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セッション1 サルベージ


再会


GM:では、始めよう。
君達は今ファランという街にいる。人口一万人ほどの街だ。前回の仕事でまとまった報酬を得た君達は、ひさかたぶりに長期の休暇を取ろうということになった。一月後、この街のメジルというバーに集まることを約束してそれぞれ散っていったわけだ。
ランドシップは改装とオーバーホールをかね、ドック入りしていてそれに一月程かかる。その間自由行動にしようといわけだね。

カエデ:メックは今日始めたのに、すでに前回があったわけね(笑)

GM:プレイヤーは今日が始めてだが、キャラクターはそうではないのだ。で、一月後に集まったわけだが……ローソンはまだこない(笑)

アストリア:なにやっているんだ、あの男は(笑)

メイル:おおかた、ジャンクの山にでも埋もれて浮かれているんだろう(笑)

GM:約束のその日閉店までねばったが、結局ローソンは現れなかった。でもって次の日。君達は今なにをしている?

アストリア:ランドシップのオーバーホールは終わったのか?

GM:二日前に終わっているよ。

アストリア:では俺はランドシップに戻ろう。メックを定位置に入れて整備でもしておく。

カエデ:あたしもランドシップに戻るね。誰もケガしてないからやることないし、艦橋にでもつめておくよ。

メイル:私はメジルに行く。ローソンが来るかもしれないからな。

GM:(ふむ、そうすると……)メイル。君がバーで時間をつぶしていると、扉が開いて誰か入ってきた。太陽はまだ高いってのに、すでに出来上がった連中で騒がしい店内が一瞬しんと静まる。

メイル:ローソンか?(笑)

GM:ちがう。入ってきたのは二十代半ばの女性だね。長旅のあとそのまま来たのか、服についた砂埃を払い落としつつカウンターに歩いていくよ。彼女はカウンターごしにマスターに話し掛けている。
何事か話していたマスターは、グラスを磨く手を休めメイルのほうを指差すよ。

メイル:その様子を目だけで見ていてとくに反応しない。何事もないように酒を飲んでる。

GM:ほほう。ではその女性はマスターに礼を言って君のテーブルにやってくるよ。ことわりもしないでテーブルの向こう側に座り「少し時間を頂けるかしら?」と問い掛けてくる。

カエデ:よーし、メイル。押し倒せ(笑)

メイル:なんなんだいきなり(笑)

GM:で、メイルの反応は?

メイル:そうだな。「人を待っている。その間だけでいいならな」と渋く答えよう(笑)

GM:「マスターから聞いたわ。あなたメック乗りなんですってね」といって意味ありげに微笑むよ。
多少つりあがった眼がなかなか印象的な女性だ。

メイル:なぜ俺がメック乗りだとわかったんだ?

GM:この店はネストの系列だからね。ネストはオフィス以外にこういった店を何軒か出していて、
メック乗りの溜まり場を作っているんだ。管理しやすいようにね。

メイル:うーむ。「メック乗りを捜してどうする」

GM:「メック乗りにペンキ塗りさせるわけないでしょ。やってもらいたい仕事があるの」

アストリア:仕事の依頼か。

メイル:黙って先をうながす。

GM:「あたしの名前はジェシー。しばらく護衛をしてもらいたいの」

メイル:メック乗りに護衛させるとは大げさだな。「期間は?」

GM:(ジェシー)「ある仕事が終わるまで」

カエデ:ずいぶんあいまいね。やばいことでもさせる気かな?

アストリア:本人がやばいことするので、その間護衛させるつもりなんじゃないの?

メイル:「ある仕事というのは?」

GM:(ジェシー)「依頼を引き受けてくれるなら話すわ」といって笑ってる。

メイル:(アストリアとカエデのプレイヤーを見て)速答は避けたほうがいいよね? どうしよう。

アストリア:とりあえず帰ってこーい(笑)

カエデ:依頼を引き受けるかどうかはみんなと相談して決めると言って、いったん帰ってくれば?

メイル:ではそのように言う(笑)

GM:OK(笑)「あたしは二・三日この街にいるから、その間なら待てるわ」と言って店を出る。連絡を取りたいときは、マスターに言えばジェシーにつないでくれるってさ。

メイル:ふーむ。ひとしきり飲んだあと、船に戻るね。食堂に二人を集めてさっきの話をする。

アストリア:聞いた。抽象的な話が気になるな。マスター、ジェシーという名に心当たりは?

GM:では全員知性の能力値ロールをしてくれ。


トレジャーハンター


アストリア:失敗。

カエデ:2成功。

メイル:ピッタリ成功

GM:成功した人は聞いたことあるよ。ジェシー・ワイルズ。いま売りだし中のトレジャーハンターだ。

カエデ:トレジャーハンター?

GM:トレジャーハンターっていうのは、大戦前の施設なんかに潜り込んで高価な電子部品、いわゆる「失われた技術」を取ってくる連中のことだよ。
メックやランドシップは現行の技術で製造可能なんだけど、XLエンジンやER−PPCなどの特殊なパーツは製造技術をなくしているんだ。メック以外にも、高性能コンピュータとかいろいろ「失われた」ものがあって、そういったものを持って帰れば高く売れるんだよ。

メイル:大戦前の施設ってのは、そんなにいっぱいあんの?

GM:石を投げれば当たるってほどじゃないけど、大戦時にいろいろ造られたよ。一番金になる軍事施設は巧妙にカモフラージュされていたり、たとえ見つけたとしても、警備システムが厳重すぎてうかつに入り込めないんだけどね。
戦争で人口が激減し、生活圏も限定されている現在。見つけるのはひと苦労だろうね。

カエデ:トレジャーハンターがメック乗りを雇うということは……お宝を見つけたってことかな。

アストリア:その可能性が高いな。うまいことおだてれば、XLエンジンくれないかな(笑)

GM:絶対無理だな(笑) XLエンジンがほしいなら、死の森にでも行ってみれば?

