7月31日
『少林寺 破戒大師伝説』
少林寺の存亡を賭けた闘い・・・敵は直ぐそこに迫っていた!
少林寺の奥底に隠された伝説、破戒大師!破戒大師とは、敵か?味方か?
全ての謎を明かす巻き物は果たして誰の手に・・・・

こないだ買ったDVDソフトの予告映像のナレーションですが、
本編の内容の事は全然示していません。
日本軍の配置図を中国軍に渡すために死んだ男に頼まれて、配置図を守ることになった少林寺の大師が、少林拳で闘い抜く香港アクション。
「敵か味方か、謎の“破戒大師”」なんて出てきません。
主人公の大師が、仏教戒の一つ「殺生戒」を破って闘うことからついたタイトルだと思うんですけどね。
いや、当然本編もそこそこ面白かったけどね。普通の香港カンフーアクションとして。
でも、俺が見たいのは、少林寺の奥に隠された敵か味方か謎の破戒大師が少林寺の存亡を賭けて秘奥義の巻き物を奪い合う映画なんだ!

そんな、実際の本編とは違う予告編を作るスタッフ、確信犯的なペテンの匂いを感じるけれど、よく解る。彼らの魂には、そういう映画に見えたということだ。
ああ、俺も見たいぜ。
7月30日
「人は生まれてくるときは、みんな裸だった!」
いい言葉だ。
どんな金持ちや権力者も、社会階級で底辺にいる人間も、生まれたとき持ってきた物はみんな同じだ、ということだ。
厳密に言うと、ホントは違うけどね。生まれたときに持ってくる健康の度合いにはかなりの差があるけれど、これはまた別の話だから。
ただ、いい言葉だからと無批判に受け止めてはいけない。
何事も“なんで”って気持ちが大切なんだ。コレはテレアポ道のお師匠も言っていらっしゃるから間違いないことだ。
何故裸で生まれるか?これは、裸以外で生まれたらどうなるか?を考えれば容易に判ることだ。
塗れた布って、引っかかるよね。摩擦が増大するよ。
服着て生まれたりしたら、みんなトンでもない難産だよ。
お母さんの負担が山盛りだよ。
生まれるときから、裸の寒さも構わず、赤ん坊は母親に負担かけないために裸で生まれてくるんだね・・・

結論。
「人はみんな、ひとかけらの優しさを持って生まれてくる」
やっぱりいい言葉になったね。
7月26日
山手線、3人がけの椅子に座った俺以外の二人は堅気でない雰囲気を醸し出していた。
そのせいか、空いていた端の座席に滑り込んでその2人を観察した。
黒系のスーツを着て、険しい目つきの30代後半くらいの男。後輩らしい20代前半くらいの男。
明らかに堅気とは違う“崩れ”を感じたが、やくざというほど荒んだ感じはない。
「お前、電話聞いてて、誰が一番うまいと思う?・・・どこまで食い下がっていってアポイントメント取るかだぜ・・・“コミコミ”を“ミコミ”に持って行くのが・・・」
ここまでで、電話セールスの奴らだと判ります。所謂“テレアポ”っちゅうヤツですな。
俺も25を超えた辺りからこういう奴らの標的になり始めたみたいで、よく電話掛かってきます。
「“なんで”って気持ち。これが一番大事なんだ。『要らないです』と謂われた、じゃあなんで要らないの?『賃貸で住んでるから』、じゃあなんで家賃は惜しくないの?・・・こうやって、次々質問するんだよ。“コミコミ”と“ミコミ”の違いをここで考える」
おそらく分譲マンションのセールス。
相手の事情など考えてはダメ。自分の主張を聞かせるために図々しくしゃべり続けるテレアポ戦士はこういう新人養成によって生み出されていくのだね。
このあとも、この先輩「“コミコミ”と“ミコミ”」と言う言葉をコトある事に繰り返します。
込み込みと見込み、だとは思うんだけど、こうして横から見ると業界特有の用語、慣用句を連発するのはとても恥ずかしいことですね。玄人ぶってる感じがして。
俺も気をつけなきゃいかんな、と思いました。
7月24日
山手線のランダムに選び出された駅の周辺に食べバカを敢行する。
1週間前に敢行されたばかりであるが、よく知っている秋葉原と池袋というよく知っている地域の食べまくりしかできずに“失敗”と評価された企画である。
そこで、食べバカのサンダース歩兵分隊である俺とブルースで汚名返上のリチャレンジに出たのであった。
使用するものはサイコロ3個。
集合場所池袋を基点に、丁半にて外回り、内回りを決め、しかる後に6面体賽×3、3〜18の出た目の数だけ駅を進むのだ。これは前回と同じ。
音声チャットで連絡を取り、俺が心の中で丁半の進行方向を決め、ブルースが賽の目をこちらに伝えるのだ。
半の7
俺たちは、外回りの7を得た。
鶯谷・・・やった!初めての地。
急遽親分を呼び出し、3人での食べバカ。親分の7月20日の書き込み「つか、誘えよ」に従ったからだ。
1時集合。あちい。一年で一番暑い時期の、一日で一番暑い時刻に、東京のコンクリートジャングルを彷徨うのだ。
あちい。
甘味処、ゲームセンターで一休みした以外の3時間ほどを汗だくでうろつき、山手線駅限定歩きという縛りに抵触しないように日暮里、上野には行かないように歩き続けた結果・・・ぐるぐる回りながら俺たちは浅草に着いた。
途中、合羽橋では「カッパステーキ」発見。カッパ肉かと期待して聞いてみたら、デザインだけカッパの牛ステーキらしい。
・・・スルー。
さて、浅草。
浅草といえば?
そうです、この頃うちの掲示板で最大の話題。
くじら!! もちろんその場の思いつきだから何の準備もしていないが、親分のケータイでネット検索したら、あっさり住所判明。
くじら料理「勇新」
もちろん、いずれみんなで来ようとか何とか言ってたのは覚えているが・・・
だけど、全然決まらないのだ、日程。
思い立ったが吉日というか、行き当たりばったりの行動力が俺たちの誉れ。
とりあえず、今日浅草に来てしまったことがいいきっかけなので、まあ、取り敢えず喰うか、くじら。

