独り旅 <Pの小屋>

山形県ってどんなとこ?

とりあえず行ってみよう

行ったことのない都道府県のうち、山形県の存在に気がついたのはつい最近です。「そういえば行ったことも通ったこともないかもしれない」、そう思って道路地図を開いてみると確かに全く通ったことがない。車に限らず、他の手段でも。よほど縁がなかったのか。それでは、山形県と言って思い出すものはなんだ?さくらんぼと将棋の駒。米沢牛、庄内米、蔵王と月山くらいかな。確かに「どうしても行きたい!」と思わせるものがない。いやいや、そういうところこそなにか楽しいかもしれない。
そんな理由で9月の3連休を使って行ってみました。目的は廃線関連でも、何故か山形県には古い小さな電車がそこかしこに保存されているので、それを巡ってみることにします。ガイドブックを見ると山寺、出羽三山、最上川とかある。時間的に余裕はあるので、急がず適当に見てみようと思っていました。宿を手配しかけたのですが貧乏なのでやめました。飽きたら日帰りします。
目的 山形県に行ってみる
出発時間 9月17日
希望帰宅時間 18日中に戻ればいい
行動予定 保存電車を見る

2005年9月17〜18日
ODO
Trip
All
9月17日
6:30
連休で混雑するのが嫌で、いつものように金曜の夜のうちに出てしまおうと思っていたんです。しかし疲れがとれずにややぐったり気味。そんなんで出掛けても楽しくないし、何より危険。あらかじめナビの「ドライブスケジューラー」なるものを初めて使ってルートを設定させておいてみたのですが、0時出発で最初の目的地・猪苗代着が夜中の3時台。真っ暗で何も見えませんよ。日が昇ったあたりに到着するように逆算すると3時頃の出発。半端なので高速代のETC深夜割引をすっぱり諦めて、いつも会社に行くのと同じに起きて土曜日の朝出発にします。その方が健康的だ。高速道路が混むのは承知の上。
いつもの時間の目覚ましで起きて、いつもと同じ時間に部屋を出る。道路交通情報を見てもまだ渋滞はない様子。
山形県に向かいますが、次回東北方面に行くときには必ず行こうと思っていた猪苗代へ今回立ち寄ります。東北道浦和ICへ向かって出発!ナビの到着予想時刻9:54だってさ。いい頃合いじゃないか?
97893
31.9
0
6:55レ 浦和ICから東北道へ。
直前の道路情報で「岩槻IC付近で乗用車2台の事故・渋滞4km」と言っていた。岩槻ICからのるのもワケないのですが、料金所手前でまだ車が流れていたので渋滞も大したことないだろうと浦和で入った。料金所を過ぎた途端に渋滞。ナビが「追い越し車線規制です」と言っていたので、いちばん左の車線をキープ。
97903
42.2
10
7:20レ 岩槻IC手前で乗用車4台の玉突き事故。渋滞していたワケじゃあなさそうなのに、結構な勢いでめり込んだ様子。何が起きたんでしょう?連休なのに事故起こさなくてもいいじゃん。
事故現場が近づくにつれて左車線の流れが速くなり、さっきまで抜かれまくった車を全部パス。現場を過ぎたらいちばん右の車線へ。速そうな欧州車の後ろについて楽ちんドライブ。
8:05レ 宇都宮ICを通過。3車線から2車線に。プレリュードは楽だねえ。
8:45 阿武隈PAで休憩。案外空いている。高速にも混雑の情報はない。
トイレに行って、とりあえず外で一服。「これよりみちのく」って書かれた石碑がある。旅情緒いっぱいでいいじゃないか。
98091
220.6
198
8:55
9:15レ 順調に走って村田JCTから磐越道へ。高速はガラガラ。なのに土または春の付くナンバーの車は相変わらず邪魔くさい。どいてくれない、抜くと追ってくる。自分のペースってものをお行儀よく守るってことが出来ないんだろうか。うざったいのでアクセルを踏んで視界から消す。
パトカーはまだ一回しか見ていない。そんなことを気にするほどの速度。
98124