アストリア:死の森?

GM:ここから1000キロほど北に行ったところにある広大な森だよ。そこにはXLエンジンを搭載したメックがうようよしている。

カエデ:お宝のある場所がわかっているなら、もう取りつくされているんじゃないの?

GM:ところがそうでもない。なにしろ生きて帰ってこれない森として有名だからね。センサーを阻害する霧が森一面に立ち込め、侵入者を拒んでいるんだ。有視界に頼っても、霧のため視界が悪く、おまけにECMの影響を受けないメック部隊の熱い歓迎を受けることになる。

アストリア:げろげろ。

メイル:死にに行くようなもんだな。まさしく死の森。

アストリア:リスクが高いのはとりあえずおいといて、地道に稼ぐとするか(笑)

カエデ:明日、みんなでいっしょに行こう。

メイル:来てもらったほうがいいんじゃないか?

カエデ:なして?

メイル:名の知れたハンターというなら、横からかっぱらおうとする連中が出てもおかしくない。誰が聴いているかわからない場所でうかつな話をするより、ここで詳しく聞いたほうがいいだろう。

カエデ:なるほど。

アストリア:ならメイルに迎えにいてもらおう(笑) 最初に話を聞いたのはメイルだし、途中で別
の者が行ったりしたら警戒されるだろうしな。

メイル:むう。では明日になったらジェシーを迎えに行く。

GM:うむ。では翌日。メジルのマスターに話を通して船まで来てもらうことになった。

メイル:迎えに行ったんだけど……いなかったのか。

GM:向こうだって用心してるよ。ついてきてくれといったって、うかつに来るもんか。

メイル:なるほど。一理ある。

GM:と、いうわけで向こうから連絡が来る。今日の昼に船に来るってさ。何もやることないなら昼になるけど?

カエデ:いちよう確認とっておこうよ。ほんとに本人かどうか。

メイル:それがいいな。私の知っている情報屋に当たろう。顔写真やプロフィールを取り寄せておく。できれば夕べのうちに当たったことにしたいんだけど。

GM:それくらいならいいよ。では朝一番に連絡が来たことにしておこう。写真を見るかぎり本人だね。
ちなみにプロフィールによると、女の武器を使って相手から情報を得るのを得意としているようだ(笑)
先に情報を手に入れ、競争相手を出し抜くという(笑)

アストリア:なんやねん、それは。まるで峰不二子だな(笑)

カエデ:女の武器なら負けないわ(笑)

GM:魅力度が高くても、交渉技能がなければ難しいと思うぞ(笑)では昼を少し回ったころ、来客がある。ジェシーだ。

アストリア:リビングに通して話を聞く。

GM:では話そう。端的に言うと、サルベージを手伝ってほしいそうだ。

アストリア:サルベージ? たしか護衛という話じゃなかったっけ?

GM:むろん護衛もだよ。

メイル:依頼はふたつか? なら依頼料も倍もらわないとな。

GM:残念ながら依頼料は変わらん。なぜならサルベージも護衛の仕事も密接につながっているからだ。ジェシーが情報を仕入れた先がマフィアとつながっていて、情報を盗まれたことを知ったマフィアが彼女を狙っているのだ。

カエデ:マフィア?

GM:そう。ファランの街から南下すること約300キロ。人口30万人ほどの大都市ポルトラベラ。その街を牛耳るその名もゴードン・ファミリーだ。

アストリア:マフィアと事をかまえているのか、この女。マフィアが狙うお宝ってのはなんなんだ?

GM:「依頼を引き受けてくれるなら話すわ」だそうだ。依頼料は10万クレジット。ちなみに1クレジット=1Cビルね。(ちなみに1Cビル=500円です)

アストリア:メック小隊の出撃報酬と同額か。どうする?

カエデ:あたしはそれでいいよ。

メイル:私もかまわない。

アストリア:お宝を無事引き上げることができたらボーナス出してくれ。

GM:OK。わかったよ(笑)では話そう。ジェシーが狙っているのは、大戦末期、メルジストに物資を輸送中沈没した船の積荷だ。その船には前線に送るための補給物資や軍資金なんかが積まれていたそうだよ。

アストリア:大戦中の補給物資か。そりゃかなりのお宝だな。

カエデ:そんな情報、どこから手に入れたのかしら。

アストリア:峰不二子タイプなら、当然情報を持っている相手から色仕掛けでだろ(笑)

GM:正解(笑) 情報を持っていたのはコンラッド・イセキという男なんだけどね。この男が親父のコンピュータ勝手にいじって引き出した情報を、借金のかわりに渡そうとしたところを横からかっさらっていったんだ(笑)

カエデ:バーかなんかに誘って、お酒に薬でも入れたんでしょ(笑)

GM:大正解(笑) コンラッドはISCという大企業のある重役のボンボンでね。ろくな仕事もできないのに親の権力で系列会社の重要ポストについていたんだけど、そういう奴こそねらい目というわけでファミリーに狙われたんだ。イカサマ賭博で借金をつくり、しかもそれを賭博で勝って返そうとして雪ダルマ式にが膨れあがった。

カエデ:見事なくらいな転落人生よね。

アストリア:親の力を自分の力と勘違いして、プライドばかりが肥大化したんだな。二代目にはよくあるパターンだ。

GM:で、とうとう自力ではどうにもできなくなり、かといって親に相談することもできないコンラッドは親のパスワードでISCのデータバンクに侵入。金目の情報を引き出した。

カエデ:それが大戦時の沈没船の情報ってわけ? そんなあいまいな情報より、ISCの極秘情報のほうが高く売れるんじゃない?

