中山道・保存蒸気機関車巡り+リニア・鉄道館

東海道新幹線に乗らないで、名古屋へ行って帰ってくる旅

工事中です


2011年5月8〜10日

ふと、思いつきで休日を使ってリニア館に行ってみようかと思い立ったのが発端です。
東海道新幹線に乗りたくなくて夜行バスを使うことを企み、そこまでするなら帰りも新幹線を使わないでおこうと。
東海道線、中央線どちらでも普通列車で帰ってくることは可能です。
それならば、一泊増やして中央線の保存機関車も見て回ろうと思ったのが、この旅です。
誰も真似しないであろう、なんの参考にもならないであろう旅の様子を、あえて公開してみます。

ブログでの現地報告

日帰りで名古屋は簡単です。のぞみで行って帰ってくるだけ。電車賃も、さほどでもありません。しかし、あの東海道新幹線の雰囲気だけはどうにも好きになれず、仕事の移動や、急いで帰りたいならともかく休みに身銭切ってあれに乗るのは、どうにも嫌なのです。たかが、片道1時間半ですら。
そこで、高速バスです。普通のは窮屈すぎて嫌なので、ちょっといいシートを選べればと思ったら、スーパーシートというのが+600円、プレミアムシートが+1200円なるものがJRバスのドリーム号にあります。空きをみると、行こうと思う日はスーパーシートなら空いています。プレミアムの方は、一便に3席しかないので満席は無理もないかと。
新幹線で東京〜名古屋はのぞみで10780円、ひかりだともうちょっと安い。ドリーム号のスーパーシートだと7020円。3000円程度の差ですが、新幹線に乗らなくていいのなら十分な差額だと思えます。ちなみに早売り21という、3週間前の予約で平日便普通席なら三千円台です。スーパーシートのあるのは、東京23:40発のドリームなごや5号のみ。ネットで席を取れたので、そこから計画を進めます。
休みは全部で3日間。最後の日は置いておきたいので、夜行一泊二日です。
朝6:20に名古屋駅に着きます。リニア館まではあおなみ線で30分弱。開館は10時なので9:30に名古屋で間に合う。バスで着いてからの3時間は、科学館の保存車見に行って、あとは名古屋駅で電車みて過ごせばいい。リニア館には2〜3時間いると想像し、名古屋駅に戻るのが14時頃か。
中央本線で塩尻方面に向かい、順当に考えて宿は塩尻か岡谷か上諏訪になるかと。上諏訪は温泉街で旅館がありますが、独り泊だと高くていけません。塩尻にはルートインがあります。時間に融通が利いて、お風呂が広くて朝飯付きだし、行程に無理がなければそこにします。
中央線を進むに、保存機関車が駅の近辺にあるのは、恵那・中津川・南木曾・木曽福島・薮原・奈良井・塩尻・岡谷・下諏訪・上諏訪・茅野、ちょっと外れて辰野から飯田線のほうにもある。上松にも赤沢森林も。
名古屋から中津川まではそれなりに列車の本数があります。とは言っても、1時間に1本程度。その先は1〜2時間に1本程度になって、塩尻からはまた1時間に1本程度。これは手強いです。全部の駅に降りては次の列車で移動、を繰り返しても一日では行けません。なので、恵那と中津川、上松と辰野はさくっと割愛。名古屋から最初に行くのが南木曾になりますが、特急はあまり停まらないので結構手強い。次の木曽福島はしなのも停まりますし、見たいものは駅の真ん前にあります。薮原と奈良井は隣り合う駅なので、タクシーで結ぶのも考えられますが駅間の距離が侮れない。塩尻は泊まるからどうにでもなる。岡谷〜上諏訪は諏訪湖畔になるので全部は無理か?茅野はこの時点で忘れかけてました。
さらに、中央線に乗るなら大月で降りて吉田のうどん食べたいとも思いつきます。これが結構計画の足を引っ張ります。
で、考えた結論。名古屋を14時頃出て南木曾と木曽福島まではなんとか行ける。塩尻まで出て一泊、翌日はレンタカーで動くという反則技を使います。レール&レンタカーが使えることに着目、切符代までケチってみます。
ルートインも押さえ、レンタカーもネットで予約して切符も買いに行ってきた。
東京駅八重洲口23:40発、名古屋駅新幹線口6:20着予定、当日塩尻泊、翌日8時〜14時まででレンタカー、が固定事項。どうつないで、いくつまわれるのか?
持ち物はカメラと着替え、時刻表と携帯電話のみ。宿に泊まるので充電機器は持って行ける。コンセントのタップも必需品。撮るのは保存機メインなのでレンズは2本で事足りる。
すべてを決めたのは出発前々日。前日は持ち物用意で、仕事に一式持って行って終業後直で出かけます。
全くの余談ですが、当日の日中に大宮駅を通った時、工場の入れ替え機関車が並んでヘッドマーク付けてました。なんだったんでしょう??

