京成沿線・立石

◆ 宇ち多  2004.2.27

宇ち多は、東京の大衆酒場を代表する「名店」といって過言はなく、遠く千葉や埼玉からわざわざ通うファンも多い。料理雑誌「ダンチュウ」やテレビ「アド街」で取り上げられたりと、 マスコミ取材もしばしばで、最近は珍しさも手伝って、カップルや女性同士の姿もチラホラと見かける。裸電球の下、店員が焼酎一升瓶を脇に抱え、店内を練り歩く光景は、初めての人ならビックリだろう。常連が多く、言葉遣いも見た目も荒いので不安になるが、実は人数を伝えると皆が近くに座れるように配慮してくれたり、 注文も悩んでいると「**と**があるよ」などと、優しい気遣いまでしてくれる。営業時間は昼の2時!からで、夜の7時過ぎにのこのこ出かけようなら、「もうすぐ終わり、食べ物はほとんど無いよ」と断られる場合もあるので注意!!開店直後から行列が出来るが、平均滞在時間は短かいので諦めないで並ぶ事をお薦めしたい。(一人5杯の制限とあまりのんびりしてると追い出されてしまう )メニュ-は飲み物を除き殆どが170円、煮込みは夕方には売り切れ必至の人気品だ。その他のメニュ-にも言えるのだが、食べたいなら時間に余裕を持って訪ねたい。もつは全て他の追従を許さない品質、ボリュ-ム、生も種類と注文の仕方が独特なので、始めての方はここを参考にするといいだろう。 (私も利用させてもらってます) 飲み物はよくある「サワ-類」は無し、勿論流行の本格焼酎、高級地酒も置いていない。メインは宝焼酎170円で、肉厚の大正ロマン漂うレトロなグラスに並々と注がれ、そこに店オリジナルの「梅シロップ」を 足して飲むのが定番スタイルで、(きついので、チェイサ-にサイダ-を注文する人も多い)「とりあえずのビ-ル」もここではあまり見かけない。 ちなみに「安いから」と、一軒目のココで大酒喰らうと後が大変。過去の経験を語ると、酔った勢いで小岩に出航...さっきまで170円の焼酎をちびちび飲んでたくせに、 いきなり一杯千円の水割りをガブ飲み!母港に帰港し気が付くと、戦艦2隻(枚)を失うという大失態!御気を付けを...笑

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ビ-ル510円 酎ハイ170円 グラスに氷無し。一人5杯の制限あり(場合によっては3杯でアウト)その他おしんこ、ホルモン焼き(一皿2本)、ほとんど全て170円均一! 定休日 日曜日 営業時間 午後2時から8時まで 土曜日は6時には終わり

 

◆ 江戸っ子

横に広い間口は「どこからでも入れる」、という不思議な構造となっている。中は凹凸状の入り組んだカウンタ-が配置され、収容は約50人と大きな店である。唯一4人掛けテ-ブルが店の端にあるのだが、予約は出来ないようだ。 ここは立石を代表する人気店であり、いつも大変な盛況なのだが、気配り万全のベテラン従業員が配置されているので、オ-ダ-に対するストレスは、ほとんど感じないと言っていいだろう。 飲み物は特大生ビ-ルなんて、度肝抜かれるジョッキ-もあるが、圧倒的シェアを誇るのは、やはり「ボ-ル」でしょう。頼むとうっすら黄色い液体が、グラスに入れられ運ばれてくる。元祖とは違うが、炭酸だけのドライよりは遥かに飲みやすいものだ。 これ氷も無いし十分濃いのだが、中にはご不満な方も居られるようで、そんな場合は「ダイヤ追加」と頼むらしい。見てると焼酎カップ(ダイヤ焼酎)がポンと置かれ、それをグラスにトクトクと...。最初は驚いたが、薄い酎ハイの店行くと「採用してもらいたい!」と思わずにはいられない、優れたシステムだと思う。 主力商品のもつは、専属の職人が炭火で焼いてくれどれも大ぶりサイズである。それぞれ塩、タレ、ニンニク辛タレ、味噌と4種類の調理法から選べ、値段は4本で270円!(品によっては3本)となっている。因みにお勧めは、「だんご(塩)、カシラ(タレ)、てっぽう(辛)」であります。 この値段ながら、普通の店より一回り大きいので、1人なら2皿も頼めば十分でしょう。そこで当然組合せを狙うが、これが意外に難しい!10年通うベテランでも、注意されてしまうのだ(^^)V。例えばカシラとシロはOKなのに、レバとだんごはNG。どうやら「焼くのにかかる時間を合せている」のが理由らしい。 煮込みは信州白味噌を使った上品なもので、これもお勧め。中でも豆腐入りは人気で、薄めの出汁との相性はバツグンなんだけど、残念ながら数が限られ、早い時間でないとありつけない。 他にレバ、ガツ刺し、といった生もつ系に加え、ほろふき大根やゼンマイなどの素朴な一品が170円という価格から用意されている。但しこちらは、目立たぬようにボ-ドに書かれているので見過ごさない様に...。 閉店時間が9時と早く、遅くに行く場合は、「あるものをミックスでお任せ」と頼むと、スム-ズに行くでしょう。

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ビンビ-ル大550円 特大生ビ-ル700円(見てビックリ) 生中600円酒一合300円 酎ハイ300円 ウイハイ320円 デンキブラン320円 ホルモン4本280円 カシラは特にお勧め だんご シロ テッポウ タン.レバ-などそれぞれ2本づつのミックスも可能 焼き鳥4本320円ホルモン刺し コブクロ.ガツ.シロ.タン.レバ-各280円煮込み280円 厚揚げ250円 トマト250円わらび170円 マメもやし170円 奴170円 耳酢280円 おしんこ170円 定休日-日曜日 午後5時から9時まで 駅3分

 

◆ ミ ツ ワ 2004.2.27 

前回ここに来たのは何時だろうか?何度か書いてるけど、新規開拓に拘るあまり、こうした名店に足が向かなくなるとは我ながら悲しいことだ。 さて今回は「立石を案内してほしい」という知り合いに頼まれ、ミステリ-作家高田崇史氏にも同行して頂き、久々アカデミックな飲み会となった(のハズだった)。高田氏は最近「酒は無差別大量消費から少量高品位路線へ」などと語っているので、ここで下町パンチを与える必要がある。(笑) 立石は名店多いが、大人数を賄える店は大バコチェ-ン店位しかない。しかし多少窮屈、席がバラバラになってもやはり「らしい店」に案内しなくては意味が無い.....立石仲見世商店街は、屋根付きのア-ケ-ドで、トイレは共同。案内したミツワはそんな一角に店を構える。6時30分に待ち合わせしたのに、栄寿司はネタ切れで終了、宇ち多は相変わらずの行列、ミツワも中は一杯のようだ。女性が多いにも拘らず、迷わず外で飲むことに.....(これでイメ-ジ落ちたかな...知らん) この日は先ず定番刺身の盛り合わせを頂く。まぐろ(きめ細かく上質)、アジ、シャコの三点盛りで500円だ。近くのス-パ-で買っても、この程度の値段はするだろう。次にやはり定番ホルモン!赤身とシロ(油少なめ)を頂く。一皿2本なのだが、そのサイズ.ボリュ-ムがすごい。串からばらすとヘタな店の4本分はあると思う。しかもこれで170円というのだから、ここを知ったら都心の店など行きたくなくなる。シロは柔らかく、炭火焼きの香ばしさとサイズに、改めて「我がサイトトップクラスのホルモンの名店」である事を確信した次第だ。(これからは通おう)おしんこは女性は嫌う「味の素」がかかったものだったが、中身といい味付けといい、自分的には大満足の一品だった。酎ハイは宝焼酎に、炭酸はあの名門ニホンシトロン、ドライなのだが別コップにレモンの絞り汁を付けてくれるので、調整が可能。 収容は店内がテ-ブル5つほど、奥に8名ほど座れる座敷が1つ。ア-ケ-ド下での飲み食いも可能。