GM:小心者にそんな度胸はない(笑) 極秘情報もらしたら、どんな悲惨なめにあうかわかったもんじゃないからね。ISCに直接関係なく、かつ金になりそうな情報がこれだったというわけだ。

メイル:こっちのほうがよほどヤバイと思うけどね。「失われた技術」があるかも知れないんだろ?

GM:こいつにそんな知恵はない(笑)で、情報を盗まれたことを知ったマフィアはジェシーを狙っている。
(ジェシー)「とにかくそんなわけで、サルベージの作業が終わるまで護衛してほしいのよ。いつ連中が来るかわからないから、作業も迅速に行う必要があるし。それにはメックが一番なの」
と、いうわけで作業も手伝うのだ。
詳しい位置までは教えられないが、ポイントはこの当たりで一番の大都市、メルジストの沖だそうだ。

カエデ:メックって、水中作業できるの?

GM:宇宙空間にも耐えられるんだし、問題ないんでないかい?「水中でも行動できる外部増設式の推進器を人数分用意するから大丈夫よ」との事だ。

カエデ:水中用の推進器? なにそれ。

GM:小型の潜水艦みたいな機械をメックの背中に装着して、水中での活動を可能にする特殊パーツだよ。
これがあれば水中でも自由に動ける。MPはそれそれのメックのものをそのまま使って、歩行が巡航速度、走行が最高速度あつかいね。武器はないけど、射出式のアンカーが四本内蔵されている。
「水中で使える武器がほしいなら用意するけど?」と言っている。SRMとLRMのデータをそのまま使うんだけどね。ただし、LRMは最大でも10までしかない。

アストリア:それも外部のものかな?

GM:通常武器と同じだよ。つまり水中用の武器がほしいなら、武装を交換しなければならない。

アストリア:むーーん。武装を交換しなきゃならんというのは考えもんだな。


しばしの間、プレイヤー同士で話し合いです。
全員武器を交換した場合、水中以外で敵と遭遇した場合不利になるからです。いろいろ考えた挙句、アストリアとカエデがSRMとLRMをそれぞれ水中用に換装しました。


GM:船やら推進器やらいろいろ手配しなきゃならないので、二日ほど時間がかかる。出発はそのあとだね。


先制攻撃


カエデ:ところで、水中用の推進器ってそんなに短期間で用意できるものなの?

GM:ふむ。全員知性の能力値ロールしてくれる?

一同:成功。

GM:推進器はメックのオプションの中でも特殊な部類に入るものだね。それを二日で用意できるとはえらく手回しがいいと思った。

アストリア:それは気になる話だな。

GM:ジェシーいわく。「ちょうど隣街に使用済みの物があった」だそうだ。

メイル:……偶然にしては出来過ぎだな。調べる必要があるか。マスター、知り合いの情報屋とコネを使って裏を取ってみるよ。

アストリア:カエデはどうする? 俺はそっちの技能ないから、ジェシーの護衛を勤めるつもりだけど。

カエデ:そうね……うーん。酒場を回って情報探ってみるわ。あ、そうだ。ネストに連絡してみる。

GM:(ほほう。ではあのキャラが使えるな)ネストのメック訓練校を出てるし、仕事も回してもらってるんだから顔見知りもいるだろう。
連絡するなら艦橋の通信機使っておくれ。ネストは契約を結んでいるメック乗りに、特殊な装置を取りつけた通信機を渡してある。メック乗りという仕事をしている以上、公にできない依頼も来るからこういう道具でもないとヤバイ話できないんだ。

アストリア:守秘回線か。

GM:スクランブラー付けてるだけなんだけどね。

カエデ:じゃ、艦橋行ってネストに連絡するね。

GM:それでは、ディスプレイにネストのロゴが点灯して呼び出す。しばらくすると一人の初老の男がモニタに映るよ。彼はネスト人材派遣部の主任で君達に仕事を回してくれている男だ。名前はジロン。

アストリア:人材派遣部の主任? なんでそんなお偉いさんが出てくるんだ?

GM:はっはっは。それには理由がある(笑)

カエデ:理由? どんな?

GM:呼び出したのはカエデだよね? ではカエデを見たジロンは開口一発――

「むすめよおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーー!」

一同、大爆笑。

カエデ:な、なによそれ(笑)

アストリア:カエデの父親か(笑)?

GM:うんにゃ、ぜんぜん赤の他人(笑)

メイル:赤の他人が、なぜに娘(笑)

GM:カエデだけじゃなく、にた年頃の相手にはたいていやってるよ(笑)「実の娘のように愛しておるぞ」が口癖だ。だからこのメンバーの場合、カエデ以外が出るとたいてい不機嫌になる(笑)

アストリア:(カエデ(のプレイヤー)の肩をぽんと叩いて)ネストへの連絡係は決まりだな(笑)

カエデ:なんかやだ(笑)。ただのセクハラ親父じゃないの(笑)?

GM:そんなこと言ったらジロンの親父が泣くぞ(笑)「おとっつあん」だから「むすめ」にそんなことはしないのだ(笑)
「それでむすめよ。わしにどんなお願いかな?」

カエデ:誰があんたの娘か(笑)


アストリアが護衛をしている間、カエデとメイルは情報収集に当たります。その結果、ゴードンファミリーがポルトラベラでサルベージ船を手配している事がわかりました。おまけに、ジェシーが手配したという推進器は、ファミリーが裏から手配して用意させたものでした。
届いた推進器をチェックすると巧妙に仕掛けられた爆弾を発見。裏を取っていなければ、大変なことになっていたでしょう。
ゴードン・ファミリーの情報もゲット。ゴッドファーザーはほとんど引退状態にあり、組織はゴッドファーザーの3人の息子達が仕切っています。
コンラッドをイカサマ賭博に誘い借金を作らせたのは次男のロイ・ゴードン。この男は陰険な陰謀家で、策謀を好むいやな性格だということもつかみました。


メイル:裏を取っといて正解だな。危ないところだった。

カエデ:こっちの動きは完全に見ぬかれてるみたいね。

アストリア:いっそのこと、こっちから仕掛けてみるか。推進器の試運転もしておきたいし、メックで行って沈めてこよう。

メイル:そりゃいい。水中行動にもなれておく必要があるしな。陸からいくより、水中からのほうが気づかれにくいだろう。

GM:(しめしめ。罠にのってきたぞ)

カエデ:じゃ、メイルはお留守番でジェシーの護衛ね。

メイル:へ?