思っていたより早く仕事を上がれてしまい、逆に時間が余っちゃいました。悠長に松屋で晩飯食べて、コンビニ行ってから車を置いて着替え、のこのこ駅に向かって歩いて大宮駅着がまだ20時過ぎ。東京駅まで普通に行って1時間くらいですから、バスの発車まで2時間半も何かして時間をつぶさなくてはなりません。とりあえず来た高崎線で上野に出ます。
上野駅にいたのが21時前。あけぼののいる時間かな?などと13番線に行ってみると、ちょうど入線するところでした。
しずしずとやってくるオハネフは、なんと25の100番台です。あけぼのでは初めて間近で見ました。24か、25でも200番台ばっかり見てた。あまりのかっこよさに、無意味に写真撮りまくります。ブルートレインと言えば、24系25形100番台ですねえ。うーん、KATOのあけぼの編成、やはり100番台も加えなくては。一応、機関車も見に行ってはおきますが、ヘッドマークのへこみがちょっと気になっただけでした。誰か、落としましたか?
発車までは見送らず、山手線で東京へ。まだ21時半前です。あと2時間も、どうしてくれましょうか。
実は、東京駅のJR高速バス乗り場には待合室というものがありません。座るところすら全くないのです。なので、早く行ってみてもなにも出来ないし、立っているしかないのです。そこで、東京駅の改札を出ないでホームのベンチに座っていることにします。ええ、なーんにも面白くありません。
サンライズ瀬戸/出雲が来たのを眺め、そう言えば去年これに乗っていったんだっけね、と思い出してみる。E233系の東海道線を初めて目撃したり、なんだかよくわかんないですが373系が到着しましたよ。
座ってるのに飽きたら、ぶらぶら地下を歩いてみたりもしますが、サンライズが発車してしまうと、軒並み店舗が閉店していきます。まあ、22時過ぎですから仕方ないでしょう。日曜日ですしね。サンライズの発車した9/10番線は、そのあと何本かの到着列車のあとにホームの照明が先に落とされました。でも、まだバスの発車まで1時間近くあります。変に気温の高い日で、でも塩尻は涼しそうだからと薄手のジャケットなど着ていたので、じっとしてるのに汗かいちゃってるし。飽きたので、仕方ない、改札出てバス乗り場に行ってみましょう。
相変わらず八重洲口は工事やってます。わたしが夜行の高速バスを使うようになって何年かになりますが、ずっと工事中なのはいったいどういうことなんでしょうか。そもそもなんの工事なんだろう?。そしてバス乗り場は、ごちゃごちゃしてて、狭くて、わかりにくくて、人だらけ。これは大阪駅もそうでした。待つところがないので、若いのは改札のとこで地べたに座って携帯とかPSPとかとにらめっこしてます。それだけで風紀悪い。バスは10分ごとに乗り場にやってきてはお客さんを乗せて出発していきます。23時からは名古屋行き夜行バスのターン。23:20から3本連続で出ます。他の行き先のもありますが、乗車開始の案内があるたびにあれだけいた人がどんどんいなくなっていき、30分発のが出たら40分発ドリームなごや5号と、レディース名古屋号だったかな?とで乗車開始になりました。長かったな〜。
