京成沿線・青砥

◆ あわのす

京成青戸の改札より歩いてすぐ。瀟洒なビルの二階に店を構える。 中はカンウタ-が8席と、大きなテ-ブルが一つ。その横には小上がりもあり10名は座れるだろうか?ちなみにこの席は予約可能なので、宴会利用にいいだろう。 ご主人と女性の二人で賄う小さな店だが、特徴ある料理を揃え、かつ常連比率が高い故に、時間帯によっては入れない事もしばしばだ。 その一つ「牛キムチ煮込み」は、古くからある名物メニュ-で、牛スジとキムチを時間をかけてぐつぐつ煮込んだ、チゲ鍋テイストの一品。スジがコンビ-フ状にトロトロに溶け出し、ピリ辛キムチと絡む絶品料理である。 また最近メニュ-に加わり、人気急上昇なのがメンチカツ。知らないであれこれオ-ダ-した後に、追加でもしようものなら大変なサイズなので、予め狙いを定めて頼むといいだろう。 具は鳥と豚のミンチに野菜が少々、揚げ方に技があるらしく驚くほどジュ-シ-である。メンチは添え合わせの千切りキャベツの上に移動させ、箸でサクサク切りながら、出てきた肉汁をキャベツに染み渡らせ、一緒に食べると旨い♪(ソ-スはお好みだが、掛けないほうが個人的には好みかな...。) 最近は主役をメンチに譲った感があるが、ハムカツも名物料理と言っていいだろう。中までしっかり火が通り、最後まで熱々ほくほくな一品で、ありふれた食材を使う平凡なメニュ-ながら、「別次元のレベル」と思う。 極めつけは、飲み物の豪快さ。チュウハイはジョッキ-サイズだし、ホッピ-も溢れんばかりの透明な液体で満たされている。 立石に比べると何かとインパクトの少ない青戸の居酒屋だが、ここは例外。料理の思い切りといい、呆れる位に濃い飲み物のといい、しっかり基本を押さえた「優良大衆酒場」と言えるだろう。

< DATA >

生ビ-ル570円 ウイスキ-ハイ280円 酒350円酎ハイ350円 ホッピ-白.黒370円 各々中身のおかわりも可 牛とキムチの煮込み480円 ハムかつ550円 メンチカツ530円 いわし団子380円 ホルモン炒め380円 赤ウィンナ-とキャベツ炒め350円 厚揚げ350円ポテトサラダ300円 たこブツ480円 アジフライ450円 ガツ生.子ブクロ生300円ホルモン4本320円 ミックスも可 まぐろ刺身680円 おしんこ300円 羅臼ラ-メン450円 定休日-第2.4土曜日 日祝 営業時間 5時から10時30分位 駅1分03-3696-2211

 

◆ 鳥 新 

現代風の面構えだが、ココは地元でトップクラスの歴史を誇る老舗である。 中は木の温もり溢れる造りで照明も柔らか。収容はカウンタ-が8席に、テ-ブルが3つ、奥には座敷がありMAX40人規模と大きい店だ。 こうした造りも影響して、客層は若者から女性、サラリ-マンと幅広く、親父連集う店とは趣が違う。 店員はご主人とその家族、更にバイトが常時2.3名ほど配置され、規模に相応しいゆとりある陣容を誇っている。 全てが「若者にタ-ゲットを絞った」かに映るが、メニュ-の方は「堅実な大衆路線」を歩む辺りは流石!ツボを得た品揃えは、俄かブ-ムに迎合した新参店とは一線を画すと言っていいだろう。 飲み物は、外ビン方式のホッピ-に、ニホンシトロン炭酸を使った元祖ハイボ-ル、焼酎は亀甲宮(キンミヤ)で、共にジョッキ-で供される。ちなみに亀甲宮600mlは、1.200円で独り占めも可能である。 料理は炭火焼き鳥とうなぎを看板にする店だが、メニュ-は偏らず、野菜炒めあり、どじょうの唐揚げあり、更に日替わりで刺身などの魚介類と、ワイドな取り揃えで楽しめる。 お勧めは「ハツ」。他所の2倍はあろうかという一品で、かじると汁が飛び出さんばかりにジュ-シ-なのだ。こいつは塩が旨い。鳥ももは一度揚げてから、炭火で焼くという独特の調理で、表面の香ばしいパリパリ感に、自家製の甘タレが絡み絶品である。(これはよく土産に持ち帰っている) 「地元で飲もう」と思った時の選択肢は高いのだが、残念な事に1人だと席の確保が難しいのだ...。

< DATA >

酎ハイ280円 ホワイトチュウハイ280円 レモンハイ300円 ウ-ロンハイ300円ホッピ-白.黒380円 中身のおかわり150円 生レモンハイ400円 ジンロボトル1600円 いいちこボトル1800円 (3ヶ月)生中550円 瓶ビ-ル500円 酒250円 たる酒400円 田酒700円栄川550円 浦霞600円 その他地酒豊富 炭火使用のやきとり.なんこつ.ハツ.皮.砂肝 3本270円 若トリもも380円手羽餃子400円 うなぎ丼1300円 うなぎ玉子とじ650円 うなぎの骨の唐揚げ250円やっこ250円 らっきょう280円 おしんこ250円 野菜炒め450円 スタミナ550円肉豆腐350円 鳥わさ400円 鳥刺し450円 牛レバ刺し450円 ドジョウ唐揚げ550円鳥めし500円 親子丼580円 お茶漬け400円日替わりメニュ-で刺身、あさりの酒蒸し、バタ-炒め等有り 定休日 不定休 営業時間 4時から11時  徒歩5分

 

◆ よしかわ

青砥で女性や家族連れにお勧めの店は?と尋ねられたら、ここは筆頭候補だ。 大人しい印象の外観だが、中は黒を基調にしたモダンな色使い。和風の丸型ペンダントからは淡い光が透過し、上品な空間となっている。 収容はカウンターが7名ほど、板の間座敷にはテーブルが4つ。カウンタ-は壁に向かっているが、天井が高い為ゆったりとした印象を受けるだろう。 インテリアを見る限り、さぞかし飲み物はノ-マルで...と思いきや、酎ハイは琥珀色した液体+氷レスの正統派下町ハイである。ちなみに炭酸は自家製だ。 つまみはマルチで、見ると春雨中華炒め、名物キムチ鍋、茄子イタリアンチ-ズ焼きなど、洗練されたオリジナル創作料理の数々が並んでいる。 この日はシンプルに、「つぶ貝と地鶏の塩焼き」を注文したが、どの盛り付けもセンス良く、コストパフォ-マンスにも優れるものだった。 食べなかったが、「名物キムチ鍋」とは気になる一品で、夏でも1人でも(鍋だけというのはダメらしい)オ-ケ-との事なので、次回チャレンジしてみたい。 常連比率が多いようだが、カウンタ-なら1人酒でも十分楽しめると思う。最後に会計は手書きで明朗、こんな所にも人気の秘訣があるのだろう。

< DATA >

生ビ-ルモルツ中550円 瓶ビ-ル大600円 酎ハイ300円ライムハイ300円 レモンハイ350円 緑茶ハイ350円 ウィスキ-ハイボ-ル380円 ポテトチ-ズ焼き450円 茄子イタリアンチ-ズ焼き550円 ワンタン五目あんかけ650円春雨中華炒め650円 ナンコツから揚げ400円 デグタンクッパ650円デグタンうどん700円 ふわふわ玉子雑炊500円 タン、かしら、すなぎも、レバ-各100円レバ-刺身 ガツ刺身 400円 お新香300円 名物キムチ鍋850円 トッピング各種有  定休日 月曜日 営業時間 5時から11時  徒歩3分