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瓶ビ-ル大500円 酎ハイ300円 ウィスキ-ハイ300円 日本酒300円 モツ焼き(宇ち多.江戸っ子クラス。レベル高し) シロ.タン.ナンコツ.レバカシラ.アブラ等 2本セットで170円(ここはタレがお勧め)煮込み250円 酢の物250円 刺身盛り合わせ500円(お勧め)日替わりメニュ-有り。 定休日-日曜日 午後5時から11時まで 10時30分ラストオ-ダ-03-3697-7276 座敷の予約可

 

◆ 鳥 房 

時代劇さながらの引き戸を開ける。長方形のチト窮屈な空間には、7人ほど座れる古びた木のカウンタ-と、その後ろの座敷には、幅が狭く低いテ-ブルが5つほど並んでいる。なにやら集会所のような雰囲気である。 女主人の目が光る。「ハイそこ立ったままコ-トを脱がない」 「悪いけど席変わって」何度か言うがB級グルメファンは、こんな事で挫けてはいけない。 座ると出される突き出しは、刻んだ鳥皮を生姜で煮込んだ一品。生姜の香り強く皮と油が混ざったやや濃い目の味付けで、鳥を待つ間これとビ-ルで暫し時間つなぎ。「鳥はいくらのにする?いくつ?」ここは1人1皿が暗黙のル-ルのようで、「2人で半分ずつ」などケチな考えはおこさない方がいいだろう。価格は600円前後、壁を見ると「時価」と書かれているので不安になるが心配無用。皆が頼むその正体は、鳥半身をシンプルに塩で下味付けし油でカラりと揚げるだけなのだが、そのジュ-シ-さとボリュ-ムは、同じ投資額のやきとりの比ではない。半紙が手渡されもたもたしていると、優しい女性店員が慣れた手つきで箸を使い鳥をバキバキとさばいてくれる。(自分でやるのが面倒なので、何度か「初めてのふり」をしてさばいてもらったが、最近は面が割れてしまいそうもいかなくなってしまった。笑)バラバラになった鳥の身はキャベツの上に置き、肉汁と熱でフニャリとさせ、しゃぶりつく合間に戴くのが正しいキャベツの食べ方である。鳥半身は時間がかかるので、多くは最初にポンズと薬味がたっぷり載った「ポン刺し」を頼んでいる。これまた絶品なので是非! 客層は老若男女、カップルあり、家族連れありで、大衆酒場のイメ-ジとは違う。飲み物はビ-ル、日本酒、ワインミニボトルで、手間のかかる酎ハイはない。

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ビンビ-ル550円 生酒650円 酒350円 ワイン650円  鳥の半身揚げ時価 (だいたい600円から630円位)とリ刺し530円 とりのタタキ530円(お勧め) とりぬた530円 とりわさ530円 ポン刺し530円 おしんこ280円 とり南蛮漬け280円 定休日 火曜日 営業時間 夕方4時から9時まで

 

◆ 栄寿司 立ち食い 

10年以上も昔の話であるが、名古屋の今池で「立ち食い寿司」の看板を見つけた。これは懐かしいと入ったら、中はイスのある普通の店ではないか。昔の寿司屋は立ち食いが多かったんで、その名残だと言う。どうやら「気楽さ、安さ」を象徴する意味で書かれていたらしい。(サギだ) 時代は変わった。例えば「立ち飲み」、東京で誰が今日の姿を想像し得ただろうか。今やすっかり定着し、スタンディングバ-とその名を変え日々増殖中である。立ち食い寿司とて例外ではなく、安さを強調する客引き用語から、今や「一流のネタと技を低価格で」提供する店として、確固たる地位を占めている。そんな俄かブ-ムの店とは一線を画すのがここ栄寿司で、30年も前から気取らないファ-ストフ-ド店として、我が地元で君臨している。私は子供の頃よく祖母に連れられ、一個50円の寿司をおやつに食べていた。 2人の職人が握るネタは、価格、鮮度、サイズどれをとっても良心的で、ありふれたタコもボイルでなく生を使用、貝から裁くホッキ貝、トリ貝も勿論生である。お薦めは「まぐろ、サバ、あなご、煮はまぐり、ほっき貝」、なんでも1.2品食べたら、その辺の安い寿司屋との違いを実感出来ると思う。煮イカ、煮はまぐりと言った江戸前伝統の技も、しっかり継承しておられ、定番以外の飽きさせない珍しいネタが多いのも(あん肝等)、この店に行く楽しみの一つと言える。 酒はビ-ルの小瓶だが、こういう店で長居はいけない、ジャストサイズ。テイクアウトも可能で、慣れた人は「お好みを書いた紙」を渡してから、近所で買い物して戻る、といった技を使っているようだ。中はカウンタ-だけで、収容はつめて20人程度。

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100円 まぐろ.イカ.タコ.はまち.サ-モン.煮ほたて.しゃこ.いわし.サバ かつを.鯛.こはだ.青やぎ200円 中トロ.生ほたて.しまあじ.あなご.煮はまぐり.ひらめ.赤貝300円 大トロ.あわび.うに などなど仕入れは日によって違うので、行ったらホワイトボ-ドは要チェック! 定休日 木曜日 営業時間 昼12時から夜8時 土/日曜日は早めに閉まります。

 

