広大なる讃岐平野・・・・広い。広すぎる。
正味、どっから手をつけていいのか判らないため、食べバカ的には多少反則気味ですが、下記のページを参考にさせていただきました。↓
http://www.ne.jp/asahi/mensei/udon/myhppr.html

さて、なんとなく坂出市にむかう。第一の目的は『家康』。頼りはふなっのおばあちゃんが買ってくれたカーナビのみ。
早朝の坂出駅前を番地を頼りに探し回り、ついに見つけた!これが家康か?
「開店は10時からですよ」
ギャフン!
一食でも多く喰いたいがために早く動き出したのが仇となったかァ!
まだ、9時。待ってられるか。上のサイトで拾った情報では、坂出市内に朝早くからやっている店があるという。
さて、開いているのか、いきいきうどん店!


あ、開いていた。
これは僥倖だ。ココから俺たちの讃岐うどん食べまくりが始まる。
ちなみにここはセルフ店。カウンターで冷やし、かけ、ぶっかけなどの好きな玉を注文し、店内にあるトッピングを勝手に取って、最後に清算というシステム。

向こうの天ぷら各種が有料。そして・・・・手前のしょうが、ネギ、天かすはなんと入れ放題!無料!!

そしてなんと出汁までが無料!
そう言えば、うどん玉のみ、ってのも値段表に載っていたが、そうか、それにこの出汁を入れて喰うってのもありか!
もうぶっかけ頼んじゃってから気づいた。ああ、しまった。

これがそのぶっかけだが・・・・
全然しまってない!!うまい。
まず、なにはともあれ、歯応えが違う。俺が今まで知っていたうどんとは、歯応えが断じて違う。違うのだ!
硬く締まって歯を押し返すような弾力が、つるつると口の中に滑り込んでくるこの喜びといったら、もう・・・
ああ、くそ、書いてて思い出したら、歯が歯茎から浮いてくるようなこの感覚、喰いてえ、今すぐ喰いてえよ。

他にも、ふなっが頼んだ「冷やし」とか。

とにかく、ここが今回の食べまくりの起点。讃岐うどんの味を知らぬ俺たちには、今後なにを食べるにしてもここの味を基準とするしかあるまい。少し高すぎる気もするが・・・・しかし、俺たちは更なる高みを目指して食べまくるしかないのだ。


続いて、先刻早すぎで入れなかった「家康」。いきいきで漫画やスポーツ新聞読んで時間を潰してからいく。

店内はふつうのうどん屋。というより、定食屋なカンジだ。
いろんなメニュー、どんぶり物なんかもある。が、今回はうどん食べまくり。迷わずうどんを・・・・
おっと、店内に「秘伝のかえし」について書いてある。
どうやらこの店では、そばつゆにヒントを得た、独特の手法でまろやかにした醤油ダレ『かえし』でだすうどんがあるという。
なに!独特?ならば頼まねばなるまいよ。

これがその、かえしうどん。かなり濃厚なツヤ黒に光るかえしが見えるだろうか?
これが、醤油のとげとげしさがまったくない、まろやかな舌触り。甘いは甘いがくどくない甘露さ。濃いはずのつゆが、それぞれの味が見事に調和した、絶妙のバランスを保っている!
うどんさえも、そのバランスの一員。いきいきで食べたときのようなすっごい歯応えはないが、(関東のうどんよりは当然歯応えあるが)しかし、全体の味の総合点ならば決して劣るものではない。
おそらく、これは讃岐うどんどうこうという問題ではなく、この家康独自のおいしさなのだろう。
しかし、これだけのうどんを家康店主に作らせたものは、香川県民の並々ならぬうどんへの愛、そして、うまくて当たり前だという厳しさなのだと思う。そういう意味では、これもまた讃岐うどんの精髄の一つと言えないだろうか?


腹を満たした俺たちは坂出駅前で時間を潰しまくった。
祈りは一つ。早く、早く消化してくれ!である。
昼を過ぎて、さて、次の店。
すぐ目に付いた、坂出駅の裏にある「こむぎ屋」に入ることに。2連勝し、讃岐うどんはどこでもうまい、の自信をつけた俺たちは片っ端から入るつもりになったのだ。

ここ。
店内は、ふつうのうどん屋、蕎麦屋のイメージ。半分が座敷になっていて、テーブルのポットからはお茶が出る。
冷えたうどんばかり食べていた俺は、湯だめうどんを頼む。

正直、あまりうまくない。期待が大きすぎたからか?
いきいきで憶えた讃岐の歯応え。家康でもそこそこあった、それがココでは全く無い。
・・・・・・温かいうどんだからだ!冷やして締めたとき、うどんのコシは最大の威力を発揮する。
それを教わっただけでもよしとするか、こむぎ屋。
と、注文を失敗した感のある俺の感想だけでは不公平なのであとの2人の評価は?
ふなっ、はおろしうどんを頼んだが、最後までからいからい言っててうどんに触れない。
ブルースは、あとで彼が言う、「やっぱ讃岐うどんはぶっかけが一番」の法則にあわせてちゃんとぶっかけを頼んだのだが、
「関東のうまいうどん屋のほうがうまいんじゃないか?」と・・・・


さて、気を取り直して次。頑張れば夜までにもう一食いける。
次は、上のサイトで「讃岐うどんのふるさと」とまで言われた綾歌郡にむかう。

しかし、近づくごとに田畑ばかりで民家のまばらになっていく綾歌郡綾南町。食い物の味は、人と人が切磋琢磨するもの。この過疎みたいな土地に、本当にうまいものがあるのか?あると言えるのか?
不安が俺たちの胃袋を苛む。
そして・・・・・綾南町で食べバカたちを待つのは、異次元の興奮!!魔界の悦楽だったとは・・・・・・・


以下次頁

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