カエデ:だってあんた、水中用の武器ないじゃん(笑) 水中じゃレーザー使えないし、気づかれないよう近づいても、攻撃するのに半身出したんじゃ意味ないっしょ。

メイル:おおう。言われてみれば(笑) まあいいさ。ジェシーをほっとくわけにもいかないし。

アストリア:取りつけ作業が終わったら早速出かけよう。どのくらいかかる?

GM:取りつけ作業は二時間もあれば終わるよ。作業はドックの作業員がやってくれるけど、ちゃんと賃金払ってあげてね。

アストリア:船に整備員はいないのか。出港したあとでメックになにかあったら修理できないじゃん。

カエデ:補修/整備=メックなら全員持ってるでしょ? 養成校出のメック戦士なんだし。

アストリア:たった3人で何ができる(笑) 装甲板一枚交換するだけでもやたらと時間食うぞ。

メイル:そりゃ問題だな。何人か整備員を雇うか?

カエデ:そんなお金ないよ?

アストリア:――と、いう話をジェシーにする(笑)

メイル:ジェシーに金を出させるつもりか(笑)

GM:まあいいさ(笑) 雇っておいて損はないしな。二人が出かけている間にネストからよこしてもらおう。なんならカエデ、君が連絡するか(笑)?

カエデ:「むすめよぉ」はやだから、いい(笑)

GM:ジロンの親父もかわいそうに。あれでもネストの幹部なんだが(笑)

アストリア:整備員の手配は任せるとして、準備ができたら早速出撃だ(笑) 特別なロールは必要ないよね。

GM:推進器の取りつけと同時に、水中での姿勢制御プログラムもインストールしているから、陸上となんら変わりなく操縦できるよ。

アストリア:目的地には深夜に到着するよう発進するね。


途中海流に流されたりしましたが、ふたりは無事目的地に到着しました。
海から近づいたとはいえ、ポルトラベラはファミリーの縄張りですから油断はできません。
 (アストリア:ペリスコープを出して港の様子を監視する。)
 (GM:そんなもん、メックに付いとんのかいな(笑))
という場面もあり、二人は港の様子、とくにマフィアが準備しているサルベージ船を注意深く監視します。


GM:サルベージ船らしき船にはサーチライトがいくつも当てられ、出港作業が急ピッチですすめられているよ。深海作業船と思われる小型潜水艦がクレーンで吊るされ積みこまれていく。船のまわりや湾内では警備のための武装した船がいくつも行き交いしている。
陸には戦車も見えるね。

アストリア:こんなに物々しくやって、警察はなにも言わないのかな。

GM:警察という組織は存在しないよ。警察のような組織はあるけどね。大戦後の荒廃したこの時代、国という概念はもはや意味を失っていて、都市運営の実権は企業が牛耳っているんだ。各企業は金を出しあってシティガードという組織を作り治安を守らせているんだけど、企業が目標にされるか街中でドンパチでも始まらないかぎりとやかく言わないよ。
可能性があれば出動もするけど、この場合なら遠目に見ているだけでないかい?

アストリア:むう。都合がいいのか悪いのか……。

カエデ:良いんじゃない? 騒ぎを起こせばガードも捜査に入るから時間も稼げるでしょうし。気にせずやっちゃおう。

アストリア:むう。では機関部にねらいをつけて、ポチっとな。 

カエデ:たしかエンジン停止状態なら部位を狙うことができたよね。この場合、エンジン停止状態とみなしていいの?

GM:そりゃメックの話だろう。まあ、同じ扱いでいいか。エンジンは動いてるけど、どうせアイドリング状態だし別にいいよ。

カエデ:じゃ、めいっぱい狙いをつけて(ころころ) 成功!

アストリア:こっちも成功。

GM:民間船にまともな装甲があるわけない。機関部に直撃を受けた船は盛大な爆炎をあげて大きく
揺らいだ。やがて船体が傾いて沈み始める。炎に追われた乗組員は陸や海に飛び込んで逃げ出している。
陸のほうも騒ぎだしてるよ。
警備艇の半分はサルベージ船の周りに集まって救助と消化作業を始め、残りの半分は湾内を動き回ってる。

アストリア:おーし。作戦成功。速やかに撤収だ。

カエデ:警備艇を沈めないの? 少しでも戦力を削ったほうがいいんじゃない?

アストリア:こういうとき欲を出すとろくな目にあわないもんだ。目的を遂げたら速やかに撤収する。
これが長生きの秘訣さ。湾内の深度なんてしれてるし、爆雷でもまかれたら厄介だ。できるだけ早く湾外に出て、十分な深度を確保しないと。

カエデ:オッケー。ベント開放。メイン・バラストタンク注水。ダウントリムいっぱい(笑)

GM:潜水艦じゃないんだからさ(笑) だいいちこんな場所でトリム下げたらあっという間に海底だぞ(笑)

カエデ:いいじゃん。気分の問題よ(笑) ところで無事湾外に出れた?

GM:ああ。警備艇といってもボートに毛が生えた程度でセンサーなんか積んでないし。無事湾外に出ることができた。警備艇は湾内で右往左往してるよ。

アストリア:よしよし。任務完了だな。

GM:自爆でもするのか(笑)?

