スキー場は楽しい!!(2000冬・白馬村)その1(携帯版)
冬の国民的スポーツとでも言うべき地位を築き上げたスキー。
その地位を脅かす勢いで、完全に市民権を得つつあるスノーボード。
冬ともなると老若男女こぞって雪山に向かって、これらを楽しみ、渋滞に泣く週末が繰り返される事となりますが・・・・
しかし、しかぁしっ!!。
スキー場での楽しみは、これら二つだけでは無いのだ!!!
「全くスキーなどをやる気も無い」
シトビトであっても、十分に楽しめてオツリまで来ちゃう遊びが、んもぉ目白押し!!
(この場合の「オツリ」とは、筋肉痛の事かしらん)
ある『超大手企業課長(40)独身・くず』によりますと、上司にスキーに行く旨を伝える度に
「違うだろ?スキーに行くんじゃなくて、スキー場に行くだけだよな?」
などと、すっかりバレバレだそうです。
なかなか鋭い上司でありますが、その眼力を持ってしても予測不可能な遊びの数々!!
●やっぱりこれが最高!!『白銀の新兵器・スノースクート』
●使い方で道具は生きる!『スーパーソリツーリング』
●努力は必ず報われる!!『かまくらでカンパイ!!』
●雪中TWに続く第2弾!『雪中CRM』
これらのお遊びに挑んだシトビト、どのように楽しみ、どのようなメに合い、どのようなビーエーケーエーっぷりを発揮したのか!!!
まずはこれから!!
☆スーパーソリツーリング(やなばスキー場)☆
ソリ。
スキー場に行きますと、ゲレンデの端っこの方でオコチャマや家族連れなどが遊んでいる光景を目にすると思われます。
それはそれで楽しげな光景なのですが、所詮はその程度の遊び道具だと考えるのは間違いです。
更に楽しく遊ぶ為には(オトナだけで遊ぶ為には)、ソリの実力を最大限に引き出してやらねばなりません。
昨年と同様に、「舵・ハンドル付き北海道仕様」が登場だぁ!
しかも、今回は台数が4台に増強されている!
こりは前回以上に楽しめるぞぉ!
スラローム用にミニミニパイロンが配置され、さぁ!!対決だぁ!!!
がっ!!!!しかしっ!!!
不測の事態が発生!!
斜面が緩やかすぎ、しかもパウダースノーが災いしてスピードが乗らない!。
ウルトラマンスタイルなど、各人で工夫をしてみるものの・・・・
ノロノロと滑る合間を縫って、どっかのオコチャマスキーヤーが次々と乱入し、面白がってスラロームを有効利用する有り様。
このままではいかん!!
と言う訳で、ソリは旅立つ事となった。
どこへって?それは行ける所まで行っちゃうのだ!!!
スキー場の斜面を、ソリを引っ張りながら歩き登る4人。
スクートで滑れば、あっという間の距離。
スキーで滑れば、初心者以外には物足りない斜度ではあるが、歩き登るには結構ハードなのだ!!
肩で息をしながら一歩一歩登っているのは、うめ/なお/げーりー/ひま、以上4名。
ツライ!辛すぎるぅ!!
ここで進行方向を180度回転すれば、壮快なソリ滑降が待っている!!
でも・・・・
惜しいのである。
これだけ苦労したからには、このまま降りてしまうのが勿体無いのだ。
せっかくだから、もっと上へ、もっと上へ、もっと上へ・・・・・
とうとう、殆どリフト1本分の地点に到着!!
気分は冬山制覇!!!
白く輝く北アルプスの眺めも良く、一汗かいた後だけに、これはルービを飲まない訳にはいくまい。
丁度、スクートで通りがかった峰部長にルービを注文!!
ワクワクと到着を待つ。
そしてカンパァイ!!!
ところが・・・
どこからともなく、スキーを履いた係員(?)が登場!!
「このゲレンデはソリ禁止ですよぉ!下のファミリー用ゲレンデで滑って!!」
「そ・そうなんですか?」
「リフトだって乗れなかったでしょ?いったいどこから来たのですか?」
「どこって、下から歩いて・・」
「あ・歩いてぇぇ?」
思わずのけぞる係員。
しかし、ここで強気の姿勢を崩したくなかったのか、
「ダメなものはダメですっ!!ソリは手で持って降りて下さい」
「判りました。ちょっと休んでから降ります」
もちろん、これだけ苦労したのに、歩いて降りるツモリなどない。
係員が消えるのを待っているのだ。
「いいですか?歩いて降りるんですよぉ!!」
スケートの様な仕種で、器用に斜面を登っていく係員。
しかし彼の視線は、我々をキッチリとロックオンしている。
このままソリで強行滑降したところで、係員のスキーに勝てる訳が無い!
そこで・・・
「しかたねぇなぁ」「歩くかぁ」
などと口々に叫びながら、ソリを引きずりながら急斜面を降り・・・
係員からは死角になる、林間コースに突入だぁ!!!
すでに夕方となり、誰も居ない林間コース。
ちょっとしたジャンプなどを越えながら、軽快に連なって滑り降りる赤いソリ!!
モノトーンの世界に映える3人!!!
そう。3人だったのです。
なじぇか調子の悪いワタクシのソリ。
超急な個所以外は全く滑らない!!
遥か下界に消えていく3台のソリを愕然と見つめながら・・・・・
ソリを小脇にかかえ、泪と鼻水ヅラで走り降りて行くフビンな約一名であった。
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