◆ 串揚げ100円ショップ 再訪記

「立ち飲みに串揚げ」という大阪スタイルの店である。「串揚げ100円ショップ」とストレ-トな店名が示す通り、定番の串カツ始め、あれこれと20種類ほどのメニュ-がオ-ル100円で用意されている。串揚げ以外はお新香と塩辛程度しかなく、専門店と位置付け出来よう。中は意外に広く30人は楽に入れるだろうか。白を基調にした清潔感ある空間で、大きなコの字カウンタ-が印象的である。 独自ル-ルがあるので説明しておくと、1. いまや当たり前のソ-ス2度漬け禁止。(美女なら許可?)2. 飲み終えたジョッキ-は、勘定用に使うのでそのままに。3. 灰皿は無く、タバコは床へと落としてよい。(でも串はイカンです)4. 注文は2本単位。(人数が多いと一本でも対応してくれる)5. カウンタ-上のキャベツはサ-ビスで食べ放題。 ここの衣はかなり薄手で、結構自分好みかな。サイズこそ小さめだけど、厚みで誤魔化すといった小技は使っていない。(ちなみに大阪ジャン横辺りでは山芋をブレンドし、アメリカンドック(小)並みのボリュ-ムの店もあるが、なんでも「少しで腹が膨れるように」って配慮があるらしい。ふっくらとした食感には、また独特の旨さがある。) サラサラのソ-スはオリジナルな調合と思われるが詳細不明。適度にスパイシ-で、安っぽさは感じられない。ただ先にも触れたように、ここの串は小さめかつ衣は薄めなので、あまり勢い良く突っ込むと辛過ぎてしまう嫌いがある。さっとフチが茶色に染まる程度がいいかも...。 ずらりと並ぶメニュ-にあって、やはり串カツは一番の人気商品でしょう。この一品豚ヒレを使った贅沢品ゆえ、実に肉が柔らかい。これで100円とは、天○より安い!海老椎茸はすり身を詰めて揚げたもので、好みで塩をと声をかけて戴ける。他にもちチ-ズは、のり、チ-ズ、餅の不思議なコンビネ-ション。更に変わりどころでは、コンニャク、大根、里芋なんてのもあり、これらは女性に人気のようである。2本づつでは面白くないという方用に、新たにおまかせ6本セットも用意されたが、「個室で食べるコ-スでン千円」に、大きくひけを取るとは思えない充実の内容と思う。 飲み物は生ビ-ルが350円、ドライなチュウハイは中ジョッキ-で200円!。チト氷は多めだけど、自家製炭酸で焼酎は25度を使用している。他に生グレ-プハイは半身を豪快に絞るもので、サイズはやや小ぶりになるが、これまた250円とコストパフォーマンス抜群です。 客層は幅広く、女性客も意外なほど多い。収容に余裕があるので皆でワイワイもありだし、1人でぶらりと訪れても、独特口調の店主と明るいスタッフ(兄ちゃん)に暖かく迎えられるでしょう。

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生ビ-ル中ジョッキ-350円 酎ハイ200円ウ-ロンハイ200円 レモンハイ200円 ウメサワ-200円生グレ-プサワ-250円 日本酒350円 串揚げ 全て1本100円(税込) 注文は2本より豚ヒレ ホタテ エビ椎茸 イカ つくね うずらの卵新じゃがのベ-コン巻き アスパラベ-コン ウィンナ-こんにゃく 里芋 もちチ-ズ 大根 など 場所 京成立石より青戸方面線路沿い 徒歩1分 定休日 火曜日 営業時間午後3時から10時30分

 

◆ 大林酒場 

創業は昭和24年というから、かれこれ半世紀に渡りこの地に暖簾を掲げている事になる。カウンタ-に座り前を見ると、棚にはトリスウィスキ-、電気ブランが自然とそこに並ぶ….青いビニ-ル製のイスに、高い天井、窓枠などの凝ったデザインの建具など、何気に昭和のノスタルジ-が感じられるいまや貴重な空間だ。 現在都内に約50軒ある(らしい)大林の屋号だが、日本酒の扱いはどこも岡山の「賀茂緑」だ。(なんでも昔から、酒はのれん会で「倉買い」しているという)ここに来ると飲みたくなるのは、不思議とその賀茂緑。時代を感じさせるアンティ-クな徳利に、燗をつけて頂く。ふと周りを見るとネクタイ紳士が、一人で徳利を3本4本と並べ、湯豆腐をおかわりする光景に出くわす。大はし(北千住)の定番が肉豆腐と酎ハイなら、ここの定番は湯豆腐と燗酒だろうか。頼むと皿に盛られた豆腐に、かつおとネギの薬味、辛子が添えられた小皿が付く。古びたカウンタ-に置かれるだけで「絵になる光景」である。(しかもこれで150円なのだから…申し訳ない気がしてくる) 会計も「はい600円」「1160円」と、思わず耳を疑う声が店内に響く。半村良は「立石は下町の首都」と評したが、こうした店が健在とはわが町の誇りでもある。 店内はカウンタ-が12席程度、4人掛けテ-ブルが4つほど。(最後にここのレジも素晴らしいアンティ-クだったのだが、伺うと「昨年壊れて、今は新しいものに」 との事、どうやら捨ててしまったらしい.....う~ん残念だ)

< DATA >

ウイスキ-250円.ビ-ル小310円 清酒200円 樽酒220円酎ハイはありません。チ-ズ.板ワサ.やっこ.コロッケ 湯豆腐各150円 まぐろ刺身300円などなど 定休日 日祝 営業時間4時30~8時まで 駅徒歩0分

 

◆ 七つ海 

創業昭和36年という老舗のちゃんこ料理屋だ。 外から見る限り華やかさは感じられないが、中は手入れが行き届いた清潔な空間になっている。入ってすぐに気が付くのは、どの席にも予め膳がセットされていること。一瞬「ありゃ予約か?」と勘違いしてしまうが、これぞ店の「客を迎える気持ち」の現われであろう。 普通ちゃんこ鍋を一人で頼むのは悩む所だけど、ここは余計な気遣いは不要。ありがたいことにカウンタ-が用意されてるし、接客も距離をわきまえ、不必要にこちらの世界に入り込むことはしない。 さてご自慢のちゃんこは、鶏ガラベースの「ソップ鍋」一本勝負。中は標準で銀だら、鳥ボ-ル、豚バラ、ニラ、白菜、もやし、豆腐、油揚げと入る豪華なもの♪見た目はちり鍋風で淡白な印象を与えるが、やや白濁した出汁に山盛りの具から出るエキスが混ざり、なかなか奥深い味である。これを自家製ポンズで戴きます。 更に嬉しいのが、まめに出汁を継ぎ足しに来てくれる事。大きな店では真似の出来ない細やかな気配りで、常にベストの状態を保ってくれる。冷めたり、煮詰まったり、汁気の無い鍋ほどシラケタものはありません。 薬味は自家製紅葉おろしにゴマ、それにタップリのネギも小鉢に盛られ、これまたいわずとも、減ったらサット補充をしてくれるあたりも流石♪そう鍋の場合薬味ってのは、脇役を越えている存在なんだな。 最後の〆はどうしょ?実は入った時から「生中華麺 本日あります」なんて張り紙が気になっていたので、満腹だったけど200円という値段にも惹かれて頼んでみた。うん、まあまあ旨い。でも次回はきしめんにしよ~。笑 酒はビ-ル大ビン、もしくは地酒がベストチョイスと思う。少ないが「郷の誉ゆすらや木戸泉」といった、厳選された銘柄が用意されている。やや高くついてしまうが、この鍋を前にしたら、勢いで頼んでしまうのも仕方ないだろう...