写真を見ながら説明しよう。
1:店構え
浅草の新仲見世通りにある。店の前ではベーコン、缶詰などのくじら肉販売、そして中では鯨料理である。否も応もなく入店だ。俺はこの写真撮ってる間に追いていかれたよ。

2:8千、5千、3千円のコースから、5千円のコースを選択。オードブルは小腸(上)、大和煮(左)、時雨煮(右)、さえずり(下)
ちなみに、さえずりとは舌のこと。ふんわりと口中に広がる肉の風味がたまらないです。
びっくりしたのは大和煮。給食で喰ったときって、こんなにうまかったっけ?

3:刺身。赤味と脂身と、そして霜降りは尾の身のお刺身。
信じられないほどの旨さ。今まで喰った中でおそらくは最高の刺身。特に脂の味わいが獣肉のコクと魚肉のトロリ感。最高。
尾の身のお刺身は、赤味のさっぱりした旨味と脂のこってりした旨味が合わさって檄最高!

4:ベーコン!!
こんな旨かったのか!くじらベーコン!!
前述の刺身の旨味が燻製でさらに濃縮パワーアップ。言うことなし。

5:さらし。
皮を晒して酢味噌でいただく。さっぱりして間つなぎにぴったり。

6:竜田揚げ。
一番よく知っているかつての給食定番メニューだが、なぜか記憶よりおいしい。調理への気合の入れようの違いであろう。

7,8,9:そして、鍋だ。
このバカ暑いのに鍋?などとは言わない。鯨とかつおの出汁で、大量の水菜と鯨のスジ肉を煮込み、そして肉はさっとしゃぶる程度。ガフガフと喰いまくる。
「お前らもうちょっと味わえ!!」と親分のお叱りを受けるほどに。
しかし、「あ〜この出汁に米入れて喰いてぇ〜」「全くだ〜喰いてぇ〜」といっているところに、「最後は雑炊とうどん、どちらになさいます?」だと?
わ、判っていらっしゃる〜〜「もちろん、雑炊で!」3人が、ハモッた。

11:飯と卵とモチ入れて、最後にとろろ昆布と浅葱。
きれいに決まった・・・

そのとき、親分の信じられない一言が、
「こんな暑い日に、鯨料理喰ってないなんて・・・負け組だよな」
な、なに〜そんなこと言っていいの?と、言いつつ思いっきり同意する俺たちがここにいた。
灼熱の東京を彷徨った結果のこの至福。禍福のバランスは合っているだろう!?

