◇◆◇Words◇◆◇

「AUTO REVERS」

◆◇ DISK1 ◇◆

01 ミサイル・カウンシル
words/music オカモトサダヨシ

オレは最終兵器さ
つまりリーサルウエポンだ
地下格納庫の中で
出番が来るのを待っている

鼻持ちならぬ奴らの
その鼻をあかしてやるのさ
オレのデータは誰にも
握られてないハズだから

そのあかいボタンを君が押してくれたなら
あのしろい指でオレを起こしてくれるなら
やれるぜ

メンテナンスはバッチリだ
シュミレーションもOKだ
来たるべきそのときまで
いつもスタンバって待ってんだ

あのあかいボタンを君が忘れてしまうのなら
このでかいプランがもしも水泡に帰すのなら
まずいぜ

あのあかいボタンを君が押してくれるのなら
そのしろい指でオレを飛ばしてくれたなら
すごいぜ
たのむぜ

02 Soft Machine
words/music オカモトサダヨシ

遥か銀河の海に咲くコスモス 光るメビウス
青い君のスケルトン コスチュームの下 無数のラビリンス

からまってるコレはなんだ?
ハミ出してるソレはなんだ?
トラブってる原因はやわやらかいこの物体?

ああ モノクロームのポラロイドで写してくれ
そしてジェリービーンズのカラフルさで隠してくれ

浮かぶ白いシャトル闇でとける華奢なカプセル
ゼロだ パワーはゼロだ だけど僕等は生きてゆける

気になってるコトはなんだ?
ふたり繋ぐアダプターだ
ドッキングのときにあたたかいあの物体

ああ メトロノームの正確さで愛してくれ
きっとサイボーグはアンドロイドとうまくやれる

ああ モノクロームのカラフルさを教えてくれ
そしてジェリービーンズのやわらかさで愛してくれ
03 遅刻の黙示録
words/music サトウヨウスケ

だれかが僕を呼んでいるんだ
電話のベルが鳴っているんだ
時計の針が意外な場所をさしてる

さめきった声が頭蹴って
ひねり出した理由は支離滅裂で
言い訳の途中で電話が切れた
ハリケーンが部屋にやってきた

切り裂いた風が僕を包んで
曲がりくねった道をひたすら漕いだ
シグナルをすり抜けて行くんだ
君が待ってる場所をめざして
04 sunflower
words/music サトウヨウスケ

降り出した雨の粒は
葉を揺らして滑り落ちていく
たどり着いた水たまりは
人が歩いた足跡

汚れたって朝になればすべてが
透き通っていくんだ
陽が昇って暖まればきれいな
虹になっていくんだ

迷いの海で疲れ果てて
流れてきた青い空に
高い雲の上に咲いた
花はいつも見ている

凍りついてしまってもすべてが
透き通っていくんだ
動き出して波になればすべてが
和らいでいくんだ

05 果報を寝て待つ
words/music オカモトサダヨシ

ずっとずっとこうしていようかなあ
あの娘のにおいがいっぱいのあったかいベッドで

どうせ今日もパッとしない一日だ
やわやかいあの娘のオッパイのことでも考えていよう

ぐうたらな奴だなんて言わないで欲しいな
いつだって君を想っているのさ
ラッシュのどさくさにどっかのオヤジが
お尻触ってたりなんかしたりして

きっともっといいことがあるから
今はただじっとこうして果報を寝て待ってる

ものぐさな奴だなんてひとぎきが悪いな
いつだって君を守っていたいのさ
階段の下からいくつもの眼が
中をのぞいてたりなんかしてね

もっと僕達は幸せになっていい
それまではじっとこうして果報を寝て待ってる

あの娘の為にもこうして果報を寝て待ってる
06 裸のランチ
words/music オカモトサダヨシ

麗しのマリアンヌ 憧れのパリジェンヌ
火傷しちゃうくらい熱く抱きしめたい

思わせぶりなウィンクと軽はずみな態度で
真に受けてしまいそう 勘違いしてしまいそう
まさかオレ丸裸にされないよね? でも・・・

淫らな誘惑の天使
憎み切れないペテン師
芳醇なワインの海で溺れ死にそうだ

もう 濡れたって構わない 汚れても気にしない
テーブルのスープをこぼしてグッと抱きしめたい

想像力をかきたてる(いけない事考える)
大胆不敵なドレス(ワイセツなお召しもの)
いけませんマドモアゼル これ以上とてもセニョリータ
唇からこぼれ落ちたるサイケなカオス

