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メックウォリアーリプレイ3 新人ガード訓練 前編


ローソン来たが、メイルがいない(笑)


GM:やっとローソンが来たと思ったら、今度はメイルがいないんかい。

ローソン:ははははは。いやはや、ローソンが合流できなかった理由はジャンクの山を漁っている最中に洪水に流されたということで(笑)

アストリア:メイルのプレイヤーから都合が悪くてと連絡があったんでしょ?

GM:昨日あったよ。はあぁ。

カエデ:なにため息ついてるのよ(笑)


メックウォリアーリプレイ第3回です。
ようやくローソンも参加し、充実した戦力で派手な戦闘が楽しめると思っていたのですが、今回はメイルが不在でした(笑)
GMは昨夜、泣く泣くシナリオを修正したのでありました。


GM:一同に会さないパーティだな。まあ、メイルは個人的な依頼を受けて個人行動しているということで。で、やっと現れたローソンは、いきなり人手が増えていることに気づくわけだな。

ローソン:おや、なにやら人員が増えているようですが。誰か細胞分裂でもしましたか(笑)

セーラ:始めましてぇ(笑) セーラ・サザンクロスと申しますぅ。以後よろしくね。

ローソン:これはご丁寧に。私はカーティス・ローソンと申します。この船の船長をしております。どうぞよろしく。

アストリア:動じない男だ。

GM:整備班の連中も挨拶するよ。おやっさんとは通じるものがあるかもな(笑)

カエデ:整備に命をかけているもの同士だものね。

GM:じゃあそろそろシナリオ始めようか。いつものようにネストから通信が入るぞ。艦橋にいるものは名乗り出るように。

アストリア:艦橋にいるのはたぶん俺だろう。ネストからの連絡というのなら、やはりいちいち受けずにいきなりカエデの部屋に回す(笑)

カエデ:はいはい(諦め口調) いつものように耳栓つけて、スイッチ入れる。

セーラ:わーい。セーラも一緒にいますぅ(笑)

アストリア:自ら進んで通信に出るとは。よくできた女だ(笑)

GM:カエデが受信機のスイッチ入れると、一人の初老の男がモニタに映る。言わずとしれたジロンの親父だ。ジロンはカエデたちの姿を見ると、

「むすめたちよおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーー」

ジロンの大音響がスピーカーから流れるわけだ(笑)
「我が娘達よ。元気にしておったか?」
カエデとセーラがそろっているのでジロンの親父はとても上機嫌だ(笑)

カエデ:だから誰が娘だって(笑)

ローソン:なるほど。これが噂の「娘よ」攻撃か(笑)

GM:その通りだ(笑) 上機嫌のジロンは娘たちの近況を聞いてから仕事の話にはいる。「娘たちよ。なにか困ったことはないかな。もし相談事があるなら遠慮なく言ってごらん」

カエデ:はいはい。そのへんは適当に答えるから仕事の話してよ。

GM:つれない女だ。ジロンの話によると、今回の依頼はある企業の新人ガードの訓練に参加することだそうだ。

アストリア:新人ガードの訓練? ガードというのはこの世界の警察のようなもんでしょ? 独自の訓練パートはないんですか?

GM:ちゃんとあるよ。今回の依頼は新人訓練課程の一環で、模擬戦闘を重視したより実戦に近い訓練さ。そのため実戦経験の多い傭兵を雇って訓練するんだ。傭兵の戦闘術をマスターすれば大抵の相手は大丈夫だからね。

ローソン:依頼主はどこの企業ですか?

GM:H&Bっていうランドシップや戦車・自動車を作っている企業だ。ホバー製造に独自のノウハウを持っていて、確実にシェアを伸ばしている。産業スパイの活動も盛んで、いろんな企業が狙っているという話だ。
報酬は5万クレジット。依頼中に損傷した装甲やパーツは保証するそうだ。

ローソン:訓練と言うことはそれなりに時間を拘束されますね。どのくらいの期間を想定していますか?

GM:予定では3週間だが延長もありえる。むろんその場合は日割りで追加報酬も払うよ。

アストリア:日割りで追加報酬ね。ちゃっかりしている(笑)

セーラ:3週間も外で生活ですかあ? 着替えとかおやつとかいっぱい用意しなきゃいけませんね。

GM:君たちはランドシップで生活しているんだろ? だったら荷造りしなくていいじゃん。

カエデ:ということはランドシップごと訓練所に行くのね? そんなに遠いとこなの?

GM:場所は(ごそごそと地図を取り出す)このヨップって街から70Kmほど離れたところにルドランという廃墟の街がある。大戦中に激戦に巻き込まれてかなりの被害を受けたとこだよ。いまでは住むものもいないただの廃墟となっている。ここは以前からH&Bが使ってるから遠慮なく訓練できる。
メルジストからなら5日の距離だね。特急で行けば2日くらいでつくけど。

アストリア:訓練は実弾使うんですか?