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生中550円 生レモンサワ-400円 ウ-ロンハイ350円 梅酒400円地酒 各種550円より 郷の誉ゆすら純米生800円 木戸泉純米生600円賀茂泉550円など ちゃんこ鍋1400円 もち100円 きしめん200円 中華麺200円 おしんこ400円サラダ600円 マイタケニンニクマヨネ-ズ炒500円 豚キムチ500円 バイ貝500円魚アラ500円 里芋煮物500円 鳥の唐揚げ500円 なんこつ唐揚げ450円 定休日 火、水曜日 営業時間5時から10時まで03-3695-0399 座敷の予約可

 

◆ ちょいいち

立石といっても駅前からは距離があり、立地も裏手と明らかに地域密着型と思われる。 以前からこの一帯には、飲み屋の集落があるのは知ってたけど、スナックやら小料理屋やらと見分けが付かず、躊躇していた次第だが、先日前を通るに、夜空に煌く星の如くキラリと光る一軒の店が視界に入った。どこかワイルドな外観は、明らかに自分に誘いをかけている。こうして吸い寄せられる様に入った訳だが、結果は素晴らしいハイボ-ルとおでんに出会えるという、成果が待ち受けていた。 店はご夫婦で営まれ、中はカウンタ-が8席に、テ-ブルが1つ。やや雑然とした様子も見受けられるが、気取りの無い家庭的な雰囲気で、居心地良いスペ-スである。 先ずは壁にベタベタと貼られているメニュ-から、「ちょいチュウハイ(ハイボ-ル)」と書かれた商品を注文してみた。 お~ナント!グラスから溢れんばかりに注がれた琥珀色の液体は、紛れも無い「下町ハイボ-ル」ではないか。「こんな場所にも、お前は居たのか」いとおしい気持ちを抑えきれずに、この日は4杯も飲んでしまった。(因みに焼酎は25度との事で、帰りはフラフラになったのはいうまでも無い。) 寡黙なご主人に比べ、奥さんは結構話し好きのご様子。雑多な会話の途中、感動のあまり、「このドリンクニッポンの炭酸を使ったハイボ-ルは素晴らしいです」と誉めると、「あら嬉しい、けどあんた炭酸メ-カ-までわかるの?」「...」こんな時は「作ってるを見てました」と正直に告白するよりは、ひたすら薄ら笑みを浮かべ、沈黙するに限ります。これぞカリスマ性を維持する秘訣であろう。←殴 おでんがまた素晴らしかった。カウンタ-前に設置された鍋を見ると、フタが閉まったままである。??とりあえず数品頼んだが、どうやら別の鍋で調理するらしい。出されたそれは、盛り付けも美しく、上から三つ葉を散らすといった丁寧な仕事がされていた。これまためちゃくちゃ旨い!(各々解説するのも面倒なので、この一行で勘弁) 出汁はこんぶとかつおで取ったという、薄茶色に澄んだ上品なもの。失礼ながらこの外観から想像したのは、濁った家庭料理のおでんであったが、見当外れて拘りを感じさせる一品であった。 他にメニュ-を見ると日替わりの刺身が数点に、串カツや牡蠣フライ、加えてラ-メン、雑炊、ニュウ麺といった食事メニュ-も充実している。おでんがあまりに気に入ったので、この日は牡蠣フライしか食べなかったが、ご主人の調理なら、どれも本格レベルではないかと思ったりする。 このハイボ-ルに出会うだけでも、訪れる価値があると言っていいのに、加えて旨いつまみが待ち受けるとなれば、ここは要チェックの店でしょう。

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ハイボ-ル350円 生レモンハイ 生グレ-プフル-ツハイ400円 ウ-ロンハイ350円ウィスキ-ハイボ-ル450円 地酒吉乃川400円 立山500円 など 砂肝ニンニク炒め400円 もつ煮込み380円 殻付きはまぐり 殻付きあさり 水餃子牡蠣ときのこのソテ- 串カツ など おでん 昆布巻き なると スジ つみれ 焼きちくわ ソ-セ-ジ 白滝 120円とうふ150円 がんも160円 もち袋180円 など 定休日 日曜日 営業時間 7時から12時まで葛飾区東立石3-22 バス通りを本田小学校方面に歩き、1つ手前の信号を左折。(おもちゃ屋ぶんかの手前) 更に1つ目の路地を左折した辺り。

 

◆ 鳥 広

店は駅前商店街から少し離れた場所に位置し、隠れ家的立地とまではいかないが、目立たぬ場所であるには変わり無い。 ここは立石でもお気に入りの焼き鳥屋である。何が良いって、メインの鳥料理の充実度はいうまでも無く、アレンジ料理に日替わり魚と、バランス良いメニュ-に加え、めちゃ濃いホッピ-があるからだ。 そのホッピ-、ジョッキ-は勿論、焼酎とホッピ-も冷やす「3冷主義」 に則るもの。中味の焼酎は20度だけど、注がれる量が半端じゃない。「焼酎ロックを頼んだ覚えはないんだけど...」と、毎度首をかしげて眺めてしまう。笑 鳥料理も流石と思う。素材もさることながら、その丁寧な焼き方にご主人の腕が知れるというものでしょう。中でもお勧めは「たたき」で薬味の香り高く、旨みがぎっしりと詰まった感じ。スティックサイズ故に、スルスルと何本でも入ってしまう必食の一品です。 他に日替わりのお勧めボ-ドには、グラタン、あん肝、うに なんて書かれているし、更にカウンタ-の上に目をやると、大きな絵皿には、はまぐりとさざえが山盛りになってディスプレ-されている。 今日は焼き鳥目当てに来たんだけど、いいか...ということで、定番「たたき」に加えて、いつもの焼きはまぐりと謎のシ-フ-ドグラタン(予定外)を、冷え冷えホッピ-で頂きました。

< DATA >

ビ-ル550円 生ビ-ル500円 酎ハイ300円 レモンハイ350円梅ハイ400円 ホッピ-450円 日本酒(賀茂鶴400円) 焼き鳥110円 ネギ間110円 とり皮110円 たたき110円砂肝110円 ネック110円 しいたけ、ししとう、うずら卵各110円 さざえつぼ焼き700円 あじ塩焼き500円 さんま450円 カキバタ-600円えのきバタ-500円 手羽餃子700円 ヒラメ700円 くじら700円うに700円 ほたて貝500円 しめさば500円 あん肝500円 モズク300円 定休日 月曜日 営業時間5時から12時まで地図準備中 七つ海の裏当り、四つ木方面に歩く。