理性と欲望と運命と紳士と淑女

麗しのマリアンヌ 隅に置けぬパリジェンヌ
火傷しちゃうくらいに熱く抱きしめたい
抱きしめたい
グッと抱きしめたい
ずっと抱きしめていたい
ギュッと抱きしめたい

07 21センチュリー・ボーイ
words/music サトウヨウスケ

瞬くような時が過ぎて君に会えない日々が来る
飛び上がるロケットの中で見送りの君に涙
会えない回数 数えてる最中
切り離し合図鳴り出した

ラグランジュ点に浮かぶコロニーが近づいてきて
新しい街の中で君と過ごす夢を見てた
絵になるライフ 居眠りの最中
着陸の合図鳴り出した

Take you 無限の宙へ いつかTake you 浮かぶ街まで
そうだ連休迎えに行くよ あとでメールを送るよ

からっぽのサイフ 眺めてる最中
貯まっていたマイル見つかった

Make it これさえあれば きっとMake it 冷や汗かいた
だけど平気心配ないから あとでチケット送るよ

08 60min.天国
words/music オカモトサダヨシ

汗ばんだダイアモンド
青く眠るタイル
ライオンのシャワー
冷たいスカートがびゅーちふる

恥知らずのアドバルーン
音をたてるオイル
意味深なチェアー
泡立つリバーブがびゅーちふる

やわやかな凹凸が僕をダメにする
6月のディフォルメされたアメフラシが泣く

むき出しの部品がびゅーちふる
赤い飛行機がびゅーちふる

09 SNAKE&SHEEP
words/music サトウヨウスケ

I'm snake
I'm sheep
10 バナナ日和
words/music オカモトサダヨシ

レモンジャムの朝はいつもよりも上機嫌
ゆうべのこともチャラになるほど
と、そこまではいかないよね

コゲついたトーストは あ、いいよ僕が食べるから
君は悪くないし僕のせいじゃない
神さまも寝不足なのだきっと

たわいない日々のとるに足らないような瞬間の
気まぐれを手にして僕はゆくのだ
ありふれた週始めに

肩すかしの結末に7泊8日と延滞料
寝グセを気にしつつアクビをのみこみ
僕等の中の角砂糖

年がら年中うつつをぬかしつつ手もちぶさたでうたたねをぐう
棚からボタモチ落っこってくるのを手ぐすねひかずに待ってたりして
微かにだがしかし確かに兆しなら見えてないこともない
長い瞬きなんかしたりしてる間に終わっちゃう

ささやかなる日々のかけがえのないこの瞬間の
気まぐれを信じて君と行くのだ
はみだした月曜日に

小雨まじり
バナナ日和

 