 

◆ コ-ナ-アオト

駅の直ぐ側、徒歩1分というアクセス良好の店。 中は飾りの無い「酒とつまみを楽しむ」だけのシンプルな空間で、L字カウンタ-とテ-ブル席が3つ、収容は20名ほど。 立ち飲み全盛の今日だが、酎ハイは260円、酒270円と互角の値段で勝負!つまみも一品180円、230円、290円と並び、まさに呑んべいのオアシスと化している。

< DATA >

酎ハイ260円 ウィスキ-ハイ280円 酒270円 ソ-セ-ジ炒め200円 ニラ玉炒め200円 チ-ズ200円 湯豆腐230円セリ玉子とじ230円 キュウリのヌカ漬け180円 大根ハリハリ漬け180円ガツ刺し280円 イカの味噌焼き290円 セリのごまあえ180円手作り料理も品数多く、価格はほとんどが250円以下! 定休日-日曜 駅1分 

 

◆ こまどり

「都心で飲むから来ないか」と誘われた。それではと、志高く駅へと向かうも生憎の雨である。折角だけど、こんな日は気分が乗りません~ということでブッチ決定!(後で適当にいい訳しょ)本日は近場で飲むことにした。(殴)*1 目指したのは、駅から徒歩1分とアクセス抜群の「こまどり」だ。 中はカウンタ-とテ-ブル席が3つ。収容20名ほどのシンプルで食堂チックな空間である。 初デビュ-は2年ほど前だろうか。テントに輝く「特製ハイボ-ル」の文字に、吸い寄せられるが如く進入したのだった。 特製ハイボ-ルの正体はホイス。 界隈は下町の炉心ともいえるエリアだが、意外や意外、ホイスとなるとかなりレアな商品なのだ。 この黄昏色の飲み物、元祖ハイより柑橘系の香り高く、またニホンシトロンの奏でる強烈なスパ-ク感と相まって、喉ごし爽快♪(まじめにホッピ-より好きかも) だがこうした個性的な飲み物に対し、つまみはというと、焼き鳥を軸に、ややスタンダ-ドな枠へと収まってしまうのだった... う~ん。チョイト悩んだ末、この日はいつもの手羽餃子を食べることにした。パリパリの皮の中には、ホクホクの餃子の具がビッシリ。そのまま食べても旨いけど、自分はサッと醤油をかけて食べたりする。 華々しさには欠けるけど、アットホ-ムな雰囲気の中、やきとり片手に、貴重なホイスを頂くってのも悪くはないだろう。 宇ち多、江戸っ子、鳥房と巨艦居並ぶお隣に比べ、残念ながら青砥はいまいちその存在感を示せてない。 が、探せばまだまだ...こうしたポテンシャルを秘めた店が潜んでそうだ。

< DATA >

ビ-ル大580円 ホイスハイボ-ル350円*2 レモンサワ-350円梅サワ-380円 グレ-プフル-ツハイ380円 酒380円 やきとり.モツ焼 全て2本200円より とり皮 ひな肉 ねぎ間、とりレバ-ホルモンナンコツ、カシラ ハツ、タン かもつくね300円 手羽餃子400円 しいたけ300円 他 アジのたたき450円 肉豆腐450円 ささみコロッケ400円 大根煮付380円 定休日 日曜日 祝日は営業 営業時間5時から11時まで

 

◆ いよや

1人酒ならではの楽しみというのがある。喩えば仲間と行っては、けっして耳に入ってこない店の常連同士の会話がそうだ。 「トンボ鉛筆ってのは、昔トンボユニオンズってプロ球団持ってな-」え!それホント?(心の声)、気になって帰ってから調べるとどうやら事実らしい。更に聞いてると彼らの話題は、豚の餌にまで及んでいた。(こんな知識、次いつ役立つかはワカランけど一応聞いておいた(;^^))、イヤイヤ改めて、大衆酒場文化の偉大さを認識した次第だ...(大げさ)。 さてここ「いよや」は上の「こまどり」同様、何度か前を通って気になっていた店である。初めての店のドアを開け、中を見渡す瞬間は期待と不安が入り交じるものだ。見ると常連がたむろしており、物が雑然としているではないか...。不安を抑えカウンタ-に座ろうとすると、「今ここは使ってないんですよ、お一人でも座敷へどうぞ」ときた。(え~帰ろうかな...)しかしご年配のご主人の優しい人柄に思い留まった。 一人座敷に座り落ち着いて見渡すと、どうやらここはつり仲間集う店らしく、壁にはそこらじゅう魚拓やら記念写真が貼られている。店にはメニュ-は無く、その日のお勧めが黒板に書かれているだけだった。 品数こそ少ないが、見ると「あんこう、金目、鱈...」ほとんど100%魚系。なんでもつり仲間の珍しい魚も仕入れるそうで、「酒はすこし高いけど、魚は安くしているし質がいいからね」とは、ご主人の弁。 この日は鱈と〆鯖を頂いたが、なるほど、ご主人が自慢するだけのもんはある。特に〆鯖は絶品!ほとんど生の「記憶に残る一品」だった。今回は食べなかったが、次回はあんこうと金目を食べてみようかな。ここなら期待が出来るかも知れない。 ちなみに醤油は、小豆島の名門マルキンを使っていた。(キッコ-マンとの違いがわかる訳ではないが、嬉しいものだ)

< DATA >

ビ-ル700円 その他不明 アイナメ800円 イカ刺し500円 〆サバ400円 金目1200円タラチリ800円 アンコウ700円 マグロカマ焼き500円ハギ唐揚げ500円 マコガレイ800円 タラ豆腐400円 などなど週末に仕入れるそうなので、週明けが狙い目か.... 定休日 今のところ無休 営業時間 5時から9時30分まで葛飾区立石6-31-9

 

◆ のぞみ 

小ネタを元に、セイフ-傍に出来たというニュ-フェイスを訪ねてみた。なるほどメニュ-豊富で価格も優しいが、中を覗けば、独り酒の必須アイテムカウンタ-は、小振りで肩身が狭いご様子。まるで「うちはカップルとグル-プ客がメインです」といわんばかりの造りであった。ということで、軽くスキップ。 折角なので、近所の「希」さんへお邪魔する事にした。 「あら、いらっしゃい。ご無沙汰じゃない」 (そりゃ確かにご無沙汰です。でもサイトで紹介した店、こまめに再訪してたら、金と体がもちません~) 切り盛りするのは女将と女性アルバイト。(偶にご主人が居るようだ。)カウンターと小さなテーブル二個という、程好いサイズの空間である。 カウンタ-に関していえば、先程覗いた店と大差はないが、独り酒派にとって意心地は、時として料理より重要なファクターを占めるのだ。 先ずはビ-ルを注文し、つまみにと名物串揚げを3種類、エビ、レンコン、定番豚と注文した。 ここの串揚げは品数こそ少ないが、価格は何れも1本90円。しかも2本縛りというスタンダ-ドル-ルも適用外とあって、一人場合は大変ありがたい。 ただ味の方は衣が重くやたら家庭的、加えてソ-スも量販品とハンデも負うが、アイデア次第で打破は可能...ということで、この日はマヨネ-ズやケチャップ、塩など借りて、ゴチャ混ぜにして頂きました。(^^; 続いて頼んだのが煮魚料理。主力商品に隠れて目立たぬが、こいつは非凡な逸品なのだ。 出来合いをポンなどという手抜きはせず、生から調理するとあって時間は掛かるが、それだけに味の方は感動モノ。 何時ぞや金目の姿煮もあったから、事前に注文しておき、今度仲間と取分けようと密かに誓うのであった。 最後に一言。女将の影響あってか、客層は女性比率が非常に高い♪が、常連臭も応じて強く、新参者は多少苦戦を強いられるだろう。

