寝台特急あけぼのに乗って三厩へ行こう

ブルートレインで行く、北の終着駅

工事中です


2011年1月23・24日

はやぶさ運転開始まで50日を切りました。
JR東日本からはなんの情報もありませんが、そろそろ寝台特急あけぼのもやばいんじゃないのかな?と。
新幹線新青森開通で、青森行きのまま生き残ったのが奇跡だと思ってましたから。
年末年始の輸送を鑑みてのことなんじゃないか?、じゃあ春には短縮ないしは廃止とかあり得る話です。
なんて、勝手な妄想を抱きつつ、また一泊の至福の旅をしておきたいと思い立って切符を買いましたよ。
あけぼので青森に行くのは4度目です。今回の目的地は津軽線の終点、三厩駅。
ただ、行ってみたいと思っただけです。目的は無し。
だって、現地で40分くらいしか滞在時間がありません。
まあ、休み一日で青森行ってこようというのがおかしいわけで、
そんなおかしい男の旅、真似する人はいないと思いますが、見て笑ってもらえれば報われますw。

ブログでの現地報告

とにかく、休みの日の前夜は間違いなく遅れずに大宮駅に行ける目処が立ったので、その日の切符を取りに行くところから始まります。3日くらい前だったでしょうか。会社帰りに大宮駅のみどりの窓口へ乗り込んで、寝台の指定をとります。あっさりシングルデラックスが取れました。また7号室でした。また同じ部屋ですが進行方向むきだから安心ですね。
乗車券は、南東北・函館フリー乗車券にしました。現地までの往復と、東北地方の電車が5日間乗り放題で18000円です。奥羽本線経由〜新幹線分の乗車券より安いです。東北本線、東北・秋田新幹線以外ではエリアには行けないのですが、あけぼのだけは例外で使えます。このときの窓口のお兄さんはとてもいい印象でしたよ。
ふと翌日に切符を見てて気がついた。日付を一日間違えてますw。休みの日で取ってますが、乗るのは前日です。買う段階になって間違えて口走ってました。大宮駅じゃないですがみどりの窓口に行って、日付の変更をしてもらいます。あけぼののシングルデラックスは無事取れた。フリー切符も日付だけ変えてもらいました。この変更手続きは一回限りなら無料。
考えていた行程は、
大宮 21:40 17:42 18:10 18:42
新青森 9:49 14:15 14:28 15:07 15:34 15:42
青森 9:56 10:21 14:03 14:55 15:29 17:08
蟹田 11:18 11:22 13:22 13:40 14:01 14:20   16:02
三厩 12:02 12:42 15:00 15:21
順当に行くと、お昼に三厩、折り返しの列車で戻ると最速で夕方6時前、新青森で一本余裕を持たせても6時過ぎに大宮に帰れます。ただし、特急スーパー白鳥を使っているので蟹田から青森までの特急券がいります。それをケチると、大宮着は7時前になりますがそれでもなんら問題はない。夜行日帰りで遊んで、夜はのんびりできるのかな、なんて考えていました。
当日。東北地方は大雪だとは聞いていました。ライブカメラで青森の様子を見ると、どこも雪だらけです。どれくらい寒いのかとか、さっぱり想像がつきません。ひょこひょこ遊びに行っていいのだろうかと心配にもなります。実はこの前の週に、いちど切符をとっていました。しかし、大雪で大変そうだったのと、乗る日の終業時刻が遅くなりそうだったので早めに払い戻していました。その日は雪で運休になっていた上に、翌日の新幹線は運行トラブルでそうとうグダグダになってたので、行かなくてよかったなと。
で、JRの運行状況を見てみると寝台列車は軒並み雪で遅れています。心配なので朝から暇さえあればチェックしてました。昼を過ぎた頃にも、まだ北斗星が遅れているとか書いてあったので相当遅れているのでしょう。そして午後には、「当日発下りあけぼのは大雪のために秋田〜青森間で区間運休になります。」のひと言が・・・。恐れていたことが起きました。携帯の画面見てかたまりましたよ。
