再審開始、取消し (2006.12.26)

 2006年12月26日午前10時、名古屋高等裁判所刑事第2部は、名張毒ぶどう酒事件異議申立審について、検察側の異議申立を認め、再審開始を取消しました。

  決定(要旨)

 2005年4月5日に下された第7次再審請求審での再審開始決定(名古屋高等裁判所刑事第1部)は、証拠を子細に検討し、犯行に使われた毒物が奥西勝さんの持っていた農薬ではない可能性が高く、自白は信用できないと認定するなど、これまでの多くの証拠を客観的に分析し、それに基づいた判断をしました。
 そしてさらに、今回の異議申立審においても鑑定証人の尋問を行い、この尋問の中でも奥西勝さんの無実が一層明らかになったにもかかわらず、不当にも再審開始を認めなかったもので、でたらめな裁判としか言いようがありません。
 裁判所の権威を失墜させるに等しい決定を下した名古屋高裁刑事第2部に対して、私たちは厳重に抗議します。

 

最高裁での再審開始に向けて一層の支援を!

 奥西勝さんは名古屋拘置所から、ずっと無実を叫び続けています。今回の不当決定に対し、奥西勝さんと弁護団は直ちに特別抗告し、再審開始を最高裁で争うことを表明しています。
 最高裁での再審開始と、奥西勝さんの1日も早い釈放に向けて、皆さんの一層のご支援をお願い致します。

 
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