第379回四天句会
令和3年4月14日(水)
Zoomリモート句会
   
兼題 春の星 浅蜊 菜の花 
席題 鎮花祭
点盛り表は、リンクをどこかに埋め込んであります
ご興味のおありの方はお探しください




  利孟  
浅蜊汁白き小蟹を殻に除け  
花菜風トロツコ列車徐行して  
春の星蔭の波寄す銀沙灘  
花しづめ巫女の裳裾をさらふ風  
地下地上行幸通り鳥曇り  

  義春  
満天に蛙啼くなり越後の夜  
凪の海山なす浅蜊帰り舟  
閉園の回転木馬春の星  
鬼の舞ひ田には雨降り花しづめ  
菜の花を客に摘ませて安房の宿  

  恵一  
大仏の美男におはし春の星  
菜の花や北前船は帆を上げて  
遠足や重さ嬉しきお弁当  
定食の味噌汁に変へ浅蜊汁  
三輪山に月は上りぬ花鎮め  

  あやの  
酒蒸しに見合ふ器量の大浅蜊  
花菜風野菜の無人販売所  
春の星青い灯揺れるピアノバー  
初蝶の人を呼ぶ間に消えにけり  
七三の背広列なす鎮花祭  

  虚承  
パレットに黄と茶の絵の具花菜畑  
貧乏も疫病神も花鎮め  
湧き水を得て山葵田の緑濃し  
警報2の低き噴煙春の星  
暗闇に砂を吐きては大浅蜊  

  比呂志  
春の星目で追ひ繋ぎ描く星座  
花鎮め石の舞台で舞ふ神楽  
雨雫落ちては揺れて桃の花  
花菜畑広がる先に富士の山  
浅蜊売りアルミコップで量りては  

  雨竜  
絶え間なく泡吹き水を吐く浅蜊  
シャツ一枚減らして春の風纏ふ  
交番に届ける硬貨春の星  
山門に揺るる人影花菜雨  
鎮花祭新聞記事の祈りかな