12:そして、感情的な捕鯨禁止が世界に与えるダメージを表した幟とブルースの記念撮影。
今、世界中のミンククジラは100万頭超。誰かがこの矛盾を変えなければならない!
食べバカは、計画的にコントロールされた捕鯨計画推進を心の底から応援します。
7月17日
山手線のランダムに選び出された駅の周辺に食べバカを敢行する。
過去に提案されたことがあるが、そのあまりにも高い無駄足率に手を出しかねて企画である。
そこで、食べバカのコンラッド消耗部隊である俺とブルースで取り敢えず実験的に行ってみたのだった。
使用するものはサイコロ3個。
集合場所池袋を基点に、丁半にて外回り、内回りを決め、しかる後に6面体賽×3、3〜18の出た目の数だけ駅を進むのだ。
そして、必ずその駅で降りて食べバカらなくてはならない。
これでは、高田馬場、目白、池袋、大塚、巣鴨の目は絶対に出ない。更に、代々木〜西日暮里間の駅はどこも3パーセント以上の出目確率を持たない。
つまり、普段あまり行かない山手線の反対側に降り立つことによって、新天地を開拓するのも目的の一つなのだから、ちょうどよい。
俺たちは、外回りの10を得た。
10は平凡な数字だ。最も出やすい目である。そして・・・
秋葉原!よりによって、秋葉原。
東京側の駅では最も多く訪れた駅でもある。そして、それほど食べどころでは無いとの評価も受けている。
しかし、どんな権力者も、自分の寿命と出てしまったサイコロの目だけは自由にできないとアカギも言っている。
俺たちも人との約束は破っても自分自身との約束を破るわけにはいかない。
喰いましたよ、秋葉で昼飯。俺はランチハンバーグ、ブルースはランチステーキ。まぁ、そこそこにうまかった。何故かうどん付きで。
そして、晩飯にも同じ賽振りを敢行。今度こそ、の気持ち。
秋葉を起点に、今度は内回りで、10。
10。さっきも書いたとおり最も出やすい数字。平凡な数字。
しかして次の標的は・・・池袋。
振り出しに戻っちゃった。
でも、池袋西口側ならば、それなりに店はある。普通にうまい串焼き屋でふつうに飯喰って帰りました。
「逃げて逃げて逃げまくるのがこの妻鹿憶也の誇りだ。昨日も今日も俺は立ち向かわないぜ。悪いけど」
「逃げ切れ。お前が自由でいるってコトは、どんなに追い詰められても俺たちにはつねに逆転のチャンスがあるってことだ。お前に逃げはいつだって、心強い」
ガッチリ!
「俺は、吉岡元は走れない。踏ん張れない。だからせめて、花井さんが戻るまでは決してキックだけは外さないと決めたんだ。俺は・・・」
「確率が凄いんじゃない。吉岡のキックには一発一発に夢がある。俺たちに夢を与えてくれるフィールドゴール、久しぶりに見せてくれ」
ガッチリ!
「今さら自己紹介もねえだろう。俺は忍者。初手から全てが謎の存在だぜ」
「その須之内巌流の謎が、裏NFLの秘密を上回っているから、どんな虚仮脅しの敵が来ても、俺たちは安心して闘えるのさ」
ガッチリ!
「お久しぶりです。細田幸則です。必死で飯喰って怪我を治しましたが、遅くなってすいません。役立たずかもしれないけど・・・」
「よく間に合ってくれた!最終決戦はベストメンバーで臨みたいからな!」
ガッチリ!
「そして、俺が地獄帰りの花井京太郎だ。みんな、ここまでよく来てくれた。こんなイカした仲間たちと、この数試合一緒にプレーできなかったことが、俺は一番悔しいんだ。今日は最後まで一緒にプレーしよう。俺の大好きなアメフトを、みんなも思いっきり楽しんでくれ!!」

7月15日
週刊少年チャンピオン誌上で施川ユウキのマンガが連載始まりました。
「がんばれ!!酢めし疑獄」が3月に終ってから4ヶ月。長いような短いような微妙な期間。
もちろん、ファンとしては嬉しい限りです。ギャグの質も全然変わってないし。
質どころかスタイルも変わってないよ。キャラクター固定ってコト以外は、4コマだし、ツッコミ落ちメインだし。
なにはともあれ、肉弾頭と妄想特急は「サナギさん」を応援します。