263.2
231
9:25レ 磐梯山がどかーんとお出迎えしてくれたら磐梯高原ICで降りる。5550円。料金所もガラガラ。
良い空の色だ。福島県はいつ来ても青空がきれいだな。
98150
289.6
257
9:35 猪苗代緑の村に到着。ナビの予想到着時刻も馬鹿に出来ない。
ここに来たのは沼尻鉄道の車両が保存されているから。ここのほど近く、川桁から沼尻を結んでいた軽便鉄道。この鉄道には何の思い入れもないが、この車両にはある。
今をさかのぼること20年以上前、中学の林間学校で泊まったホテルの前に謎の車両があった。草むらに、埃まみれ・蜘蛛の巣まみれで置いてあった小さな客車に入って遊んだ記憶。廃線・廃車体見物が趣味に加わった頃に思いだしてあれこれ探してみたが、そんな車両の存在は見あたらない。ホテルの名前なんて覚えていないし、場所すら知らない。林間学校で行ったのは阿武隈洞だった様な気がするので福島の軽便なんだろうな、と思って行き当たったのが沼尻鉄道。場所的にもあながちはずれてはいない。で、その車両がこの緑の村にあると聞いて調べると、どうやらあのときの車両がこれらしい。そんな理由でどうしても見てみたかった。
インターを降りて国道49号線から野口英世記念館あたりを折れて真っ直ぐ行くと緑の村。上り坂をアクセルふんでいたら右手に客車が目に入った。そのすぐ手前が緑の村の駐車場でした。早速観察。
98158
296.8
265
10:00 ディーゼル機関車と客車が2両。屋根の下に置いてある。見るのも触るのも無料。柵もないので、開園時間以外に来ても見ることはできそうだが、客車の扉に鍵があるようなので車内には入れないかもしれない。今は開いているので乗り込んでみる。きれいに整備されてはいるものの、木造の古い車両だけに所々壊れてる。中学の時の記憶と重ねてみると、だいぶ印象が合致する。かなり満足した。
客車の傍らには、この最寄り駅でもある翁島駅の旧駅舎が移築・保存されています。聞いていた話だと中は鉄道関連の資料館なはずだったのですが、駅舎亭という蕎麦屋になってました。裏側の窓から、そばを打っている様子がよく見える。食べていっても良かったのですが、まだ開店していないのでやめた。ちなみに10:30開店。
あまり人も車もいない緑の村を出発、次は熱塩駅跡に行ってみます。
10:45 県道をのたのた走り国道121号線へ出て熱塩駅跡・日中線記念館に到着。
喜多方ラーメンなど食えればなあ、なんて思ってはいたのですが通った道沿いにそれっぽい店はなかったねえ。食べたことない訳じゃないからまあいいや。
緑の村から北に行けば五色沼とか経由できるのにわざわざこっちに来たのは、また私の思いでをなぞっているだけ。これまた20年ほど前に喜多方からこの熱塩駅まで走っていた日中線のさよなら運転を見に来たことがある。よくわからずにあのときは来ていたのですが、結構記憶としてこの駅はインパクトがある。その駅がまだ残っているので見に来てみた。
一日3往復しか走っていなかったローカル線の片田舎の終着駅なわりに、ちょっとイカした駅舎。記念館になっていて、見学希望なら連絡しろと書いてあるが、そう言うのはちょっとどうかと。荒らされちゃうよりいいでしょうか。当然線路はないものの、駅舎とホームはあのときのままそこにあった。あのときは人でごった返していたが、四半世紀近く経ってからまたここに一人で来るとはあのとき考えもしなかったねえ。記憶・あのときの写真、どちらと照らし合わせてもあのときと同じ。不思議な懐かしさです。
98194
332.8
301
11:10 こんなところには誰も来ないんだろうと思っていたのですが、一組一般人がやって来て去っていった。高そうな山形ナンバーのBMWに乗った「金持ってるぞー」な夫婦でしたが、会話は聞き取れなかった。聞こえないんじゃなくて、何言ってるかわからない。山形弁も恐るべしなのか?