バスのチケットは、ネットで予約してコンビニで支払いました。空席状況も見られて、わりと便利。出発の4日前に申し込みましたけど、その時は普通席ほとんど満席、スーパーシート余裕!でした。窓際とだけ指定して買ったら、1番A席でした。また一番前です。
乗るときにチケット見せると、スタンプしながら席の位置を教えてくれます。荷物をトランクに預けようと言ったら、隣は空いてるから置いてもいいですよ、と。いいね。そうさせてもらった。
二階建ての二階、2+1列シートの2列席窓際、一番前です。カーテン閉まってるので、眺めは関係ありませんが、あけるとかなりいい眺めです。でも、東名でそれを見てると、普段マイクロバスやセーフティローダーで走ってるのと同じ風景が展開されて、ちょっとブルーになります。周りの人に気遣って明けられませんけどね。
やはり、時間よりも料金を重視する人が多いようで、スーパーシートは空席の方が目立ちます。さすが名古屋便。荷物は隣の席に置き、買っておいた水とビールはスタンバイ。靴はさっさと脱いでフットレストを出して、背もたれをばたっと倒し、毛布かぶってお休みの姿勢で出発待ち。真後ろのヤツが落ち着き無いのがなんですが、右手に座った兄ちゃんはさっさと寝てる。すぐに出発時刻で、運転手さんの案内が済んで自動放送が済むと首都高速に入りすぐさま消灯です。なんだか、舗装の継ぎ目が大きく感じますが、高速バスはさっさと寝てしまった方が勝ちなので、缶ビール開けて一気飲みして寝ます。
途中、サービスエリアでの休憩が一回、運転手さんの交代停車もあったはずですが、まったく気づかずに目が覚めたときには東名の愛知県内を走ってました。自分で運転していると、ちょうど飽きてぐったりしてくる地点でもあります。東名を降りるちょっと前に放送があって、名古屋ICで最初の降車停車がありますが、誰も降りませんでしたね。そこから名古屋駅まで、わりとこまめにバス停があります。さすがにもう寝る気にはならず、なんとなく窓のカーテンも開けづらて退屈。
こっそり少しの隙間から見る名古屋の街は、車も人もなくてゴーストタウンのようです。6時前だとこんなもんでしょうか?。私の住むさいたまは、東京まで1時間の通勤圏内なので、6時台ともなると電車も道路もすごい混雑なのです。
名古屋駅前は観光バスしか走ってなく、そんな中を進んで6:20名古屋駅新幹線口に予定通り到着。なんだか静かで、本当に名古屋にきたのかな?とか思ってしまいます。
さあて、とりあえず保存電車と機関車を見に歩き出しますよ。名古屋駅の中はさすがに人がいますが、それでもがらんがらんで不気味。平日なんですけどね。高架の駅をくぐって反対側に出て、名古屋市科学館に向かいます。地図で見る限り地下鉄の駅が最寄りですが、混んでいるであろう時間帯に一駅だけ乗るのもバカバカしく、距離も1キロちょっとのように思えたので名古屋駅から歩いてみた。バスに乗っているときにも思ったのですが、千種駅と名古屋駅の間で降りた方が、きっと近かったはずですがもう遅い。