< DATA >

生ビ-ル450円 瓶ビ-ル大500円 酎ハイ300円 ウ-ロンハイ300円 串揚げ 90円均一 豚、イカ、ほたて、たこ、うずら、ウィンナ-、しいたけ などおしんこ300円 トマト300円 肉じゃが480円 煮付け500円日替わりメニュ-もアリ 定休日 水曜日 営業時間午後5時~夜12時まで 青砥徒歩5分

 

◆ 川まさ

青戸で創業20年の「いわし料理専門店」である。 中はL字のカウンタ-と、壁に沿って設置された小上がりにテ-ブルが4つほど並ぶ。凝った造りとはいえないが、清潔で明るい店内だ。 メニュ-は当然「いわし」をアレンジしたものがずらり...多少ありふれた居酒屋メニュ-も混ざっているが、専門店の名に恥じない品揃えと思う。 この日はいわしの刺身といわし煎餅、そして以前から気になっていた「川まさ鍋」を頼んでみた。刺身は見た目にも美しい丁寧な仕事で、油が乗ってとろりとした食感が◎煎餅もカラリと揚げられサクサク。こちらはポンズで頭からガブリと戴きます。どれも足繁く通うならともかく、偶の訪問では毎度頼んでしまう定番の品だ。 そして鍋。具は自分で入れるに非ず、予め全部入れられて運ばれて来た。見るといわし団子に野菜がどっさり...これで一人前か~。先ずは出汁を一口 お~~~~♪ これはめちゃくちゃ旨い!!!!しばし旨みが口中を駆け巡ります! この出汁なら、団子や野菜も当然...。果たして団子はニンニク等の薬味が入り、光物特有の生臭さは皆無だし、野菜も出汁が染み込み、最高に美味しかったです♪フト見渡すと、この日の全ての客が鍋をオ-ダ-していたが、地元では有名らしい。値段も1.350円と手頃だし、シ-ズン中もう一度食べに来よう♪ 飲み物は酎ハイと燗酒を注文したが、酎ハイはロックアイス入りのドライで、まあ可もなく不可もなくといった印象。日本酒も銘柄指定が出来る訳ではなく、この辺りの拘りは無いようだ。頼まなかったが生グレ-プハイは、半身を豪快に搾るフレッシュな飲み物で、女性客には受けるだろう。

< DATA >

ビ-ル大瓶600円 酎ハイ380円 生グレ-プサワ-480円生レモンサワ-400円 酒350円 いわしのつみれ汁480円 以下全て480円均一。いわしのメンチ、いわしの天ぷら、いわしのあんかけ、いわしの出汁揚げ、いわしフライ、いわしの煮付け、いわしの骨煎餅、いわしのたたき、いわしの刺身、いわしの柳川、その他色々 奴300円 枝豆380円 川まさ鍋1350円 定休日 日祝 営業時間午後5時~10時30分まで 青砥徒歩5分場所は鳥新の隣です。

 

◆ 石 松

「酒なんて呑んで酔えればいいや~」と思っている無粋者は別として、青砥で呑もうと企てると、これが意外と難儀する。 長い間、ハイリスクハイリタ-ン(古)の鉄則忘れ、向かうはいつもの大衆酒場。いつぞや間隙を衝かん...と思いつつも、やっぱりそこは実績重視ですね。 特に蛇行した中川に挟まれたエリアは、ほとんど素通り状態。店は住宅街の侵食を喰い止めるが如く、ホ-ムに沿ってポツリポツリとトーチカ布陣するだけで、駅前ながら精彩欠く光景なのだ。 こうした状況下では、必然妥協ラインは下がるもの。 ブラブラブラ... 一際輝く存在といえば、やっぱり石松だろう。 だがこの店、構えは至って平凡。ベタな焼き鳥屋宜しくってな風貌だが、意外やメニュ-はオ-ルマイテイというフレ-ズがピッタリである。 この手合いは、迷わず焼き物に的を絞るべきだろうが、一呼吸置いてメニュ-を詮索する事にした。 路線曖昧な気もするが、旬の食材を適度に散りばめ何れも食指の動くものばかりだ。色褪せたメニュ-だけが掲げられてたら速攻NGだが、カウンタ-正面のホワイトボ-ドの品書きが実にグ-♪(こいつがある無しでは大分違うね) 先ずはレバ-刺身と生ほたるイカをオ-ダ-した。 レバ刺しは流石自慢料理とあって、新鮮プリプリで旨い。ニンニク醤油だけじゃ物足りないんで、ゴマ油もかけてもらったけど、イヤな顔一つせず応じてくれたのが嬉しいね~。(後で何言われてるかは知らんけど...) 看板メニュ-の串物も、どれも大ぶりで食べ応え十分。 となりを覗くと「自家製コロッケ」を頼んでいる!サクサクの仕上がりでボリュ-ム満点!添え野菜も彩り鮮やかでこいつぁ~逸品だ。(だが食べられん...次回は真っ先に狙おう) 飲み物のバリエ-ションは中庸路線をキ-プ。悪戯に品数多いと判断力も鈍るが、ここではシンプルに王道ホッピ-で終始通した。ちなみに帰り際に気付いたのだが、入り口には「ニホンシトロン」の通い箱があったから、チュウハイにも期待が持てよう。 総括すると、懐深くその日のモードに左右されない取り揃えは、どんなメンバ-を連れて来ても喜ばれるに違いない。 ファーストオ-ダ-では、「あ、それは手前のほうの新規さん」って呼ばれちゃったけど、ちょくちょく顔出して、呼び捨てられるのもいいかな~なんて思ってる。

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ビンビ-ル大550円 生中550円 樽酒430円 生酒550円酎ハイ300円 ウコンハイ300円 ワイン550円 ホッピ-400円 やきとり盛り合わせ570円 正身110円 つくね110円 レバ-スナギモ100円 ナンコツ150円牛レバ刺し500円 馬刺630円 かつお刺身550円 はまち刺身630円 生ほたるイカ480円あさりバタ-470円 あこう鯛粕漬け400円 ミックスフライ550円 カキフライ500円自家製ジャンボコロッケ370円 串かつ470円 もも焼500円 ほっけ400円 鮭ハラス420円鳥肉豆腐 他 定休日 日曜日 営業時間 5時~11時まで ※ 実は店の2階座敷から眺める、八幡神社鳥居脇の桜は絶景。窓を開け放ち、広がる桜の枝をめでながら、ホッピ-を頂けるという穴場スポットなのだ。

 