GM:実弾系の武器は模擬弾を使用する。光学系は出力を落として使用する。それぞれのマシンにセンサーを設置して、攻撃を受けた箇所の被害度をコンピュータで算出する仕組み。ただ武器使用時に発生する熱は実戦同様だから使いすぎるとオーバーヒートするぞ。

ローソン:実戦を想定した訓練ですね。それなら実弾を使ってもよさそうなものですが。

GM:歩兵だっているんだ。実弾なんか使えるもんか(笑)

カエデ:歩兵に対するメックの攻撃力って半端じゃないものね。当たったら確実に死ぬもの。

アストリア:生死判定もなく問答無用でダメージ点の人数分死ぬものな(笑) 平地なら倍人数だし。


依頼を受けたPCたちはランドシップを走らせ、訓練所へ向かいます。
出発前に必要になりそうなものを買い込み、準備は万端です。
(アストリア:おやつは300円までというのははずせないな(笑))
(ローソン:バナナはおやつに含まない(笑)) 
(セーラ:えー!? 300円じゃたりないですよう)
というべたな会話もありまして(笑)、一同ルドラン市郊外のキャンプに到着です。


GM:キャンプは街から10Kmほど離れた森の中に設置されている。ランドシップはここで待機だ。むろんH&Bの連中も同様。近くにランドシップ止めて準備してるよ。

カエデ:なぜそんな面倒くさいことするの? 直接街に入っちゃえばいいじゃない。

GM:訓練に関係するからね。訓練内容を説明しよう。まず攻撃側と防御側に分かれ、防御側は街に入って攻撃側の侵入を阻止する。攻撃側には3日の期間が与えられ、その間に街に攻撃を仕掛ける。ただ攻撃は防御側が街に入った翌日以降におこなうこと。防御側はその間に防衛の準備をする。街にトラップを仕掛けてもかまわない。

ローソン:勝敗はどう判定するんですか? どちらかが全滅するまでとか?

アストリア:時間かかりそうだな。

GM:全滅しなくても防御側の拠点にあるフラッグを取ればそこで終了。防御側は攻撃側の三分の二以上を倒せば勝利とする。

カエデ:まるでサバイバルゲームね。

セーラ:攻撃側が有利すぎるんじゃないですかあ? フラッグ取っちゃえば勝ちなんでしょ?

GM:防御側には地の利があるからね。森はすぐ切れてるから街までろくに隠れる場所はない。街から遠距離攻撃されたらまずいことになると思うよ。そう考えたらどっこいでないかい? 

カエデ:なるほど。攻撃側が圧倒的有利って訳でもないんだ。ビルを盾にされたら結構しゃれになんないわね。

ローソン:H&Bの戦力は?

GM:ガード側のメックはウルバリーン・シャドウホーク・グリフィン・フェニックスホークの4機。あとコンドル戦車が2輌とジャンプ歩兵部隊が一個小隊ついている。

アストリア:えらい戦力差だな。こっちは一個メック小隊しかないってのに。ほとんど倍じゃないですか。

GM:新人相手なんだから、そのくらいハンデがないと訓練にならないだろ。訓練を始める前に全員集まってミーティングだ。向こうの責任者、警備部のカール主任がやってきてそれぞれ自己紹介してくれる。訓練生のほうはいかにも新人といった出で立ちで、たたき上げの兵士らしいのは一人もいない。彼らは部隊ごとに整列して「敬礼!」とかやってる(笑)

カエデ:なんか初々しいわね(笑)

アストリア:ツバメでも探すのか? (カエデに睨まれて) 崩した敬礼でも返しておこう(笑) うちらのなかで成年男子はローソンしかいないから、話しはまかせた。

ローソン:私が代表か。私も白衣着てるから軍人には見えないんだが(笑)

カエデ:よく考えてみれば、あたし達ってちっとも傭兵に見えないわよね。ローソン以外は女子供しかいないし(笑)

セーラ:見かけじゃなく実力で勝負ですよう(笑) とか言いながら猫ミミのお手入れしてます(笑)

GM:とても実戦を勝ち残ってきた歴戦の兵士に見えんな(笑) 新人君達も君たちを見て動揺してるぞ。なかにはあからさまに馬鹿にしている連中もいる。
「なんだあの連中」「女子供しかいないじゃないか」「傭兵相手に実戦訓練ていうからどんなハードな訓練かと思ったが、これなら楽勝だな」

アストリア:まあ、当然の反応だな。

GM:おや、以外にクールだね。

アストリア:訓練相手に俺のような子供がまざっていれば誰だってそう思いますよ(笑) なんたって15歳だし。 

セーラ:私、ぴちぴちの17歳でーす。

カエデ:あたしは19(笑) ホントに女子供よね。

ローソン:唯一の大人は私だけか。私にしても白衣だしね(笑)

セーラ:その白衣って、いつもノリがきいてるんですよねえ。ごわごわしないんですか(笑)

ローソン:この白衣は私のステータスシンボルですのでご心配なく。ノリのひとつやふたつ、どうということはありません(笑)

カエデ:いつも自分で洗濯してるの?