やっぱり人は少ない通りを、髭剃りながらのこのこ歩いていると、どういうワケか子蠅が多い。別にゴミとかあるわけでもないのに、たくさん飛んでます。朝のお散歩の人とかが増えてきた頃に公園が見えてきて、信号を渡るとのそ白川公園というのがあり、入ったところとは反対に大きく銀色の建物が見えます。それが名古屋市科学館です。
犬の走り回る庭を突っ切って近づくと、屋外展示の名古屋市電と蒸気機関車がいる・・・はずなんですが、なんだか工事の壁がありますね。工事の様子が見えるようになのか、所々隙間が作ってあります。そして思いっきりほじくり返してます。確か、設置場所は公園側、つまり工事真っ最中のここのはず。しばらくリニューアル工事をしていたというのは聞いていました。それが終わったと聞いたから来てみたんですが、どういう事でしょうか。壁に貼ってあった工事の完成予想図に、工事中の旨と市電とSLの設置予想イラストがある。工事完成予定は23年秋だそうです。がっかり。帰ってから公式サイトを見ると、屋外展示の案内にごく小さく薄く23年秋公開予定ですと書いてあった。気がつかないよ、そんなの。
まあ、時間はまだ余ってるので名古屋駅まで散歩して戻るとして、それでもどこかに待避してあるかもしれないので、建物をぐるっと回るように歩いてみる。公園では太極拳みたいなのをしている人たちがいて、ちょっと不気味な風景です。平日都市部の朝7時過ぎの光景とはとても思えません。
建物東側から公園出口に向かうと、工事の壁の向こうにSLの煙突が見えます。いたいた!。
工事車両の入り口付近に、二両並んで置いてあります。B6蒸気機関車2412と名古屋市電1401です。市電はビニールシートをかぶっていて顔しか見えませんが、B6は丸見えです。
近づくことは出来ませんが、姿を見ることは出来ました。まあ、いいでしょう。30分歩いてきた甲斐はあったような気がします。改装工事が終わったらまた来ましょう。
時間は7:30。来たときとは違う道で名古屋駅に戻ってみるものの、気がつくと通りがかりにコンビニがありません。どうなってるんでしょうか。そう言えば京都も無かったな。スーツのサラリーマンとは逆方向に歩き続け、そういえば女性の姿のないことにも気がつきます。OLさんっていない街なのか、フレックスで優雅に出勤なのか??。名古屋駅に8時過ぎに戻ってきた。リニア鉄道館の会場は10:00。あおなみ線で名古屋から20分弱らしいので9:30頃までは時間がある。とりあえず駅に入って電車観察でもしていましょう。
・・・JR東海のは見ていてちっとも面白くないですね。オレンジ色のラインの電車ばっかりです。気動車がいるのがたまに面白いくらいかな。どうしてこんなに没個性的なんでしょうか。
ホームの先に、なんだか黄色いのがいました。キヤですか?これもまた隣のマルタイちっくなのよりだっさいデザインで冴えません。事業用車にかっこよさはいらないですけどね。
 