京成沿線・お花茶屋

◆ 伊勢芳

今後も地元に根をはるサイトづくりにいそしもう。かくなる決意の下、名店の誉れ高い伊勢芳へと向かうのだった。(最近ブログに押され悲壮感アリ(; ;)) 最寄りの駅は京成お花茶屋。 だが歩けど歩けど、らしき気配は全く無し。通りすがった記憶を頼りにひたすら歩くが、不安は増幅する一方だ。 もしや定休日かはたまた行き過ぎたか?... 自信喪失に陥った頃、ようやくありました!見えました!伊勢芳です。(ソロならともかく、今回は3人誘っているのでかなり焦りました) どことなく食堂チックな外観なれど、中は大衆酒場然とした佇まい。収容はL字カウンタ-とテ-ブルが3つ。家族で営む店である。 ただ残念 生憎テ-ブルは満席。到着時間が夕暮れ時のピ-クだからね~仕方なく一同カウンタ-へと着席した。 でもこの落ちつきの無さはなんだろうか...。 先ずイスが高い、つまみ置くスペ-スが狭い、そして何よりも後ろのテ-ブル席に陣取る人々は、何故か全員壁を背にして座っているので、視線がとっても気になります! が、大勢に影響なし? ずらりと店内に貼られたメニュ-を眺めれば、そんなマイナス要因も自然消滅するのだった。 先ずは我らが頼んだのは、シャケトバにくじらベ-コン、煮込みにカキフライ、しめさばに、ホッケ いぶりがっこ etc...と、まさに怒涛の一斉射撃。 飲みながらのドカ食いは絶対禁物、との日頃の心構えもどこへやら、この日ばかりは完全にマヒしてます! 続いて頼んだ、キスの天ぷらのなんともゴ-ジャスなこと。涙が出そうなほどの過剰スペック。しかも天つゆはしっかり4人分用意してくれたりと、もう感激です。 並ぶ品々は何気にベタだけど、抜かりなく酒飲みのツボを押さえてあるのは流石と思う。 飲み物も天羽の梅を使った完璧なる下町ハイボ-ル。一同思わず、感嘆の声が漏れたのはいうまでもない。 飲み物良し、つまみ良し、接客良し。CP良好-激しくお勧め!チョイト拙速かも知れないが、今年最大の収穫といってもいいだろう。

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ビンビ-ル大550円 ハイボ-ル340円 生レモンサワ-350円 生グレ-プサワ-350円ウィスキ-ハイボ-ル380円 梅干ハイ400円 清酒260円 焼酎280円 ふぐヒレ酒420円   白菜お新香250円 ヌカ漬け250円 カキフライ500円 アジ/キス/メヒカリ天ぷら500円天ぷら盛り合わせ700円 エビフライ600円 アジフライ500円 かれい唐揚げ420円カンパチ刺身500円 石カレイ刺身500円 かつお刺身500円 あじ刺身400円 しめ鯖420円さざえ刺身500円 岩カキ1ケ420円 活き毛蟹1100円 ほたるイカ320円 きみなご420円くじらベ-コン500円 空豆400円 上刺身盛り合わせ750円 など等 住所 東京葛飾区宝町1-10-13 最寄り駅 京成お花茶屋 徒歩かなり。定休日 水曜日 営業時間5時から10時まで

 

◆ 東邦酒場  立石へ移転

駅の階段を降り歩くこと数歩!細い路地を曲がるとほどなく赤提灯が見えてくる。徒歩1分の至近距離なのだが、何故か隠れ家的なロケ-ションである。 ネットのイメ-ジから、常連集う店との印象もあるようだが、実際は会社帰りのビジネスマン同士や近所の方、更には1人客と、幅広い客層で賑わっている。 店は天井が低くしかも幅狭いので、チョイト窮屈な印象を受けるかも知れないが、慣れると「包まれる様な安心感」が得られ、妙に落ち着く空間に思えてくるだろう。カウンタ-は8席、その後ろにはテ-ブルが4つあるが、パテ-ションで2つのスペ-スにと分かれている。席に着く場合は通路を確保する都合上、テ-ブルを囲むようにコの字状にと座り、限られた空間をなんて効率良く使うのだろう、と感心してしまう。 この日は男二人、空いていたカウンタ-へと向かう。だがこの位置、後ろからの視線が直撃しチョイト気になる...なにやら聞こえてくる楽しげな笑い声も、「もしや自分の髪型を笑われてるのでは?」と、自意識過剰の被害妄想に陥りそうになるが、ビ-ルを急いで流し込み酔ってしまえば大丈夫。笑 カウンタ-の上には、ずらりとメニュ-が並んでいる。見るとかつサンド、特製チキンカツ、豆腐ユッケ、辛口水ギョーザにどんどん焼きなど(*1)、居酒屋のカテゴリ-にはまらないユニ-クが品も多い。だが創作料理と位置付けるほど堅苦しいものではなく、むしろ調理法や盛り付けを工夫し、遊び心を加えているといった感じ。 中でも一際目立つのが「ゴニラ」と書かれた黄色の柵。「何ですかそれは?」と、初めての人は食べるとも限らず必ず聞いている。この一品ニラのおひたしに、白髪ネギとコチジャンを混ぜ合わせ、ゴマをふったもの。やや甘めなタレがニラとよく合うアイデア商品で、店の人気商品といっていいだろう。いい箸休めになるので、毎回迷わず注文している。 この日はひねる事無く、普通にソ-セ-ジ玉子炒め(魚肉ソ-セ-ジが「懐かしい」年になってしまったよ~)、もやし炒めと注文したが、どれも素朴ながらも旨い!ご主人は非常に研究熱心で、料理に惹かれて通う常連が多いのもナットクである。 ビ-ル次に戴いたのは、あの琥珀色の謎の液体(でもないか)が入る元祖ハイ。氷入りで炭酸はメジャ-系を使用。店はもうすぐ50年を迎えるというから、数多ある元祖ハイを置く店の中でも、トップクラスの老舗と思う。 普通なら最後まで元祖ハイだが、たまたま座った席の前には「酒人」と書かれた酒が置かれている。最近魚系以外では日本酒はほとんど飲まないが、気になるので1杯。専用のショ-ケ-スから出された冷え冷えを、7勺グラス?に注いでもらうが、これが意外とイケル!奈良県上田酒造の本醸造で、「純米より飲み口いいでしょう」とママさん。「まったくです」。ほのかに色付き薄っすら吟醸香も感じられる。あまりに飲み易いので、この日は2杯戴いてしまった。 こうなると先ほどは視線に怯えていたが、今度は振り向きこちらから話しかける番である。なんと後ろのグル-プはJazzミュ-ジシャンの面々で、意外な人繋がりも発覚しビックリ。更に何人かは我が拙いサイトをご存知で(すみませんね太田○彦じゃなくて)、あれやこれやと雑多な会話をさせて頂きました。 帰り際、もう1つのテ-ブルに陣取る3人組み。よく見ると知ってる方々です!ってな訳で日本酒を差し入れ...。(ご馳走した事を忘れるといけないので、こうしてサイトに記しておこう...笑)

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(*1) メニュ-は変動があるようです。今回の内容は公式サイトを参考にさせていただきました。 元祖ハイ300円 生レモンハイ400円 ウ-ロンハイ300円 冷酒酒人550円 秋刀魚塩焼き550円 豚スタミナ炒め600円 カツサンド750円 豆腐ユッケ450円ゴニラ400円 四川風ヤッコ450円 あじなめろう650円  ス-プシュウマイ やきそばめし780円カツ煮皿650円 ラ-メンサラダ モヤシ炒め380円 えのきバタ-400円 もつ焼き各種 など 定休日 木曜日  営業時間5時~11時  徒歩1分

