2002・8・29・12/35
日々介護なしだと何もデキナイからだに近付いてゐます。一枚ごとに紙がめくれるのでそれをまとめる手間も要るし、まめる(ママ)ものが一つもないとがっかりです。生きて生てもしやうがないと思ってゐる老人は沢山いるでせう。自殺はできないし困ったものです。ひるねをすると夜はねられないし、何かにつけ老人をケイベツするのは当り前です。
ガタピシがくる前はあのやうに精密だたのにと思ふがあらゆる生き物がさうだから諦めなくてはいけない。
ワープロにつづいて―― 6のキイは□(キーのイラスト)となってゐますが、ワンキーの五分担などすっかり忘れてゐます。初歩の教本をとっておけばよかったのですが、度なる引越でみな失ひました。私はメファッツでせうか。初歩からやる根気もカネもありません。
それから三通目をかきます。一合の盗み酒をしました。あとどうなるかわかりません。目の前はまっくらです。下痢かセンタクかいづれにせよ、なすすべがありません。切ってをはって投函をたのむに何時間かかるか。
人外人の絶望のみです。
ヲハリ
(B5無地・手書き2枚)
アリサン