憧れのスゥイートホーム引越し編(携帯版)


●ラウンド1(土曜日)
西東京の旧・朱蘭マンションから新居への引越し。
距離が有る&荷物が多いので、プロの引越し屋を依頼しなければなるまい。
頼んだコースは『時間不確定』タイプ。
こちらから積み込み開始時刻を指定出来ない代わりに、フツーよりも料金が安い。
これは、午前中の他の引越しが早く終ったクルマが、こちらに向ってくる仕組み。
引越し屋の作業員にすれば、頑張っちゃったチームがダブルヘッダーになっちゃうとは・・・・
何とも不幸なシステムだけれども、客側から見れば有りがたい低価格!!

旧・朱蘭マンションには朱蘭だけが向い、14時~16時の間に来ると言う引越屋に備える。
ワタクシは下町に残り、翌日のラウンド2(旧・ひまアパートから新居への引越)の準備。
朱蘭は、立川での積み込みが終わり次第、立川に置きっぱなしであった朱蘭号(ジェベル)に乗って新居に戻って来る予定だ。

約束リミットの16時ギリギリに引越屋が到着!!
バタバタと積み込んで17時に出発。
朱蘭はアッサリと新居に到着したのだけれど・・・・
ト・トラックがいつまで経っても来ないよう!!!!!
引越代金は、立川での積み込み終了時に徴集されたとの事。
ま・まさか持ち逃げ・・・・・

20時。
まだトラックは来ない。
ケチってヘンなコースを頼まなければ良かったよう!!

21時。
やっとトラック到着!!
中央道も首都高もゲロ渋滞で、首都高を途中で降りたものの、下道もゲロゲロだったそうな。
それにしても4時間も掛かるとは・・・・
とにかく、速攻で荷降ろしを開始する引越屋。
「御主人様、このタンスはどこに置きますか?」
「え~とぉ・・・(オロオロ・・・)」
「奥様、このカラーボックスはどこに!!」
「ハイッ!!それはあっち!!(キッパリ!!)」
こんな調子なので、やがて引越屋は「御主人様」を相手にしなくなり・・
「奥様」改め「お客さん」と呼び名まで変わった朱蘭さまだけを頼りに、ドップリと暮れた夜の引越が続くのであった。


●ラウンド2(日曜日)
この日は、旧・ひまアパートから新居への引越し。
同じ区内だし荷物の量も大した事が無いので、自力引越しなのだ。
約束の11時にキッチリと現れる青いトラック!
そう。
皆のトランポ係りでもあり今日の主役・金龍号の登場だぁぁ!!!!

乗車していた引越し助っ人部隊は、金龍/KDJ/TBB。
なんか、怪我人やら女性やら金龍やら・・・・
このメンバーに一抹の不安を覚えるシトも居るであろうが、どうしてどうして。
実際には何とも強力な、豊田組埼玉軍団の精鋭達なのであった。

金龍テクニックが功を奏し(ボンビーで家財が少なかったのも有り)、何と一気に全ての家具が積み込まれてしまう。
細かな物は朱蘭カリブにブチ込み、どうやら1往復で運べてしまうではないか!!!
引越しの御礼に考えていた、晩飯うな重まで時間が持たないよう!!
そう。
この日は『土用の丑の日』。
古き良きニポン人ならば、ウナギを食べなければならないのであった。
昼過ぎにはアッサリと搬入も終了!!
それでは昼飯にウナギを食べに繰り出そうではないか。
この暑さ、絶対にルービも旨いぞぉ!!!!
とは言え、宅急便の受け取りやらガス屋の開栓やらが有るので、新居に誰かが残っていなければならない。
まあ、家主夫婦のどちらかがから残るのが当然なのだけれど、働きから言えば当然留守番役は・・・・
そ・そうはいくものか!!!
「ね・ねぇ!皆で食べなきゃ美味しくないよぉ!!出前にしようよぉ!」
見苦しくダダをこねるご主人様。
優しい皆様はそれに応じる。
「そ・そうだよねぇ!!ルービは買ってくるからさぁ!!」
などと声を上ずらせながら、タウンページで、出前をしてくれそうなウナギ屋さんにかたっぱしかデンワ!!。
ところが・・・・

ウナギ屋にとっては、今日は絶好のかきいれどき!!
どこも出前などに応じてくれる訳が無かったのだ。危うし!ご主人様!!
「じゃ・じゃあさあ!ダイエーに買いにいってくるよ!!こういう日だから絶対に売ってるって!!」
食い物が絡むと知恵が回るものである。
一同の承認を得て、「我ながらアタマが良い」とほくそ笑みながら、実際にはパシリと化している事に気が付かないバカ亭主なのであった。


助っ人部隊を見送り、ダンボールの山との格闘を開始!!
引越しでは、こりが一番タイヘンなのだ。
とにかくブチ込んでしまった箱の中身を開ける度に呆然とし、わざわざ運んでおいて捨てるものが多い事に嘆いたりを繰り返す。
ラーメンすすって深夜作業、気が付けばAM2時!。
それでも周りはダンボールの山!山!山!!

「ねぇ、明日にしよっか・・・」
妻のお許しも出て、とりあえず寝床スペースを作って就寝。
疲れるよう!
でも・・・・・・

新居で迎える朝。
倉庫の中の様な状態の部屋に朝日が注がれる。
そんな環境ではあっても、妻の寝顔にシヤワセなどを感じてしまうのであった。


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