昼飯にソバを喰った。ソバだけだと物足りないのでいつも丼とのセットを頼むことが多いのが俺のスタイル。
が、本日麺類大盛りサービス(除くセットメニュー)とされて、鴨せいろ大盛りにしてみる。
この、肉汁の溶けた熱い汁で冷たいソバを喰うのが、俺は好きらしい。
埼玉でブルースに案内された肉汁つけうどん、本当にうまかったなぁ。思わず、思い出してしまったよ。

「飛田鷹虎。相変わらず幅跳びしか能のねえ男だ。変わったことといえば、命知らずじゃなくなったってことかな・・・俺は、命の大切さを知った!」
「ああ、命の大切さを知って、それでも命を捨てられる男の顔になったな、飛田」
ガッチリ!
「俺は津軽犀象。相撲を離れれば、チームではただの壁さ。物語が俺の背後だけで行われていることに、もう慣れた。この頃はそれを誇れるようになったよ」
「チームの盾になって、よくみんなの命を守ってくれた。俺はお前の命だけが心配だったよ。他の命はお前が守ってくれると判っていたからな」
ガッチリ!
「相撲の南部豪。相変わらず地味でね。報告するような活躍はなにも無いよ」
「だけどお前には自信があるだろ?ずうっと縁の下でチームを支え続けてきたその粘り腰。そいつに今日も期待させてくれ」
ガッチリ!
「陸奥六介だ。いつもながらのプレーをするよ。成績も残していないから、あんまり期待しないでね」
「いつだって、自分のことより友達のことだろ。それでいつも周りにはお前の凄さが伝わらないんだ。今日は主役になって大暴れしてくれ!」
ガッチリ!
「遅井浩二・・・。タイムが0.05秒縮んだ・・・」
「実は、お前へのパスは届かないだろうな〜ってところに投げてたんだ、いつも。きょうは、絶ッ対に届かないはずの先にパス放るからな」
ガッチリ!
「今日は、この市楽馨・・・チームのために死ぬ」
「試合終了までは生きていろ。勝利を分ち合う相手が一人減ったら興醒めだぜ」
ガッチリ!

ちょっとクドイが、以下次号

7月13日
死んだと思った仲間が帰って来た!
「俺は地獄をくぐって、またこのフィールドに帰って来た・・・おまえらも地獄をくぐったような顔をしているぜ」
その一言で充分だった。
何故、大峡谷に落下して生きているのか、チームの要を失ったイレヴンがどれだけの苦難を乗り越えてこの裏NFLとの決戦に辿り着いたのか、その一言で全てが判り合えた。
「三日会わざれば刮目して見よ、という。お互い地獄帰りだとすりゃあ、成長しきって初対面みたいなもんさ。自己紹介してもらおうか」
と、右手を差し出した獅子土。にやり、と手を握り返した花井に率先して自己紹介を始める。
「獅子土虎之助。将棋8段。作戦立案のプロだ。手駒に花井京太郎の無い将棋は不利すぎて面白かったんだが・・・戻ったからにはしょうがねえ。アンタにも見せ場の一つは用意してやるぜ・・・・

7月11日
3年に一度の参院選。
みんな、選挙は行ったかな〜〜?
政治に民意を反映させる唯一の機会である選挙は、民主主義の要です。とっても大事。
でも、参議院の議席がどうなった、ってことと政治に本当に反映されるのか?
衆議院と参議院、意見分かれたら衆議院の勝ちだし。
2院制にしている意味がよく判らないよ。
これで、参議院で政党の合併吸収とかあれば、それを理由に1リーグ制移行の論議ができるのに。

7月8日
またしても間近で死臭を嗅ぐことに。

生きている人間は、常に様々な臭いを発散させ続けているわけだが、
その生命活動が終ってから猛烈に放ち始める臭気の密度はそれを上回る。
生命活動にはデオドランドの効果もありありだということだ。
体細胞、構成物質が腐りださぬように、細菌や化学物質の調整を常に行っているのだろう。
局所的なエントロピーを増大させない活動。
生きるということは、何気ない生でも、宇宙の基本法則に敢えて逆行する行為なのだな。
反逆者の気概を持って生きねばな、と俺は仏に誓うのだった。

7月7日
織姫と彦星はパンダと考えれば全ての辻褄が合う。
祭祀において、最も重要なものは祭神への供物。
月見団子も供物。
然るに、七夕における供物とは何か?
笹であると考えれば全てに納得なのだ。
機を織るパンダ。
牛を飼うパンダ。
キャラクター化してもいけるのではないか?
来年の七夕にあわせて商品化の準備に入る。