◆ 三 平

店は駅にほど近く、飲み屋が連なる華やいだ通りに位置している。近年辺りの店が次々と、若者向けにリニュ-アルする中にあって、質実剛健さを伺わせる雰囲気を保っているのは流石と思う。 細長い店内は、調理場を囲むようにL字カウンタ-が設置され収容10人ほど。壁沿いのやや狭いスペ-スには、小さなテ-ブルが3卓並び、奥の小上がりには、普通サイズのものが5卓置かれている。こちらは衝立で仕切られ、適度に囲まれ感があるのでグル-プ客に最適でしょう。 メニュ-は和洋中とバラエティ-に富み、値段は300円からずらりと揃う。加えて飲み物もホッピ-が380円、酎ハイ250円、日本酒280円と良心価格である。 さて本日は1人酒。カウンタ-端のもつ焼き台の前に座らせてもらうが、う!香ばしい香りが漂ってくる...これは炭火に違いない。丁度隣の方の「軟骨」が到着したので、チラリとチェック!肉厚で焦げも少ない丁寧な焼き方だ。それにサラサラ系のタレが実に旨そう♪。今日はもつを食べるつもりはなかったけど予定変更。軟骨とかしらを2本づつタレで戴いた。かしらは普通に旨いけど、軟骨は肉汁したたるボリュ-ムでめちゃ旨い。冷めたら硬くなるので、これは早めに食べないと...。 再び隣(男性3人組)をチラリ。〆鯖を発見するが、白く変色した部分は見当たらず、全体が艶良く赤々としている。これも真似しよ 。(^^)/ 「自家製〆鯖」ね。出てきた品を真上から眺めるが、素晴らしい作品です!400円ながらに7切れ入り、適度に油がのりトロッとした食感は最高でした。いつもあるとは限らないが、次も絶対注文するだろう。 再びキョロキョロと...アノネ(^^)/奥の親父は鉄鍋に生玉子が付いた、すき焼風の「肉豆腐」を食べてるし、テ-ブル席では「たこ焼き」(チ-プだけど旨そう)が目に付いた。他に野菜のアンがタップリかかったカタヤキソバや、豪華な刺身盛り合わせ(600円)など。ここは悩み多き居酒屋である...。因みにこれだけの料理を、全てご主人1人で賄うのだから感心してしまう。 飲み物はこの日ホッピ-だったが、何気にテ-ブル上の調味料トレイを見ると、不思議な容器に「梅」と書かれた、謎の液体が置かれている。慎重に味を確かめると、どうやら「話題の梅」とお見受けした。ではと、早速酎ハイに切り替え(透明なドライハイ)、隙間を作って注いでみれば、グラスの中身は瞬く間に琥珀色の元祖ハイへと早変わり。 濃さを自分で調整出来るのは嬉しいもので、ついドバドハ使ってしまうが、これは旅館の風呂に備えてある、シャンプ-ポンプを押す時と、同じ心理作用が発生しているのかも知れない。笑 ところで気が付くとカウンタ-の前は、食べ終えた皿やグラスで一杯になっている。そう、ここは出たものはそのまま置かれ、勘定用と、飲み食いの目安になる優れたシステムを採用しているのだった。

< DATA >生中450円 ビンビ-ル大500円 酎ハイ250円 レモンハイ280円ホッピ-白/黒 380円  お新香250円 モヤシ炒め300円 チ-ズジャガイモ300円 ガ-リックヤキソバ300円 イカ醤油焼き300円刺身盛り合わせの600円 その他300円多し 定休日 日曜日

 

◆ 創作居酒屋 安達太良

店名「安達太良」と言うからに、ご主人は福島の方。ナルホド名産のメヒカリあり、地酒栄川ありと、随所に郷土色が感じられる。都心では当たり前の創作料理も、この辺りでは新鮮かも知れない。(線引きは難しいが......)しかし飲み物はチュウハイが290円という下町価格だし、瓶ビ-ル大が480円、ホッピ-があるのも(但し一体タイプ)嬉しいものだ。他にカクテルやら流行の本格焼酎も数点あるので、若い人にも受けるだろう。この日は個人的な宴会だったので、落ち着いて飲めなかったが(率先して騒いでた)、殻付き牡蠣や、メヒカリ天ぷら、白子の天ぷらと言った季節感あるものを頂いた。 店内はカウンタ-4.5席(小さい)、4人掛けテ-ブルが6席ほど。

< DATA >

生ビ-ル中450円 大780円 瓶ビ-ル大480円チュウハイ290円 レモンサワ-300円 梅干サワ-390円ホッピ-380円 デンキハイボ-ル380円 カンパリソ-ダ380円等 芋焼酎 土竜500円 黒瀬480円 米焼酎 猫また480円日本酒 栄川350円 八海山600円 自家製塩辛350円 豚角煮580円 海老天さつま揚げ480円 ネギトロユッケ550円肉豆腐450円 ぜいたくカルパッチョ650円 焼きたて玉子焼き380円まぐろあご焼き290円 ポテトマヨネ-ズ450円 日替わり アンキモ、寒ブリ刺身、メヒカリ天ぷら、白子天ぷら等 場所 上地図「三平」の斜め前 定休日 調査中03-3694-9608

 

◆ ゑびすや食堂 

食堂の名を掲げるが、ここは飲み屋としても立派に通用する。営業時間は昼~なので、宇ち多詣での際にセットで利用するのもアリと思う。 中はL字カウンタ-とテ-ブル席が2つ、小上がりも用意されており、収容は20名チョイといった所。親子で営む店である。 食事がてら、ついでに酒でも...その程度の店と侮るなかれ、酎ハイは、25度焼酎に炭酸、グラスと3点セットで供される本格派だし、食べ物メニュ-も、下手な居酒屋顔負けの品揃えと価格である。 先日この酎ハイセットを見せたくて、立石ファンの4人を引き連れ、「我が地元の底力やいかに!」と、勇んで雪崩れ込んだはいいが、ナント予めグラスに注がれ、普通の状態で運ばれて来るではないか。(メンツ丸潰れ)「なんで?」「いや、テ-ブルが狭くなると思いまして...」 (シェフ姿の息子)(;-_-;) 気を取り直して、メニュ-に目を向けよう。揚げ出汁豆腐290円 穴子の天麩羅300円 ふぐのヒレ酒290円 お新香100円 etc...これでメンツは回復しただろうか?笑 出される料理を見ると、シェフのいでたちには疑問は生じるものの、作り置きせず、都度調理する姿は真面目そのもの。簡単メニュ-にも精魂込める故? 予想外に待たされる時もあるが、おかげで空きっ腹に酒が効き、支払いは驚くほど安く済むので不満は無い。 新聞が重ね積まれ、棚からはテレビがガンガン、ショ-ケ-スに目をやると、古びたサンプルのジオラマ世界が...接客から調度品まで、暫しのスロ-ライフを体験させてくれる事だろう。

< DATA >

ビンビ-ル大570円 生470円 ホッピ-360円 チュウハイ300円 炭酸別日本酒250円 ふぐヒレ酒290円 ウィスキ-260円 かつおたたき350円 もつ煮込み290円 くじら刺身380円 かつ皿300円空豆300円 あさりバタ-300円 手羽餃子300円 揚げ出し豆腐290円 鳥唐260円ニンニク丸揚げ250円 ホタルイカ刺身280円 鮎塩焼き360円 湯豆腐鍋300円エビフライ500円 ポ-クソテ-500円 シャケハラス320円 その他定食多数あり。 定休日 月曜日 営業時間 昼から8時頃まで場所 イト-ヨ-カド-隣 商店街の反対側

 

