第2話 「愛と復讐の宅配便」
「刑事は犯人に恨まれる。だが刑事が犯人を恨らんじゃならねえ。 この仕事は憎しみ合いじゃない。助け合いなんだ。」 「ひょっとしたら良いコンビになるかもしれませんね。」 |
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あ ら す じ |
朝から傷害事件の通報に、行ってみれば単なる痴話喧嘩で、しかも加害者の女性に恨みごとを言われた青島。刑事は恨まれてナンボと言う、すみれ。 腰痛の和久宛てに袴田課長の名前で送られてきた「健康チェア」。 皆に急かされて座ったものの、課長の「知らない」との言葉に、椅子の裏を覗いてみた青島が見たのは手榴弾だった。 みんなは一斉に部屋の外に逃げ出した。残ったのは立てなくなった和久、和久につかまった青島、そして、すみれ。 そこへ室井から、和久の取り調べでの暴力を恨んだ山部が復讐のために送った物だとの連絡がきた。 触ってはいけないワイヤに触った青島まで動けなくなった。 渋滞でなかなか到着しない爆発物処理班を、じりじりと待ちながら、和久は青島に刑事の心得を語るのだった。 和久が我慢の限界に達したその時、処理班が到着。爆弾は無事撤去された。 ねぎらう室井と青島に、名コンビの予感・・・・・・。 |
ツ ボ |
やはり、忘れてはならないのは、室井と青島の電話でのやりとり。 「絶対に座るな」 「もう座っちゃいました」 「安全ピンは絶対抜くな」 「抜いちゃいました」 「ワイヤには触るな・・・触っちゃったのか?」 緊迫した場面を軽妙な台詞でうまくドラマにしたこの第2話は、ある意味もっとも「踊る」らしいといえるかもしれない。 「踊る」に欠かせないアイテム「カエル急便」の初登場も重要なポイント。 すみれの食への執着も初登場。 第1話に引き続き、和久とすみれの「たんこぶ」を匂わせた君塚脚本が相変わらず冴え渡る。 |
感 想 |
緊迫した場面のはずなのに、なぜか笑っちゃう第2話。 しかし、顔が和久にそっくりの「ワイルド系」の娘って・・・。 すみれさんの、取り調べへの立会いという当然と言えば当然の職務に対して「なにおごってくれる?」と言う根性のよさと、まだ慣れなくて控えめの青島とのやりとりが楽しいっすね。 「僕、高岡っていう良い弁護士知ってますよ」が織田裕二主演ドラマ「正義は勝つ」での役名なのは有名な話です。これって脚本とは変ってるんですけど、彼のアドリブなんでしょうか。 もう、見所万歳の第2話です。 ちなみに、ビデオ4巻巻末のNG集に収録された、真下の「安全ピンを戻す」のNGには笑った笑った。いかにもユースケだなあ。 |
(第3話)
(ツボインデックス)
「警察は恨まれてナンボ。」
「生きててもあなたには復讐しませんから。あなたは紳士でした。下っ端の刑事たちと違って。