第4話 「少女の涙と刑事のプライド」


「これ持ってると、人助けられないっていうんなら、こんなものいらないっすよ。」
「警察は会社じゃねえんだろ。
 だったら、上のもんのために、自分の信念曲げることはねえよ。なんてな。」






雪乃が退院した。立会いに行っていた青島が遅刻して署に行くと、室井の希望で青島を捜査1課に応援捜査員にと、島津1課長が迎えに来ていた。連続強盗傷害事件の被疑者大木が湾岸署管内に現れたという。
応援に行ってみたものの、邪魔者扱いされる青島。仕方なく単独捜査中に大木に出くわしたが、一緒にいたすみれがスリの逮捕のため手帳を出したことが原因で、大木に逃げられてしまう。
それでも次の張り込みに青島を入れると言う室井。
室井の無線の指示のもと、クラブでの張り込み中、大木が現れる。
店を出てから確保との指示だったが、青島はチンピラに殴られる女の子の救いを求める姿に、「待て」との指示を破ってチンピラに飛びかかる。
その混乱で大木を取り逃がしてしまう1課の捜査員達。
「何故命令を聞かなかった」 「凶悪事件を解決するためには、小さな事件は無視しろ」という室井と捜査1課の捜査員達。
「事件にデカイとか小さいとかあるんですか」 「(無視するなんて)俺にはできない」 「困ってる人を助けられないなら、こんなものいらない」 と、手帳と手錠を地面にたたきつける青島。
そこへ和久、魚住、すみれ、真下の4人が大木をつれて現れた。
「私の下で働いて欲しかった」という室井を無言で見つめて署へ帰る青島。
いったんは刑事をやめるといったものの、皆の言葉と室井が拾って届けた手帳に、刑事を続けることを決めた青島は、チンピラの取調べを始めるのだった。




これからの青島と室井の進む道を決定付ける重要な回。
青島のポリシー「事件に大きいも小さいもない」も登場。
また謎のキャラクター「ボクサー&トレーナー」も初登場している。
青島の刑事らしい姿を堪能したい人にはおすすめ。なかなかカッコイイ。
大木をすみれや和久達がはさんで現れる場面は、とにかくカッコイイ。
また室井の制服姿が見られる貴重な回でもある。




刑事らしい活動を見せる青島のカッコイイ姿と、大木に逃げられて落ち込む姿。
また、すみれを責めない青島のやさしさ、いさぎよさが実にかっこいい。
こういうところが青島の人気につながっているんだろうと思う。
青島を部下に欲しいがために島津の忠告も入れず青島を参加させる室井の心情も理解できるが、やはり青島は空き地署でないとね。
ある意味踊るらしくない話ではあるけれど、そこは踊る。
きちんと前回とのつながり、今後の展開への前振り、スリアミのボケ具合、どれをとってもポイント押さえてあって楽しめます。

(第5話)

(ツボインデックス)

「すみれさんは、自分の仕事をしたんだ。」