さあ、バンバン出てくるぞ!

まずは炒飯。蝦炒飯だ。
油が多くて、しかし飯はパラリとしてる。
やっぱり、炒飯はこーでなくっちゃならねえ。うまい、うまいよ。
次は小龍包だ。俺達の飲茶りたい心、店主には伝わっているようだ。
こんなに沢山・・・これ、蒸篭2段分小龍包なんだぜ!
それにしても、ウマイ。スープたぷたぷッス。舌と上顎で潰すと
「はぷちゅ〜〜」っと破裂してスープを滲み出す、この感触がたまらんのです。
別に世界一の小龍包店に行かなくても・・・日本でその支店に並ばなくても・・・
台北市民にとっちゃ、こんな味、ひょっとして当り前?
出たッ!
これだッッ!!
これが台北水餃子だッッッ!!!
文句無し。世界一だ。みんな、台北行ったら水餃子を喰おう。
どんな店でもいいんだ。どんな適当な店でも、きっと水餃子はウマイ!
やっぱ、サイコー!
「鍋貼餃子」焼餃子だがな、このパリパリ感はいいぞお。
餃子が続いて、飽きませんか?なんぞと言われそうだけど、
いいや、全然そんなことなし!
小龍が「はぷちゅ〜」で水餃子が「むちむち」、
そして鍋貼は「ぱり、じゅわー」だ。

それよりなにより、だってうまいんだもん!



そろそろお腹がくちくなって来やがったぜー
あとは湯だけかな?
ああ、じゃあ、さっと飲んでフィニッシュだな

・・・・・・甘かった


ドーーーーン!
ボ、ボールだよ、ボールになみなみと注がれた黒い液体。
こ、これは?
おそらくは牛肉湯。だって、牛肉麺と同じ色してるし、・・・ホラ、ココに牛肉が。
しかし、八角が入っているのか、微かに甘いだけで、あんまり味がしない。
でも牛肉の濃厚なダシだけはきっちりととってるんで、
決してまずくはないんだけど、飽きる味だ、これは。
ううう、この腹具合でこの湯の量は拷問に近いよ!ある意味。
店主の気配りが無かったら、俺達は一体どうなってしまったんだろうか?3つの湯のボールを目の前に、きっと途方に暮れていたことであろうなぁ。

ま、そんなこんなもあったけど、初っ端から台北の味を満喫しきった俺達。幸先がいいぞ!
水餃子も喰えたし、場末でも、一流店と較べて何故か遜色の無い小龍包も喰って、さて、「北京湯色店」を意気揚々と後にした俺達、食べまくりバカ。




宿に戻ったころ、ヒルマの風邪は最高潮に達していた。昼飯の帰りに、ジャスチュアを駆使して購入した風邪薬を服ませ、そして、俺達も3部屋に分かれて暫しの休息をとることにしたのだ・・・・









8時半だ〜〜!
寝過ごしてしまった。この台北、眠るのが早い街。屋台以外の料理店は比較的早く、9時ころには閉店するところが多い!
この出遅れは痛いぞ!
夜の街に弾け出る俺達!しかし、気の早い店はもう、片付けとか始めてる。
開いているのは、屋台、西洋料理、そして何故か日本料理屋ばかり・・・・
バカな!シャブシャブや焼肉や寿司は日本で喰うわい!この、食べバカ魂に刻み込むべき中華料理屋は開いてはおらぬのか?
歩き探せば探した時間だけ、店はどんどん閉じてゆく・・・
ヤバイ、嵌まった、もう10時を回る!
俺達の焦燥感が極に達したその時!!



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