試合開始時刻はとうに過ぎていた。
ことによっては、屈辱の試合放棄負けが決まっていたとしても文句は言えない。
焦りに身を包みながら試合場に現れた12人。メンバー10人と獅子土、そして生駒の目の前に、花井京太郎の姿があった。
ゴールポスト上に血まみれで磔にされた哀れな姿が・・・・・・
さながらそれは、ゴルゴダに磔刑にあったキリストを見上げる12使徒の如くであった・・・・・
第1クォーターが終了して40対6。負けていた・・・果てしなく。
だが、12人は歓喜の涙にむせていた。
生きていた・・・花井京太郎は生きていたのだ!!
これは、勝利など無くとも・・・
「勝てる!勝てるぞ!!花井が来た以上、勝利は貰ったぞ!!」
喜び以上のもの。それは勝利の確信であった!!
ゴールポストの上で、花井が笑った。
不屈の笑みだ。
彼は仲間の登場に確信があった。
この瞬間、花井京太郎はキリストを越えたのだ。

7月3日
飯が、スイッチ切った炊飯ジャーの中で冷めている、そんな時。
俺は大抵炒飯かオジヤです。それでは芸が無いので、今日は少し趣向を変えてみました。
まず、命の出汁をとり、その間に冷蔵庫を漁りました。
タラコ一カケ、豚バラ一カケを発見したので、豚は表面をフライパンで焼いて、タラコと共にロースターで焙りました。
アクセントに、ラー油で豆腐とネギの粗微塵をフライ。
肉とタラコスライスし、揚げたのと一緒に飯に盛り、鉢に植えておいた大葉刻んで散らしました。
あとは出汁と塩引っ掛けただけ。
適当にやったわりにはうまくできたので満足。
そんな一日でした。

アメリカ全土を幽鬼のようにさすらった生駒鹿之助は、テキサスのアラモ砦跡で野宿した夜、突然の天啓を受けて夢想剣を完成させた。
真の夢想剣は、それまでの形とはまるで異なるものであった。
己と宇宙のつながりを全て断ち切り、我を無とする。
いわば、“無想剣”であった。
しかし、この辺りの話は海原イレヴンとは特に関係ないので特に描写はない。外伝「最強最後の剣道」に語られることだろう。
さて、そんなこんなで地雷部屋から生駒の無想剣により救われたメンバーはジャッキー河内と最後の対決を迎える。
河内以外のオージーは、すでに生駒に眠らされた後だからだ。
「河内・・・俺たちはお前を、信じていたのによ、」
しかし、河内の手には自爆装置。海原を道連れに死ぬしか、彼には残されていない。
「何度お前らの仲間になろうと思ったことか。だが、俺の祖国はオーストラリア。それを裏切るわけには、いかん」
「花井京太郎は全てを知っていた!!」
何!?津軽犀象の衝撃的な告白。それでも、花井は河内を受け入れたのか?
「獅子身中の虫を抱え込むことによって海原にいい刺激になるなどと理屈はつけていたが、しかし、花井はお前を信じていたんだ。いつまでも安易に俺らの仲間にならず、初心を貫き続けるお前の一途さに共感していたんだぜ」
「判った。・・・・・・行け。行って、アメリカンどもをきりきり舞いさせてやってくれ」
皆が警戒を解き、出口に向かおうとしたその時、河内は再び自爆装置に手をかけた。
まさしく、彼の身も心も、骨の髄までオーストラリアに捧げられていたのだ。
しかし、生駒の引きずっていた棺桶から飛び出した肉の塊りが、それを制した。
河内は肉に埋もれて緩やかに失神した。
この窮地に復活した最後の戦士。
説明するまでもあるまい。

7月1日
最近、そこらじゅうで目にするスパイダーマン2の宣伝。
どうやら、恋人に正体を明かせず思い悩んでいる様子。
あまりグッと来ない。
破裏拳ポリマーは誰にも正体を明かせず、人間のときは周り中の人にバカにされていることを余裕で、楽しんですらいたから。
そういうのを見ていたので、こんなことでいちいち苦悩するのは今ひとつレベルが低い気がしてならない。
どんなときでも、ハーッ、リーッ、キェーン!

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