5月30日
まあ、それはそうと、デュマはいいとして、28日発売のヤングアニマルには「セスタス」ちゃんと載ってましたな。実際に見るまで信用できないと言うか、そこまで裏切られ続けたファンですが、それでもでたらめに嬉しいですよ。
初回なので、顔見せ程度に普通に闘って普通に勝つだけでしたが。
やはり、
弱点が浮き彫りにされる→ザファル先生の特訓や薫陶を受けて克服する→最後は自分の腕で勝利を掴み取る
が一番燃える展開なわけです。まるでウルトラマンレオですな。
つーか、レオだな、もろに。
5月28日
佐藤賢一の「象牙色の文豪」読了。
買ってからも長い間放っぽりっぱなしだったけど、予想外によかった。
この本一冊だけ読んでもどうかな、という気がするが、「黒い悪魔」「褐色の文豪」と読んで、三部作の締めとして読む分には、なるほどうまく纏めたなという読後感。

3人のアレクサンドル・デュマを描き、フランス史の100年を俯瞰して見せたこの作品、まるで神話のような印象を持たせる。いや、持たせられた。
そういう意味ではガルシアマルケス百年の孤独を彷彿とさせるが、こちらはストーリーの大枠がノンフィクションでありながら、いいや、こちらの方が物語としては遥かに面白い。

フランス没落貴族が黒人奴隷に産ませたトマ・アレクサンドル・デュマが魔神のような腕っ節一つで雑兵から将軍まで上り詰めた「黒い悪魔」。
その息子、言わずと知れた三銃士の作者アレクサンドル・デュマが腹が立つほどの自信だけを武器に大文豪となって好き放題する「褐色の文豪」
3代目は「椿姫」などで芸術性を認められた「小デュマ」が、「大デュマ」へのコンプレックスと憧れにまみれた自分の人生を回想するついでにアレクサンドル・デュマ三代を一気に総括しちゃう「象牙色の賢者」

読むなら、「黒い悪魔」から読むといい。シリーズ読みかけの人は、とりあえず3冊読みきることをお勧め。
まあ、すくなくとも「黒い悪魔」なら単体の冒険活劇として十分面白い。
5月26日
アレは夢だったのかなあ…
先週の土曜日の午後、疲れて泥のように寝入っているところを電話の音でたたき起こされた。
ブルースと杉並だった。ぐでんぐでんに酔っていた。
新宿で待ち合わせて、杉並お勧めの物理的に傾いた中華料理屋に入り、揚げパンと醤油シジミに舌鼓を打ち、酔っ払って帰れないから漫画喫茶に付き合ってくれというブルースに俺だけ付き合い、何故かやたら寝心地の悪い漫画喫茶で夜を明かし、今度は俺の希望で上野の国立科学博物館の大哺乳類展を見に行き、何故か哺乳類というより霊長類ばかり展示されている博物館に行き、というか霊長類の展示は何故か展示ケースを溢れて廊下まで埋め尽くしており、というか、あまつさえ生きて動き回っており、アメ横でブタの顔を見た後、昼飯を喰って、帰った。

夢ではない。
その証拠に、今俺の手元には哺乳類展のきねんTシャツがある。

しかし、
新宿で店を探しているとき、ザワークラウトはキャベツと塩。酢は入れない。と、言ったらブルースに全否定された、アレは夢だったのか……
5月16日
今日はキックボクシング観戦。
知り合いが出るので応援に有明まで。

うーん、惜しかったなあ。
ドロー判定で延長ラウンドへ。そこでも判定が割れ、3人のジャッジが1−2でつけての判定負け。
パワーファイターではないが、確実なパンチコンビネーションで試合の流れを掴んでいただけに、残念。
リーチに勝る相手に、飛び膝をアゴに決められたあとの流れが印象が悪かったのだろう。
一般には誤解されるが、猪突猛進のブルファイターよりも実は防御重視の方が勇気が要る。
「暗黒拳闘伝セスタス」でも、「防御の要は胆力だ」と言っていたしな。

