第9話 「湾岸署大パニック 青島刑事危機一髪」


「上がそんなことして、現場の俺たちに何しろって言うんだ、室井さん」
「私の部下の命をなんだと思ってるんだ !!」






自殺志願の浪人生の説得をして署に帰ると署長の御指名。愛人がいるのがバレて妻を殺した男の愛人を湾岸署でマスコミから保護するのだという。
「警察はキライ」という愛人は「私は関係ない」とワガママ放題。青島もすみれもうんざり顔。
署に群がるマスコミの中に不審な男を発見した青島は、捜査本部に確認を依頼する。しかし裏付捜査に忙しい捜査本部では青島の送った依頼のFAXは書類の山に埋もれてしまい、室井の耳に届かない。
裏付捜査を終えた室井が保護の解除を命令。被害者の兄の行方不明と湾岸署の不審者のことを知ったその頃、湾岸署ではその男が愛人にナイフを突き付けていた。飛びかかった青島はもみ合ううちに左胸を刺される。左胸のポケットにはお守りが入っていた。命拾いした青島。
男をどうにか取り押さえた頃、鳴り響く電話に出た魚住は、室井からの知らせだったことを知る。
「青島君が刺されたの」「殺されるところだったんだ」という言葉に唇をかむ室井。「命令系統の見なおしを」と努めて事務的に言う室井の言葉に、さすがの袴田課長も声を荒げた
返す言葉のない苦渋の表情の室井だった。




青島が刺される衝撃の回。
自殺志願の浪人生は、この頃大人気だったつぶやきシロー。「誰も踊ってないんですね」つぶやきながら署を後にする。愛人役の安永亜衣はかつて「プロゴルファー祈子」で織田裕二と共演(彼女が主役)した。
ワガママ放題の愛人に手を焼く青島とすみれのやりとりが楽しい。キムチラーメンを巡る二人の力関係に注目。
マスコミ陣の中には高井Pの姿が。大木凡人に向かい「東海林さんいないの?」という課長もチェック。
警察官の受験勉強を始める雪乃と彼女に恋する真下も微笑ましい。
青島が刺された瞬間「誰か110番!」と叫ぶ真下には「警察はココだ、真下くん」と突っ込むべし。
刺された青島が、取調室に連れられていく被疑者を見送りながら、蘇る恐怖に目を瞬かせ顔を伏せる演技は素晴らしい。
エンディング後の、制服に着替えてお守りを縫う青島の姿を見逃すな。




とにかくお気に入りの1話。
冒頭の浪人生を説得しながら自分たちの身を嘆く青島くんと和久さんのシーン、愛人のワガママを巡るやりとりがなんとも楽しくて嬉しい。
ナイフを持った男に飛びかかり格闘する青島くんはカッコイイし、刺された後の演技もお気に入り。
男を見せた袴田課長。なんだかんだ言って、やっぱりたたき上げの課長。部下想いのイイ人ですね♪
しかし、世話になったとはいえ、一般人が刑事課で受験勉強をするなんて、雪乃さんってば・・・いいのか?
見所満載。とにかく大好きな、この第9話。一番好きなシーンはツボで述べた刺された後の青島のシーン。
ただ、「リンゴ剥いてて・・・・・・」じゃ、労災はおりないんじゃないすかねえ>青島くん

(第10話)

(ツボインデックス)

「愛されるのが辛いことだってあるのよ。」
「お茶!」