やっぱり、国鉄形の残留組が面白いわけで、名古屋駅で眺めた風景の集大成はこれです!
213系・117系・きしめん!
 
以上です。211系はいまいちでしょうか。思っていたより頻繁に117系がやってくるのが楽しかった。2本併結のが、油断してると走ってきます。ジャンパホースを見せつけながら走る電車も、珍しくなりました。いちばん端っこのホームにしかやってこないので、あまり気の利いた写真は撮れませんでした。
オレンジ一辺倒の中にやってくるJR西日本の特急しらさぎは目にも新鮮に映りますね。
1時間は余裕で電車眺めていたでしょうか。そろそろ移動を考えておきますが、とりあえずその前にきしめん食っておきます。ええ、名古屋の駅はほとんどと言うより全部のホームにきしめん屋さんがあります。仕事できたときも、つい必ず寄ってしまうのです。きしめんが好きなわけでもないですが、名古屋に来てまともに食べられる食品と言ったら、きしめんぐらいですよ?。あんかけパスタとか、あんことマーガリン入りのパンとか冗談じゃないですよね(笑)。八丁味噌もちょっと遠慮させていただいています。
ふつうのきしめんはどうだか知らないのですが、名古屋駅のはかき揚げが揚げたてで好きなんです。頼んでから揚げるので時間はかかるのが難点。
立ち食いそば巡りはちょっとした趣味になってますが、このきしめん屋のそばってまだ食べたことがありません。どうなのかな。あと、ここでは日本酒を飲むのがごく普通のようで、目の当たりにするとびっくりします。燗も冷やもあり、升にコップ立てて酒注いでる光景は異様です。あと、かき揚げだけ頼む人もいます。おもしろいよ。
9時、リニア鉄道館に向かうべくあおなみ線乗り場へ。JRのホームに並んでいて、でも改札が中にあってそこで切符を買い直せばJRの改札を出なくても大丈夫。
階段を上がってホームへ。ホームドアがあるイマドキの電車乗り場ですが、がらんとしていてちょっとローカル。まだ時間が早いので、来ていた電車は見送って、その次のに乗ることにしてJRの電車の過ぎるのがよく見えるのでぼけーっと観察。211系の0番台が走っていくのが見えたよ。
案内放送で通過列車が来ると言い出し、DD51単騎が通り過ぎた。ここはなんなんだろう?と思いながら、やってきた電車に乗って発車待ち。
電車は、顔にゆりかもめみたいな編成の通し番号みたいな数字のある、デザインという言葉とは無縁のような四角い箱の電車。ステンレス製の20m車体に3ドアロングシート。お客さんはぼどぼどにいるけど、座席は余ってる。ホームで電車を眺めていたせいもあって、一番前の車両に乗りましたが、その車両のほとんどがリニア館に行く人のように見受けられた。
ワンマン運転の自動放送があって、ごく普通に発車。車窓は高架からJRの貨物ターミナルみたいなのが見えてちょっと面白いかと思いきや、すぐに住宅地や工業地帯になって何も面白くなくなる。大きめなホームセンターとかが見え始めると風景はますます面白くない。住宅のある地域は名古屋駅周辺だけに見え、これじゃ通勤線にはならない路線だとも思う。ますますこの存在意義がわからないですね。
20分ほどで終点金城ふ頭駅に到着。途中駅で降りた人は少なく、乗ってくる人は皆無でやっぱりみんなここまで乗ってきた。
高架ホームから見えるのは埋め立て地のなんにもない地面だけ。あとは高速道路。この高速道路は何度となく通ったことがあって、風の強い日は走るのが怖い道の印象が強いのです。実は今回リニア館に来ようと思うまで、ここにそれがあったことを知りませんでした。
改札を出ると売店があり、あおなみ線関連グッズを売っています。ホームに最後までいたので、降りた人は先に行ってしまっていて誰もいない駅になってた。実に不気味。駅を出るとリニア館の建物が見えます。外から見ると結構大きいと感じる。
場所を知って、埠頭の辺鄙なローカル線の終点駅とわかったときに、あたりに飲食店や休憩施設はあるのだろうかと調べてはいました。ネットで軽く調べた時点では「なにもない」という結果に。上の伊勢湾岸道を通っていても、きっとそうだろうとは思っていたのですが、なんと改札出てすぐにコンビニがありましたよ!。すばらしい。デイリーヤマザキだったかな?お弁当やサンドイッチがやけにスペースを割いているように見えました。
