歴史の授業が怖え!登場人物全員がすでに死んでいるって事実が怖え!
韓国料理は生肉の喰い方に関しては世界の食をリードしている。
ユッケ、センマイ刺、生レバーなど、生肉と言えば韓国なのである。
世界を見渡しても、ポピュラーな料理では、他にはタルタルステーキやカルパッティオくらいではないだろうか?
余談だが、このタルタルステーキとユッケは同じ源に発しているらしい。
かつて、モンゴルから満州、朝鮮半島の付け根の辺りまでに分布していた遊牧民族が生食文化を持っており、これが半島でユッケになり、モンゴル帝国の征西によってヨーロッパに伝わったものがタルタルステーキになったという。
“タルタル”とは、突厥:中央アジアの遊牧民族のことであり、ヨーロッパ人はモンゴルと突厥の区別がついていなかったことからこの名称の料理になってしまった、とも言われている。
閑話休題。
さて、生食といえばサシミである。
唐突だが、魚介類を獣と差別してはいけない。サシミもまた、世界に誇る生肉喰いの文化であるのだ。
そして、さっきから何度も繰り返しているように、生肉といえば韓国なのだ!
つまり・・・・
そう、つまり、これがその韓国サシミ専門店「東海」。
新宿の職安通り沿いにあるのだが、いっつも通りかかるたびに俺たちの目をひきつける。
1年以上前から、気になってはいるのだが、入らないでいた店ナンバーワンなのだ。
まず、店の名が「東海」だしな。これは、我々が呼ぶところの「日本海」のこと。そして、日本海といえば、旨い魚である。であるのだよ。
ならば何故、そんなに気になるのに入らなかったのか?
何故?それは何故?
そう、例えばあんこうの刺身というのは韓国料理ではポピュラーなおかずだが、これは生あんこうの上に辛いタレを和えまぶしたもので、これは確かに味があって旨いとは思うが、しかし、まぶしたタレに刺身の水が出切ってしまい、タレは水っぽく、刺身はぐったりして噛み切れないような歯応えになってしまうことが多い。
「韓国刺身」というフレーズに、思わずこんな想像をしてしまう俺だが、その上に、この店、メニューがどうやら高そうなのだ。
注文は、魚一匹丸下しが基本で、
イシダイ・・・・時価
ソイ・・・・時価
ヒラメ・・・・時価
などなど。
怖えェ!時価、怖えェッ!!
などという理由で敬遠というか、スルーしていたこの店に、ブルースの提案で挑戦することになった、ある日。もちろん、いつもどおり突然の召集だが、今回は人数が必要だ。
大皿の高値料理。ある程度の人数を揃えないととても闘えたモンじゃあない。
万全を期して・・・・
杉並、連絡通じず。黒Q、用事あり。フニャモラー、家でノックダウン。
俺、ブルース、すの字の3人は、ただ3人でその店の前に立った!!
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