7月30日
しりあがり寿のマンガで「徘徊老人ドンキホーテ」というのがある。
昨日、俺も出会ったよ。ドンキホーテに。

徘徊老人ドンキホーテは、「徘徊」とドンキホーテという異質なものをかけ合わせた面白みを狙ったと見せて、実はそうではない。ドンキホーテは徘徊老人そのものなのだ。
古臭い間違った自分の価値観を持って行動。しかし、堂々としてるから、無理が通ってしまう。
それを周囲の人間に笑われていることを、滑稽と取るかカッコイイと取るかで読み手の嗜好まで図ってしまう。
恐ろしい男だ。セルパンテスは。

で、川崎のドンキホーテはTシャツにオムツにスリッパだけで駅構内をうろついていたので 俺が交番に連れて行った。
胸に、介護施設らしき連絡先と、あと、でっかく「ただいま徘徊中」とマジックで書かれていた。
あんまり堂々とした文面に、「これはこのままでいいんじゃないか…」と一瞬悩んでしまうところ。
介護施設の人も、少し考えようよ。なんか、徘徊がポジティブな行動みたい。
なんにしても、本人は堂々としてるしな。下々のものは、その高貴さに話しかけることも出来ない。
…目をそらして通り過ぎていってた。
社会制度の埒外と言う意味では、王族も徘徊老人も似たようなものだろう。どちらも腫れ物に触るような扱いだ。

宮廷でも、王族に普通に話しかけられるのは身分制度の外にいる道化師だけだった。つまり、昨日の俺の役どころは宮廷道化師だったわけだ。それなら納得がいく。

ところで日本にも、ドンキホーテに匹敵する偉大な徘徊老人がかつていた。
松尾芭蕉だ!
……これ、前にも言ったか?
まあ、いい。

今のはどこが面白いかと言うと、徘徊と俳諧が掛かっているんですね。
7月29日
迷走中。

おそらく、10月にオーストラリアに行くことに。
食べまくりとは関係なく、私用で。
この場合の「私用」=「食べまくりではない」なので、所謂仕事で行っても私用と言うことになりますよ。
まあ、仕事でもないですが。
実は2月→6月→10月と予定が延びている。2月には公用(=食べまくり)の予定調整にも影響を与えておいて結局何もナシだったりして、その節はブルースと親分には迷惑をかけたりした。すまん。

で、オーストラリアに行くかもよ、と言ったらブルース曰く「鯨の旨さを布教して来い」
やるね。今オージーは反捕鯨の旗手ですよ。
まあ、俺もね、やるときはやるよ。なんと言っても、鯨と米は日本文化の両輪だからね!

今のはどこが面白いかと言うと、鯨(ホエール)と両輪(ホイール)が掛かっているところ。

7月27日
暑いなあ。ずっと暑い。チャーシュウになるかと思ったよ。しかしね、ホンモノのチャーシュウの熱さはこんなものじゃなかったんだよ。熱したアスファルトを逃げ場の無い下水道で被って焼け死にだからね。それを思えばこんな暑さ…(「ワイルド7」より)

それはそうと、今、ありあわせのものでローメンっぽいものが喰えないかと研究中。
冷やし中華の麺を茹でて、豚バラとキャベツをあっさり煮たスープぶっかけてソースで喰うとそれなりの味に。
もちろん、羊を使わなければオリジナルの味にはならないんだけど、「それなり」という意味ではコレで別にかまわんか、とも。
しかし、茹で麺の歯ごたえがイマイチなのは改善の余地あり。
今日は同じ冷やし中華の麺を茹でずに、蒸しただけで使ってみた。
いや、なんというか、少し歯ごたえがローメンに近づいた。旨くスープに馴染ませれば、これは意外とイケルではないか。

これ以上行こうと思ったら、麺を打つしかない。
それはそれでいいが、「ありあわせ」テーマからは外れるな。
少し、思案。
7月7日
7月4日金曜日夜に出発し、7日月曜日に帰ってくる強行軍で秋田に飯を喰いに。
また、ドライバーのブルースに負担をかける旅だが、今回は宿泊先を秋田市の真ん中にとっているので、2泊の夕飯は彼にもじっくり酒を飲んでもらおうと言う布陣だ。

出発2日前に、すでに参加を断っている親分から「土、日は休めることになった」と急な電話。おいおい、急だよ、と思ったが、ホテルの追加予約はすぐできた。ネット予約って便利だな。

日本三大焼きそば最後の一つ横手焼きそば、日本三大うどんの最後の一つ稲庭うどんを平らげつつ秋田市に入城。
男鹿にも行ったし、白熊も見たし、いろいろ喰ったがとにかくなんにせよなんでも旨いと言う印象が残った。
日曜に一人帰る親分もぎりぎりまで秋田市に粘って、帰りはグリーン車でゆったりしたらしいし…

いい旅だった。
詳細は追ってアップする。
期待されたし。

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