1月30日
竹岡式ラーメンには様々な作法が存在し、それぞれにどうしようもない事情が存在するのだ!
と千葉県民の親分から忠告を受けた。
たしかに一度は食べておかないとまずいな。
本家本元と同じ味を提供する店、川崎近郊でだれかご存じないか?

1月28日
25日は町内で毎年やっている味噌造りに参加してきた。
というか、ほとんどミンサーのハンドルを回しているだけだったが。
茹でた大豆をミンチにして、塩と麹とよくこねておしまい。
後は時間と生物反応が仕事をする。
太古から伝わるバイオテクノロジーである。
発酵とは人間に有効な腐敗のことである。
人間に有効な生化学反応を能くしてくれる乳酸菌が、繁殖力が強く、筋にしては例外的に塩に強かったことが、人類の歴史にどれだけ寄与したか。
偶然の乳酸発酵による「発酵」の認識が、その他の手間のかかる菌の利用を可能たらしめたともいえる。
麹菌の手入れなんて面倒くさいものなあ。うまくいけばいい発酵してくれるという信頼がなければ労力を惜しんじゃうよ。
そういう信頼が生まれるまでは、人類は乳酸菌さん一人におんぶに抱っこでしたよ。

というわけで、乳酸菌飲料を飲んで一日頑張ろう。

1月27日
24日の件の続き。
結局地元食のラーメンで満足できなかったので、東京駅で一食喰っていこうと思い、「どんぶり子」というどんぶり屋に入った。
なんか、新橋の有名店のフランチャイズっぽい説明があった。
親子丼をしっかり食べたことがなかったので、この親子丼を看板メニューに据えた店で喰ってみたかったのだ。
親子丼をしっかり食べたことがない理由は明白だ。
どんぶりを喰える店、たいがいそば屋だが、そういう時俺はほとんど悩まずカツ丼!となってしまうのだ。
まあしかし、鶏肉が自慢のこの店の、ちょっと手を掛けたそれゆえお高めの親子丼で、経験しておこうと、まあそういうわけだ。
鶏、旨かった。地鶏を軽く焙ってからとじるらしい。噛み締めるほどに味の出るいい鶏だった。
しかし、飯は汁だくで、かきこむと旨く感じるつくり。
具と飯のサイクルが合わないので、肉を旨い旨いと噛み締めていると飯が口中からなくなり、親子丼を食べているのかただの肉を食べているのか解らなくなる。
例えば牛丼であれば、肉の旨みは汁のほうに出切っていて、個体の肉はアクセント程度と考えれば飯と一緒にかき込んでも遜色はない。
どんぶりは、というか食い物全般、一緒に口に入れるもののスペックを合わせることが重要だとわかった。
そういう意味では、食材のスペック調整をセルフで行える定食はすごいと思った。
どんぶりは意外と難しい料理。
1月26日
24日に茨城県行方に行った時の話だ。
霞ヶ浦の巨大な湖に挟まれた地峡みたいな地形の市だな。
何もなかったよ。
目的地は、東京駅からの高速バスの停留場近くの老人施設だったんだが、周囲は田んぼと採石場しかなく、もちろん鉄道も全くなく、停留場の前にある雑貨屋も棚の7割は空である。辛うじてカールチーズ味が買えたのが行幸と思えるほどの何もない度。

帰りに折角だから名物でも喰って帰ろうと、施設職員に「この辺、なにか名物ありますか?」
案の定、「なにもない」
これは俺が悪かった。このあたりに何もないことはもう見て知っている。
「行方市のお勧めってあります?」
思い切って広げた。市内全体まで。
「いやあ、名物って鯉くらいしかないけど……最近の若い人はそれも食べませんね」
さすが、北関東。

調べると、湖のほとりということで、鯰や鯉が名物なことだけは確か。最近は商工会議所が町おこしのために鯰バーガーを開発したと。
そんなバーガーな。
そんなバカな。

行方市麻生地区の商工会議が開発元だということだが、高速バスの次の停留先は「麻生庁舎前」
これは、いける。話のネタ程度に鯰バーガーをいただく。よしんばなかったとしても、庁舎前なんだから、それなりに食い物屋もあるだろう。そこで、あわよくば地元食を喰らう。

甘かった。
何も無いのは何処だって一緒だ。
次のバスまで100分間。俺は何もない死んだ町に取り残されたのだった。

そのくせ、エステとかスポーツ品店がある不思議。
スポーツ店には野球とサッカーの道具しかない。こういうとき、マイナースポーツしかしていない悲しさ。スポーツ店のショッピングで時間を潰せない。
……カバティ、やめようかな…………



やっと見つけたラーメン屋には、地元のブランドポーク「美明豚」を用いた美豚(ビトン)ラーメンなるメニューが。
これだよ!


