上陸!(1999GW・四国&九州)その2(携帯版)
5/6 壱岐上陸!
対馬では一度も風呂に入れず、異臭を放ちながら一支国へ。
高い山も無く、穏やかな雰囲気の島。
なんとなくノンビリノンビリ!
ノンビリ走っても、あっというまに一周。
もっとノンビリせねば・・・
芝生に覆われた、なだらかな岬。
牛までノンビリと草をはむ。
踏み跡が有ったのでバイクで走ってみる。
道はややガレ。青い海に突き出した緑の道。
空は快晴!むお~最高!!
この島には温泉だってあるのだ!
やや茶色いお湯で、塩化土類食塩泉というらしい。
たしかにショッパイ!!
いやぁ!ゴクラクゴクラク!心からノンビリ!
どんなにワインディング好きな人でも、対馬ではゲロを吐くほど走りまわれるけど、この島では徹底的にノンビリなのだ!
島の北端のキャンプ場は、やはり今夜も一人きり。
チャリに乗った、地元のジイチャン登場し、いきなり世間ばなし。
こういうジイチャンって、ワンウエイじじいが多いけど、(一方的に自分の考え・経験をしゃべりまくり、人の意見は無視する。
いわゆる、言葉のキャッチボールが出来ない。
若いヤツにもいるが、そいつらはワンウエイ君という。)このジイチャンはなかなかいけてる!オモシロイ!
(ジイチャンによると、対馬の人は排他的、壱岐の人は人なつっこいそうだ)
ジイチャンがここでテントを張った経験が有るとは思えないけど、自信満々に、サイトの一番寝ごこち良い位置などを指南してくれる。
「ほお!東京から来なすったか!東京といえば、日光に行ったな」
「そうですか」
「日光って東京じゃろ?」
「えっ!栃木ですぅ」
「そうそう!そうだった!東京と栃木と茨城の間だったな!」
ちょ・ちょっとズレてるぅ!!
「君達みたいにバイクで日本中を回る連中を、日本クモスケという」
「ク・クモスケですかぁ?」
「いやいや!クモスケは悪党だけど、日本クモスケは良い事じゃ!そうやって全国を回り、色々と見聞を広めるのじゃ」
夕暮れのキャンプ場。
広大なサイトにジイチャンと二人きり。
腐りかけたベンチに並んで座り、お互いに目の前の海を見つめながら、ポツリポツリと交わす会話。
空は、徐々にオレンジ色の部分が広がり、ジイチャンはゆっくりと立ち上がってチャリに跨る。
そして去り際に・・・・・
「よお!大将!良い夢みろよ!そして気を付けてな!!」
なんか気持ちの良いジイチャンでした。
さっそうと急坂をこいでいくジイチャンを見送りながら・・・
まだまだ旅は続く。
5/7 九州再上陸。
チビなフェリーで佐賀県の呼子に到着!
一路南に向かう。
それは旅の終わりへの道。
8日の宮崎発のフェリーに乗るのだ!
もちろん予約など無い。
えびの高原キャンプ場へ。
5時過ぎに到着すると、お~っとぉ! ろくでなし嬢がいるではないかぁ!!
後に、はた坊も現れる。
ここ数日、知り会いが居ないどころか、まったく一人きりのキャンプが続いていた為、なんかホッとする。
今夜は燃えるぜェ!!!
お約束のように、二日酔いでフラフラしながら、昼過ぎに宮崎港に。
キャンセル待ち番号は2番。
まず乗れるであろう。
もっとも、予約組がひとっぷろ浴びた頃の乗船になるけど。
そして、またクズ宴会の気配?
5/9 川崎上陸!
旅は全て終わりました。
走りの四国・クズりの九州・そして島巡りと、様々な楽しみ方が出来た、足かけ12日間でした。
帰りのフェリーは、30人規模の大宴会を行う事となりました。
マリンエキスプレスには、
「GWには、あやしいライダー達が大宴会をゲリラ的に行う」
との伝統を無事に知らしめる事が出来ました。
一般の乗船客から見れば、不気味な・コキタナイ・見苦しい・理解に苦しむ集団かも知れませんが、帰りのフェリーだって旅の楽しみの一部!
これこそライダーの特権!
ライダーならではの団結力なのだ。
もしそんな宴会を見かけたら、酒とマグカップを手に、ゼシゼシ乱入すべし!!!。
そこには新しい出会いが待っている!!!
「バイク」「旅」の世界が変わるかも知れません。
もっとも、悪い方に変わってしまっても責任は持てませんが・・・・・
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