 

◆ 喜 八  閉店

店は商店街のはずれから更に住宅街へと曲がり、注意しないと見落としそうな立地である。 少しばかり中の様子は変わり、あの壁に向かい合っていた平行カウンタ-の脇には、4人掛けテ-ブルが3つ追加されていた。でもそうなると折角のカウンタ-の半分が使えないのだが、「無意味に見えるカウンタ-も、荷物が置けるし便利でしょう」と、ご主人は至って上機嫌である。この僅かな手直しで、店の印象は大分違ったが、事務所の居抜きを思わせる、独特の雰囲気は健在だ。笑 いっそ「立ち飲みにすればいいのに」とも思うが、乗り換えタ-ミナルの側ならともかく、こうした立地では、イスは必須アイテムなのかも知れない。 料理のメインはモツ料理。串を使わず皿に盛られて運ばれてくるのが特徴である。他に煮込みや、ガツ、ハツ、レバといった生系も充実しており、このまま「専門路線」へまっしぐら、と思いきや、日替わりボ-ドを覗くとバラエティ-に富み、刺身やおでんとなどが加えられていた。 中には多少立ち飲み風の、クイックな品も含まれるが、「旨いものを出そう」という、ご夫婦の熱意がヒシヒシと感じられる。なんでもつい先日までは「特製ビ-フシチュウ」を用意していたというが、「480円で出してたけど、いい肉使い過ぎて赤字なんで止めましたよ」とアッケラカン。けど、そのうちまた復活するかもね。 飲み物は、ホッピ-、ドライ酎ハイ、元祖ハイと3拍子揃う。酎ハイは焼酎25度に、炭酸は業務用ヤングホ-プを使うドライなもの、氷入りだがこの濃さで200円なら安いでしょう。 普通ならこのまま酎ハイなのだが、途中気になる「バイス」なる張り紙を発見した。なんだそりゃ?ということで、割り込みオ-ダ-。見ていると、横ラインが特徴的なコダマサワ-の業務用シソサワ-素を注いでいる。味は普通にしそテイストだが、ほのかな酸味が加わり「懐かしの梅仁丹」が脳裏を横切った。 この日のつまみは150~200円と並ぶ中から、適当に4品ほど。値段が安いので、ついつい多めに頼み過ぎてしまった...などと思っていると、「おでんは自家製で、お勧めメニュ-なの」と、声が掛かる。勢い追加したこの一品すごいです!牛スジの出汁が効いて具沢山。嬉しいけど、ダイエット中なんだよな~笑「これ最初は380円だったけど、あまりに安過ぎて値上げしたの、その分具も追加しといたから」「...」 ご主人は手が空くと、普段着姿のまま厨房から出て来られ、客との会話に参加するという、フレンドリ-な方である。「閉店は10時だけど、話が盛り上がると11時もよくあるよ」「あ、おでん残す?じゃお土産に持って帰って」ということで、寿司ならぬおでんを我が家に持ち帰りポイントアップ。笑張り詰めた緊張感とは無縁の、チョイト気楽に一杯にはうってつけの店である。

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瓶ビ-ル450円 生ビ-ル390円 酎ハイ200円 下町ハイボ-ル230円レモンハイ250円 梅干ハイ250円 シ-クワ-サ-ハイ280円 ホッピ-白/黒300円  牛ハツ焼き380円 豚テッポウ焼き380円 豚レバ-焼き380円 ハラミ焼き380円ミミ200円 牛スジ煮込み300円 とんみそキャベツ150円 お新香200円おでん 480円 お勧め! 定休日 木曜日 営業時間 午後4時から10時まで

 

◆ ゑびす お花茶屋 閉店

ついに来たかと感慨深い。実は過去に数回チャレンジしたが、辿り着けなかった。 前々回などわずか数百m手前の交番で「あの~ゑびすって居酒屋探しているんですが」と尋ねるも解らないという。2人して大きな地図まで広げて調べたが見つからない。「情報は幻か...」という事で、この日は退散... 暫く時間をおいて「四ツ木のゑびす」に行く機会があったので、再び場所を尋ねてみた。やはり前回ぶらついた辺りで、大きな誤差は無い筈だ。よし今度こそ!との気迫の下、暗い夜道を彷徨うこと数十分。あった!バンザ-イ♪ 人気の無い住宅街へと曲がった路地に、ひっそり佇むその姿は、我が目には、岩場の影にへばりつく巨大なあわびに等しく写った。だが残念な事が1つだけ...それは定休日だったのだ。 卒倒 ここまで見放されると、却って意地になろうというもの。「また後日」などと悠長な考えをしていたら、いよいよ機会を失うに違いない。ここは諦めたと油断させ、電撃作戦を敢行するしかない。一夜明け、夕刻に照準を定めたその奇襲は見事に成功した。 暖簾をくぐると、そこは上質な和の空間。(チョイト意外)白い檜の見事なカウンタ-に、ドッシリした木枠のイスが、少しばかり寿司屋チック。 カウンタ-へと座ると、ご主人が自ら自前のおしぼり(いいね~)を用意してくれた。どうやら1人で調理から接客までこなすらしい。 飲み物は「焼酎ハイボ-ル」と老舗らしい表現だ。たまたま真横に座ったので、いつものようにウォッチング。大きな氷のブロックをカチ割り、ドバドハ、「...」そんなに入れなくてもいいのにな...続いて焼酎(25度)を入れ、下から取り出した業務用炭酸の王冠をスコン。注ぐ様子を凝視しメ-カ-を確めようとしたが、年月を重ねたラベルはぼやけてよく見えない。で、出された品は透明なドライなもの、元祖の素は使っていないようだ。 木製のメニュ-柵が並ぶ光景は、あ~ここは老舗なんだな~って感じ。他のゑびすに比べるとかなり少ないが、さばく客数やご主人1人というキャパを考えたら、むしろ適正な品揃えだろう。けど値段はやや高め。 先ずはと「向島ゑびす」で頼んだ肉豆腐を思い出して注文してみた。豆腐の上にはチャ-シュ-サイズの分厚い豚バラに、色鮮やかなネギがドッサリ乗せられ、見た目に豪華。やや濃い目のしっかりした味付けは、「ゑびす」に共通する味だった...。 続いてもずくにカニコロッケと注文したが、調理場は奥で、ご主人はいそいそと姿を消してしまう。この調子じゃ飲み物のオ-ダ-は難儀するかな~、こんな時は「堀切のんき(旧)」で考案したあの作戦です。「すみませ~ん、酎ハイとビンビ-ル1本お代わりね」 怪訝な顔をされて当然だろうが、実はあまりにオ-ダ-が通らず、待ちくたびれていた時にひらめいたオリジナル技(たぶん)だ。これは正解だった。案の定途切れた酎ハイだが心配無い、予備のビ-ルをコップへと注ぎ、暫しの時間繋ぎ。笑 ほどなく出て来たもずくは「佐渡産天然糸もずく」との事、食べ慣れたものよりかなり線が細く、独特の食感をしている。カニコロッケもボリュ-ム、味共に素晴らしく、中が冷えて興醒めなんてこともありません。なんでもご主人は、向島で10年、金町店で3年ほど修行、そしてこの地に店を構えて37年になるという。なるほど、素材選びとこの味付けは、俄かに始めた居酒屋のものではない。ここは「ゑびす」の伝統を受け継いだ、東京下町が誇れる居酒屋だと思う。