車両も保存されていて、屋根付きのところに客車と雪掻き車がいますが特に客車はくたびれ方がヤバそうです。
駅の喜多方寄りに踏切の警報機があって、その先の線路跡が小道になってました。行ってみたい気もしたけど今回は廃線探検はしないつもりなのでこれで撤収。
11:20レ さて、ここからが今回のドライブ本番です。
国道121号線を実に気持ちよく走って、大峠トンネル内で山形県に突入、初上陸!
快調に進んで、前を行く車に追いついちゃったら逆に退屈になってきた。景色は悪くはないが、面白くもない。遠くに来たという気分は多分に味わえる。
ドライブ恒例・ご当地FMを聞きますが、やっぱり土日の地方局はTOKYO-FMとおんなじ。つまんない。そう言えばこのナビ+カーステ、ラジオの選局ボタンがないのですが、ボタンひとつで勝手にそこの局を拾う。そういえばそうか、ナビが現在位置を知っているんだから放送局もわかるのか。ちゃんと放送局名も「FM山形(米沢)」って表示するし。すげえな。
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343.3
313
11:33 道の駅田沢で休憩。
あんまり広くないところ。昼前だからかやや混雑気味。駐車の際に、縁石に思いっきりマフラーをヒットさせちゃった。見た感じ何ともないのでオッケーとする。
とりあえずトイレに行って、缶コーヒー買って一応お店を覗いてみたら奥に蕎麦屋がある。お客さんもほとんどいないので落ち着けるかな、と思って蕎麦を食うことにした。
米沢牛、食べてみたいけどどう考えても身分不相応なお食事になるのは予想が出来る。蕎麦屋のお品書きに「米沢牛肉そば」が目にとまり、それで米沢牛を食った事にする。900円也。あんまり温かいそばってお店では食べないのですが、これはこれでいいと思った。手打ちらしいですが、そのイメージはちょっと薄れちゃうね。肉は牛丼の肉みたいなのがちょこっとのってたよ。美味かったです。汁まで飲み干してお店を出る。
相当暑い。多分、30℃を超えている。
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357.0
325
11:55
12:15レ 米沢市街はふつーの市街地で何にも面白くない。
米沢牛のお店も探せばあるんでしょうが、高そうだしひとりで食べても寂しいので今回は通過。米沢南陽道路にナビの言うがまま入る。300円。
12:20レ 南陽高畠で降りる。
国道113号線を高畠町市街地へ向かう。
12:30 高畠町郷土資料館駐車場に到着。道の駅たかはたの真正面。高畠町に来たのは山形交通の旧高畠駅跡を見るため。しかしその場所がわからないのでとりあえず郷土資料館に来てみた。
なにやら高畠町歴史公園と県立考古資料館もここにあるらしく三重の塔も目に入るが、とりあえず高畠町郷土資料館に行ってみる。
人気のない建物入口にそおっと近づくと、中の人が気づいて「どおぞー」と入るのを勧めてくれる。展示品の整理か移動をしていたらしく、通り道のど真ん中に2mくらいある切り株がある。入館料100円。知らないところに来たら郷土資料館や博物館に来てみるのが旅の常套手段ではあるのですが、いつも変な時間だったり存在に気がつかなかったりしてあまり立ち寄ったことがない。今回高畠町での目的は山形交通の資料見学と、駅舎の残っている旧高畠駅の場所を確認すること。ついでに社会科見学。
「高畠」と聞いても何も知らなかったのですが、高畠石は聞いたことがある。ここで採掘されるものらしい。不思議とその採掘に関する資料はあまりなく、縄文時代の石器や磁器、化石と、農業に関するものが多い。山形交通の資料もある。もちろん眺めてはきましたが、いちばん長く眺めていたのは蜘蛛と蛾の化石だったような気がする。
結局旧高畠駅の場所はよくわからず、資料館を出るときにおじさんに聞いてみたらパンフの地図をみながら丁寧に教えてくれた。さっそく行ってみる。
98252
390.9
359
13:00
郷土資料館

阿久津八幡三重塔
じじばばの石??