◆ 蘭 州

駅のすぐ側、出口を選べば30秒と歩かない立地だが、地味な裏通りに位置している為、目立つとは言い難い。 だがココは立石でも有名な「餃子とラ-メンの店」で、過去に「何故載せないのか!」という、お叱りメールを頂いたほどだ。(ちなみにムカついたので、その方にはウイルスを添付し、丁重に返事を差し上げた。その後音沙汰無しなので、効果はあったとみるべきだろう。(^o^)/) 中はL字カウンタ-と奥に6人座れるテ-ブルが1つ。中国人夫婦の経営である。 諏訪神社側にあった頃から比べると、隠れ家的要素は薄れ、外観も随分平凡になったが、メニュ-だけは相変わらず個性的。「選択と集中」という勝ち組パタ-ンの鉄則に則り、扱うのは「餃子とラ-メンのみ」と、至ってシンプルだ。 悪戯に品数多く「酢豚あり、チャ-ハンあり、でも餃子も旨いよ」ってな店とは違い、専門店の拘り感じる店である。 餃子は皮から手作りで、適度にモッチリした食感と、中からじゅわっと滲み出る肉汁が、絶妙な組み合わせ。本場中国の餃子にありがちな、自国の香辛料を押し付けるようなイヤミは無く、セ-ブした配合は、むしろ癖になる味といっていいだろう。値段は、5個で350円というもの良心的。 続くラ-メンも450円!ながら、つるつる喉越しの手打ち麺を使用。具で誤魔化す事のない、シンプルな支那ソバで、醤油ベ-スの澄んだス-プにうっすら油が乗った、飽きの来ない味である。 こんな店がフツ-にある立石って...ナルホド「下町の酒都」たる所以が解ってこよう。

< DATA >

ビ-ル450円 日本酒400円 紹興酒300円 白乾350円焼餃子350円 水餃子300円 ラ-メン450円 ワンタン450円 又焼メン700円 葛飾区立石4-25-1 地図「おおくぼ」隣定休日 月曜 営業時間 午後6時~午前3時

 

◆ ホルモン屋

ホ-ムページを作ろうと決意し、真っ先に立石の名店として浮かんだのが、宇ち多、江戸っ子、ミツワ、そしてココ「ホルモン屋」だ。 立石でホルモンの四大名店(私が決めた)に入るだけあり、そのレベルは高い。他と比べると明らかにサイズは小ぶりなのだが、その丁寧な下準備と独特のタレを使った焼き物は、一味違う魅力がある。 酎ハイは水割りのみで、炭酸が無いというもは店の拘りらしい。頼むとセットとして、バリバリ冷えた空の角瓶に入れられた水がデンと置かれ、焼酎やウィスキ-を自分で割り、調整出来るようになっている。

< DATA >

瓶ビール(大)600円 黒ビール350円 酒400円 生ビール(小)350円 角瓶(W)450円純(焼酎)250円 焼酎二階堂250円 ワイン(白)450円  モツ焼き味付け塩・タレ・付け焼き(辛み焼き)4本1皿400円 かしら レバ なんこつ シロ ガツ ハツ2本1皿350円 タン 生モツ4本1皿400円 シロ ガツ レバお新香250円 もやし(胡麻油で味付け)250円 サラダ350円 定休日 日曜日.不定休月曜日 営業時間5時~9時まで 駅1分 

 

◆ おでんや

  店は昭和期の風情漂う「呑んべ横丁」の角にある。 この横丁、サスガは次期世界遺産の最有力候補というだけあり(笑)、荒涼とした光景の中に、史跡級の店が連なる一大スペクタクルが展開されているのだ。 中はよくぞ残っていてくれた!(Thanks B29) と叫びたくなるほどの、和風情緒溢れる雅な造り。収容はカウンタ-が8席に、小上がりが1つと程よい空間である。 マイペ-スな若きご主人が独りで仕切る故、時には手際の悪さも目に付くが、ここはひとつ、田舎のものさしを持って席に着いて頂きたい。 場所柄、おでんは駄菓子屋チックな味を想像しがちだが、やや茶色がかったアゴの出汁は上品で、立石らしからぬ味には感動モノ。スタンダ-ドなタネとて、この澄んだ出汁に浸されれば、不思議と高級感を帯びてくる。 他にキ-マカレ-のレタス包みや、鴨ロ-ストなど、無国籍な一品も多く、その何れもが秀逸。これらはサイドの域を超えたレベルなので、品書きはジックリとご覧あれ。 飲み物はビ-ル、日本酒、麦焼酎、芋焼酎と一通り。扱う数こそ寂しいが、何れも厳選品で価格も1杯350円均一なのだ。 中でも麦焼酎の香ばしい薫りは衝撃もので、あの兼八にだって謙遜は無い。このクラスのものが、自ら課した上限枠によくぞ収まるものだと、これまた感心せずにはいられない。 立石といえば=ハシゴ酒。とかくテンポの速さが際立つが、ここは注文の流れも、必然遅いしゆったりもったり。大いなる遺産にドップリ浸たり、ただなんとなくボ-...そんなスタイルが似合うのだ。(ありゃ 店にとっては嬉しくないか?) 一時はフェ-ドアウトしかけた横丁だが、「おでんや」の孤軍奮闘の甲斐あって、辺りは息を吹き返したかに見える。 再開発の噂もなんのその、こういう店が健在である限り、サンクチュアリ立石の落日はまだまだ先になりそうだ。

< DATA >

瓶ビ-ル中450円 サワ-各種300円~350円本格芋焼酎 佐藤 芋 等各350円 麦焼酎 天草350円 等々日本酒「浪の音」純米生1合450円  おでん大根、ちくわぶ、豆腐、こんにゃく、白滝、じゃがいも、ねぎ(長ネギを炙ってからおでん汁で煮る) 各100円卵、つみれ、ちくわ、がんも、あぶらげ(栃尾揚げ) 各150円はんぺん、すじ、きのこ(えのき・マイタケ・しめじ)、きんちゃく 各200円 地鶏塩焼き、白子塩焼き.白子ムニエル600円 ホタテオリーブ油500円キノコ350 ナスとトマトのオリーブ焼き500円 揚げ豆腐400鶏ささみのみの揚げ400 揚げジャガ350 アスパラフリッティ400円湯葉むし豆腐500円 キノコ酒むし350円 米ナスあんかけ400円アスパラ炒め400円 カニと豆腐の卵焼き500円 鶏の2種盛(くんせい・マリネ)500円たたみいわし、ししゃも400円 おつけもの250円 定休日(不定休) 営業時間 夜7:00~朝4:00京成立石より線路沿いに青砥方面に歩く 呑んべ横丁最奥  女性の憧れ「一人酒」も、ココなら平気!それでも不安というならメ-ル下さい。殴

 

◆ おでん二毛作 (丸忠蒲鉾店)

  仲見世商店街に、夜8時以降突如現れるおでん居酒屋。昼間はおでんの総菜屋、夜は居酒屋で「二毛作」とは言い得たり...店内は...と言いたいのだが、実はシャッタ-の閉まった人気の無い商店街に、俄か作りのテ-ブルをセットした屋台風の店となっている。 おでんは全て自家製で、かつ全て作りたてなのでおいしさは格別である。味付けは薄めの時あり、濃い目の時ありと多少アバウトだが、雰囲気良し、価格良し、サ-ビス良し、ネタは新鮮で種類は豊富、と評価点の方が遥かに多いので許容範囲と言えよう。おでん以外のメニュ-も日替わりで数点、飲物も日本酒、本格焼酎からカクテルまでとバラエティ-豊かな取り揃えだ。お勧め店!!

