まず、前菜は、こいつら。
きゅうりと砂肝の炒め。そして豆腐と高菜の炒め。
普通にウマイです〜。
味がーというか、コクがあって全体に濃いいのです。
これは・・・これは・・・
「きっと、飯が合う」
なるほどー、そーですね。確かに、見まわしてみれば、ご飯でおかずかっこんでる人たちばかりですよ。
更に、更に、今気がついたけど、まわりはほとんど北京語の嵐ッス。
に、日本語が、聞こえねェ・・・・・・
ニヤリ
してやったり!
全国20人(1日に回る平均カウンター)の食べまくりバカファンのみなさんならもうご存知だろう。
食べまくりの法則、その4。
日本人の来ない店はウマイ

続いて、転身だァァッッッ!!
いや、もとい、点心だ。
肉弾頭の心の故郷、水餃子。
俺達の団結の象徴、小龍包。
なんと、ついてきたのは黒酢じゃねえか。コレだよ、コレ。
もう・・・もう、醤油もカラシも要らない。
コレだけで充分だ。
やっぱり小龍包は黒酢がイイ!!
みなさんもそうおもいませんか!?

それはそうと、気になるよね、この、メニューの“炭火串焼き”。
「そうそう、俺も先刻から気になってたんだ」
「牛とかラムとかいろいろありそーねー」
あったりまえだが、気になったら、即注文。
「アイヤー、品切れです」
え?・・・そんな、そんな、向こうのテーブルで肉を串に刺してるじゃない?
「いや・・・待て、アレはきっと明日の準備なんだろうさ。下ごしらえにコレから一晩かかる。そんな素晴らしい料理なんだろうぜ」
うっとりと、明日の方角を眺めるブルース。
確かにそうだな。そう言われれば諦めがつくさァ。
そーかな?むしろ余計に食べたくなると思うんだが。

しかし、そんな憂いも吹き飛ばす、大物登場ォッ!

コイツだッ!
人呼んで、黒椒牛舌。牛タンの黒胡椒なべ焼だッ!!
うまーい!説明不要。
そのために、写真を大きめに載せた。じっくりと、目で味わってくれ!



それ以降も、実力派揃いのラインナップ。
肉弾頭と杉並を魅了した豚角煮は、珍しくも薄型だ。
しかしながらも、塊で煮てからスライスしたのだろうか?肉の旨みはより濃縮だ。
あんかけ焼そばは、牛バラ肉の塊がゴロゴロ入った豪快かつ濃厚な味わいだ。
そして、レタスのチャーハン。
チャーハン好きのブルースが裁定する。
「うーん、レタスにも良く油が馴染んで・・・60点」
「あ、あとの40点は?」
「これが、インディカ米でありさえすれば・・・・・・・・・」
ホント、インディカ米好きだな、コイツ。


ところで、・・・奥のテーブルの皆さんが、串焼きを食べてるのはなんでかしら?
先刻刺していた串じゃあないの?アレ。



しかし、そろそろ・・・
ああ、楽しい時間はすぐに過ぎるものサ。
そろそろラストオーダーの時間がやって参りましたか。
いいか、みんな?
ああ、心は決っているさァ。
「この、バナナアン入り薄皮揚げを!!」
「・・・品切れです」




ド、ドフフゥ


久々のズッコケ。
まあ、いいさ。気持ちを取り直して、
「杏仁豆腐」
「俺はマンゴプリン」
ブルースだけがマンゴプリンさ。

けど、ウマイ、この杏仁豆腐。
なめらかプルルン。そして、杏仁の香り濃厚。
よくぞ杏仁豆腐を選んだり・・・・・・


「ドヒャー」
なに!?
ブルースの叫び声である。
俺達、杏仁食っても、それでうまくても、流石に叫び声までは出して無いぞ。

「ドヒャー」
一口貰って、やっぱりドヒャーだ。
舌触りがなんとも言えぬ。
「マンゴジュースでなく、本物のマンゴピューレを使っておるわ」
なるほど。これは最後にいい収穫があった。

ところで・・・・ねえ、
「ああ、やっぱりみんなも思ってたか」
「まあな、あれが一番うまそうだった」
アレとは、俺達が喰ったメニューのどれかか?
いや、違う。あれとは、

コレだ!終業間際に従業員食べ始めたまかないだッ!
くっそ、めっちゃうまそー!!

最終的に敗北感ばかりを胸に秘め店を出る俺達。
しかし、撒き返しのチャンスは以外と早くやってきたのだった・・・

続く

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