第5話 「彼女の悲鳴が聞こえない」


「そのストーカーって、なんなのよ。」
「また迷惑かけちゃいました。」  「もう慣れた。」






すみれが襲われた。
犯人は以前すみれが逮捕し、仮出所後すみれをストーキングしていた男、野口だった。
野口が起こしたと思われる同様の事件が都内に2件あったことから、捜査は本店の管轄下にはいる。
しかし、真下と共にインターネットを駆使して単独捜査を始めた青島。
野口らしいアニメオタクを発見し、接触する約束を取り付けた。
「自分で逮捕しなきゃ終われないんだよ」と、すみれをガードして出向いた。
青島の隙をついて、すみれに襲いかかる野口。
すんでのところで野口を取り押さえる青島。
そこへやってきた本店の刑事と室井は、青島の命令無視を叱責する。
「彼女に逮捕させたかった。でないと彼女の傷は消えない」説明する青島に「本店の人にはわからない」とすみれ。
「いや、この人はわかる。そうですよね」と室井を信じはじめた青島に向かい、「彼女を送っていき給え」と命令する室井がいた。




なんといっても、爆笑「ストーカー会議」!
おべっか使いながらも、さめた目で署長を見ながら去る袴田課長の姿に、スリアミの微妙な関係が覗く。
青島と真下のパソコン通ぶりもなかなかである。
「ハッキングマクロ」とか「圧縮してあるから解凍して使ってね」とかいかにも営業成績トップのコンピュータメーカー社員らしい会話が、さりげなく使われる君塚脚本はうまい。
ストーカー野口関連小道具の凝り方がスゴイ。
ピンクサファイアのビデオ、ポスター、Tシャツ、マニアージュ、などよくぞここまでと感心する。
野口のビデオはベータ方式らしい。
野口役の伊集院光が、ここまで迫力の異常者を演じられるというのも、かなりの注目ポイントかもしれない。




いやあ〜、ストーカー会議には笑った。
けど、ビデオのこのシーンのNGにはもっと笑った。
このあたりから、スリアミのボケぶりが際立ってくるよなあ。
「ホシとかヤマとか」の会話もそうだし。
「すみれ襲われる」で死んじゃったと思いこんで大騒ぎの湾岸署員の姿もなかなか笑わせてくれました。
緊迫シーンと笑えるシーンの絶妙なバランス。
ほんとに、楽しめる第5話でした。

(第6話)

(ツボインデックス)

「君たちは勝手に何をやってるんだ」
「はきます。洗いざらい自白します。」