久しぶりに見たよ、トノサマバッタ。
13:05 旧高畠駅跡に到着。案外わかりにくいところにある。結構うろちょろした。
旧高畠駅、廃線になった山形交通高畠線の駅で、現JR高畠駅:当時は糠ノ目駅から二井宿までを結んでいたらしい。線路跡はまほろば緑道とか言って遊歩道になっているのですが、今回はこの高畠駅跡だけに用がある。ちなみにまほろば緑道はJR高畠駅からここ旧高畠駅を通って、さっきの郷土資料館のあったところまで続いています。で、旧高畠駅、ちょっと立派な駅舎と、車両が保存されている。それを見に来た。駅舎はなかなか存在感のある石造り。これが高畠石らしい。廃線後も山形交通バスの営業所とバスターミナルとして使っていたようですが、今ではバスもここは通っている様子もなく営業所としても使ってはいないようです。駅舎には鍵がかかっていて中には入れない。裏手は公園になっていてだだっ広い芝生の敷地ですが、車庫もあった駅構内のスペース全部が公園になっているようです。変電所だったらしい、やはり高畠石造りの建物も残っていますが、駅舎共々何の説明書きもない。駅舎の横に、目当ての車両がホームの跡に横付けされている。子供連れの親子がいるだけで、あとは私だけ。地元でも忘れ去られた場所のような感じがする。来る前に見たここの車両の様子は結構荒れている姿を見ていたのですが、最近整備されたようでどの車両もきれいでした。
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394.1
362
13:35 電気機関車と貨車は半ば私にとってどうでもよく、小さな電車を重点的に撮りまくる。扉に鍵がかけてあって中には入れないが、割れてレンズのないテールランプから中の様子は覗ける。こんな電車がのこのこ走っているところを見てみたかったし、乗ってみたかった。昔は興味すら持たなかったのですが、気にしだして行ってみることが出来るようになった頃には日本中どこにもいなくなっていた。
同じく山形交通高畠線の車両が、ちょっとはなれた上山市の遊園地にあるのでそれも見に行ってみることにする。
14:20 リナワールドに着。そこそこの広さのある遊園地で、駐車場にそれなりの台数が停まっている。閑散としているイメージはない。
何故かここに山形交通高畠線の車両が置いてあるらしいのですが、園内の地図を見てもそんなこと書いてない。駐車場の一番奥まで行ったら園内にいるのが見えた。入園料も大した値段ではないと思いますが、また入口まで戻るもの面倒なので柵の手前から眺めるだけにする。電気機関車と電車が1両ずつある。保存と言うより「おいてある」感じ。電車は倉庫になっていて中に人形とかがあるのが見える。それよりこの色は何なのだろう?機関車の側に説明書きがあるようですが、園内でも隅っこで誰も通らないようなところにある様子。存在が確認できたので満足。つぎは何故か酒蔵資料館にいるという電車を見に行く。
98287
426.4
394
14:30
ところが、実はその場所を特定していない。ナビで検索しても出てこない。適当な場所を目的地にしてとりあえず進む。国道112号線をのんびり。途中に立ち寄りたくなるものもなく、寒河江市街にも見るべきものはなくただ通過。
15:20 月山の酒蔵資料館に到着。
近くまで行ってみたものの、さっぱり場所がわからないのでナビの住所検索をしてたどり着いた。
その名の通り、酒造の資料館なのですがなぜか山形交通三山線の資料と車両がある。睦合駅というのがこの近くにあったらしいが、駅はおろか線路のあった形跡などこのあたりには全く見あたらない。昭和49年の廃線だそうですが、こうまで何もなくなっちゃうとは思えないんだけどな。
