アリサン!
                                       H13.4.11/午前10.14

 あなたあての名前シール、これ一枚になりました。ぜひ補給してください。

 黒五宝、シジミの味噌汁、酒など飲んでいますが、全部液体食です。あなたから沢山のHPをいただきましたが、読むのに骨が折れました。私はもう読書年齢ではないのです。読書を盛んにやっている中村重雅に資料を回しました。52歳の彼は大いに吸収するでしょう。そして、私からの手紙を公開するかもしれません。

 どうせ最近書く手紙にはロクなものはありません。ロクだと思ってくださるのはあなただけです。イキが切れて、このごろの手紙は進行がのろいのです。すぐ横lこなりたくなります。今も――10時半。すぐ起きて来て、10:41。7勺のDMをやっています。酔うということのない体になっています。眠くなるだけです。しかし、昼寝は出来ません。昼寝は夜に響きます。寝られないのです。酒も煙草も機械的にやっています。著作集の若いころの文章を読んだ人は、老耄のリンサンを発見して、さぞや落胆するでしょう。でも、元気なふりは出来ないから、ありのままです。

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 痺くて眠くて、どうにもなりません。神との対話はしょっちゅうです。12:13。モリニシ婆さんがまた来ています。キリストに祈ったが、モリを嫌がるのは当然と出ました。誰もかれもゆるせという甘い神様ではないのです。私はめしを食えないし、生活妨害です。とうとうモリを追い出しました。私は五月の料理に飽き、コーンスープ400を出前しました。アボガドとご飯が届いています。

 モリは奈良に行きます。モリは年金やら何やら息子に取り上げられたので、殆ど無一文です。市の役人がそれを取り戻して、布団その他の家財道具を奈良の2DKに運んでやるとかです。優しい人もいるものです。私は鬼の役割をしました。キリストも、ぜひ付いてゆきたいという青年に、父の葬式をすませてからにせよと突っ撥ねたことがあります。私の鬼とは違うかもわかりません。

 私は人間の理想どおりlこは生きていません。夜に差し支えありと×が出ていても、何度も昼寝を試みます。そして失敗です。×lこも従えないのです。

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 珍しく五月が昼寝をしている3時半。私はその前に1時間半くらい昼寝をしていました。夜に差し支えると知りながらです。布団が厚いので寝汗をかきました。気分が悪いです。酒に戻っても楽しいことはありません。また寝たくなるだけです。だが、起きて飲めと諭されました。いつも飲み定がっていた私が受け太刀になっています。飲むのは気が進まないのです。どうしたことか。煙草lこ気を紛らせて居ます。寝ていても確かlこ仕方がないのです。髭でも剃るか。つまらない人生になりました。洒のゲップが出ます。珍しいことです。

 7勺のDMです。これではすぐ一升洒lこなります。神のご意図がわからない。寝ている者を起こしてでも飲ませる。充分にアル中なのにとボヤいています。中村重雅の悪い影響なのか。彼は飲んで本を読む。私は読まない。それだけの相違です。飲んでも酔わずに書いています。髭は剃りました。ちっともサッパリしない。16:23。首の回転運動をしたが、わりlこ柔らかい。特にあちこちの故障が気にならない。故障慣れになってしまったのか。

 陀羅尼助丸を服みました。のみすぎかもしれない。元来二日酔いの薬ですが、薬を追いかけてまた飲んで居る。堂々巡りかも。死んでしまえなら話が分かります。断酒lこ努力した私はどこへ行ってしまったのか。それは飲めますよ、少しづつなら。でも、飲んで何になるのかしら。不可解です。大くさめです。DMあと5勺です。酒責めは続いています。訳も分からず。

 7月逝去まで、まだ大分あります。この調子なら死ねるものかもしれない。旨くもない酒を習慣的に飲む。それだけです。別府の女は退院すると、人を呼んで退院祝いを酒でやっていました。肝硬変で早く死にました。中村重雅も肝硬変一歩手前だと云って居ました。神は私を肝硬変にしたいのか。健康のまま死ねないものか。休みます。16:54。

 寝られません。17:11。五月も起きて台所で喘息をやっています。わけの分からぬ長酒は続いています。五月はモリに煙草を吸われてなくなったと云い、煙草を買いに出ました。8時からの[はぐれ刑事純情派]を見せてくれと。[はぐれ刑事純楕派]は特lこどうということはないが、五月の愛好する番組であれば、見せないわけにもゆきません。

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