さあ、どおする??
 1)翌週に変更する
 2)秋田までは乗っていき、こまちで帰る
 3)秋田から意地で青森へは行く
この3つが考えられます。
1は、ちょうど月末に当たるために仕事があがれるか微妙なので無し。あってもさらに後日。
2はほとんど意味がないように思えた。あけぼのは秋田からの時間も素敵なんですから。仙台あたりで寄り道してもいいですが、買ったフリー切符は意味をなさなくなるのでとてももったいない。
3で考えられるのは、特急つがるで行くというもの。6:44秋田着、最初に来る特急がつがる1号で8:48発青森11:27着。秋田で2時間の空白ですし、あけぼのが走らないんですから、つがるだって怪しいです。ついでに特急券がいる。それだと三厩は一本後のになって帰りが夜になりますが、ここまで来たのなら行っておきたい。
ふと携帯でナビタイムしてみると、意外な経路が出てきました。
秋田7:02→(こまち16号)→盛岡8:39・8:59→(はやて11号)→新青森10:01
新青森で乗り換えて青森10:29着です。なんとあけぼのとほとんど変わらない時間に青森に着けます。秋田で乗り継ぎが15分ほど、盛岡で20分ある。あけぼのの後ろ姿を見て乗り換えて、盛岡ではやてとこまちの併結風景見ることもできそうです。それでいいじゃんか。
ただし、問題はその料金。新幹線の特急券はともかくとして、乗車券はフリー乗車券が有効なのかどうか。仕事で通った下総中山駅で青森のパンフを拾って切符の説明を見ると、「フリー区間内の普通列車(快速含む)の普通車自由席がご利用いただけます」とだけある。エリアまでの往復も同様ですが、別に特急券を購入すれば新幹線を含む特急列車にも乗れる、とある。てことは、この場合に盛岡まわりで青森入りするには秋田〜新青森は全く別途で切符がいると言うことになりそうです。痛いけど仕方がない。休日の時間の方が貴重です。そうすることにきめた。
ちなみに。首都圏から青森駅に朝一番早く着くには、はやての始発で東京駅6:00発新青森9:42。で、青森行きを待っていると最初に来るのがなんと「あけぼの」です。
まだ、あけぼのの存在意義はありますね。東京や上野のホテル高いですしね。
切符を仕事中には持ち歩いていなかったので、退社後速攻で帰って着替え、荷物を持って大宮駅へ。すでに尋常じゃない寒さです。青森はもっと寒いはずですよね。耐えられるのかな。
大宮駅に8時前にはいました。駅の案内を見ててもあけぼののことは触れられておらず、北斗星が上り便の遅れのために出発も遅れるとは電光掲示されていた。あけぼのの運転区間については触れていない。まっすぐみどりの窓口へ駆け込んで、切符を変更してもらいます。まず、あけぼのの寝台を秋田までに変更。一度変更しているからもうできない、と言うので秋田止まりになるんじゃ?と聞いたら「そうでした」と言って変更してくれた。そして、新幹線の特急券も取って、念のためにフリー乗車券で新幹線に乗れるのか聞いたら、大丈夫だという返事だった。新幹線は普通に窓際で席が取れちゃった。こまちの特急券が2090円、はやてが2830円の計4920円の追加出費、寝台券は差額が320円だけ。別に変更しなくてもよかったようなw。
ひと安心して改札を通って、まず駅弁を調達。いつものように二つ買う。ビールを含む飲料は乗る直前の方がいいので、まだ買わない。本屋で小さな時刻表を買っておいた。
20:30もまわった頃に北斗星がやってきた。1時間ちょっと遅れている様子。あいかわらずあけぼのについてはなんのアナウンスもない。そして、ホームの到着案内にあけぼのが出たのをみると、何事もないように青森行きになってます。到着が近づいて放送にあけぼのが入るようになっても、普通に青森行きと言っています。あれ?。
改札まで行って聞いてみても、知らない様子ですよ?。おいおい。そのうちあけぼの到着のアナウンスが。とりあえず乗ってしまいましょう。
21:40、今までと何ら変わらないようにEF64-1051の牽くあけぼの発車です。
