第3話 「消された調書と彼女の事件」

「パパが官僚だからって何をしても許されると思うな。 許してくれるのはパパのお友達だけだ。
 俺たち現場の人間は違う。 力づくで女を傷つけるような奴は、俺たちがとことん追い詰める。」
「警察がこんなことをしていたらダメだ。」





朝から傷害事件の通報に行ってみれば、勝どき署に「縄張り荒らすな!」と言われ、またもガックリの青島。
おまけに雪乃は病院を抜け出すし、なにか訳ありげ。
その頃、引ったくり事件に着手したすみれは、被疑者は官僚トップの息子で捜査に圧力がかかると知って、目撃者である山下圭子婦警をつれて留置場に立てこもってしまう。
自身が同様の被害で今も苦しむすみれには、絶対に揉み消しには応じられなかった。
あの手この手での説得にも応じないすみれに、まるで歯の立たないスリアミ。
痺れを切らしてやって来た室井の「被疑者の事情聴取を認める代わりに、マスコミにはもらさない」という条件にようやく折れたすみれ。その取引を「まるで会社みたいだ」という青島。
事情聴取を始めるが、何を聞いても「僕がやりました。反省してます」としか言わない被疑者。
虚しさを感じ帰そうとした時の「パパにお礼言わなきゃ」の言葉に、ついに青島がキレた。
青島に暴力を受けたと騒ぐ被疑者と弁護士に「何もありませんでした」「なら裁判にかけますか。したらマスコミにばれるぞ」と、青島をかばう室井。
室井の変化を嬉しく思う青島と、警察の矛盾を苦々しく思う室井は、すでに名コンビになりつつあった。




なんと言ってもすみれスペシャル。
すみれのたんこぶ(過去の事件)は明らかになるし、似顔絵の腕前は披露されるし、すみれファンには堪えられない第3話である。
留置場内部からスリアミをとるアングルがなんともおかしい。
室井の微妙な変化が既にこの回で登場する。
キレた青島を止めつつ、素早くドアを閉めたり、さりげなく被疑者の服を直してやったりと、冷静な室井が、
「したらマスコミにばれるぞ!」と激高し、気持ちを落ち着けようとするところなどは室井ファンにはたまらないところだろう。
あと、シリーズ中唯一登場の死体安置所、雪乃の第一声もポイント。




なんといっても面白いのは留置場のシーンです。
すみれさんの悲しい過去と現実にはグッとくるし、スリアミとのやりとりと、巻き込まれた青島の様子がおかしいですね。
「また君か」 「は、また僕でした」
なんて会話も実にうまくできてるし、シリアスながらも楽しめる回でした。
あと、室井の心を揺さぶる青島の「警察は会社じゃないでしょ」も、実は次の回につながるポイントだったりするんですが・・・・・・
しっかし、これで官僚のバカ息子を演じたおかげで橋龍吾さんの印象がとんでもなく悪く焼き付いちゃって、彼には悪いことをしました。といっても、演じさせたのはニョロではないですけどね。

(第4話)

(ツボインデックス)

「わたしは、そういう男どもを絶対に許さない。」
「早く警視総監になってね。」