記事No | : 1496 |
タイトル | : Re: アイデンティティもまた・・・ |
投稿日 | : 2012/05/08(Tue) 12:03:06 |
投稿者 | : 修業者 |
> アイデンティティーの喪失とは、愛着していた対象が無くなるということなんだね。
> たぶん。
会社を定年退職して3年も経てば、元の職場及び仕事関係の人との付き合い(挨拶状、電話、メールを含む)は、皆無になります。
すると、家族以外の人とのコミュニケーションが殆どなくなっしまいます。
家族が相手をしてくれるのならまだ救われますが、独身で一人暮らしだったり、家族に見放されたら悲劇で、完全に孤立してしまいます。
定年退職後に起業したり、農地を借りて家庭菜園を始める元気な方もおられますが、2年程度で大半の方が止めてしまいます。
60歳を過ぎてから畑違いの仕事を始めるのは難しいのでしょう。
そこで、有料のスポーツジムに通ったり、県や市が主催する趣味の同好会に入ったり、ボランティア活動をしようとしても、組織の中にグループができており、そこに上手く溶け込むことができず、やめてしまうケースが多いようです。
やがて自分を見失い何をする気力もなくなり、家に閉じこもって全く姿を見せなくなってしまいます。
以前、老人福祉センターで施設兼利用者サービス係りのバイトをしていた時、何人かの老婦人に、うちの亭主は定年退職したらうつ病になっちゃったとかボケちゃたので困ってる、という話をいくつも聞かされました。
団塊の世代の多くの男性は、定年退職がアイデンティティーの喪失なのではないでしょうか。
何か、考えただけで気が滅入ってしまいます。