◆◇ DISK2 ◇◆

01 右脳の人
words/music オカモトサダヨシ

ぼんやりしてるのも仕事だよ
なんにもしないのが勤めだよ

釣り糸を垂らしてる
彼が来るのを待っている

あんまり話すのは得意じゃないな
半分くらいもね伝わらないし

君のことを愛してる
ひとりごとを言ってみる

日が暮れてしまったなぁ
たぶん今日は来ないかなあ
釣り糸を垂らしてる
もうちょっとだけ待ってみる
02 Type1
words/music サトウヨウスケ

何回も乗り継いできたけど
何件も廻ってみてきたけど

最近の形なんかどうかな?
何年も前に生まれた君だな

くらべて見るんだ
つられて知るんだ
吹かして聴くんだ
歌声を

何遍も通いつめ眺めた
語り合うのなら君だな

焦がれているんだ
もたれてみるんだ
飛ばして聴くんだ
歌声を

03 Smile Again
words/music オカモトサダヨシ

物憂げなモナリザの微笑みで
冷め切ったコーヒーを飲み干した
おかわりはしない
おあいそもしない
ほんのちょっと
このままちょっと

永遠の日没が立ち合って
テーブルの僕達を血に染めた
約束はしない
催促もしない
だからちょっとここでちょっと

あの素晴らしい日々が
訪れますように
とりもどせますように
君に
僕に

覚えてはいない
忘れてもいない
そしてきっと
いつかきっと

あのなにげない朝に
目覚められますように
また笑えますように
君が
僕が

きっと素晴らしい日々が・・・

04 イモラの空
words/music サトウヨウスケ

すばらしい記憶をくれた
君は空に向かって歩いてる

高鳴る鼓動をおさえて
刻む時計と向かって過ごした

晴れたサンマリノ
2週目のタンブレロ
君は砂の海に消えた

風の中で何を見ていたんだろう
アスファルトの上かげろうに向かっていく
ふりかえる事もなく

新しい時代が来ても
君は色あせずにいるんです

君は砂の海に消えた

風の中で何を見ていたんだろう
アスファルトの上かげろうに向かっていく
ふりかえる事もなく
05 明け暮れ
words/music サトウヨウスケ

帰り道の途中で
赤い空を見ていた
まえと同じような 夕日だ

長くのびた影を
車が踏みつけていく
痛みなどないのに 感じた

それは君の声が
僕をおしつぶして
まるで見えなくなっていく
感じに似ていた

坂道の途中で
猫が僕を見ていた
どこか同じような 光だ

それは君の瞳が
僕をとおりすぎて
まるで見えなくなっていく
感じに似ていた

眠れぬまま部屋で
窓の外を見ていた
むかしと同じような 夜明けだ

06 ねてようび
words/music オカモトサダヨシ

窓をたたく風 外はひどい雨
たまの休みの日になんて荒れ模様
でもまあいいけどね

今日もふたりしてやっぱり朝寝坊
毛布にくるまって裸で抱きあって
今日はねてようび

ずっとこのままこうしていようよ
何も心配事などないのさ

ほら もうひとねむり

ずっとこのままこうしていようよ
きっと何もかもうまくゆくのさ

窓をたたく風 外はひどい雨
僕のいじわるに君は泣き出した
今日はねてようび
07 トマトジュース
words/music オカモトサダヨシ

食べ残したランチに彩られた
殺風景な楽園は
あかい野菜ジュースが床を汚す
僕はまた手を洗う

カミソリの刃の上で聴いたフレーズを
こめかみにあてた銃が唄うブルースを
想いだして くちずさんで

バスタブの中でみた夢のように
血まみれのあのひとが微笑うように
あかいジュースがこぼれ落ちて
愛のうたをくちずさんで
08 ひりひりした痛み
words/music オカモトサダヨシ

朝はまたしても蒼いゆううつを連れて
僕のベッドの中に入りこんでくる
どうやらしばらくここに居座るつもりでいるらしい

あつい汗と涙と涎を流して
君と僕はいつまでも抱きあっていた
何もかもが溶けだしてひとつになっていた

あれは夢なの? それも嘘なの?

裸になる心とねじれてゆく体が
重なりあうその時君は知るだろう
ひりひりとした痛み

濡れたシャツはいつまでも乾きもせずに
僕の体にいやらしくへばりついて
そんなふうにしてまた夏が終わろうとしていたのさ

これは夢だろ? 悪いジョークだろ?

裏返しの心と手におえない体を
もてあましたその時僕は知るだろう
ざらざらとしたかわき

あふれだした心とこぼれ落ちた体が
傷に触れたその時僕は知るだろう
ひりひりとした痛み

09 夏の日'79
words/music オカモトサダヨシ

水色の午後の
雨上がりの風
振り向いた向日葵が
眩しすぎるから

そのままで グッバイ
あの雲に グッバイ

クレヨンの青で
夏を塗りつぶした
橋を渡る電車が
大きな虹を架けた

もうこれで グッバイ
この風と グッバイ

もうこれで グッバイ
あの空に グッバイ
そのままで グッバイ
夏の日に グッバイ

10 ル・コルビュジエ
music オカモトサダヨシ

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