アストリア:誰がしますか、そんなこと(笑) なにが悲しくて愛機に自爆装置つけなあかんねん(笑)
ちょっと大回りして帰るよ。つけられることはないだろうけど、念には念を入れてね。

GM:(ふっふっふ。つけたりしないよ。そんな必要ないもんね) オッケー。では5時間ほど余分な時間がかかって帰還した。センサーに反応なかったし、つけられた様子はない。


光とどかぬ深淵


二人の帰還を待って出港です。
レーダーに追っ手らしい船影はなく、輸送船の沈没ポイントまでやることがないPC達は、しばらく優雅なクルーズを続けます。
アストリアは甲板で日課の剣の修行。メイルはジェシーの護衛という雑用係。カエデにいたっては甲板にパラソルをたて水着で日光浴し、船員や整備員達の目を楽しませる始末。
バカンスじゃないんだぞ、カエデ(笑)
やがて輸送船が沈んでいると思われるポイントに着きました。


GM:(ジェシー)「輸送船のメイデイ発信位置。周辺海域の詳細な海流データ。その他いくつかの情報を加えシミュレートした結果、このあたりの海域に間違いないはずよ」

アストリア:ガセじゃないことを祈るよ。

カエデ:水深はどのくらい?

GM:1000メートル弱だね。では沈没船を発見するための方法を教えよう。
君達は一日に一回だけ探査のためのロールを振ることができる。コンピュータ技能で推進器に搭載されたセンサーを使ってさがしてくれたまえ。

アストリア:修正は?

GM:秘密(笑)目標値がわかったら、利用経験点使っていっきに見つけるかもしれないだろ。

メイル:目標値がわからなければ、どのタイミングで使ったらいいかわからない、と。使えばすぐ見つかるかもしれないし、使っても見つからないかもしれないということだね。

GM:そゆこと。人間苦労してこそ成功の価値がわかるものだよ(笑)では始めてくれたまえ。

アストリア:(ころころ)失敗。

カエデ:(ころころ)失敗。

メイル:(ころころ)2成功。

GM:残念ながら今日は見つからなかったね。


沈没船発見の修正は、−12というとてつもない修正を付けています。
本来なら海域のマップを作り、それぞれのヘクスで発見ロールをおこなうというのが筋でしょうが、正解のヘクスを調査しても、ダイスの目によっては発見できないうことになりかねません。
プレイヤーの人数も少なく、延々発見ロールを続けてプレイがだらけるよりはとこの方法を取りました。
沈没船を発見したのは七日後のことです。少し早いかなとも思いましたが、プレイの流れを阻害するよりはいいのではないでしょうか。


カエデ:ビンゴ! 「見つけたわよー」と、みんなに連絡するね。

アストリア:ようやく見つけたか。

メイル:船のジェシーに連絡を取って、レーダーに船影の反応がないか聞くよ。

GM:「反応なし」だって。

メイル:影も見えないというのは逆に気になるな……。

カエデ:こっちを見失ったんじゃないの?

メイル:そんなに甘い連中かね。裏から推進器を手配して爆弾まで仕掛けてきたんだぜ。発見まで七日もあったんだし、もともとは奴らが持ってた情報だろ。ポイントを推測することはできると思うんだ。

GM:(その通りだよ。もっとも、推測したんじゃないけどね)

アストリア:と、いうことは……こっちがサルベージを終了したころを見計らって襲撃してくると?

メイル:指揮を取っているのがロイ・ゴードンならその可能性は高いな。

GM:(まったくもって、その通りだ。こっちは美味しい所だけもらうつもりだよん)

カエデ:逆にいえば、作業が終わるまで襲撃はないってことだよね。

メイル:可能性の話だけどね。警戒は怠らず作業しよう。

GM:沈没船は半ばから真っ二つに折れて沈んでいるよ。しかも海峡の崖っぷちにあるから、へたをすると崖が崩れて落ちていく可能性がある。海峡に落ちたらさすがのメックといえども潜ることはできないね。船のまわり広範囲に残骸の一部やら積荷らしいコンテナが散らばっている。

アストリア:回収はどうすればいい?

GM:まず、無事に着底できたか操縦ロールしてもらおう。失敗するとその部分が崩れる。むろんそこにあったコンテナも落ちてしまうから回収不可能になる。操縦ロールはコンテナの場所に移動するごとにしてもらうからね。合計三回失敗すると、船体を支えている崖が崩れてこのあたり全部崩れてしまうから気をつけるように。

カエデ:メックは落ちないの?

GM:推進器があるから大丈夫。見える範囲でのコンテナは八個だ。

アストリア:着底せずに作業できないかな。

GM:できないこともないが、その場合なにかするごとに操縦ロールしてもらうことになる。最悪の場合コンテナを潰してしまうこともあるよ。

アストリア:うーん。俺、操縦下手なんだよな。

GM:砲術にだけ経験点つぎ込むからだ(笑) サルベージ船から回収用の網が降りてきたよ。

アストリア:しかたがない。気をつけてやるか。


回収作業開始です。
 (アストリア:あー! いきなり失敗した!)
などというハプニングもありましたが(笑)、作業は進められます。
コンテナを回収するアストリアとメイル。沈没時に散らばった金塊を地道に回収するカエデ(笑)
 (カエデ:お宝、お宝(笑))
それぞれ分担して作業に当たります。
結果、白いコンテナひとつ、普通のコンテナ6個と金の延棒50本を回収したところで崖が崩れました(笑)
 (カエデ:あー! お宝がーーーっ!)
なにやっとるのだ、君は(笑)


カエデ:ああ……まだ沢山あったのに(笑)

アストリア:メックで50本も金塊を回収した根性を称えよう(笑) メックの大きさから比較すれば豆粒みたいなものなのに、よくやるよ(笑)

メイル:それよりも、ひとつだけ色の違うコンテナがあるのが気になる。やけに頑丈そうだし、なにか特別なものでも入ってるのかな。

アストリア:XLエンジンか!?

