2001年 FM京都 α‐STATION α‐マンスリーカラーズ
(「♪〜This one, Yuji Oda and Maxi Priest…」とマキシの声で「Diggin' on You」のイントロ始まる)
こんばんわ〜、え〜只今ご紹介にあずかりました織田裕二です。
10月のαマンスリーカラーズは、僕、織田裕二がお届けしていますが、じゃ今夜も早速1曲聴いてください。
織田裕二withマキシプリーストで、「Diggin' on You」。
♪
「
Diggin' on You
」
どうも、改めましてこんばんわ、織田裕二です。
え〜、昨日は横浜でライブを行ってきたんですけども、もうね、今コンサートツアー真っ最中ということで。大阪のね、ライブは、先週も言いましたがほんとにありがとうございました。楽しかったです。本当に。で、観れなかったというあなた。すいません、ホントに大入りで。感謝しております。え〜また名古屋で、近くでやりますんで、そのときに是非足を運んでくれると嬉しいなと思っております。ちょっと、ノドも、ガラガラ気味で、今日は申し訳ありませんが。今夜は3回目のαマンスリーカラーズなんですけども、今夜はですね、ちょっと織田裕二の「フェイバリット・ミュージック編」としてですね、僕のルーツミュージックを。いわゆる、これを聴いて育ったという、そして、こういう音楽を自分で作るようになったという、また自分の大好きな音楽の話、それを中心にですね、お届けしたいと思うんですけども。そういう意味ではですね、ま、この曲も実は全部英語で歌ってたりってことでいうと、もしかすると影響があるのかな。聴いてもらいましょう。織田裕二で「SECRET RENDEZ-VOUS」。
♪
「
SECRET RENDEZ-VOUS
」
という訳で、早速ですが織田裕二の「フェイバリット・ミュージック編」に入っていきたいなと思っておるわけですが。え〜もう、音楽との付き合いって言ったら、生まれて間もないころからですよね。それこそ、もしかしたら生まれたときから音は聞こえてたし、車に乗ればね、親父の車に乗ればポール・モーリアかなんかが置いてあって。だから子供のうちから知らない間にすり込まれていた訳ですね。「♪〜ターンターンタタンタンタン、タンタタターンタタタタンタン(「恋はみずいろ」)」とか自然に出てくる。それとかあのビージーズの「若葉の頃」とか「♪〜タラタタターンタタンタンタン、タラタタタンタタンタンタン」とか。いきなりお風呂になってしまいました(笑)他にもですね、わりと、なんかこうマーチみたいなやつとか、いろんなサウンドがこう溢れてて。
で、うちにはステレオが1台あったんですね。で、それもまあ親父が大事にしてたステレオで、一家にひとつ。まあ、いわゆる「レコード盤をかけてラジオが付いてるだけ」それだけなのに「何故かスペースは異常に巨大」ていうステレオがあって。まあ何処の家庭にも昔はあったのかな。それで、なんでなんでしょうねえ。うちのステレオには不思議なことにですねえ、ヘッドホンジャックの入れる穴から、たぶん入りこんだんだと思うんですけど、ラジオの周波数を回す途中に蓑虫くんがいるんですね。なぜか(笑)。蓑虫くんがそこにいるんです。蓑虫くんが針にあたって邪魔するんですね。そっから先のFM局がなかなか回らないという。「蓑虫くん可哀相だしなあ」みたいな(笑)「なんでそんなとこに作っちゃったんだろう、巣を」っていう。まあ居心地がよかったんでしょうね。まあ、そういう家庭で僕は育ってて。
で、実際にね、例えばテレビの主題歌とかそういうのでも、たとえば、子供の頃「ルパン3世」なんてのが好きで。結構あの頃、ルパンが渋くて、かなり、子供心にはエッチなサウンドで、ちょっとこう色気のあるサウンドで「♪〜足ー元に〜」みたいな「♪〜からみーつくー」みたいな。こう、ルパン自体もあんまりしゃべんない、まったくしゃべんない回があったりして。渋い、ダンディなルパンで、それを子供の頃に見てたり。あとは、好きだったのはね、「探偵物語」とか「俺たちは天使だ!」の頃のSHOGUNですね。え〜なんだったかな「♪〜タラララッタッタッタ〜ラ〜ラ〜ラ、タッタッタ、チャチュチャチュチュン、タッタッタ、チャチュチャチュチュン、タッタッタ、ヴ〜ア〜、ダンダダ〜ンダ〜ンダン〜ダデゥ〜ン、ダダダ〜ンダ〜ンダダダ〜」
ごめんなさいね。今日ね、昨日ちょっと横浜のライブで頑張り過ぎちゃって、ノドがかなりいがらっぽいですけども。お聞き苦しくてすいません。まあそういうわけでね、ホントに、そういう例えばテレビから流れる音楽。で、金なかったんでね、まあこういうことあんまりやっちゃいけないんでしょうけども、その当時はですね、テレビの前にこう、唯一、ラジカセ。しかもモノ(笑)。モノのラジカセを置いてですね、「ガッチャッ」てやる。あの、両手でこう押すやつでですね、「オフクロ、ちょっと黙っとけよ。今から3分だけでいいんだからねっ」とかって言いながら「ガチャッ」つって「よしっ」って思ったら、「ゆ〜じぃ〜、ご飯できたわよっ。ちょっと手伝ってぇ〜」みたいな。「おいおい、今言ったばっかじゃねえか。また録り直しだよぉ」みたいなね。もう〜今だったらラインでとったりで、クリアに録れるんでしょうけど。
だめだよね、あんまりそういうことしちゃあね。やっぱりね、CDは買わなきゃ罰があたると。その頃に学びまして(笑)ホントかいな(笑)
買ってね☆
というわけで。
え〜まあ、そんなわけでですね、音楽本当に大好きで。で、特にですね、まあ小学校から中学上がる頃かな、とてつもなく電流が走った曲があったんです。その曲が何かって言うと、実はあの、テレビのコマーシャルで一瞬だけ流れてた曲なんですけど、ジョージ・ベンソンの「ターン・ユア・ラブ・アラウンド」。ん〜。その曲がね、なんだろ、これはルパンとかああいうの聴いてた影響なのかもしれないけど、結構渋い曲なんですよね。子供が好きになるような曲じゃないんだけど、「♪〜踊るポンポコリン」とかそういうんじゃないんだけど、何故かね、僕の中では「ビビビビ」と光る、なんかこう、ホント痺れちゃって。とにかく欲しい。しょうがないからもう、お小遣いを貯めて貯めてレコード屋さん行って買って。「ジョージ・ベンソン! くださいっ!」て言ってジョージ・ベンソン買ってったのはいいけど、結局そのジョージ・ベンソンのアルバムにはですね、その「ターン・ユア・ラブ」入ってなくって。違うジョージ・ベンソンのアルバム買ってきちゃって。で、「入ってないよ〜」っていう、あまりの衝撃にですね、レコード盤をこう前後ひっくり返したときに落としてしまったんですね。B面まで聴いた後に。「入ってないっ」傷がついてしまいまして、それでもう返品は不可能になって。うん。そのときのショックってのは、もの凄かったですね。当時の2800円ぐらいだったかなあ。LP買うの。いくらだったかなあ。そのぐらいしたと思うんですけど。僕の小遣いからすると凄く巨額なんですね。「うわあ〜っ」入ってない衝撃に打ちひしがれて。
第1回 10月21日放送