< DATA >

ビ-ル300円 ウ-ロンハイ300円 生レモンハイ350円生グレ-プフル-ツハイ350円 酒一合300円 二合500円 にごり酒500円 本格芋焼酎450円より充実 ワイン400円自家製梅酒焼酎タイプ350円 ブランデ-タイプ500円カシスソ-ダ ソルティ-ドッグなどカクテル類もあり。 自家製おでん 作りたて!!つみれ.ボ-ル.エビボ-ル1つ30円 こんにゃく.ちくわぶ.こぶ(2つ)60円はんぺん.ちくわ.スジ.さつま揚げ.いか天.フランクフルト各80円玉子.白滝.がんも.大根.ジャガイモ各100円 げそ巻き.焼売.ウインナ-巻うずら巻各130円 ホタテ.ロ-ルキャベツ各200円 たこ.ツブ貝、えび巻各250円 日替わりメニュ-充実 さんまのヌカ漬け.スモ-クサ-モン.チ-ズオムレツ380円 ナチュラルチ-ズ480円 ホ-レン草ソテ-280円など 定休日... 営業時間夜9時より深夜まで 場所 立石仲見世商店街 宇ち多の斜め前

 

◆ 鳥 久

子供の頃、親に連れられて来た思い出の店で、当時と変わらぬ佇まいに驚きすら感じてしまう。(まさか大人になって、ホ-ムページで紹介するとは思わなかった...(^^)) 中は調理場前にカウンタ-と、4人掛けテ-ブルが3つ。2階には本格的な座敷が用意されており、立石で宴会するには、貴重な規模と言っていいだろう。 ここは屋号が示す通り、鳥を主に扱う店なのだが、料理は刺身、煮物、揚げ物と種類は多く、メニュ-を手にした瞬間、鳥モ-ドになってる頭が混乱してしまうほど。個人的にはもう少し絞ってもいいかなと思う。 明るく活気ある店内は、換気もしっかりされており、モウモウと煙が立ち込める、親父系焼き鳥屋とは趣が違う。よって食事を兼ねたり、家族揃ってという利用にもピッタリだろう。 さて本日は一人酒。だが席に座るや、いきなり視線を感じるではないか...実はカウンタ-の端は女将の定位置で、オ-ダ-と会計を細かくチェックしているようだ...が、めげずに本日の目的「鳥鍋」を頼みましょう! ここの鳥鍋は水炊きでは無く、すき焼風に食べる新鮮なスタイル。野菜の量は丁度良いが、うっすらピンク色をした鶏肉は、1人前にしてはすごいボリュ-ムだ。鶏はブロイラーだが、甘めの割り下で煮込み、玉子を絡めて食べると結構いける♪最後はうどんを入れ、出汁を全て吸い取るのが正しい〆方であろう。 ぶっちゃけ料理法や酒の取り揃えと、何もが平凡に映るのだが、冬は鍋類が格安で提供されているし、ミニラ-メン200円(鳥ガラベ-ス)といった気になるメニュ-が用意され、素通りするには惜しい存在の店である。

< DATA >

生中ビ-ル470円 ビンビ-ル530円 酎ハイ320円 レモンハイ320円 ウ-ロンハイ320円すだちサワ-370円 日本酒270円 530円 八海山790円  焼き鳥 砂肝 レバ- ハツ ささみ 肉だんご 各210円 ぎんなん420円 手羽餃子320円 鳥鍋 850円 カキ鍋950円 つくね鍋850円 寄せ鍋1.500円刺身盛り合わせ630円 まぐろぶつ530円 タコブツ470円 鳥刺身420円柳川鍋750円 牛スジ煮込み420円 肉豆腐380円 わかめ酢500円 イカ納豆370円 営業時間5時から11時まで

 

◆ 三 平 

水道道店 店は地元で「水道道(スイドウミチ)」と呼ばれる、道沿いにある。近くにも同じ三平があるが、伺うと親戚だそうだ。 中はカウンタ-が10席に、小上がりに小さめのテ-ブルが2つほど。ご夫婦で営む、こじんまりとした店である。店内は使い古された調度品が並び、大衆酒場らしい落ち着いた感じがなんともグ-♪ 立石三平の親戚というからに、さぞかしメニュ-は豊富と思いきや、ニンニクシロ炒め、キャベツ炒め、ジャガバタ-など、少しばかり居酒屋メニュ-も見受けられるが、基本的にはもつ専門店とみた方がいいだろう。 そのもつは特別大ぶりと言う訳ではないが、炭火を使い、オ-ダ-も1本単位で可能である。加えて細かくタレ塩等の要望も聞いてくれたりと、親切な応対でナカナカ好印象。 酎ハイは自家製炭酸を使ったドライハイで、氷は入るが濃い方と思う。見るとトレイにはレモンの素が置かれており、好みに調整が可能となっている。試しに入れてみたが、鼻を突く刺激は無く、マイルドで飲み易かった。 この日は開店直後に入店、新聞片手にマイペ-スで寛いでいたが、空いていたのは最初だけで、店はすぐに満杯に...結構繁盛しているようだ。 その魅力はなんだろうか?値段か?味か? 特徴はつかみ難いのだが、この気さくな雰囲気だろうか...

< DATA >

ビンビ-ル大600円 チュウハイ300円 ウィスキ-ハイ300円ウ-ロンハイ300円 カルピスハイ300円 白、レバ-、タン、ハツ、ナンコツ、アブラ 4本360円  つくね3本300円ニンニク焼き200円 ポテトフライ400円 鳥のから揚げ400円 御新香300円 厚揚げ300円

 

◆ 大 門

駅から少し離れているが、辺りは意外なほど飲食店が集まり、小さな賑わいを呈している。 中はカウンタ-の10席と、奥には小上がりが用意され、そこにはドッシリ立派なテ-ブルが2卓並ぶ。 基本的にはご主人1人が仕切る様子だが、偶に娘さんが手伝うようで、そんな時は微笑ましい、親子バトルを見学することが出来るでしょう。笑 もつは普通に旨く、品数も多い方である。酎ハイは天羽の梅を使った元祖ハイだし、何よりも値段が安い。立石は有名店が多いので余り目立たないが、いい店だと思う。 場所柄 常連比率が高く、躊躇しがちな空気も漂うが、ナニ、酔っ払ってしまえばすぐに馴染むだろう。 駅前には恵まれた立地に加え、洒落た内外装を施した店も多いが、どれだけ沸いては消え去った事だろうか...比べて大門のような店は、いつまでも愛され続けるんだな。

 

◆ おおくぼ

駅側でアクセス良好ながら、平凡な印象を持っていた。 中は10人ほど座れるカウンタ-と、壁沿いにテ-ブル席が5つ。ご夫婦の経営で、シンプルながら飲み屋らしいインテリアである。 客層は立石という場所柄、ネクタイ姿に混ざり作業着姿が見られるなど、淡水、海水入り混じる河口に位置する店といった感じだろうか...。 メニュ-はオ-ソドックスな構成ながら、「工夫して美味しく出そう」というものばかり。訪問時は普通に玉子焼きや焼きソバなどを食べたが、どれもしっかりとした味付けがされていた。 飲み物はハイボ-ルがお勧めで、焼酎と炭酸(ニホンシトロン)がセットで共される。琥珀色の液体はホイス。他に地酒も用意され、冷凍ショ-ケスで丁寧に管理されている。

