1月5日
2010年といえば、浅草の勇新閉店。
鯨料理のアンテナショップ、勇新が「その使命を終えた」として閉店するそうなんだけど、日本人の鯨感は変わってくれたのかね?
俺の同世代では、「給食のまずいメニュー」というイメージが固定的なようだが。
俺は給食に鯨が来ると喜んだものだが。

それはそうと、リチャード・ドーキンスの言う「利己的な遺伝子」という文言はどうなんだろう?
とてもキャッチーでわかり易く進化論を説明した名言だとは思うんだけど、解り易すぎるが故に、解ったつもりのヤツを増産、あたかも遺伝情報に意志があるような説明を始めるのが多くて、どうもね。
「大局で見ると、あたかもそうであるかのように見える」喩えなのにな。

仏教で言うところの所謂「方便」だと思うんだが、この手の喩えは常に誤解を有無土壌だよな。
12月27日
サイバー空間防衛隊。
今更な話題でもあるし、時事ネタはあんまり扱わないようにしている俺ルールもあるし、これについてはいろいろ言いたい人も……というか、あちこちで語られているから、まあ、内容については触れませんが、

名前、凄いな。
「サイバー」と「空間」の相性が、とか今、「防衛隊」ってどうよ?とか、いろいろあるけど、とにかく名前のインパクトがすげえ。
物理的に味噌汁噴いた。

文字で見ている分には「いやいや」と苦笑いするだけだったが、ニュースで読み上げられて、その言葉の破壊力に初めて気づいた。
会議のとき、みんな「さいばあくうかんぼうえいたい」って言い合ってるのかな?
アルファベットの略字か、逆に「電脳決死隊」とか思いっきりレトロで攻めれば納得できるのに。
「サイバー空間防衛隊」はねえよ。
12月23日
20日、埼玉で豆腐の味噌漬けを買ってきた。
というのは、例によってブルースに連れられていったわけだが、もともとはヤツに頼まれて買っておいたマンガを届けに行ったついでというか。
久しぶりに武蔵野うどんをはしごし、そのついでに豆腐屋に寄ったので、ついでのついでというコトになるか。
そのわりには旨かった。試食して、即買いだったから。
うどんも、2軒とも実に「武蔵野!」といった風情の、粉の味がストレートに伝わるあめ色の地肌で、とても 満足。

しかし問題は、一般流通しているはずのマンガがブルースの地元では手に入らず、アマゾンでも1ヶ月以上かかると言われ、しかし、俺の地元の小さな本屋にポップつきで平置きされていたと言う格差だろう。
おそるべし、住吉書店。
12月13日
西遊記。
日本でも大人気ですね。何度もドラマ化されているし。
しかし、中国と違うのは、日本の西遊記では、玄奘三蔵が女性が演じたり、はたまた設定上も女約だったりということが非常に多い。
現実の三蔵法師は、獣も行き交わんような道なき道を踏破して中国からインドへ行って帰ってきた、スタミナとタフネスの塊のような男なのに。

このけんでよく言われることで、夏目雅子が西遊記に三蔵役で出て以来、そういう印象がついた、と。
多分にそうだとは思うけど、実際、俺も、人にそう説明したことがある。
この印象のせいで、マンガでも三蔵女役が当たり前になった、スタージンガー然り、悟空道しかり……
俺は間違っていた!!
ドラマの西遊記は1978年10月から、
SF西遊記スタージンガーの放送開始は、1978年4月2日だ〜〜〜!!!

キャスティングや撮影期間から考えて、もちろん、夏目雅子の配役がオーロラ姫の影響と言うことは無いだろうが、それにしても!
元祖である(もちろん、長い歴史にはいろんな三蔵像があるだろうがそれはこのさいおいておいて、)スタージンガーをドラマの影響などと言ってはならなかった。
深く反省。

あえて言おう。
日本における女三蔵は、みんなSF西遊記スタージンガーの影響!
12月2日
最近は自分でもやきそばを作る機会が多いわけだが、
“麺を戻す”のに何を使うかって重要ですな。
麺を炒める前に蒸し状態にするときに、水をかけるのか、お湯をかけるのか、だし汁をかけるのか、はたまた…
試してみたけど、俺の好みには、ここでいきなりソースを使うのがいいみたい。
最初ッからウスターソースで炒めてしまうことで、炒めやすいし味も染みるし。
みなさんは最初になにで炒めてますか?
11月28日
数日前に川崎駅で凄く背の高い男を見かけた。
と、思ったら、ベルボトムジーンズの下に凄く高いロンドンブーツを履いている模様。歩き方より、そう思われる。
ヒゲ、長髪、サングラス、革バンダナ、点けてもいないくわえタバコ。
ようするにヒッピーである。