何事もないかのように、いつものような発車の仕方です。ところで、今までは大宮駅を東北線の9番線から発車していたのですが、いつの間にか高崎線ホームの8番線からの発車になっています。シングルデラックスに大宮から乗ったのはわたしともう1人。わたしの部屋は9番。奇数部屋なので、ソファにして進行方向を向く部屋です。さっそく車掌さんが検札にやってきたので、「青森まで走るんですか?」と聞くと、当然のようにというか、なに言ってんだこいつ?な感じで「ええ、青森行きですよ」と東北訛りでのお返事。今日の便は秋田止まりだという発表があったから、切符も変更しちゃったことを伝えると、朝までに確認しておいてくれるとのこと。青森まではこのまま乗って行って平気だと言ってもらって一安心。一息ついてみましょうか。
今回も、山崎12年持ち込みです。50mlボトルが入手できなくて180mlのになりました。買いに行った酒屋で隣にあった、山崎蒸留所”仕込水”割りなるオンザロックウイスキーも一緒に買って持ってきた。氷は、コンビニにカップサイズのが無かったので、スーパーで袋入りの氷と、バーベキューあたりで使いそうなプラスチックのコップ30個入りを買ってきた(笑)。あわてているようで、お弁当もちゃんと仕込んだ。いつものように大宮駅の旨井門でふたつ。そのうちの、米沢駅のらしい、黒毛和牛本格炭火焼肉弁当っていうのを食べましょう。1000円也。缶ビールもちゃっかり買ってあります。
黒毛和牛本格炭火焼肉弁当
たぶん、このお弁当は食べるの初めてではないと思われ、その時と同じようにおいしく食べていましたが、やっぱり駅弁は列車に乗って食べるのがおいしいですね。近頃の駅弁は、エキナカやデパートとかで買って帰って食べるのを主眼においたようなのが多く感じます。サイズや量、食べ終わってから捨てるときのことや、ちょっと時間をおいてから食べても楽しめる工夫が忘れかけられているような気もします。
大宮を出発してから1時間、22:40高崎駅停車。だいたい、お弁当食べている間に着く。高崎だと、まだホームに人影はあるし、電車もまだ来る。車庫の電車の明かりがなかなかいい雰囲気でもある。
ここから水上までが、考え事タイムその1になります。眠くなって寝ることがほとんどだったりしますが。
真冬の上越線ですから、当然雪景色です。新前橋を過ぎて、ちょっと目を離したらもう車窓は真っ白になってた。雪のせいなのか、やけに静かに走ります。雰囲気サイコーです。
高崎からまた1時間くらい走って水上駅に運転停車。機関士さんが交代してるんでしたか?。結構長く停まる。23:45位から0時頃まで静かな時間が流れます。横の線路では除雪機が動いてる。それでも静かです。
水上駅にはこのあとに終電がやってくるので、まだ駅の明かりは点いている。いつかこの時間にここに来てあけぼのの写真撮ってみたいと思ってます。ビジネスホテルかとかないので、車で来て帰るしかないですねえ。
廊下に出てみても誰もいるはずもなく、本当に別世界みたいで面白い。でも、隣の部屋の窓明かりが見えるので、まだ起きてはいる様子。静かに個室を楽しむことにする。
積もった雪の上に兎の足跡見つけてたどっているうちに発車。また別の静かな世界へ。
ここからが、あけぼのの良い時間帯です。普段でも静かですが、今回の雪の中だと一段と静まってます。いい。トンネルも良い具合に雰囲気を盛り上げてくれます。このお酒が旨い。でも眠い(笑)。お腹いっぱいですしね。窓のカーテンは開けっ放しで、過ぎる明かりと踏切の音を聞きながらゴロゴロしてると、たいてい寝てしまっています。至福です。
続きは今しばらくお待ちくだされ><



かかったお金
北東北・函館フリー乗車券 17600
特急料金 3150
A寝台料金 13350
蟹田〜青森 特急券 500
新幹線特急券 新青森〜大宮 5600
合計 円

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