電車は資料館の真正面にででんといる。大正15年の開業時からいる車両らしい。木造の二軸単車、そんなの今どき走っているわけもなく、姿が拝めるだけでも貴重に思う。屋根のないところにあるわりにはかなりきれい。どの文献やサイトの画像を見ても同じアングルしか見ないが、どうやってもそうにしか撮れない。電車を眺めて、資料館にも立ち寄る。電車の資料というより、遺品が並んでいるだけですがそれなりに貴重品。でもメインは酒の醸造関連。一応眺める。利き酒とかできるらしいが、まさか車で来ているのに飲むわけにはいかないよね。
98325
464.6
432
15:45
さて、目的地としているのはあと一箇所、善宝寺だけ。そこまでどのくらいの距離があって、時間がかかるのかさっぱり知らない。とりあえずナビで目的地に設定して行ってみる。
いきなり山形自動車道に乗れと言う。西川ICから入る。600円。
15:55レ すぐ終点の月山ICで降りる。
国道112号線をのこのこ走るが、実は帰ってきてからここの情景が全く思い出せない。何もなかった様子。
ちなみに月山の姿は全く見えない。
98344
483.5
451
16:15レ また山形自動車道に入る。この区間だけ未開通らしい。
湯殿山ICでいきなり200円とられる。
FMで♪マイヤヒ〜聞いて頭から離れなくなった。♪飲ま飲ま飲まイエィ!
98364
503.7
471
16:30レ 鶴岡ICでおりる。また金を取られて350円。
そろそろガソリンがヤバい。通りすがりでガソリンスタンドを探すが、どういう訳か見あたらない。
あんまり面白くない市街地をただ走るだけ。日が傾きはじめている。
98389
528.6
496
16:40 鶴岡市の善宝寺に到着。善宝寺、手持ちのガイドブックには名前すら出ていないので相当マイナーな場所なのでしょうか。人面魚で名の知れたところらしく、「人面魚テレカあります」とかあちこちに書いてあるが、人影は全くと言っていいほど無い。お寺そのものは結構でかくて立派そうに見える。その駐車場に入っていったら目当てのものもすぐ見つかった。お目当ては善宝寺鉄道記念館。昔ここを通っていた庄内交通とゆー。鶴岡と湯野浜温泉を結ぶ私鉄があったんだそうな。昭和50年に廃線になっていますが、この善宝寺駅跡が鉄道記念館になっていました。いまでも記念館としてそこに存在はしていますが、実質閉館状態になって久しく駅跡に車両も1両保存されているのですが手入れをされなくなって放置状態にあると聞いて早めに見ておこうと思って来てみた。
駅舎はお寺に合わせた愉快なデザイン。もとの改札口らしき入口には柵がされて、先のホームに電車も見える。ひとまずあたりを一周してみるが一応柵がしてある。誰もいないので、柵を乗り越えて中に侵入する。ちょっと悪いことをしているみたいでどきどき。
98397
536.1
504
17:00 たまに人が通るけど、まさに「閑散とした」と言う表現がぴったり。観光バスが来てそこそこの人が降りてきたけど、みんなお寺に行っちゃった。
駅がそっくり残っていて雰囲気はばっちりなものの、草ぼうぼう、電車の上のトタンは全て無くなっていて雨ざらし、トタン屋根枠の錆が足下にびっしり落ちていて歩くとじゃりじゃり言う。電車の中に、運転手の格好をしたマネキンがいてドキッとする。知っていたつもりだったけど、それでもびっくりした。駅前広場の噴水に人魚の銅像があるけど、何の意味があるのだろう?人面魚か?