チャーシュウは脂の歯切れがよくてシャキシャキ、炭火焼の香ばしさがあいまって、実に旨い。
ラーメンは……出汁が出てねえ。タレをそのままお湯に溶いたような。
あれは、これか?話には聞いていた、竹岡式ラーメンではないのか?実際にそう名乗るラーメンを食べたことはないので比較はできないが、話に聞いて想像していた千葉のご当地ラーメンと妙に印象が揃う。
ここ、言ってしまえば茨城の千葉側だしな。

ご当地ブランドポークは旨かった。まあ、それでいいじゃないか。
さらば行方。機会があれば又会おう。


1月22日
背筋の王様、ハイキング。
こういうシャレい初めてって久しいが、ところでワンピースで「海賊王に俺はなる」と言ったあと、
「まさにバイキング」

とかは言っているのだろうか?
見ていないのでわからない。気になる。

1月21日
善悪の二元論ってよく言うけど、物事を善と悪の2極に置くのって、1次元だよな?
他の価値観、つまりもう一つの正義があったとして、それは最初に言った正義には影響を及ぼさない独立の変数とすれば、さっきの価値観に直行する2次元目の善悪だとも言える。
このように、無数の正義があっても、多次元空間で考察すれば、別に何の矛盾も生じないよな。
また、このなかに「他者の正義に敬意を払う」という、独立し切っていない価値観もあったりすれば、個人の判断という奴は多元宇宙の中の曲線になるわけで。

わけのわからないことを言っているという自覚はあるが、俺の中ではまとまっている。
「ものごとは単純な善悪では割り切れない」と言われたのだが、「ものごとは複雑な善悪でなら割り切れる」と答えられることがわかった。

1月20日
またまた映画を見に行った。それもはしごだ。上映終了と開始の時間が同一の2編。
シネコンだからできる荒業だな。
で、予告編を観てぐっと来た映画のチラシを持ち帰り、今までに溜まっている奴を数えてみたら、4月末までの分で12枚あった。
ほぼ、1週間に一本。
評判の映画を敬遠したり見逃したりして、数年後に何かの機会で見て面白かったり、結局観ないままで、続編見たら面白かったり、そういうことがあったから、「ひょっとして面白い映画」を逃す手はないと思うようになっている。

今回も、期待していなかったLOOPERが思いのほか面白かった。
タイムパラドックスものだということは解っていたので、駄作の匂いがぷんぷんしてはいたのだが、そこらへんの設定には深く踏み込まず、しかして、様々な映画の要素を詰め込み、それが効を奏している。
今度やるダイハードもそうだが、ブルースウィリスは老いぼれて、老いぼれていることを活用した役どころをよくもらっているようだ。
もう一方のゴーバスターズ対ゴーカイジャーは、期待以上のものは何もなかった。そのぶん、期待したものは全てあった。
さすが、老舗の東映さんは安定感が違う。

どちらも最前列で見た。見慣れると、最前列ってサイコー。3列目までは他の客が入っていないから、貸切感が楽しめる。後ろを見ると、俺の真後ろに距離をとって付き従っている連中が見えて気分いい。
チケット販売の際も「最前列」っていうと問答無用で4列目を勧めてくることがほとんど。映画関係者にとって、1〜3列目は席ではないのだな。
これからも、俺以外の連中には売らないで欲しいな。

つーことで、川崎チネチッタのアクション映画のレイトショーで最前列で観てるデブがいたら、それが俺だ。
1月15日
石川県の親戚から鹿肉14キロが届いた。
壮観である。
心臓が丸々一個入っていた。
もちろん、ぶるぶる振動させた。

