建材
木質系繊維板
木材を繊維状あるいはオガクズ状にし、合成樹脂を加えて熱プレスで固めたもの。
材質が均等で、木材のような方向性がなく、割れや腐れもない。
また、断熱性や吸音性もあるが、乾湿によって若干の縮小がある。
種類 | 特徴・用途 | |
パーティクルボード (チップボード) |
・木材を細かく砕いてチップ状にしたものに接着剤を加え、熱プレスし、板状にしたもの。 ・強度に方向性がなく、材質も均一である。 ・割れ、狂い、変形を起こさず、腐朽、虫害の心配がない。 ・断熱性、遮音性がよい。 ・表面が平滑で堅い。 ・木口にクギ、ネジ等を使用すると割れる危険性がある。 ・板面にはネジを使用すると安全性が高い。 ・素板(成型しただけのもの)、磨き板(表面だけ、または表面、裏面を研磨したもの。両面磨き、片面磨き)、表面化粧板(表面に単板、ツキ板、塩ビシートなどを貼ったもの)がある。 |
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・インシュレーションボード (インシュレーションファイバーボード) |
・強度に方向性がなく、材質も均一である。 ・割れ、狂い、変形を起こさず、腐朽、虫害の心配がない。 ・断熱性、保湿性、吸音性にすぐれている。 ・軽量の割に強度がある。 ・質がもろく、クギ締まりが悪い。 ・吸湿すると膨張する。 ・表面にエンボス加工をしたものや、塗装化粧板もある。 ・天井材、壁材としてよく使われる。 |
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吸音板 |
・インシュレーションボードを基材とし、表面に2〜5oの有孔加工をして吸音効果を高めた天井材。 ・白色塗装、あるいは白地に2〜3色の柄プリントをしたものが多い。 ・厚さは9、12mmのもおがある。 |
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シージングボード (シージングインシュレーション) |
・厚さ12oのインシュレーションボードにアスファルト処理をしたもの。 ・強度が強く、防水、防湿性に優れている。 ・屋根や壁の防水下地として使われる。 |
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ハードボード (ハードファイバーボード) 比重0.8以上 |
・表面は光沢のある平滑な面、裏面は布目になっておりほとんどが茶褐色をしている。 ・強度に方向性がなく、材質も均一である。 ・割れ、狂い、変形を起こさず、腐朽、虫害の心配がない。 ・断熱性、遮音性がよい。 ・ほかの繊維板に比べてクギの効きがよく、加工や施工がしやすい。 ・繊維板の中では最も堅く、やや重い。 ・表面に木目、その他の模様を印刷し、または無地や柄物を印刷した紙をメラミン樹脂で接着した化粧ハードボードもある。 ・素地のまま、または塗装仕上げをして天井板や内装材として使用するほか、キャビネットの後板、引き出しの底板、家具などにも使われる。 |
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有孔ハードボード (ハンガーボード) |
・普通のハードボードに孔をあけたもの。 ・壁に取り付け、フックで物を吊り下げたり、吸音性を利用して天井、内壁などにも使われる。 ・有孔ハードボードの表面にメラミンなどの樹脂を焼きつけて塗装した有孔カラーボードもある。 |
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MDF(ミディアム・デンシティ・ファイバーボード) 比重0.35以上0.8未満 |
・家具の基材として使われる。 ・割れ、狂い、変形に強く、表面が平滑でそのまま使える。 ・パーティクルボードに代わって、近年よく使われるようになっている。 |
石膏系ボード
2枚の厚紙の間に石膏をサンドイッチした成型板。
以下のような特徴がある。
・耐火性にすぐれ、ボードの厚さ、表面の紙質により不燃、準不燃の別があり、色分けされた防火材料認定マークがついている。
・木質系繊維板よりはるかに湿度、温度による伸縮が少ない。
・加工や施工が容易である。
・虫害、腐食がない。
・断熱、保温、防音効果が大きい。
・吸水性が高く、吸水すると強度が低下する。
・衝撃に弱く、欠けやすい。
・施工後、間柱などのない所にはクギが効かない。
石膏耐火ボード | ・平ボード、普通ボードともいう。 ・一般にクリーム、グレーなどの色の紙が貼ってあり、壁や天井の下地材に使われる。 ・仕上げは塗装、吹き付け、壁紙など幅広く選べる。 |
石膏ラスボード | ・単にラスボードともいう。 ・石膏プラスター、砂壁、繊維壁など左官の下地に使われる。 ・現在はほとんど型押しラスボードが使われている。 |
化粧石膏ボード | ・石膏耐火ボードの表面に木目やクロス模様などをプリントした紙やビニールシートを貼ったもの。 ・壁、天井の仕上げ材として使われる。 ・仕上げは不要。 |
吸音石膏ボード | ・吸音天井材で、虫くい模様のものが主体。 ・ほかに、穴のあいたものもある。 ・事務所等で広く使われる。 |
セメント系ボード
石綿セメント板 (石綿スレート) |
・セメント、石綿、水が主原料で、ほかにパルプ、硅酸カルシウムを多少入れる場合がある。 ・不燃材として外壁や内壁材として使用される。 ・耐火性、耐水性、耐食性、耐候性にすぐれ、乾湿による伸縮が少ない。 ・一般のセメントより耐衝撃性が高い。 |
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波形石綿 セメント板 |
・波板にして強度を持たせたスレート。 ・防水性、防火性、耐候性にすぐれているが、断熱性に欠ける。 ・波の形状によって大波、小波、リブ波がある。 ・主に屋根、外壁に使われ、屋根材には大波が使われる。 |
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平板(大平板) | ・最も一般的なもの。 ・クギを打つ時には、小穴をあけ板端から30o以上話す。 ・軽量防火材として内外装に使われる。 |
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石綿セメント板 | フレキシブル板 | ・平板より石綿を多く含み、強度、衝撃に強く、厚さ4oまではクギも打てる。 |
石綿セメントパーライト板 | ・石綿セメント板に比べて軽く、加工性もよい。 ・断熱性にすぐれているが、強度、衝撃、曲げに対して弱い。 ・主に内装材として使われる。 |
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石綿セメント 硅酸カルシウム板 |
・石綿、硅酸質、石灰、セメントが主原料。 ・耐火性、断熱性にすぐれ、加工性もよい。 ・表面に化粧したものが内装材として使われる。 |
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ALC板 (軽量気泡 コンクリートパネル) |
・石灰分と硅酸分に発泡材としてアルミニウム粉末を加え、高圧処理し、板状にしたもの。 ・内部に無数の独立気泡を持ち、断熱性に富んでいる。 ・主として鉄骨構造のビルや、住宅の外壁材として使われる。 |