第6話 「張り込み 彼女の愛と真実」


「青島さん。信じてくれますか?」
「あてはあんのか?」  「さっぱり。・・・なんとかしますよ。」






今日も湾岸署は平和でなにより。1日署長の篠原ともえに、湾岸署は上から下まで浮かれまくり。
そんななか、青島と和久は生活安全課(保安課)の応援で張り込みに出かけた。はじめての張り込みにワクワクの青島。張り込み相手は大麻の密売人だという。
しかし、青島たちが張り込んでいたその部屋へ帰ってきたのは、柏木雪乃だった。さらに、大麻パーティでの検挙歴があると聞き、驚きを隠せない青島。そして、雪乃宛に届いた航空便の中からは大麻樹脂が・・・・・・。
さらに、密売ルート内偵中の本庁薬物対策課・一倉管理官は、雪乃を調べて、売人・岩瀬の居所を聞き出すという。岩瀬は雪乃の元恋人だった。
「大麻は我々の仕事じゃない」と青島を諌める室井だが、青島はその手を振り払った。
「任意でしょ?」 止める青島に別件逮捕をちらつかせて雪乃を連れて行こうとする一倉。
突然、雪乃を罵倒し始める青島。思わず、その頬をひっぱたく雪乃。
「皆さん、見ましたね」 青島は公務執行妨害で雪乃を逮捕。
48時間の湾岸署での拘留時間が始まった。それは、青島の長く短い48時間の始まりだった。
青島は48時間以内に岩瀬を確保できるのか・・・・・・。




まずは冒頭、篠原ともえとユースケのツーショット。カロゴンズで2人がデュエットするのはこれが縁だったのだろうか?
一倉管理官の登場はこの回。本店サイトでお名前募集により「正和」と名のついた一倉管理官は、敵役ながらそのカッコ良さに大人気。
踊る定番「キムチラーメン」の登場もこの回。
ヘリに乗って登場する室井は、たまらなくカッコイイ。最終話でヘリの話を持ち出すほどだから、青島にもよほどカッコ良く見えたのだろう。
細かいところでは、すみれが第5話で怪我したところにちゃんと包帯を巻いているのをチェック。
また、和久のドリフネタ「だめだこりゃ」も注目点。
さらに、忘れてはならないポイントとして、室井の変化がある。
取調室から一倉に連れられてきた雪乃が室井を見て後ずさりし、それに気づく室井。
「警察に協力するのは市民の義務だ」 第1話で自分の言ったのと同じ言葉を聞き、複雑な表情をする室井。
そして、雪乃が青島をたたいた瞬間にすべてを理解し、困りながらも、それを受け入れている室井。
室井の大きな変化を見ることができる。




シリーズ初の前後編で、しかも雪乃さんの謎が明らかになって、シリーズもいよいよ佳境。
だるそうに保安課の話を聞いていたのが、「張り込み」と聞いて急に姿勢を正し、嬉しそうな青島くんの顔がなんともいえない。
ヘリから降りる室井さんの姿は、世界で一番カッコイイのではないか。
和久さんが当時流行りのたまごっちを持っていたり、真行寺のおばさんとのやり取り、昇進試験に行く真下くんに「呪い」をかける魚住さんなど、面白いシーンも盛りだくさんで、楽しいです。
最後の別件逮捕の伏線として、家宅捜索の手順をきっちり見せているのは勉強になりました。
あと、最後の青島くんの別件逮捕。これはもう、「本能で動く」の見本だね。きっと、青島くんは細かいことは考えてなかったんじゃないかな。
連れていかせないには? → 一倉の言った「別件」の言葉 → そうだ別件逮捕だ!
って具合に、ほとんど直感的にやっちゃったんだと思う。
48時間で確保のあてもないのに、確保できなかったらどうするつもりだったんだろう。
次回が待ち遠しい第6話でした。

(第7話)

(ツボインデックス)

「忘れちゃったんですか?」
「俺たちが扱っているのは人間ですから。」