わかるな?
「震えるぞ!ハート!」

1月13日
96時間リベンジを観た。
親父が超人なのは当たり前として、今回はギミックも凝ってる。
前作ファンは見とけばいい。
ところで、映画といえば予告編であるが、親父に憧れて96時間を観にくる客層にあわせてなのか、ダークヒーロー系の予告が3つもあった。
ゴーストライダー2とパーカーとアウトローである。
とりあえず、これから観るリストに載せておく。
ルーパーとパシフィックリムとオズとダイハードも気になる。
しばらく、この循環から抜け出せそうにない。
しかし、これでは偏る。予告に架からないような映画情報を、俺は望む。
杉並が勧めてくれたパシフィックリムのように、だ。


1月6日

焼きそばの上にトンカツを乗せて喰う。
以前、スパゲティ乗せたじゃん?今度は焼きそば。
理由は、メイン調味料がトンカツとソース焼そばがおんなじだから。
それだけ。
高崎市のパスタ屋シャンゴでは、ミートソースとトンカツの肉が被っているところをネタとして楽しんでいる感じがするが、俺はウスターソースを被せた。
ちなみに、この写真のトンカツにかかっているのは中濃ソース、焼そば作成時に使用したのはウスターソース、ときちんと使い分けていることにもご注目いただきたい。

ここまでの、ソースという単語の混乱があるので説明しておきたいが、
ソースというと日本語で言うところのタレ全般の一般名詞だが、日本でただ「ソース」と言うと、英国ウスターシャ州由来のウスターソースを特定して指す。
しかし、面倒くさいことに、このウスターソースを粘度の高い順に「とんかつソース」「中濃ソース」「ウスターソース」と呼ぶことになったため、ウスターと言えば、「あのソース」全般とそのうち特に薄い奴の2重の意味を持ち、更には厳密に言えば英国元来のウスターソースは大分風味が違うので、それもわけて考える必要があるかもしれない。
何を言っているのかわからねーと思うが、俺にもわけがわからねえ。
ついでに言えば、広島人の「ソースといえばオタフク」,近畿人の「もちろんどろソース」という決め付けに対して、俺たち関東人も「ブルドックソース」をどんどん主張していこうじゃないか、と思うのだがどうだろう。
ちなみに、見てのとおりつけ合わせは紅ショウガでも福神漬けでもなく、小茄子のしょうゆ漬け。
2日に深谷市の道の駅「はなぞの」で買ってきたものだ。小茄子自体は、それほど地域色の強いものではないと思うが。一緒に買ったしゃくし菜漬けはブルースオススメの「このあたりの名物」だが。
しかし、炊き立ての新米を小茄子と一緒に喰うと、ほかに何にもいらねー状態になるため、見かけると買ってしまうのだ。
ここでも、焼そばとトンカツの濃すぎる口中をリフレッシュする素晴らしい働きを見せてくれた。

1月5日
マグロ一尾一億五千万円。
別に喰いたくもない。あの金額はマグロについた値段じゃないからな。金持ちの金あり自慢そのものは別にどうでもいいのだが、それに食い物をかませた事実が不愉快だ。
食べ物で遊んではいけません。
こいつらは、謂われなかったのか?子供の頃。
初鰹にバカみたいな値段をつける落語とかもあって、昔からこういうバカな遊びをやってるのは知っているが、しかし、億はキチ外沙汰だろ。
億円単位の鰯のカロリーがどれだけの飢餓を解消するか考えてみようぜ。

追記
親分の名セリフ
「食い物食ってるときに金のこと考えるような惨めな人間にはなるな」を思い出した。
「一億円のマグロ、一億円のマグロ」って目の色変えて喰ってる客って、アレだよな。
1月3日
2013年最初の更新だな。
2012年は大晦日に駆け込み更新し、食べバカ更新0年を辛うじて回避した。
「かろうじ」と言えば空手三国志のコンピューター空手こと唐牛だが、今年こそは唐牛のような妖しいと似非インテリジェンスを纏った妄想特急でありたいと思う。
インテリジェンスは苦手だが、似非インテリは得意中の得意なのだ。
何はともあれ、1月2日に深谷市で煮ぼうとうを喰ってきた。
ブルースの提唱する「北関東おきりこみ文化圏」の一端なのだ。
群馬県まで似たようなものを探したあと、みなさんに報告する機会もあるだろうか。

それはそうと、ブルースと待ち合わせた武蔵野線の駅の目の前の路上にこのような光景を得た。
良くない想像をしてしまう絵づらだ。

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