GM:開けてみないことにはわからないよ。とりあえず、そいつは後回しにして普通のコンテナの中身を決めよう。
回収できたコンテナは六個だから、ひとり二回づつダイス振ってもらおうか。
まず六面ダイス一個振って何が入っているか決める。ダイスの目によってはさらに一個振って詳しい内容を決めるという段取りだ。

一同:了解!


サルベージ船が一路ファランへ向けて航海を続けている間、プレイヤー達は引き上げたコンテナの中身を物色します。
テーブルにダイスが乱舞した結果、
装甲20トン。放熱器4。大口径レーザー1。エンジン1。金塊なんと1トン!
と出ました。
ダイスの目によっては、アストリアがほしがっていたXLエンジンも手に入ったのですが、やはり世の中うまくいきません(もっとも216分の1くらいの確立でしたが)。


アストリア:XLエンジンーーーーー!

GM:出なかったんだから、文句を言うんじゃありません(笑)
さて、君達が引き上げたコンテナを物色しているのを横目に、ジェシーは白いコンテナの駆け寄るよ。ドアらしき場所の横にあるコンソールを開き、暗証番号をプッシュする。

カエデ:あ。こらまて、ねーちゃん。

GM:待たない(笑) 圧縮空気の抜ける音がして扉が開くと、ジェシーはさっとなかに潜りこんで入り口を閉じた。

アストリア:開けろー。扉をどんどん叩くぞ。

メイル:と、いっても開けるわけないよな。

GM:(あっさり)開いたよ(笑)

一同:へ?

GM:コンテナの中からジェシーが出てきた。手に黒いアタッシュケースを下げている。

カエデ:なになになに、それなに?

GM:ジェシーはノーコメントだよ。
カエデの視線からアタッシュケースをかばうように身体の後ろに隠す。

メイル:ジェシーの本当の目的はそれか。金塊やメックの部品よりも価値がありそうだな。

アストリア:いっそのこと、斬り捨てて奪ってしまおうか(笑)

GM:なんてこと言うかな、この男は(笑) ジェシーはアタッシュケースを大事そうに抱えて船内に入っていくよ。

カエデ:コンテナの中どうなってるの? 中のぞいてみるけど。

GM:中をのぞいてまず見えるのが正面の扉だね。カエデ、整備=一般振ってくれる?

カエデ:う。その技能持ってないのに……(ころころ)ピッタリ成功。

GM:では、ここはエアロックのようだと思った。コンテナ自体、輸送中の事故にも耐えられるよう対衝撃構造をしていて、おまけに気密も確保されているようだね。保安装置解除も振ってくれる?

カエデ:う。その技能も持ってない……(ころころ)失敗。

メイル:技能あるから私も見に行こう。(ころころ)4成功。

GM:機密保持のためか電子錠に連動して爆発物も仕掛けられているようだ。ジェシーが間違っていたら船ごとふっとんでいたろうね(笑)

アストリア:あ、あぶねーー(笑) なんちゅう危ないことするんだ、あの女は。やはり斬ったほうがよかないか(笑)?

カエデ:中どうなってるんだろ?

メイル:開錠装置あるから、開けてみようか?

アストリア:やめといたほうがいいと思う。機密を守るためのものだからそうとう修正高いと思うよ。大戦時に造られたならなおさら高いだろ。

カエデ:興味あるなぁ……開けてみようよ。

アストリア:やめとけ。技術屋のローソンがいれば別だが、やるならもっと準備してからだ。

メイル:アストリアの言うことが正しいな。ここはひとまずおいといて船内に入ろう。ジェシーに直接当たったほうが早そうだ。


ところが、ジェシーは自室に閉じこもったまま出てこようとしません。
プレイヤー達はあの手この手でジェシーから情報を仕入れようとしますが、ジェシーは依頼人であることを盾にだんまりを続けます。
そうこうするうち、ファランの港まであとわずかというところまで帰ってきました。


GM:全員知性ロールしてくれる?


知性度の低いアストリア以外成功(笑) 経験点もらったら知性あげろよ(笑)


GM:しばらくぶりにジェシーが甲板まで出てきたんだけど、彼女の様子をずっとうかがっている船員を見つけたね。他の船員は忙しそうに動き回っているんだけど、その船員だけが手を止めてまるで監視しているようだ。あきらかに挙動不審な態度だね。

アストリア:あーーー! 内通者か!

GM:(正解。依頼人の裏を取ったのはさすがだけど、依頼人の雇った船員はノーチェックだもんなぁ(笑))

メイル:すぐ取り押さえよう!

GM:(そうはいくかい。カエデは第六感もってたから(ころころ)成功か)カエデ、ジェシーを追いかけようとしたとき、海の向こうからいやな予感が押し寄せてきたよ。

カエデ:げ、連中来ちゃったよ。どうする?

アストリア:ジェシーの護衛は整備員に任せて、俺達はマフィアを撃退しよう。整備員はネスト経由だから船員に任せるよりましなはずだ。

カエデ:あの整備班の連中に? いまいち頼りないんだよね(笑)

メイル:おやっさんやシゲさん達だから信用できるだろ(笑)


ジェシーが雇った整備員達は、パトレイバーに登場するあの整備班一同です(笑)
なにしろ突発で出すことにした整備員なので、どういった連中かを考えるひまがなく、説明しなくてもプレイヤーたちがよく知っているキャラクターにしたのです。
しかし、あまり誉められた方法とはいえませんね。反省。


戦闘開始


GM:それではメック戦闘だ(ごそごそとヘクスを取りだしテーブルに広げる)

カエデ:今回はヘクスシートの裏面を使うのね。

GM:戦場はまわりに何もない海という設定だからね。深度は1レベル。水地だから移動MPは2ね。ただし遮蔽物ないから深度1でも通常の命中部位表を使う。

アストリア:移動力が落ちるのは問題だが、脚についている放熱器の放熱量はつねに倍か。

GM:君達の船はこの位置。連中はこっちからやってくる。君達の位置はサルベージ船から6ヘクス以内なら自由に決めていいよ。
配置が決まったら戦闘開始だ!

