灼熱!!(1999夏)その2(携帯版)

美深アイランドに到着。
いつもの東屋に出向くものの、サブ山本の姿が無い!!!
彼のBAJAも見当たらない。
東屋はすでに、見ず知らずのグループによって占拠されている。
先に到着していたくぬぎ夫妻と共に、仕方が無いので芝生の上に陣地を構える。
次々と集まる面々。

くぬぎ夫妻/ぽっぽや河本/おたべ小西/カトちゃん・・・
豊田組系では、組長/かどJ/TBB/いそび夫妻。


毎日毎日、暑いのなんの!!
晴れすぎなのだ!!!
日陰にいても、9時を過ぎれば汗まみれ!
テントの中で寝ているなどもってのほか!!!
じっとしていても暑いなら、いっそ体を動かしちまえ!!
と言う事で、ぽっぽやと共に「仁宇布」を目指す。
美深から仁宇布まで走っていた「美幸線」というローカル線、今は廃止されてしまったけど、まだ線路が残っている。
それを利用して、地元の有志がトロッコを走らせているのだ。
それならば、新しい美深の売り物である、トロッコに乗ってみるのも悪くない。
まるで人の気配のしない道道をひた走り、仁宇布に到着。
家が数軒あるだけで、ホントにここまで列車が走っていたとは信じられない程。
旧駅舎を改造した所に、「トロッコ王国」などと書いてあり、どうやらここが受け付けらしい。

料金を払うと、案の定「パスポート」などと書いてあるチケットを渡される。
当初、トロッコは足こぎ式であるとの認識があったため、熱射病対策としてウーロン茶なども大量に買い求める。
どうやら、我々が本日の最初の客だったらしく、係りのオッチャン(もしかしたら王様?)がトロッコを出してきて、運転方法のレクチャーを始める。
おおっ!足こぎ式じゃ無くて耕運機のエンジンが取り付けてある。
(自転車風のペダルも付いているところを見ると、以前は足こぎ式だったのを色々工夫したのかも知れない)
前進しか出来ないので、終点に着いたらジャッキ(自動車の物と全く同じ)で持ちあげて方向転換も自分でやれとの事。
このアバウトさが良い良いですなぁ!

とにかく出発!!
普通の電車に乗っている時には、さほど気にならないポイント通過のゴトゴト感にコーフンし、いよいよ原生林の中の線路を突き進む。
それにしても、耕運機エンジンの、レッドゾーンバリバリ風な強烈うなり声!
ホントに壊れちゃわないの?などと心配になるほど。
そして線路と車輪の摩擦音!
ギィギィと、こちらもすさまじい。
線路脇の畑で作業しているオッチャンが、唖然としてこちらを見つめているのが妙にコッパズカシイ!
早くその場を立ち去りたいけど、なにせ速度はたかだか2~30km/h、なかなか前には進まない。
それでも、とっくに廃止になった線なので線路はグニャグニャしてるし、スピード感は抜群!
鉄橋通過は迫力満点ですぞぉ!!
踏み切りは車優先だとぉ?しょうがねぇなぁ・・・
などとブレーキをかけてもなかなか止まらない!!
タイヤに比べて、車輪と線路って摩擦が少ないのね・・・・
ぽっぽや河本が運転すると・・・・
なんか全然面白くないのだ。
なぜって?運転がうますぎちゃって、迫力が無いのだ。
何たってプロ。
「電車でGO!」のプロという訳では無い。
まあ、とにかくプロなのだ!!

このトロッコ、客が集中した場合の木造トロッコ(エンジンは無く、牽引される)を新たに作るなど、まだまだ発展途上らしい。
これからも頑張って続けて欲しいけど、何となく、事故が起こって中止になりそうな気がしないでもない。


思った以上に満足できたトロッコを降り、今度は羽幌を目指す。
吉里吉里で涼みながらメシでも食おうと言う作戦なのだ。
先ほどのトロッコと平行した道を走ると、あっという間にトロッコの終点ポイントを通過。
ああ、バイクって、速くて静かで快適な乗り物だったのね・・・
朱鞠内湖沿いのダートを走り、霧立峠を越えて吉里吉里に到着。
嗚呼!涼しいクーラーが待っているぅ・・・・・・・・
な・無いっ!!クーラーなど無いっ!!
そう。今年が異常な暑さなだけで、本来の北海道には不要な物だったのだ!!
結局、ここでも汗をダラダラ流す結果に。

北回り(中川経由)で美深に戻る事にし、オロロンラインを北上。
ダートの道道「遠別中川線」を右折、進路を東に。
な・なにぃ?「崖崩れ通行止め」ですとぉ!!!
突破しようか迂回しようか相談の結果、
「行ってみてダメだったら、戻るのがタイヘンだ!時間的にヤバイ」
との結論。
なにせここは北海道、距離の感覚が違うのだ。
これから迂回しようとしている道でさえ、40Kmも大回りなのだ。
(後日、いそび夫妻は強行突破したとの事。1mの段差があったそうだ。しかし、そこをスーパーテネレで突破するとは・・・)
迂回の舗装道道「豊富遠別線」を北上する。
このままではツマラナイので、川の反対側を走る道に入ってみると、これがダート!!
ラッキー!!
いかにも「北海道!しかも道北!」といった感じの、一切の人工物の無い空間。
高速ダートを延々と砂埃をあげて走りながら・・・・・・・
早くも「ああ、東京なんかに帰りたくないよう」などと考え始めたりする。
でも、入れっぱなしの電気ポットがぁぁぁ!!!

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