電車から降りた人の数からたいしたこと無いだろうと思ってリニア館へ行ってみると、なんじゃこりゃ?の行列ができてます。驚くほどの人数ではないにしろ、何も逃げも隠れもしない電車の博物館に並んでまで早く来る理由はなんなのかな。来てしまうと、他に日陰など無いので列に並んでおきます。見ていると駅の方から来る人よりも、反対側の駐車場から来る人の方がはるかに多い。まあ、田舎の人はどこに行くにも車ですからね。
それにしても、鉄道会社がやってる施設なのに、メインの交通手段が駐車場ってどういう事でしょうか。たぶん、トヨタの博物館より駐車場広いですよ。やはり新幹線にだけ乗ってくれればそれでいいのでしょうか。この辺の人たちの考えることがさっぱりわかりません。
並びはじめて10分もしないうちに後ろにも列が伸び、開場10時の15分前でしたがちょっとだけ入場を開始すると聞いたら列が進み始めた。入場口手前までは進めて、入場券を買ってその前に並んでる。あいかわらず声のでかい名古屋訛りを聞きながら切符の自販機で並び、「並んで食っちゃべってる間に財布くらい出しておけよ」と思うくそ婆の後ろでイライラしてみる。どこででも見るおはばんの立ち振る舞いですね。入館券は現金でもSuicaみたいなのでも買える。PASMOはどうだろう?。
切符買ってもしばらく待ち時間があり、どうしてそんなに前に行きたがるんだろう?という人々にもみくちゃにされる。中国か朝鮮の人みたいだね。
10時開場。入場券のバーコードを読み取る、博物館でよく見る方式です。
入るとすぐにC61と新幹線試作車のあるブースですが、そっちは後回しにしてメインの開場に行ってみる。結構後ろの方から入ったはずなのに、人が思ったほどいない。みんなどこに行くのかと思ったら、シミュレータの体験運転券をゲットするために急いだ様子。わたしは興味ないのでスルー。
展示車両についてはいろんなところで紹介されていますし、詳しいことは公式サイトでも見ていただくほうが的確なので省きますが、はるばる休みの日を使ってやってきた感想は「意味わかんない」でした。
さっき、ここに来る手段が自動車メインな事に感じた疑問と、展示スペースの使い方や付帯設備に「なんで?」「どうして?」がつきまとうのです。
こんなにも広いスペースを確保して、こんなにたくさんの車両をレストアして展示してくれているのに、ぜんぜんときめくものがないのも珍しい。いちばん気に入らないのが、奥の方に並べてあるだけで近づけない車両たち。よりにもよって、車内を見られなければ全く意味のない車両が、横に並べてあって顔しか拝めないというのはどういうことかと。なんの博物館なのかと。0系新幹線の中間車までここに並べたのは大失態なんじゃないかい?
名古屋を中心とした鉄道の博物館なら、名鉄のパノラマカーがでん!とあってもいいんじゃないかとも思いますが、さすがにそうもいかないでしょうか。名鉄の路面電車も同様ですが、あれは地元が邪魔だからいらないと破棄したくらいのものですし。やっぱり中京圏に鉄道は無用なんじゃないかと。車乗ってればいいじゃん。在来線は名鉄に任せちゃえばいいんだ。名古屋へは新幹線で行けばいい。そんなJR東海の声が聞こえてきそうです。
美濃太田に集められていた車両の大半がここには入れませんでした。少なくとも、集めておいたと言うことは保存したいとは考えていたのでしょう。スペースは最初からわかっていたんだろうにね。悩んだ末に選んだ車両がここにいるのでしょうけれども、それにしてももったいないとしか思えません。学習、経験、歴史探求、技術等の保存のための博物館と言うよりも、いかにも企業紹介施設的な印象を強く受けました。
ついでに、休憩する場所が極端に少なく、食事はお弁当を売っているだけです。わたしの行った日は平日にもかかわらずGWの余韻か結構な人手でしたが、もうすこし入場者の落ち着いた頃を中心に考えてあるのかもしれません。
地元の鉄道博物館と比べたくなりますが、どうにも臨場感がありません。設備もそうですが、そうしようという気構えは全く感じないので、過去を振り返るよりは未来を見せようという事なのでしょう。
そんななので、一回り見たらもう出たくなりました。ミュージアムショップをちょっと覗いて、荷物増えるので何も買わずに出口を通ったのが11:40。思ったより速く出てきちゃった。