メイル:敵の戦力は?

GM:武装した高速クルーザーが1隻。コンドル戦車が2輛。J・エドガー戦車が1輛。そして55トンのグリフィンが1機、クルーザーのまわりに展開している。

カエデ:なんだ、メックは1機しかいないのね。ほかが戦車なら楽勝!

アストリア:……マスター、はめたな。

GM:(やはりアストリアは気づいたか)なんのことかな?

カエデ:? なんのこと?

アストリア:コンドル戦車もJ・エドガー戦車もホバー戦車だ。しかも遮蔽物のない海上だから好き勝手絶頂に走り回ることができる。おまけにこっちは海水で脚をとられ移動力が落ちているときたもんだ。ホバー戦車の移動力でこっちを翻弄し、グリフィンで遠距離攻撃するつもりだろう。

カエデ:なによそれ。おもいっきり不利じゃない。マスターの卑怯者!

GM:(わーはーはー。いぢめてやるからな(笑))こっちはメックが1機しかいないんだからいいじゃないか(笑) そらそら、文句をいわずに始めるぞ。

アストリア:普通なら地形を利用して陣地を組むんだけど、まわりに何もない海だからなぁ。


ぶつぶつと文句を言いつづけるカエデを尻目に、余裕の表情で始めるマスターでしたが、第1ラウンドから思わぬ落とし穴が襲ってきました。


アストリア:(ころころ)SRM6外れたか。コンドル戦車Bに大口径レーザー命中。

GM:調子にのって近づきすぎたか。まあ、正面装甲なら大口径の一撃食らってもまだまだ大丈夫だ。命中部位を決めてくれ。

アストリア:致命的出ろ!(ころころ)だめか。5の場所だから装甲かな。

GM:正面装甲は一番厚いからな。どれどれ、戦車の5の個所は……なにぃ! 装甲・エアスカート破損でMP−1だって!?

メイル:やった。移動力が落ちた(笑)

GM:ぐぐぐ……。よく見たら、致命的命中しなくても結構ヤバイとこあるじゃないか。戦車って思ってた以上に弱いな。

カエデ:(ころころ)あたしも命中したよ。LRM5が同じ戦車Bに4の個所。

GM:ぐおう! 移動力がまた落ちた! 最高速度12MPもあったのにフェニホ並になっちまった。

メイル:そういう言われ方をすると、フェニホに乗っている私としては腹が立つな。


メイルは近接戦闘能力の薄いグリフィンに接近し、アストリアとカエデが攻撃されないよう注意を引き付けます。
その間、2人のメック戦士は戦車に攻撃を集中しました。クルーザーのLRM10だけではろくな援護にならず、移動力で勝る戦車も徐々に削られていきす。
そして運命の第5ターン。


アストリア:コンドル戦車に大口径レーザー命中。命中個所は……浮上ファン破壊!

GM:げっ! 海上で浮上ファン破壊されたということは……沈没かぁ!? 装甲削られてるだけなのに(泣)

一同:やりい(笑)

カエデ:J・エドガー戦車に致命的命中! (いっころ)ダイスの目は4!

GM:……燃料タンク爆発……車輛爆発……

プレイヤー大爆笑。

メイル:1ラウンドで戦車2輛撃墜か(笑) こりゃ決まったな(笑)

GM:(まずい……これはまずい。お宝どころの話じゃないや)なんの、まだ撃墜前の反撃がある。(ころころ)装甲削っただけか……。

メイル:格闘フェイズだな。グリフィンの左脚にヒット!

GM:45トンメックとはいえ痛い(泣) 装甲ほとんどなくなった。

アストリア:あとすこしで完全勝利だ。

カエデ:こっちもボロボロだけどね。クルーザーのLRM10、毎ラウンドくるんだもの。

GM:むう、戦車2輛撃破されたか……(こりゃ逃げの手だな)。では次のラウンド。

アストリア:(ころころ)主導権はこっち。

GM:ほんとに暴力的な主導権ボーナスだな。イニシアチブ取れん(笑)


マスターは生き残った戦車とグリフィンを盾にして、高速クルーザーを逃がします。
 (GM:こういう時、高速クルーザーは便利だな)
 (カエデ:あ、逃げる。追いかける?)
 (アストリア:さる者は追わず。ほっとこう)
 (メイル:クルーザーよりメックを捕獲したほうが金になる(笑))
 (アストリア:そのとおり(笑))
それでいいのか、おまえ達(笑)
アストリアとカエデの攻撃は、コンドル戦車の装甲を削るだけに終わりました。
そして、グリフィンの向きから左脚を蹴ることができないメイルの攻撃は、


メイル:大口径レーザー命中。命中個所は右胴。

カエデ:ちょっと。そこかなり削れてなかった?

GM:中枢まで抜けたねぇ(笑) 致命的命中数振ってちょうだい。

メイル:(ころころ)10。2ヶ所もおきてる。

アストリア:グリフィンの右胴にはたしか弾薬あったな。

メイル:とてつもなくいやな予感がするな。致命的命中個所は、LRM10と……弾薬ぅ(笑)

カエデ:ああっ、せっかくの戦利品が!