< DATA >

ビンビ-ル500円 生中470円 酒300円 その他地酒各種あり。酎ハイ300円 レモンハイ300円 殻付きカキ3個470円 にこごり350円 やきとり3本300円 スナギモ300円唐揚げ550円 さんま塩焼き400円 ミックスフライ430円 おしんこ300円カルビ500円 エイヒレ400円 手羽めんたい400円 ネギトロ400円うるめいわし300円 大根煮付け300円 おでん一皿500円 焼きそば450円 等々

 

◆ さくらい

夜も11時を回っていただろうか、駅でバッタリ友人と出会い久々の訪問となる。本格日本酒となればここは我が地元でピカ一、そして比較的遅くまでやっているという事で、ナカナカ重宝している。日本酒は銘柄指定は出来ないが(選べる時もあり)、その分新鮮封切が保障される。あれやこれや客の好みに応じて開封し、日が経った(劣化した)ものばかりの店よりいいのかも知れない。炭入りポットで口濯ぎの水もくれるのだが、この気遣いもうれしいものだ。 この日ご主人お薦めとして頂いたのは、静岡の磯自慢700円、フルーティーな米の香りに酔う♪ 最近酎ハイばかりなので舌に新鮮だ…笑こういう酒には、とボードを見渡す.....流石に日本酒を意識したメニュ-が多い。時間が時間なのだが、蛍烏賊生刺身 (ボイルしてるのを刺身として出す店もあるが、旬のこの季節やっぱり生で頂きたい...ホッキ貝にも多いな)、ミル貝刺身、馬刺し(霜降り赤身に、白のたてがみ2枚付き)と、豪華に注文する。次回はどんな銘柄が飲めるだろうか....そんな楽しみのある店である。

< DATA >

ビンビ-ル中450円 生ビ-ル550円 酎ハイ300円レモンハイ350円 焼酎(宝山)250円より 泡盛S300円地酒各種1合700円均一 「正雪」純米生 「開運」無濾過純米「飛露喜」無濾過特別純米生、「酔鯨」純米吟醸、「雑賀」純米大吟醸、「九平次」「純米ハレギク」「伊太郎」など 筑前煮500円 合鴨じぶ煮550円 自家製薩摩揚げ500円小柱かき揚げ500円 西京焼き550円 うなぎニラ玉600円焼き鳥180円 生干こまい400円 馬刺600円 白キス天600円アジのたたき550円 まぐろ刺身650円 豚角煮500円 おしんこ350円 定休日 日曜日 営業時間6時から深夜1時まで

 

◆ ホルモン道場

店はカウンタ-が8席に、4人掛けテ-ブルが3つ。店員は老夫婦と息子さんの3人で、こじんまりした居心地の良い店だ。座るとレンタル業者のではなく、店で用意した清潔なおしぼりが出され、突き出しが無いのをみても店の良心が伝わってくる。 ホッピ-はジョッキ-を冷蔵庫でチャント冷やし、氷を入れずに25度焼酎と混ぜ合わせる本格的な作り方。ビンを付けてくれないのだが、見るとほぼ1本使い切っていた。(あの少し残ったホッピ-の行方が気になる...) この日偶々隣に若者4.5人が座っていたが、食欲旺盛な彼らのおかげで注文が全然通らない。結局最初のホッピ-一杯を、何も食べずに飲み切ってしまったではないか...トホホ。二杯目はニホンシトロンのドライ炭酸を使ったレモンハイと決めていたのだが、ここでもタイミング悪く隣の若者が「抹茶ハイ」を注文するものだから再び待たされる。 暇なのでぼんやり作るのを見ていると、「何?」カウンタ-の中でいきなり茶筅を使って抹茶をたてているではないか!それを焼酎と合わせ最後にミネラルウォ-タ-を注いで完成した「抹茶ハイ」は、見るからに濃厚な色合いのドリンクである。 (真似してやろう) うむ、見た目ほど抹茶の苦味は感じられず、清涼感溢れた飲み口で、ほのかにすいかの香りがしないでもない。 ようやく出て来たホルモン(シロとかしらのいつものパタ-ン)との相性も悪くない。炭火でなくガス焼きなのだが、焦げ目は少なく丁寧な焼き方である。肉も厚く「激戦区立石」にあって、それなりの評価は得られるレベルと思う。タレはチョイト普通の印象。 --- 追記 ----前回食べた生タン刺身は、一皿14切れもあるボリュ-ム。薬味のニンニクも自家製で青々としている。食べていないが、ガツ刺しなんかも期待出来ると思う。黒板を見ると日替わりメニュ-も10品ほど。

< DATA >

キリンビ-ル550円 日本酒350円 にごり酒650円レモンハイ300円 ウイスキ-ハイ380円 ホッピ-400円(中ジョッキ-) タン.ハツ.シロ.かしら4本400円 ガツ刺し、タン刺し430円 煮込み350円煮込み豆腐400円 生イカ480円 トンソク450円 きんぴら350円 ニンニク焼き300円薩摩揚げ300円 生イカ焼き480円 やきそば480円 全て税込み価格 定休日 月曜日 営業時間4時~12時まで 駅徒歩5分

 

◆ 鳥 平

「鳥平」は住宅街の奥まった場所にある、隠れ家的焼き鳥専門店だ。鳥刺しと焼き鳥が食べたくなると、私は先ずここを思い浮かべる。仕入れからしても鳥は全て生。冷凍物は扱わないので肉は全てピンク色している。それを備長炭で焼くのだから旨い訳である。ここのファンの理由のもうひとつは「スタミナ」だ。ニンニク、ゴマを入れたもので、焼き方といい絶品の一語に尽きる。色々「つくね、だんご、スタミナ」の類は食べたが、ここは間違いなくトップクラスである。あとお薦めは自家製ナムル(ここの名物でお土産する人も多い)、肉料理と酒に合う一品だと思う。 飲み物もビ-ルはサッポロラガ-(ありそうでなかなか無い)だし、酎ハイは生のレモンやグレ-プを搾る本格派で、価格も300円と良心的だ。店は隅々までキレイで清潔。店員も3名ほど居るので対応もテキパキ。店内は意外と広く総収容は60名!10名ほど座れるカウンタ-とテ-ブル席が4つほど。奥には宴会可能な大きな座敷があり。

< DATA >瓶ビ-ル大650円 レモンハイ300円 ウ-ロンハイ300円 生グレ-プハイ300円日本酒250円 ウィスキ-200円 焼き鳥 スタミナ シバ スナギモ ハツ 各100円 皮焼き 手羽 150円おしんこ300円 煮込み400円 ナムル400円鳥刺し500円(量も多く、自家製の紅葉おろしとネギで...)うなぎ1000円 お茶漬け のり.しゃけ.たらこ 各300円均一 定休日 月曜日 第3火曜日 営業時間4時~11時まで 立石 徒歩15分葛飾区奥戸2-5-12 03-3691-7750