すたすたとあおなみ線乗り場へ行き、次の電車で名古屋駅へ戻る。なんだかなー、という感情しか残らなかった。もったいないなと。
さて、名古屋駅に戻ってどうしようかと。今思えば、近鉄や名鉄の電車を見に行ってもよかったんですが、そのときはJRのことしかアタマになかった。名古屋駅までは20分くらいです。5分ほどの乗り換えで、セントラルライナーに乗れれば、中津川で南木曽行きに乗り継げる。考えていたのよりも一時間以上早く移動開始できます。一時間に一本しか走ってないローカル線の途中駅を降りて遊ぼうというのですから、早くから動いた方が良いのは当然ですね。しかし、セントラルライナーとやらの乗り方を知らない。どこかで券を買えばいいらしいと言うのはわかってるが、乗り換え5分で買えるのか??
名古屋駅で走って乗り換え、ホームへダッシュして整理券売り場を見つけて、300円投入して切符をゲット。まあまあな時間で間に合った。
このセントラルライナーとやら、ちょっとばかり悪名高いですよね。まあ、一時間ほどを必ず座れるのならいいのかな。切符には席が指定されてあり、どうやら買った順番に割り当てられている様子で全く気が利いていません。わたしの前に買っていたおじさんが窓側で、わたしはその通路側。次に来た人はその左の通路側、つきは窓側・・・。有料のくせに狭っ苦しいクロスシートに押し込まれ、荷物は膝に抱えての旅気分ゼロです。乗るもんじゃないです。それにしても、会社員らしき人しか乗ってないのはどうしてだったんだろう。
発車してすぐに検札が来る。空いているから、後ろに移動しても良いよ的なことを言っていたような気もしますが、よく聞こえなかったのでそのままふて寝してました。
この整理券が要るのは多治見あたりまでらしく、そこからは席の指定もへったくれもないただの電車です。悪態吐かれる原因でもあると思います。そしてよりにもよって、高校生がわっさり乗ってきてしまい大騒ぎ。いつでもどこも高校生はバカですねw。自分もそうでしたが。
で、この列車は快速みたいなものだと思っていたんですけど、全然速くない。むしろ遅い。前の列車がどうとかで、駅でもないのに停まっちゃう始末。そんなに過密ダイヤだとも思えないよ?
結局15分ほど遅れて中津川駅着。ここで乗り換え時間に20分ほどあるはずだったので、駅弁とか覗いてみようかと思っていたのに、5分ほどしか居られなくなった。もうね、JR東海大嫌いですよ。遅れてる案内もほとんど無かったし。
いきなり中央本線に乗って来ましたが、ここからは保存機関車を見ながら関東地方へ向かっていきますよ。中津川駅の近くにもデゴイチが居るんですが、今回は時間の都合上パス。車窓から一瞬だけ見えたよ。
まあ、乗り継げただけマシでしょう。降りたホームの向かいに、これまた素っ気ない、他と変わらないようなステンレスに白い顔、橙帯の電車が南木曽行きを掲げて待ってます。色が違うだけで、セントラルライナーと同じ電車ですね。ただこっちの方が2両編成で、クモハがダブルパンタなのがいい。側線には211系がお休み中でした。雰囲気はのんびりして良いんですけどね。時間無さ過ぎです。
ワンマンの案内音声で発車。乗ってる人は相当少なく、荷物を抱えることなく窓側に座って外を眺められる。電車の旅はこうでなくっちゃねえ。そうは言ってもなかなかできなくなって来ちゃいましたね。ボックス席を占拠して、ガタンゴトン揺られる素敵な時間を堪能してみる。
つづく


かかったお金
JR 大宮〜東京 540
ドリーム名古屋 東京駅〜名古屋駅Sシート 7020
あおなみ線名古屋〜金城ふ頭 往復 700
リニア・鉄道館 入館料 1000
JR 名古屋〜土呂(レール&レンタカー) 5290
駅レンタカー(レール&レンタカー)軽自動車 5900
ホテルルートイン塩尻  6500
合計 26950円

〜リンク〜
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JR東海バス
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あおなみ線
ルートインホテルズ
(株)カワカミ
乗り換え案内
 
独り旅

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