さあて、あれま日没前に全部巡れてしまった。もう、見に行きたいところはないが、本当に電車しか見ていないのもどうかと思う。その前に、どこに向かおうにもガソリンを入れないと途中で停まっちゃう。とりあえず近所でGSを探す。ナビで検索しても近くにはない。行ってみても既に存在してなかったり、ハイオクのない小さなところだったり。こうなったら酒田まで行こうと適当に走らせる。夕焼け空を期待したが、ほんのり空が染まったのは一瞬だけで灰色の雲の向こうに陽は沈んでいった。
レ17:25 なるべく大きな道の方がいいかと国道345に出るが、ガソリンスタンドはない。諦めかけた頃にジャスコの向こうにGSらしき明かりが見えるので行ってみる。なんとジャスコの駐車場にイオンのスタンド。もちろん、セルフ。しかしクレジットカードが使えない。現金は最小限しか持っていないので2000円分だけ入れる。給油機に定額設定ボタンもなく、一覧表示の紙が貼ってあるのでそれに従って15.62リットル入れる。2013円なり。
行き先は相変わらずない。仙台のお友達に会いに行きたいが、都合がわからない。帰ってもいい。まだ今日中に着ける時間だ。どうにでもなるように、なんとなく新庄方面に向かう。
98417
556.0
524
18:15 陽が沈んでしまって真っ暗な中を走る。左手には最上川があるようなのですが、見えるのは夜空の満月のみ。コンビニに立ち寄って道の駅とざわへ。真っ暗けで何も見えないが、道の駅の建物は何故か中華風。
ここでこのまま寝ていこうかと考えながらさっき買ったサンドイッチ食べて考えていた。停まっている車は少ないものの、出入りははげしくちょっと騒がしい。今日は中秋の名月だなあ(本当は明日の晩でした)、なんて夜空を見上げて月が出るのを待って眺めていた。
国道の向こうには最上川、その上には満月。静かにお酒飲むにはいいシチュですな。寝ようかな、と思って時計見たら7時前。寝られるわけないし、寝ても変な時間に目が覚めて夜中に徘徊しだすだけだ。もうすこし進んでおくことにする。
98452
591.4
559
18:50
19:50 新庄の市内は通らず、県道を適当に走ったら国道13号線に出た。道の駅河北を見つけて入る。まだ8時前。この先全くあてが無く、地図を見ながらどうするか考えていた。どうせなら蔵王経由で帰ろう、朝の気分で山寺でも見ていこうかとか。そうこうしていたら仙台のお友達から「明日空いたから来ていいよ」のメールが。一気に予定が決まった。朝仙台に向かって、遊んで帰る、に決定。運転席シートを倒して寝る。
 ・
何度か目が覚めてはまた寝る。
2時過ぎに一旦トイレに行ったら寝られなくなった。ここにいても全然面白くないので車を出す。ナビに蔵王エコーラインを行き先設定しておく。ガソリン入れたいねえ。こんな時間に開いているとすればインターチェンジのある大きな街の国道沿いだろう。天童か山形の市街に期待をする。天童は県道を走っちゃったのでスタンドは見あたらない。山寺がすぐ近くだが、夜中の3時に行っても怖いだけだ。
98510
649.6
617
2:45
レ3:30 国道13号線山形蔵王付近で明るく営業中のエネオスを発見。セルフだ。実はこの手前でも開いているセルフのGSはあった。入ってカードが使えるかどうか見回していると見覚えのある自分の会社のマークが。うわー!カードが使えなかったら困っちゃうのと、このマークに恐れをなしてガソリン入れないで出ちゃった。セルフのスタンドって給油口ギリギリ目一杯まで入れられるのはいいのですが、窓ふきと灰皿掃除まで自分でやらなきゃいけないのが面倒くさい。値段なんて大して変わらないし。だから窓なんて拭いたこと無い。今回も拭かない。53.8リットル入って6009円。さっき半端に入れたのと合わせて燃費9.3km/l。あんまりよくないねえ。
