日向山・霊山寺薬師修験の儀式 (2004年4月15日 大法会)


境内ではお茶が振舞われる。

大法会の日向薬師は人が溢れている。宝蔵殿に座す秘仏の薬師如来、日光・月光菩薩のご開帳の日でもある。

境内は、日向山 霊山寺 薬師修験道場となる

     この日の主役は修験道の山伏さん
普段は他の仕事をしていて、催しがあると修験行者になるらしい。「ヤマブシさーん」と呼ばれていた。

法螺貝が響き渡り修験道の儀式が始まる
錫杖(しゃくじょう)を執り笈(おい)を背負った山伏が入場する。先ずは「山伏問答」から儀式は始る。 

斧を振り下ろす儀式
「聖護院から来た山伏が修験の儀式を行う」ことの許しを乞い修験道についての問答を行う。  「修験道の始祖は?」「役小角神変大菩薩なり・・・・・・・」 斧は修験者が入峰中に山中で用いたものが、儀礼用の法具となった。よく見かける前鬼と後鬼を従えた役行者像では、前鬼が斧を持ち、後鬼は壷を持っている。

     破魔矢を東西南北に放つ儀式

祭壇には山伏が背にしていた笈(おい)が開かれ、不動名王が祀られる。紅と黄の林檎が二つと紅白の餅が供えられている。 山伏は真摯にかつユーモラスに矢を放ち参拝者が取りあう。
神木登り 
神木登り
 
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祭壇前の高さ5m余りの椎の木に登る儀式







護摩を焚く儀式 スライドショー(写真6枚)
1.(スタート) 中央にしつらえた枠組みの木の葉に火をつけて、
2.煙が天をつく。
3.炎が輝き出す。
4.燃え盛る火に供物の餅を炙る。
5.参拝者のお札が火に投げ込まれ、取囲んだ参拝者は飛び散る灰をあびる。
6.枠組みが取除かれ残り火を中央に集める。

残り火に山伏が祈りを捧げる すぶる葉とお札の上を
山伏が剣を片手に渡る
生葉を敷き、温度を下げた
残り火の上を参拝者も渡る
渡り終えると、儀式中供えられていた紅白の餅が貰える。事情知りのハイカーが背後の山歩きを済ませて、餅が貰える頃を見計らって境内に滑り込んでくる。午後1時過ぎに始まった儀式は2時30分頃に全てが終わる。

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