アストリア:アイロンも自分でしてるんだよな(笑)

ローソン:もちろんですとも。予備ともにクローゼットにバッチリ確保しています(笑)

カエデ:クローゼットを開くとずらっと同じ白衣が並んでるわけね(笑) 

GM:やれやれ(笑) まずガードが防衛側を担当するよ。メックと車両が土煙をあげて街に向かう。君たちの突入は翌日以降だからね。

アストリア:了解、了解。それまで作戦でも考えるか。

ローソン:ならば私に腹案が。力任せにつっこんで攻めるのは簡単だけどそれでは芸がない。ここはひとつ、熟達した傭兵の戦術というものを連中に見せてあげるとしようじゃないですか(笑)

アストリア:ふっふっふ。当然だな(笑) 人を見かけでしか判断できないような連中には、ちびっと痛い目にあってもらおうか(笑)

カエデ:実は気にしていたのね(笑)

セーラ:それで具体的にどうするんですかあ?

ローソン:偵察部隊を組織して、訓練生の戦力配置状況をチェックしよう。

アストリア:シゲさんたち整備班連中にも協力してもらうか。夜になったら街に潜入しよう。

セーラ:開始は翌日からなんでしょう? 今夜街に行くのは反則なんじゃないですかあ?

アストリア:戦闘に行くわけじゃない。偵察しにいくだけさ。戦闘開始は明朝5:00からだが、事前偵察してはいけないとは聞いてない(笑)

カエデ:それって詐欺師の理論(笑)

ローソン:なにを言うんだ。現実の厳しさを教えるだけじゃないか。何ごとも言葉通りにとらえてはいけない(笑)


1回目 攻撃側 PC  防衛側 ガード訓練生


アストリアとカエデ、整備班の有志を含む偵察部隊は夜半を待って街に侵入します。
戦闘開始は明朝からという観念にとらわれている彼らは侵入者に対する警戒がまったくなく、容易に侵入をゆるします。


GM:新人たちは呆れるほど無警戒だね。歩哨も立ってない。拠点に設定されたビルの前にある広場に集まってわいわいやってるよ。いちよう作戦らしきものを立てているようだが、数人のグループはすみっこに座って談笑している。

アストリア:いかんねえ。写真とっといて後で説教だな(笑)

カエデ:まさかアルコールやってるんじゃないでしょうね。

GM:ここからではなんとも言えないね。

ローソン:攻撃開始まで偵察班を常駐させて監視を続けようか? このまま街にいても気づかれないような気がする(笑)

アストリア:とうぶん監視を続けて、連中がどんな行動するか見物しよう(笑)

セーラ:そんな悠長に構えてて見つかったら大変ですよう。早く帰ってきたほうがいいんじゃないですかあ?

アストリア:連中の注意は街の外に向いてるから大丈夫だろ。防衛拠点の近くのビルの一室に待機所をつくろう。昼間はビルの中からとか屋上から見下ろして監視する。夜は光が外に漏れないよう充分気をつける。

カエデ:食事は軍用レーションに頼るしかないわね。ぶつ切りのどろどろヌードルとかってやつ。食欲わきそうにないわね。

ローソン:どうしても火を使う必要がおきた場合に備えて、対応した部屋を用意しよう。光が外に漏れないよう隙間を目張りして、念の為に黒い厚手の布で覆っておく。

アストリア:待機所の周囲に、侵入者が来ればすぐわかるようにカメラとセンサーを仕掛ける。

ローソン:カメラは待機所周辺だけじゃなく、街のあちこちにしかけておこう。連中の行動がよくわかるように。

GM:好き勝手やってやがる(笑) きちんと設置できたかどうかちゃんと判定するからな。動き回るたびに発見されたか判定するので気をつけるように(笑)


判定ロールにつぎつぎと成功し、街のいたるところに監視装置を設置するPC達。
情けないぞ新人(笑)
監視者の存在などつゆ知らず、訓練生は各ポイントにメックや車両を配備します。さすがに丸見えだとまずいと思ったのか、廃材を利用して偽装しました。
ジャンプ歩兵は3人一組になり、街の外側各地に散らばって監視に勤めます。突入開始時刻も近づき、さすがに緊張感が漂ってきました。


アストリア:ほほう。やることやってるじゃないか。

GM:そうでもないよ。メックはビルの影に隠しているけど半分見えてるし、廃材を利用してカモフラージュしたつもりの戦車は廃材が新しすぎていかにも不自然だ。目立って逆に場所がわかる(笑)

ローソン:減点10。

アストリア:減点20くらいだろ。

GM:そろそろ待機時間も終わりだ。午前5時になるよ。

アストリア:うーん。突入はもっと後にしよう。

ローソン:どうせなら3日目の早朝にしないか? そこまで緊張感を維持できないだろから絶対ダレると思う。

アストリア:いいねえ(笑)

カエデ:それなら3日目の夜のほうがいいんじゃない?

