、今年は新たな視点で次の作品を出せればいいな、とプランを練っています。お楽しみに。

という訳で又してもホームページの更新は後回しにされてしまいましたが、今年こそは力を入れて取り組もうと思っております。谷汲線CDの誕生裏話などもリリースするかもしれません。
どうか今年もSetsuのページともども宜しくお願い致します。


神戸にて
Ichiro
2002.1.20