スタンドを出たら見覚えのある風景。リナワールドの前を再び通る。
98542
680.8
649
3:55 蔵王エコーラインに入って真っ暗な山道を走る。いい感じの上り坂なのですが、真っ暗なのでやけに道幅が狭く感じて怖い。
つまんないなー、と思っていたら坊平高原に大きな駐車場を見つけたので停車してみるが、眠くはないし真っ暗だし何もないし・・・。することがない。御釜まであとちょっとなので行ってしまうことにする。
ここを出てすぐ宮城県に入った。かなりあっさり山形県とお別れ。「山形ってなんにもないよ」とは小耳にはさんでいたけど本当なのかもしれない。
98560
17.9
667
4:20
4:40 蔵王ハイラインを通って御釜の駐車場に到着。本当はここだけ有料道路なはずなのですがこの時間は料金所に誰もいなかった。駐車場には数台の車が停まっている。まだ真っ暗闇なので車からでないで寝てました。
ふっ、と目を覚ますとちょっと明るくなっていて目の前をカメラ持ったおじさんが歩いていった。それじゃあ、おいらも行ってみようかなとドアを開けたら強い風と、なんじゃこりゃ?鳥肌の立つ寒さ。車のおもちゃ外気温系で15℃。長袖を着てはいるが、じっとしていられない。車を降りて振り返ると山並みと雲海。でも寒い。せっかく来たから御釜も見に行く。
まだ日の出の時刻にはなっていないらしいが、空は明るい。
刈田岳御釜が見えた。感想、寒い(笑)。すごい風景のはずなんですが、寒くて、じっと立っていられないくらい風が強い。写真撮るのも一苦労。もっといっぱい撮影ポイントもお立ち台もあるんですが、とにかく寒い。耐えられず撤収。己の装備不足を憂う。
98573
31.3
680
5:20
日が昇るのを待つのも面倒で、このまま仙台へ向かう。蔵王エコーライン宮城県側はいい感じのカーブで、上りだったら結構楽しそう。登ってきた太陽と雲海がきれい。鹿がいてびっくりした。
途中の開けたところでシルビアがくるくる回って遊んでいた。路面は真っ黒け。怒られないのかな。峨々温泉方面に逸れて行ってみるが狭い山道がちょっと面白いだけでなにもない。紅葉台ってとこに期待したが開けてなくて車も停められないので通過。
青根温泉付近で写真撮って遊んでみた。
国道457号線から286号線へ折れる交差点で、周りの景色をみていて快適ドライブを期待したが、信号が青になる直前にタンクローリーとトレーラーが目前を横切った。やっぱりすぐ追いついちゃってちっとも面白くない。いつまでたってもそのままでつまんないので秋保温泉方向に曲がる。秋保温泉も廃線様のあるところですが、今日は通るだけにしておく。実際何も目には入らない。地元の人々が沿道のゴミ拾いをしているのが目についた。ここからどう通ったのかわからないが、へんてこりんなモデルハウス群とセンスのないアウトレットモールを横目に徐々に市街地へ入っていく。またFMで♪マイヤヒ〜マイヤホ〜ときたぞ。♪のまのまイエィ飲ま飲ま飲まイェイ!・・・洗脳されたようにアタマの中をぐるぐる巡る。
レ7:00 さすがに車も増え始めてただの移動になってきた。プレりゅんさんちの前を一旦通過。いくら何でも休日の朝7時は失礼すぎる。目と鼻の先で車を停めて寝てた。
1時間ほどで起きてコンビニを探す。パンとコーヒー、水を買い空き地で車を停めて食べる。買ったボルビックで歯を磨く。冷えた水は利くねえ。歯にしみる。まだ8時過ぎ。プレりゅんさんに「近所にいるから動けるようになったら声かけてね」とメールを打ち、またちょっと移動して車内でマンガ読んでました。未舗装の農道を走って車は真っ白け。
9時頃だっただろうか、プレりゅんさんから電話。合流。お部屋にお邪魔して作戦会議・・・って言ったって動ける範囲は限られている。結局プレりゅんさんの気に入りの松島へ行くことに。
98651
16.99
766
10:15 いざ、松島へ2台で出発。だまってプレりゅんさんの後ろをついていく。
