朝、昼、晩とうどんを喰らい、間食、夜食に食してもなお可なり。
そう、ここはうどんの国!!
・・・・とは、土山しげる先生の名作コミック「食キング」のワンフレーズであるが、しかし諸君!この日本にうどんの国が実在することをご存知だろうか?
そう、それが讃岐。現在の香川県である。
所謂「さぬきうどんの店」は最近関東にも出て来ているので、敢えて香川まで行こうとはしませんがね。しかし・・・・
事件はやはり、ブルースの一言から始まります。
「今日、会社のおじさんに馬鹿にされた〜」
別にいいじゃないですか、あなたバカなんですから。
「そのおっさん、昼に蕎麦喰うこと多いから、うどんは嫌いなんすかって聞いたら・・・」
嫌いだって?
「いや、すごい厳しい口調で『好きだよッッ!』って。『俺は香川の出身だッ』って」
ははあ、さぬきうどんじゃなきゃ、うどんじゃないって口ぶりですね。でも、俺らだって『讃岐うどん』は喰ってるじゃない。
「いや、そんなの喰って讃岐うどん喰った気になるなって口調だったよ」
ははあ、読めてきましたよ、話の流れが。つまり・・・・
「讃岐まで、うどん喰いに行こう」
たかがうどんのために香川までですか・・・バカみたいですよ。
「バカと言われても、行かないわけにはいかんよ」
バカと言われたら、余計行かないわけにはいかんですよ!
しかし、どうやりくりしても使える日程は土日のみ。2日間みっちり食べまくるには移動時間を掛けてはいては、自殺行為。行きは夜行バス、帰りは仕方がないので新幹線を選択するがしかし、高松までの夜行バスはすでに満席。万策尽きたか、讃岐うどん食べまくり!?
ところで、今回は機動力重視のため少人数移動を心がけていたのだが、しかし、一応関西方面に出かけるのだからアノ男にも声を掛けねばなるまいよ。
兵庫県加古川市で隠遁生活を送るアノ男にも。
早速、ふなっにチャットで日程の確認を・・・と、する前に、機先を制してふなっの近況報告「先週ばあちゃんに車買ってもらっちゃってさ〜」
なんと!
なんというグッドタイミング!!
天は我らを見捨てなかった!いやさ、天が見捨てても、麺は俺たちを決して見捨てない!
ありがとう、本当にありがとう。ふなっのおばあちゃん・・・
「よーし、今週の土曜朝、岡山駅まで迎えに来てくれ」
岡山までの夜行バスはまだ、空席があるのだ。
ここはまだ、桃太郎の国・・・
土曜日の朝、駅前に桃太郎像を臨む岡山にて、ふなっと合流。
おばあちゃんの買ってくれた車とナビゲーションシステムが、俺たちの生命線だッ!
岡山市外を抜け、一路、一路香川県へ。
俺たちとうどんの出会いがやがてくる世界平和の礎となることを危惧した武器商人たちの天候兵器による嫌がらせか、突如降り出した強雨も、妨げにはならない。
瀬戸大橋をわたればソコは・・・・
もう、うどんの国
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