まだ、居たんだ……
俺が意識してなかっただけで、似たような人はいっぱい歩いているんだろうか?
それとも、これは絶滅前の最後の一羽?
ヒッピーは、古い因習に囚われたオトナの世界から翔びたった者たちなので、一人、二人でなく、一羽、二羽と数える。

しかし、ロンドンブーツで目の前を歩く人間に対し、俺が抱く感想は唯一つ。
蹴れ〜、肉弾頭!ローだッッ!!  ……という内なる声に抵抗するので精一杯であった。
ヒッピーは反戦主義。街中でローキックを受ける想定などしていない。それゆえのロンドンブーツ、ということが理解できた。
しかし、彼がホンモノであるか否かは、反戦主義とかファッションでは決まらない。
ドラッグを持っているかどうかだ。
持っていたのだろうか?
11月27日
もしも鳥という生物がこの世に存在しなければ……

果たして人類は空を飛べたであろうか?飛行機と言うものは存在し得たであろうか?
もちろんこれは、飛行機の原理の研究の中で、原初の研究者は鳥の飛ぶ機能を最大のお手本としただろうことも含む疑問であるが、
それ以上に、鳥という生物がいなければ、果たして「空を飛べるはず」という概念がありえたか?という思考実験である。

空を飛ぶと言う、不可能への挑戦。曲がりなりにも現実に飛んでいる存在が無くて、そんな妄想じみたことを考え付けるのだろうか?

まあ、虫や蝙蝠は空を飛んでいるわけだが。
鳥ほど見事には飛ばないようなあ。

しかし、そういえば「鳥なき里の蝙蝠」という言い回しがあった。
鳥のいない世界では、蝙蝠の生きるニッチはもっと無限に広がり、哺乳類の勢力図も変わっていただろう。
その世界では、全ての哺乳類に翼が生え、知的生物もそこから発生していたやも知れん。
としたら、冒頭の疑問そのものが意味をなくす。

……うーん、デビルウイング。
11月14日
久しぶりの更新になります。
14日は前の職場の後輩の結婚式でした。
新郎新婦両方とも。
二人とも飄々としてとぼけたヤツだったけど、久しぶりに会ったら相変わらずとぼけた奴らだった。

で、ご飯の話し。
披露宴の宴席料理がフランス領理っぽいコースだったけど、ステーキのソースが幽庵風だったり、西京焼きが間にあったり、最後の締めが赤飯とお吸い物とか、やっぱり高齢者を意識した和洋折衷なメニューだった。
全世代に受ける料理と言うものを研鑽しているのだな。
以前ブルースに「お前の料理は一般性が無い。お前の料理はお前にしか受けない」と言われたことがあったが、それを思い出した。
なるほど、これが一般性というヤツか、と納得。

10月11日
秩父やきそばを食す。
秩父にこんにゃくを喰いに行ったはずが、やきそばを喰って、龍勢の里でロケット変身を見たら、いつの間にか時間がなくなっていたという。
ちなみにそのあとブルースが「よし、帰りは東松山に寄って名物やきとんを喰って帰るのだ。にくよ、カーナビに東松山を入力するのだ!!」と言ったのを、何を考えていたのか「東村山」にしてしまった俺。
うやむやのうちに、ブルース行きつけの焼肉屋で焼肉を喰って解散だった。
しかし、旨い焼肉だからそれでまあいいだろう。

そして、秩父やきそば。
なんというスパイシー!
最初は、むわあんと甘い香りがしたものだが、「これ、ナツメグ?シナモン?」「これはシナモンだろうが、しかし、なにこの辛さ」
辛味センサーのブルースの肌から玉のような汗が滴り、これはもう、スパイス地獄。
単純に辛いというより、いろんなスパイスが組み合わさったような味です。
最近、いろいろやきそば喰って、麺とか具とかで独創性を感じたが、ソースでこう来たか……
やきそばの世界はまだまだ深いです。
まあ、理屈はともかく旨いやきそばでした。

古い徒然肉

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