松島に行くのは3回目。前回もプレりゅんさんと一緒だった。目的地を知らないからどこを通っているのかもわからない。そのうち公園みたいなところに着いた。高台で松島が見下ろせる。写真撮って遊ぶ。暑い。まだ蝉が鳴いている。前回も思ったのですが、松のあるところにクルマを置いてバックの風景も一緒に写真にしようと思うと真っ黒か真っ白の写真になっちゃって難しいんですな。AEロックを使い、測光方法をあれこれ変えてみても納得はいかない。しかもクルマが赤と銀、かなり難しい。
プレりゅんさんち方向に戻り、ファミレスでご飯。ちょうどお昼時。ここでプレりゅんさんが一緒に乗って行って東京に行こうかな、と言い出した。私はいっこうにかまわない。東京の光画部員に連絡して都合を聞くと大丈夫だという。私も明日は予定はない。プレりゅんさんちに戻ってまた考える。結局東京行き:アキバオフは次の連休にするとのことで、私はひとりで帰る。
帰る前に積み込み作業。以前から、外したプレリュードのサイドステップとリアロアスカートをいただきにあがる事になっていた。お互いの予定が合わずに延び延びになっていましたが、やっと受け取る。プレりゅんさんは、プレリュードに乗せて運ぶのは無理だろうと言っていましたが、トランクスルーを使えばなんとかサイドステップは入る。助手席が空いたのでシートバックを倒せば余裕。ロアスカートもやや無茶をして無理矢理乗せて出発。プレりゅんさん、お世話になりました。また来週お会いしましょう。
98666
124.5
773
13:15
98720
178.1
827
レ13:30 泉ICから東北道へ。川口ICまで350km。混雑・渋滞の情報はない様子。80km/h制限がうざい。
周りの流れをちょっとリードするくらいで悠長に走っていたらパトカーが。うわー。行きがかり上その後ろにつく羽目になった。まさか追い抜くわけには行かないし。後方から猛然と迫っていたクルマもみんな私の後ろにつく。うわーん、やだなあ。次のインターチェンジまでそのまま。パトカーが降りていったら後ろの連中はまた加速して前に消えていった。
マイペースで走っていてもさほど苦にならない混雑度。空いてはいないが混んでもいない。
98729
187.9
836
15:05 那須高原SAで一旦休憩。実に順調。
車もだいぶ増えてきた。マイペースは保てずややストレスがたまりはじめるが、もうすこし行けば車線も増えて楽になるだろう。
SAは休日らしい賑わい。トイレに行っただけですぐ出発。ガソリンスタンド待ちの行列がものすごかった。
宇都宮から3車線になるものの車も多くてやっぱりつまらない。真ん中の車線を軸にして、追い越し車線のやりすごしては少々追い越してまた真ん中の車線に戻る、を繰り返す。
いやー、しかし北海道帰りのビートの時に比べれば10倍楽ちんだ。
98919
377.7
1026
レ16:35 だいぶ車が増えてきたのと、私自身もちょっと疲れてきたので岩槻ICで降りる。ETCレーンはガラガラで、ズラッと並ぶクルマをすべて気持ちよく追い越して7200円。
降りた国道は日曜日らしい混み方。急いでも用なんて無いので渋滞の列に並ぶ。
99073
531.2
1180
レ17:05 部屋の近所で給油。544.4km走って47.3リットル6574円。燃費にすると11.5km/l、まあまあか?
スーパーとコンビニに寄って行く。
99086
544.4
1193
17:35 無事帰宅。
いただいてきたエアロパーツは会社に持っていくので積んだまま。
総走行距離1196km、使ったお金29796円。本当に山形は何もなかったけど、行ったと言う事実は残った。まあ、いいや。
99089
3.0
1196

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