富士ゼロックス広告 文藝春秋・週刊新潮所載(2006年6月22日、7月10日発売) 

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いままであまり知られなかった「御林守」の仕事や、その格式が、
この広告によって、はじめて人々の目にふれることになりました。

その意味で、画期的な広告。
広告本文は文末に転載しました。





御林守河村家所蔵「御林帳」





脳科学者の茂木健一郎先生が、
2006年6月15日のクオリア日記で紹介して下さいました。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2006/06/post_6c39.html




発売中の「週刊新潮」の62・63ページに掲載されている
富士ゼロックスの広告本文を転載します。

「週刊新潮」広告本文
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乱伐は御法度、
江戸の森林管理法。

目覚ましく都市が発達し、建築・土木ラッシュでもあった江戸時代。

城郭や武家屋敷などの用材や、道路や河川の整備に、
膨大な木材が必要となったのですが、
その供給を支えていたのが、徹底した森林管理でした。

幕府は『御林(おはやし)』とよばれる直轄林を制定し、
これを、御林奉行や御林守といった専門の役人が厳しく管理。

木の種類や種類別の本数、
その成長具合までをくまなく調査したうえ御林帳に詳しく記し、
これをもとに、どこのどの木をどれだけ使ってよいか
細かい指示を出して、勝手な伐採を禁止していました。

また、木の伐採にも専門の職人たちを雇い、
入山した人数までもらさずチェックしたとか。

江戸の昔にも、持続可能な木材供給のために、
ルールに基づいた森林管理が行われていたのですね。

現代においても、木材は貴重な資源。

違法に伐採された木材を使わないために、
いま、紙も、原料の木材が
持続可能性を見据えて管理されている森林から供給されたものか、
明確にすることが求められています。

こういった社会の動きに先駆けて、
富士ゼロックスでは、販売する紙から自社で使用する紙まですべてにわたり、
原料の合法性を確認する独自の規程を制定。

これを徹底するための厳しいチェック体制を、
国内はもとより、アジア・パシフィックの全地域に整えました。

紙を扱う企業として、原料の出所にまで責任を持つ。

自らの植林による原料調達や、リサイクルの推進とともに、
これからも、一つひとつ取り組みを進めていきます。