GM:ははははは(笑) 残念だったな。弾薬の誘爆でグリフィン弾けて飛んだぞ(笑)

アストリア:本来のメック世界じゃないから、敵を倒してもボーナスでないんだよなあ。

GM:1クレジットたりとも出んぞ(笑) ローソンの予備部品も消えたな。


次のラウンド。
メイルは逃げるクルーザーを追いかけますが、地上では高速移動を誇るフェニックスホークも、1レベルの水地ではその移動力を活かすことができません。
アストリアは生き残ったコンドル戦車に阻まれて動けず。カエデにいたっては脚止めしようとLRMを撃ちますが、逆にクルーザーの反撃を受ける始末。
そしてとうとうクルーザーは欄外に消えてしまいました。


アストリア:あああああ……。戦利品はほとんど無傷のJ・エドガー戦車とボロボロのコンドル戦車だけか。

カエデ:こっちの損害は装甲だけだけど、なんか損した気分。

メイル:責めるような目つきで見るんじゃない(笑) 生き残ったことを感謝しよう(笑)

カエデ:そういうこと言うのはこの口かぁ!(メイルのプレイヤーの口を引っ張る)

メイル:ひゃふぇれぇーー。

GM:言っとくが、コンドル戦車はボロボロだからな。スクラップ同然で売り物にならんぞ(笑)

アストリア:がーーーん。


去る者、来る者


GM:さて。闘い終えて帰ってくると、船の上が何やら騒がしいね。

メイル:例の船員だな。急いで戻ろう。

GM:整備班と船員連中が甲板に集まって、ロープでぐるぐる巻きにされた船員を取り囲んでいる。

カエデ:ジェシーは?

GM:姿は見えない。

アストリア:まさか死んだんじゃないだろうな。スピーカーで呼びかけてみる。「いったい何があったんだ?」

GM:シゲさんが言うには、みんなが出撃した後この船員がジェシーを襲おうとしたんだけど、すんでのところで取り押さえることができたんだって。
ゴードンファミリーに金を握らされて、現在位置や作業の様子を知らせていたそうだ。ジェシーはケガひとつないってさ。

カエデ:そのわりにジェシーの姿がないのはなぜ?

GM:そう言われたシゲさん達はまわりを見渡して首をかしげる。「あれ、さっきまでそこにいたんだけど?」

メイル:おおーい。なにやってるんだ。メックを格納したら急いでジェシーを捜すよ。

GM:では3人が船にメックを格納し終えたとき、サルベージ船の側壁が開いて小型船が出てきた。

アストリア:サルベージ船の側壁? なんだそれ。

GM:うむ。私物を持ちこんでいるという理由で、ジェシーが立ち入り禁止にしていたブロックだ。

アストリア:小型船とはコリャまたどえらい私物だな(笑)

GM:で、その小型船は「すごい」スピードでサルベージ船から離れていく。

カエデ:わざわざ「すごい」と強調するってことは、追っても無駄といいたいわけね。

GM:うむ。わりと無駄(笑) 君達が発進準備なんか進めている間に、小型船は水平線のかなたに消えてしまうのだ(笑)

メイル:……ちょっと聞きたいんだが、金は受け取っていたのか?

GM:出港するまえに前金の5万Cビルは受け取っているよ(笑)

カエデ:前金だけ!?

GM:前金だけ。

カエデ:あのアマ(怒)

アストリア:まあ、いいさ。サルベージで1トンもの金塊を引き上げたしな。

カエデ:ああ、そうか。金塊あったのよね。あたしも50本ほど金の延棒拾ったし。

GM:残っていればな(笑)

アストリア・カエデ:なにぃ(怒)!?

メイル:持ち逃げしたのか!

GM:うむ。わりと700キロほど。さすがに全部積めなかった(笑) いいじゃないか。ほかの引き上げた品は全部残ってるし(笑)

アストリア:大きすぎて船に乗らなかっただけだろ。積めてたら持って逃げたはずだ。

GM:うむ。わりと正解(笑) さて、船は無事港についたぞ。船員達は着岸作業が終わってもいろいろあって忙しそうだ。

アストリア:引き上げたものをランドシップに移し変えるか。メックも移動させよう。

カエデ:やれやれ。とんでもない依頼人だったわね。

GM:とんでもない依頼じゃなくて依頼人なわけね(笑) 君達が引き上げたコンテナなんかを移し変えようとした時、後ろから大勢やってくるよ。

アストリア:ファミリーの連中か? 高速振動剣を構える。

GM:残念ながら外れ。整備班の連中だよ。依頼人のジェシーはどっか行っちゃったし、雇ってほしいそうだ。

カエデ:はあ? なぜよ? ネスト関係の整備員ならネストに戻らなくちゃいけないんじゃないの?

GM:彼らはネストに雇われているわけじゃないよ。依頼人を紹介してもらってるだけなんだ。だから自分達で稼がないといけないのさ。一定の収入があるわけじゃないけど、そのかわり依頼人を選べるからね。
君達の船には整備員いないし、雇っておいて損はないと思うよ。

メイル:まあ、おやっさんやシゲさん達なら腕は確かだろう。

カエデ:腕はね(笑) けどローソンの許可取らなくていいの? ランドシップは彼の持ち物でしょ。

アストリア:いない奴に文句言う資格はない(笑) 俺はいいよ。やはり専属の整備員がいたほうがいい。

カエデ:そうね。あたしもOKよ。

メイル:では決まりか。

GM:シゲさんは「カエデちゃん。これからもよろしくねぇ」とかいって手を握りに来るよ(笑)で、おやっさんに耳を引っ張られて「なにやってんだシゲ! 仕事にかかるぞ。だらだらやってやがると海にたたっこむぞ!」とか言われて連れていかれる(笑)

アストリア:やれやれ。相変わらず騒がしい連中だ。

カエデ:いいじゃない。これで賑やかになるわ(笑)

メイル:いざという時にはランドシップも戦力として使えるようになったな。

GM:整備班一同、総勢12名が新しく仲間になった。ちゃんと給料払ってあげてね(笑)
では今回はここまで。お疲れ様。

一同:お疲れ様でした。

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