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ビンビ-ル大600円 生中580円 生小450円 焼酎ハイボ-ル350円ウィスキ-ハイボ-ル350円 ウ-ロンハイ350円  とん味噌焼き500円 肉豆腐450円 焼き舞茸500円 かつ煮700円 生姜焼き600円ウィンナ-チ-ズ揚げ400円 自家製カニコロッケ650円 芝海老かき揚げ700円三つ葉のおひたし300円 アン肝480円 など 定休日 火曜日 営業時間 5時から11時まで 最寄り駅 京成お花茶屋葛飾区東堀切2-20 辺り 南綾瀬消防署が目安

 

◆ かみなりや

駅から徒歩数分と恵まれた立地なのだが、商店街とは逆の、すこし寂しげな方向へと歩かなければならない。わずかな距離なんだが「よし行こう」との決意が必要になる。 中は和風照明の下、やや暗めの落ち着いた雰囲気である。席はカウンタ-が8つと、6人はゆうに座れる大きなテ-ブルが3つ。奥には座敷と思われる空間があるけど、何故かそこにはソファ-やテレビが置かれ、どうみても普通の部屋にしか見えない。でも覗きこむと壁にはメニュ-がベタベタ貼られているので、やっぱり座敷なんだろう。笑 調理はご主人?接客は奥さん?らしき方が担当するんだけど、見ていると混雑時にはチョットサ-ビス低下は避けられないかも? この日のお通しはマグロの刺身3切れにタコブツ数個と豪華!幾らかわからないけど、これなら払う価値ありです。メニュ-は和食系、中華系、洋食系とかなり雑多な印象を受けるが、方向性がどうのという堅苦しい店じゃあるまいし、別に気にはならなかった。その品書きが面白い。秘密のタレやきそば、特製タレチャ-ハン etc...ナニ?こちらに興味を抱かせる、実に上手い手法で書かれている。やきそばなんて普段は居酒屋で食べる気はしないけど、「秘密のタレ」なんて書かれると心が揺らいでしまう。(今回は食べなかったが、次回はチャレンジしよう♪) で、最初に頼んだのは「豚肉細切り炒め」だったが、これが意外なほど本格派。しっかりした味付けで、その辺の中華料理屋のより旨かった。実はもう一軒回る予定で、早々に引き上げようとも思っていたのだが、この一品で「他も期待出来る」と考え直し、腰を落ちつかせることに...。 鰯料理が充実してるのも店の特徴といえる。残念ながらこの日は入荷の都合上食べられなかったけど、刺身やなめろう、フライなど、7種類のバリエ-ションがあり、しかも値段は全て290円均一なので評価は高い。 キムチ鍋も670円というナイスな値段である。注文しようと思い聞くと「予め調理されコンロは使わない」との事。それは残念~!ということでパス。他にもグラタン、モダン焼きと、気になるノンジャンルメニュ-が貼られていた。 女性の愛想もよく、酎ハイのレベルも高いので(ドライ25度で290円)、ココはまた訪れたいと思う。

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酎ハイ290円 レモンハイ290円 ウ-ロンハイ290円 梅酒290円 ウィスキ-ソ-ダ280円料理2品がついて、生と焼酎ハイが飲み放題1980円のセットもあり。 豚キムチ炒め470円 鉄板焼きうどん550円 味付き湯豆腐270円 キムチ鍋670円イカ一夜干し290円 特タレチャ-ハン600円 マ-ボ-豆腐480円 モダン焼き450円トンカツ煮580円 エビ天ぷら380円 オムスパ ポパイエッグ 酢豚480円 かき揚げ290円肉ニラもやし炒め580円 ちぢみ おでん(季節商品) 鰯料理オ-ル290円 定休日 不定休 ほぼ無休らしい  営業時間 5時~11時

 

京成沿線・堀切菖蒲園

◆ の ん き

--- 追記200410.3 メ-ルを頂きました。感謝 ---堀切のんき10月1日より2代目のんきが開店しました。お母さんもいらっしゃいました。味もかわらず、焼きも女性が担当ですが、いいかんじです。 この夏一通のメ-ルを頂いた。「ご夫婦は年内で隠居なされるようです。開店以来働きづめの2人の苦労を思えば、むしろ喜ばしい思いであります。」 う!!また名店が姿を消すのか?...寂しさを禁じ得ない。思えばこのサイトを立ち上げるきっかけが「北千住大はし」で、その後「立石の宇ち多、江戸っ子、堀切のんき」という店を加え、少ないながらも「これだけ濃い内容の店が集まれば、1つのジャンルが確立するだろう」と思い、始めたものであった。 ややご高齢のご夫婦で取り仕切るこの店は、駅からは暫く歩き、何度か臨時休業や長期休業に当たってしまい泣かされた経験を持っている。なので営業日にも関わらず、遠くから赤提灯の灯を見つけた時は、飛び上がりたくなるくらい嬉しくなる。 中は中央に厨房があり、それを挟むようにカウンタ-が平行している構造で、扉は各々二つに分かれており、収容は合わせて20名ほどだろうか?ここはテ-ブル席や座敷は無いし、地元の常連御用達の店なので、4~5人で押しかけて、カウンタ-を占拠という行為は避けた方がいいと思う。 入ると誰もが気が付くハズだが、もつを扱うにしてはキレイで非常に手入れが行き届いている。必ずあるカウンタ-上の生花は安らぎを与えてくれ、そこらの大衆酒場とは、違った印象を強く受ける。 壁に掲げられた白い柵に書かれたメニュ-を見ると、これが驚くほど少ない。もつが数点の他は、お新香.トマト.もろきゅうなどわずか2~3品で、生もシロ、がつ程度、アレンジした料理は見当たらない。一言余計な事を付け加えれば、気の利いたサ-ビスも期待出来ないのに、毎度この混雑とは、いかに「もつ」のレベルが高いかの証であろう。 この日の到着は午後7時。酎ハイを注文するとトレ-に乗せられたグラスが、大事そうに運ばれてくる。並々と注がれているのは琥珀色の元祖ハイ、氷は無く炭酸は自家製である。この店も御多分に漏れずビ-ルを注文している人は、ほとんど居ないと言っていいだろう。お代わりの場合はカウンタ-に空いたグラスを置くのが決まりだが、中は女将さん1人で切り盛りしており、気取って大人しく待っているとなかなかありつけない。満席時などは気迫感じる立ち居振る舞いもあって躊躇しかねないが、飲みたいなら思い切って「すみませんおかわり」と、言葉のフォロ-を付けるとマッチベタ-!(頑張って!)。 ようやく順番が来て、注文するは待望のシロタレである!これぞほとんどの客目当ての品といっていいだろう。タレはやや甘めのサラサラ系、安っぽさを感じさせない上品なもので、「焼き物は塩派」という方でも、一皿目は是非タレで賞味して戴きたい。シロはとても「もつ」とは思えない食感で、炭火の香ばしい香りと共に、脂身の部分が口の中でとろけだし、するすると入ってしまう。通常知ってるシロとは思えない、何か高級食材を食べているかのような錯覚に陥る品質だ。これが都内でどの程度のランクに位置するかを答える自信は無いが、少なくてもこのサイト内では最強のシロと言い切れる自信はある。 「すみませんシロタレ2皿お願いします」冷めてしまうので本来1皿ずつと行きたいのだが、甘い!バイトのネ-チャンがひしめく大箱店とは訳が違う。暫くして皿を2つ持ってこちらに向かってくる♪「あれ、あんた1人なのに、同じの2つ頼む訳ないわね?だれかシロもらってくれる~」「お~こっち貰うよ~」あのね!2つ頼んだの!!なにすんねん(心の声) 次に頼んだカシラ素焼きは、何も付けずにそのまま焼いて、後で自家製のニンニクダレをかけて戴く。タレに混ざる摺ったニンニクのつぶつぶが香りがよく、適度にレア-でジュシ-なかしらとは、相性ピッタリの一品である。 今後店がどういう展開になるかは敢えて聞かなかったが、まもなくご夫婦に会えなくなるのは確実でそう思うと感慨深い。もつを焼くご主人の後姿や、中で言いあうシ-ンは、もはや脳裏に残る懐かしい思い出になってしまうのだろうか...時間の許す限り、通いたいと思っている。