まだまだ白星先行しているので、気を取り直して復帰戦は勝って欲しい。

5月15日
また、自転車で川崎から池袋へ。
もう3回目なんで慣れてきたが。
久方ぶりに親分と飯を喰う。もちろん、親分は自転車ではないが。
俺とブルースは餃子を食って、マンガを買って、銭湯に入って、親分と合流した後、アラビア料理店で夕飯を喰ったのだ。
ヨルダンに住んでいたブルースのノスタルを引き出す本場料理を食べた上、突然始まるベリーダンスショー。
こちらも本格派だった。腰の動きがハンパねえの。スタイルも一分の隙もない美人で、ブルースがしきりに「俺のツボ!」と連呼していたのにも頷ける。

それはそうと、親分が飯の前に俺に改まって言ったことが「再来週からヤングアニマル読めよ!」であった。
そう、14日発売のヤングアニマルに、「暗黒拳闘伝セスタス」の続編「拳奴死闘伝セスタス」が始まる予告が載ったのだ。

みんなも読むといい。
読んだことない人も、安心だ。再開までまだ2週間もある。既刊15巻を読むのには十分すぎる時間だ。
できれば古本などではなく、新刊で買い揃えて欲しい。
技来静也に印税を!白泉社に認識を!セスタスは売れるのだ、と。
5月13日
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10241001/
早稲田大学探検部がコンゴの怪物、モケーレムベンベを探しに行った記録映像。
こんなのあるならさっさと出せよ、と言う気がしないでもないがまあ、貴重な映像である。

このB級川口浩探検隊みたいな活躍を本にまとめて作家デビューした高野秀行がアップしたものらしい。

しかしアレだ。冒険というとタフなスポーツマンタイプが、探検と言うと知的な学者タイプが行うと言う印象が強い。
あくまで俺の見解だが。
でも、みんなもそう思ってるだろ?
北尾はスポーツ冒険家だが、スポーツ探検家じゃないだろ?
スポーツ探検家ってなんだよ!!って突っ込みたくなるよな?

ところでこの高野秀行と言う男、東南アジアのゴールデントライアングルで阿片を作っていたことでも有名。
次はなんとしてでも、この阿片栽培の記録を出してほしいものだ。

よく考えると、なんか、こいつも学究的な探検家じゃあないなあ。

5月6日
GWが終わり……あ、GWと言ってもグリーンウッドでもガンダムウィングでもないからな。
10年以上昔にフニャモラーが「最近はGWと言ったらグリーンウッドじゃなくてガンダムウィングなんだよなあ」といったすでに全然“最近”じゃない言葉をふと思い出しただけで特に意味はない。

閑話休題。
5年ぶりに大型連休を暦どおりに休んでみて、しかし、親分もブルースも多分全然暦関係ないんだろうけど。
まあ、とりあえず、旅先がごった返す喧騒の時期も終わって、漸く遠出のシーズンになった感が。
積みDVDを大分片付けて、やはり思うのはB級映画は所詮B級ということ。
やはり最後まで飽きずに見られるのはしっかり作った娯楽映画。B級というのは「これは俺にしか理解できない」という選民思想を持ったマニアがムリに面白がろうとする作品なのだと思う。
少なくとも今回はそう思う作品を多く見た。
しかし、マニア映画を見て、本当に面白がっている自分もたまに発見するしなあ。
結局、低予算とかマニア向けとかが映画の良し悪しに影響を与えているのではないと言うこと。
それを「見られる」かどうかは脚本にかかっていると言うことがよく解った。
知ってはいたが、まだ理解出来ていなかったようだ。
そういう意味では、大作映画でも観念的だったり冗長だったりする映画はやっぱり見るに耐えない。

しばらく「B級が」とか言う言説は避けることにしたい。

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