TOPネジのカタログタッピンねじタッピングの補足

タッピングの種類

種類
形状図
形状
相手材
1種タッピンねじ
(Aタッピンねじ)
ピッチが最も荒い。
先端部まで尖り、 先端までネジ山が立っている。
主に薄鋼板、ハードボード、木材、石綿、一般に薄鋼板は1.2o以下に適している。
NEW
1種タッピンねじ
カット付
(A1タッピンねじ)
1種タイプで先端を1/4カットしてあり、カット部が刃の役割をして相手材を削っていく。削った後の粉を外に出す役割も有り
NEW
ST規格タッピンねじ
(C形タッピンねじ)
JIS本体の規格であるST規格のタッピンねじで、Aタッピング(1種)の様に先端が尖っているJIS B 1122附属書の規格である下記のCタッピング(3種)とは別の規格のタッピンねじ
2種タッピンねじ
(B0タッピンねじ)
先端2〜2.5山がテーパーになっており、ピッチは1種タッピンより小さい。
主に薄鋼板及び厚板(5o以下)、非金属、樹脂、硬質ゴムに適している。
2種タッピンみぞ付
(B1タッピンねじ)
先端2〜2.5山がテーパーになっており、2種タッピンの先端を1/4カットしてあり、カット部は刃の役割をして相手材を削っていく。
主に薄鋼板及び厚板(5o以下)、樹脂、硬質ゴムに適している。
3種タッピンねじ
(C0タッピンねじ)
先端2.5〜3山がテーパーになっており、小ネジとおなじピッチ。
主に構造用鋼、鋳物、非鉄鋳物に適している。2種タッピンより厚板に対応できる。
3種タッピンみぞ付
(C1タッピンねじ)

先端2.5〜3山がテーパーになっており、3種タッピンの先端を1/4カットしてあり、カット部は刃の役割をして相手材を削っていく。
主に構造用鋼、鋳物、非鉄鋳物に適している。
4種タッピンねじ
(ABタッピンねじ)
1種タッピンのように先端が尖っていて、ピッチは2種タッピンと同じピッチ。
市場にあまり出回っていない。
主に薄鋼板及び厚板(5o以下)、非金属、樹脂、硬質ゴムに適している。

※上記資料はJISB1122の付属書に基づいています。

 

タッピンねじの下穴径について

1種タッピンねじの標準下穴径

板の厚さ
0.4
0.6
0.8
1.0
1.2
呼び
2.2
2.3
2.4
2.5
2.6
3.5
2.5
2.6
2.7
2.8
2.9
2.7
2.9
3.0
3.1
3.2
4.5
 
3.3
3.4
3.5
3.6
 
3.6
3.8
3.9
4.0
 
4.5
4.7
4.8
4.9

 

2種タッピンねじの標準下穴径

板の厚さ
0.4
0.6
0.8
1.0
1.2
1.6
2.0
2.6
3.2
4.0
5.0
呼び
2.5
1.9
1.9
2.0
2.0
2.1
2.2
 
 
 
 
 
2.3
2.4
2.5
2.5
2.6
2.6
2.7
 
 
 
 
3.5
2.6
2.7
2.8
2.8
2.9
2.9
3.0
3.2
 
 
 
 
3.0
3.0
3.1
3.2
3.2
3.4
3.6
3.7
 
 
4.5
 
3.4
3.5
3.6
3.7
3.7
3.9
4.0
4.1
4.2
 
 
3.8
3.9
4.0
4.1
4.1
4.2
4.4
4.5
4.6
 
 
 
4.7
4.8
4.9
4.9
5.1
5.3
5.5
5.7
5.7

 

3種タッピンねじの標準下穴径

板の厚さ
1.0
1.2
1.6
2.0
2.6
3.2
4.0
5.0
呼び
1.6
1.6
1.7
1.7
1.8
 
 
 
2.5
2.1
2.1
2.2
2.2
2.3
2.3
2.3
 
 
2.5
2.5
2.5
2.6
2.7
2.7
2.7
 
 
3.5
2.9
3.0
3.0
3.1
3.1
3.2
3.2
3.2
3.3
3.4
3.5
3.5
3.6
3.6
3.7
3.7
4.5
3.8
3.9
3.9
4.0
4.0
4.1
4.1
4.2
4.3
4.3
4.4
4.5
4.6
4.6
4.6
4.7
5.3
5.4
5.4
5.5
5.5
5.5
5.5
5.6
7.3
7.4
7.4
7.5
7.5
7.5
7.5
7.6

 

【タッピンねじの下穴の設計について】

・下穴径は作業性と締結強さとの関連で決定され、作業性を重視する場合は大きめに、
 締結強さに重点を置く場合は小さめに設定するが、その操作は、下穴径の値に対して、
 ±0.1oの範囲が適当である。

・下穴径は設定値に対して、±0.05oの許容差で管理するのが望ましい。

・ねじ込みトルクがねじり強さの1/3を越えない様に下穴を設定すること。

・ねじ込みトルクを1とすると、締結トルク2以上、破断トルク3以上が望ましい。
(東京鋲螺組合 ねじの総合カタログより)