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瓶ビ-ル510円 酎ハイ290円 ウィスキ-ハイボ-ル290円 日本酒300円 もつ焼 カシラ タン シロ レバ など4本320円レバ生 シロ生 ガツ生 各320円 煮込み400円お新香200円 もろきゅう200円 トマト250円焼き物は全てテイクアウトも可能。 定休日 水曜日 営業時間10時頃まで(売り切れ次第終了)

 

◆ 富 吉

ここ富吉は長い間「普通の焼肉屋」だろうと素通りしていたが、以前「いい居酒屋ですよ」とのメ-ルを頂いて以来、認識を新たにした店である。 なるほど入ってピックリ!中には20人は座れよう大きなカウンタ-が構えており、確かに「居酒屋」と呼ぶべき光景が広がっている。 メニュ-に目をやると、これがなんとも新鮮。韓国料理が多く占められ、ありがちな居酒屋メニュ-はわずかである。 ミノ焼き650円 牛ハツ焼き350円 豚タン焼き350円 ユッケ650円 生タン刺500円牛レバ刺し500円 ミノ刺600円 牛タン塩焼き600円 ホルモン500円 etc ...安い! 焼肉類は奥で予め調理される為、自分で焼くという楽しみは無いが、手間や煙から開放され、つまみ感覚で食べられるのでいいと思う。 中でもお勧めはウルテ。牛喉の軟骨部分を食べ易すいようにと、丁寧に切り目を入れたもので、コリコリとした食感が特徴の一品である。やや甘めの自家製タレとの相性が素晴らしく、淡白なハズの軟骨に刻みネギとごま油の香りが絡み、深み有る味わいに...。市販のタレでは、この味は出ないだろう。 続いて頼んだのがホルモン鍋。1人でもガスにコンロを繋ぎ鍋をセットして戴ける。1.200円ながら野菜がどっさりで、豆腐や上に乗るホルモンも結構な量だ。下味の付けられたホルモンは見た目に色艶よく、食べると滑らかな舌触りで鮮度のよさが伝わるものだった。辛めで濃厚なス-プで煮込んだ野菜も旨く、これだけで満腹になるが、旨みの染み出たス-プは最後まで堪能すべきだろう。 この日おじやかうどんか...と悩んだ末にうどんにした。杵うちとのことでやや黄色く半透明、四角い断面は煮込んでもエッジの欠けない腰の強い麺であった。 「こういう店は、飲み物が高いのでは?」 というオチも、ここでは心配ない。堀切らしく氷無し元祖ハイが250円!なので、満足度は加速するばかりである。

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瓶ビ-ル大550円 生中500円 酒2合600円酎ハイ250円 レモンハイ300円 ウ-ロンハイ300円 ユッケ650円 牛レバ刺し500円 コブクロ刺し450円 せんまい刺し400円生タン刺し500円 牛タン塩600円 ミノ650円 ホルモン500円ウルテ600円 キムチ.もやし.カクテギ各200円 チャンジャ350円 サンチュ350円 サンマ400円 ゲソ焼き250円韓国風ヤッコ250円 イカの塩辛250円 エイヒレ300円 など二階は普通の焼肉屋になっている。 定休日 水曜日 営業時間5時から12時まで場所 京成堀切菖蒲園 地図「雑魚や」から線路沿いに歩いてすぐ

 

◆ きよし  移転

京成の改札を降りて真正面、徒歩1分という恵まれた立地の居酒屋である。恵まれ過ぎて、上には電車が通っている。笑 中はカウンタ-席だけだが、これが意外に複雑で、アルファベットやカタカナで、その形を表現するのは不可能に近い。収容数もたっぷりで、ざっと30人は座れそうだ。 女性2人で切り盛りする店故、大き過ぎる規模にも思えるが、ナ~ニ、満席になる事は無いだろうから、適切な配置といえるだろう。笑 さてとレトロなカウンタ-に腰かけ、メニュ-を眺めるが、安いね~280円 320円と並び 500円を越えるものは1つも無い!と書きたかったが、唯一冬季限定の鍋だけは例外のようだ。(中でも寄せ鍋1.000円ってのは気になる...) で、本日はリッチに450円の湯豆腐に焼き魚(めちゃ豪華だった)を注文。料理はオ-ダ-が入る度に、調理場で作るのでどれも熱々出来立て!作り置きで誤魔化す事が無い上に、この価格をキ-プするとは立派である。 湯豆腐はガスコンロをセットしてくれ、具もドッサリ。ただあまりに白菜の比率が高く、これは食べ切るのに苦労した(^^)。 そして鍋にはやっぱり燗酒だろう。出されたのは、白雪の徳利に中は大関(自称)だそうだが、価格は280円なんで、どうでもいいやね。 もちろんハイボ-ルも忘れてはいけません。キュ-トなグラスに注がれるのは、元祖の素入り焼酎で、それにキクスイ炭酸が1本別に付く本格派だ。このメ-カ-の炭酸で作るハイボ-ルは、喉越し爽快~♪ ゼヒお試しあれ。 辺りには小洒落た店も随分増えたが、いつぞやフェ-ドアウトするやも知れず...ところがマ-ケティングもヘッタクリもない、きよしの様な自然体の店は、確実に長く生き残るんだな。

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ハイボ-ル270円 レモンハイ330円 ウィスキ-ハイ270円 日本酒280円瓶ビ-ル大580円 デンキブラン280円 がつ生280円 手作りコロッケ280円 ハムカツ280円 スナギモ塩炒め280円マダコの刺身300円 牛ホルモン炒め380円 豚スキヤキ鍋650円メンチカツ280円 牛モツホルモン炒め380円 あこう鯛粕漬け300円 まぐろ中落ち430円子持ちメカブ300円 串カツ380円 シュウマイ280円 などなど 定休日 月曜日 営業時間10時まで 京成堀切駅改札真ん前

 

◆ 喜 楽  閉店

堀切でも老舗部類の大衆酒場。中は天井も高く木の温もり溢れる造りで、全体にレトロな雰囲気が漂っている。食べ物の種類も豊富で、しかも400円以下が充実という嬉しい店だ。ハイボ-ルは期待を裏切らない、堀切界隈に多い元祖ハイ。炭酸もあのニホンシトロン製である♪。 収容は20人は座れる大きなコの字カウンタ-と、テ-ブル席が多数。壁沿いに小上がりもあるので、ト-タルで40人規模であろうか。

