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６価クロムフリーの最新情報

○６価クロムがなぜ問題なのか？

　６価クロムは強力な酸化作用をもっている。
　亜鉛めっきのクロメート処理、クロムめっき、
　 ニッケルなどの変色防止などに使用されている。

　しかし、６価クロムは人体に対して発ガン性があるといわれている。

○６価クロムの環境規制

　鉛・水銀・カドミウム・６価クロムなどの有害な化学物質は
　世界的な環境規制で製品に含まれない、工程で使用しない方向である。

　【法律による規制】
　
　 ・ＰＲＴＲ法
　
　 ・家電リサイクル法
　
　 ・ＩＳＯ１４０００
　
　 ・グリーン調達
　
　 ・土壌汚染防止法
　
　 ・水質汚濁防止法
　
　 ・東京都環境確保条例
　
　 ・RoHS指令＝電気、電子部品について２００６年１月以降禁止
　　　　　　　　　　鉛、カドミウム、水銀、６価クロム、ポリ臭化ビフェニール
　　　　　　　　　　　ポリ臭化ジフェニールエーテル
　
　 ・ＥＬV規制 ＝自動車、自動車部品について２００７年５月以降禁止
　　　　　　　　　　鉛、カドミウム、水銀、６価クロム、ポリ臭化ビフェニール
　　　　　　　　　　　ポリ臭化ジフェニールエーテル
　
　 ・グリーンパートナー制度

○製品中に含まれる６価クロム含有量の計算方法

　化学的な定量法でなく計算で求められます。
　

　（例）

亜鉛の密度⇒7.1ｇ/ｃｍ3
亜鉛の析出量⇒0.89×5×0.0001＝0.0004ｃｍ3
析出重量⇒0.0004×7.1＝0.003ｇ
製品１個当たりの亜鉛の含有量⇒（0.003/（0.003+036））×100＝0.87％
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（0.003/（0.003+036））×10000＝8700ppm
文献地より単位面積あたりの６価クロム含有量＝8μg/cm2
製品一個当たりの６価クロム含有量⇒0.89×0.000001＝0.000007g
製品一個当たりに含まれる６価クロムの含有濃度⇒(0.000007/(0.003+0.36))×1000000＝20ppm

解決策

○６価クロムフリークロメートの種類と性能

　６価クロムフリークロメートの市販されている殆どは、３価クロム塩類を主成分とする３価クロメートです。

　（種類）

○コスト

　・薬剤の価格は現行６価クロメートに比べて高い。
　・２種類以上使用する場合がある。
　・建浴濃度は現行６価クロメートに対して１０倍。
　・３価クロメートは更新頻度が長いのでランニングコストは低い。
　・コストを下げるには建浴した処理液を如何に長く使うかが重要。
　・現行の６価クロメート品と比較してめっき加工単価はかなり上昇する。

○耐食性

　・現行６価クロメート品と比較して同等か、それ以上の耐食性がある。
　・擬似的な自己修復性もある。
　・めっき液との適正な組み合わせと３価クロメートの作業条件を守ることが前提。

○めっき液との相性

　・３価クロメートにはめっき液との相性がある。
　・ジンケート浴が安定した耐食性がある。
　・一部、ジンケートにケイ素を加えたハイパージンケート亜鉛浴と３価クロメートの
　　組み合わせは優れた耐食性を示す。
　・ケイ素のシロキサン共有結合。

○トルク係数

　・ネジなどには大事な特性であるトルク係数は３価クロメートの場合、
　　６価クロメートと比較してやや高いが問題はない。

　（各種クロメートとトルク係数）　

○加熱耐食性

　・３価クロメートには加熱耐食性が良い。
　・２００℃２時間加熱でも耐食性が低下しない。

○色の多様化

　・６価クロメートでは光沢、有色、黒色、緑色の４種類がある。
　・３価クロメートでは光沢、有色、黒色の３種類がある。
　・３価クロメートの有色は白色に青み干渉色。
　・３価黒色クロメートはまだ完成されたものはない。
　・３価黒色クロメートは亜鉛-鉄合金を下地にしたものが一部で採用されている。
　・緑色クロメートはなくなる。
　・同じ薬剤でもめっき液によって色調が微妙に異なる。
　・めっき液が同じでも薬剤によって色調が微妙に異なる。

○現在、市販されている６価クロムフリークロメート

　（すべて３価クロメート）

※本田技研工業の推奨品

資料提供：（株）梅田鍍金工業所

弊社では、環境問題に対応した商品を取り扱っております。

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○ネジの六価クロム対策について

○六価クロム対策商品について