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ハイボ-ル(酎ハイ)250円 氷無し レモンサワ-350円 酒350円 レバ刺し350円 アジのフライ350円 アジの南蛮漬け350円 モツ煮込み350円自家製メンチ350円 350円メニュ-が充実。 営業時間4時~9時まで 駅徒歩1分

 

◆ 小島屋

最近ご無沙汰してるな...と思ってたらナントテレビにおばちゃんが映っていた!思わず懐かしくなり、1年ぶりの再訪となった。 店は駅から1.2分と至便なのだが、途中住宅街へと曲がる為、注意しないと見落としそうな立地である。 中は正方形の空間で、逆凹形のカウンタ-が隙間狭しとピッタリ詰め込まれている。収容は25人ほど、娘さんを含め親子で営む店である。 ここの目当ては「元祖ハイボ-ル」であろう。だが知ってて知らずか、最後まで高級品であるビ-ルを飲み続けているお方も居られるようだ。 特徴は、きよし、富吉、きよし、と何故か共通するデザインのグラスを使う。小島屋のは中でも肉厚は5mmほどと、一番どっしりしたタイプのものを採用しているようだ。 頼むと先ずグラスにニホンシトロンの炭酸が注がれる。ちなみにブル-の王冠がニホンシトロン、レッドが新ニッポンだ。そこにステンレスのヤカンから、焼酎+天羽の梅入りの琥珀色の液体を注いで完成だ。 氷を入れない下町スタイルで、いまやあちこちで見受けられるが、ブームに左右されずに、最後までこのスタイルをも丸のではないかと思っている。 食べ物はモツ焼きやらが無いので、寂しい気もするが、 「ハイボ-ルを飲みに行こう」という発想を起こされてくれる、数少ない店である。

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ビ-ル生600円 酎ハイ290円 ニホンシトロン 酒330円 かつおの刺身500円 塩らっきょ250円 山芋千切り250円 冷や奴250円なまこ300円 ほや300円 生揚げ300円 里芋煮300円 ニラ玉300円いか刺し300円 枝豆300円 しゃけ350円 などなど 定休日 日祝日 営業時間5時より10時まで

 

◆ 後生楽  閉店

堀切で創業23年の老舗、あの「なぎらさん」も訪れたという。店内は12人ほど座れるカウンタ-と、大きなテ-ブル席が2つ。メニュ-豊富で200円台が多いのには驚かされる。酎ハイは270円 芋焼酎も250円で、価格はずっと据え置きとか...立派だ。

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生中450円 酎ハイ270円 レモンハイ270円 ウイハイ270円にごり酒350円 ホッピ-350円 さつま白波(芋焼酎)250円 ホルモン焼き1本80円 シロ タン ハツ レバなど タン味噌焼き350円ガツ レバ刺し200円野菜炒め400円 キムチ玉子焼き450円 メンチカツ300円 ポテトサラダ200円まめもやし200円 空豆250円 塩から250円 中華クラゲ250円厚揚げ300円 おしこん200円 もろきゅう200円 定休日 火曜日 営業時間5時~11時30分 駅徒歩5分

 

◆ ふっ子

店は大衆酒場というより、一見小料理屋というべきてい。中はコの時カウンタ-のみで、収容10名ほどの小さな店である。天井からぶら下がる、竹細工の和風ペンダントは光も柔らか。ただ調理場やカウンタ-の中などはモノが多く、どこか雑然とした感じがしないでもない。 メニュ-は魚貝類の充実が目立ち、仕入れにより変動はあるだろうが、興味そそるメニュ-があちこちに貼られている。その中にマグロの頭の刺身なんてのがあり、価格も600円なので戴いたが、想像していたより整った身で、切り口を見るとやや筋のある中トロといった感じであった。この価格ながら身は6枚もあり、かなりお値打ちといえよう。 ついで450円のほたての刺身を注文した。涼しげなガラスの皿に、ツマや海藻をひきつめ、殻の上に貝柱のスライスを盛るもので、見た目にも美しい一品。ヒモも食べ易いようにカットされ隅に添えてくれる。当たり前のようでヒモまで出さない店も多いので、この一品を見ても、「ポイントを抑えている店」だと思った。 他に頼まなかったが「特製ばくだん7品入り」「ジャガイモベ-コン炒め」「キャベツとジャコの炒め」など、気になるメニュ-が何点か目に付いた。 酎ハイは氷多めだが正統な元祖ハイと呼べる物で、炭酸はドリンクニッポン製。飲むとやや薄めに感じるかもしれないが、焼酎は25度を使っておられ、2杯でなかなか良い気分に...。日本酒は有名銘酒が数点用意されていたが、値段はそれなりである。

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生ビ-ル550円 ビンビ-ル500円 酎ハイ300円 梅ハイ380円日本盛380円 八海山生酒900円 〆張鶴 越乃寒梅 等地酒豊富 刺身盛り合わせ800円 赤貝ヒモ450円 生イカバタ-500円あんこう唐揚600円 銀タラオイル焼き600円 うなぎ卵とじ600円しまアジ刺身700円 ハゼ唐揚450円 特製ばくだん(7品入り)生ほや450円 白子ポンズ600円 平まさ刺身650円 サケハラス500円とり皮ニンニク炒380円 天ぷら盛り合わせ600円 その他色々あんこう鍋1000円 白子鍋1200円 カキ鍋800円 たらちり700円 定休日 水曜日 営業時間5時より12時 徒歩3分

 

◆ 丸 和

堀切菖蒲園駅から結構離れている。たまたま車で通りかかって知ったのだが、駅前をブラブラ散策して見つけられる店ではない。何でも「銭湯脇の店は繁盛する」という昔の伝えがあり、この立地を選ばれたそうだ。(ナルホド裏にはまだ銭湯が健在である) 中は10人ほど座れるL字カウンタ-と小上がりにテ-ブルが2つほど。ご主人の凛とした態度の下、全てが整然としており、モノが溢れ指定場所に常連が陣取る、といった入りにくい大衆酒場とは違う。初めての訪問でも、女性でも違和感無くくつろげると思う。 酎ハイはニホンシトロンの炭酸を使用、元祖の素が入る下町ハイで値段は280円、他に見ると白ハイってのもあり、炭酸だけのドライなものらしい。こちらはなぜか70円アップ。元祖が入らない分、多少濃いのでこの価格なのだという... 煮込みは頼むと小さな鍋に移し変えて、都度暖めてくれる。器に移してからはさっとスライスした玉ねぎをかけ、洋からしを縁に添えて出すという実に丁寧な仕事ぶり、他にオムレツも戴いたがコックさながらの手さばきで、素朴さの中にも技が感じられた一品であった。その他メニュ-を見ると玉子チャ-ハン、上海ヤキソバなど、中華系のものが目立っているので聞くと、元々はそちら関係の店をやっていたらしい。 風呂上りに一杯呑んで、食事して...そんな昭和のスタイルを偲ばせる貴重な店である。

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瓶ビ-ル大550円 ハイボ-ル280円 白ハイ350円 梅酒サワ-400円生レモンハイ350円 オ-ルド400円 日本酒400円 煮込み400円 やっこ300円 お新香300円 スタミナ焼き650円レバニラ炒め550円 玉子焼き450円 ナス炒め500円 いりぶた650円玉子チャ-ハン650円 ニンニクチャ-ハン700円 中華風トン汁500円 上海ヤキソハ600円 定休日 月曜日 営業時間 5時より12時  堀切菖蒲園 徒歩10分