アストリア:3日目の夜はだめ。それだと残り時間も少ないから、さすがに真面目になるだろう。攻撃は夜の闇に紛れてというのは常識だから、夜は連中も警戒する。ねらい目は3日目の朝だな。夜番が無事終わって気が抜けた瞬間を狙おう。

ローソン:朝なら太陽光と熱で赤外線探査もある程度誤魔化せるだろうしね。君、なかなかやるじゃないかね(笑)

アストリア:いえいえ、お代間様にはかないません(笑)

セーラ:時代劇ですかあ(笑)

カエデ:ふたりとも企みごとが好きなのね。


ふたりの悪童は意気揚揚と作戦を練ります。
水を得た魚というか、本当に楽しそうだなふたりとも(笑)
作戦(悪巧み)にしたがい、偵察部隊は突入開始時刻まで忙しく動き回って訓練生の配備状況を入念にチェックしました。
準備は万端。あとは突入時刻を待つだけです。


GM:3日目の夜が明けた。太陽が東の地平から顔をのぞかせ、周辺の山や森、ルドラン市から闇を追い払っている。

アストリア:そろそろ時間だな。メックの準備は夜が空ける前からしていたということで。

ローソン:準備はランドシップの中でね。灯りが街から見えたりしないように。

カエデ:初日や2日目の晩とかに、突入準備と錯覚しかねないそれっぽい明かりつけて意地悪しようか(笑)

アストリア:いいなそれ(笑)

ローソン:どうせならメックのエンジン音も混ぜてリアリティを出しておこう(笑) これで君も我々の仲間入りだ(笑)

セーラ:カエデちゃんの意地悪う(笑)

カエデ:せっかくの訓練だし、これくらいはね。ほほほ(笑)

GM:そこまでされては緊張感など持続せん。もはやへろへろだぞ(笑) やたらと朝日がまぶしくて太陽が黄色く見える。ユンケル飲んでるかもしれん(笑)

カエデ:徹夜明けの状態ってワケね。

GM:それでは勝敗を決めよう。部隊主導権を基準にして、どんな準備をしたかで修正決めてロールする。

アストリア:あれ? ほんとにメック戦闘するんだと思ってたのに。この手に握った俺のダイスの行方は(笑)?

カエデ:勝敗決定にすればいいじゃん。

GM:そういうこと。君達の修正は(リストを見て計算する)

ローソン:この修正ではサイコロ振るまでもないな(笑)

セーラ:ダイス振る前から12以上の差がついてますよ?

GM:それでもダイス振ってくれる? どれだけの差がつくか知りたいんだ。以降の訓練に影響するからね。こっちの出目は(ころころ)

アストリア:なるほど(ころころ)

カエデ:(ダイスを覗きこんで)メックのプレイで差が20あるって異常よね(笑)

ローソン:それだけ上手に攻めたということだろう。

アストリア:向こうが素人丸出しなだけじゃないか?

GM:主にその通り(笑) ガード訓練生が撃っても当たらないのに、そっちの攻撃は面白いように当たる。当たる距離まで近づこうと突撃かましてきたが、的確に攻撃されておじゃん、といったところだろう。はっきり言って君達楽勝(笑)

カエデ:アストリアには部分遮蔽もあまり効果ないしね。

アストリア:やれやれ。無謀な連中だ。あとでこってり絞ってやらにゃ。

ローソン:連中を絞るための証拠写真なら売るほどあるだろう。

GM:まったくもってその通りだ。隠れたつもりでおしり丸出しの戦車とか、素人丸出しの偽装とか、隠れる場所を捜してうろついてたらビルに突っ込んだメックとか、歩哨が寝てるとことか、空き缶を射的の的にして遊んでいる連中とかいろいろだ(笑)

セーラ:仕事中は真面目にしなきゃいけませんよう。

アストリア:まったくだ。連中を集めてミーティングだな。証拠写真をズラリと黒板に貼って「まずここっ!」とかって指示棒で指す。

カエデ:やってることは凄く正しいことなんだけど、講師が15歳の少年じゃね。新人君たちもたまらないでしょうね(笑)

GM:たまらないどころか、屈辱感で頭から血が吹き出しそうだ。

ローソン:あの連中にはいい薬だと思う。私かH&Bのカール主任に言われても身にしみないだろうし。ここはひとつ心を鬼にして教育せねば(笑)

セーラ:そのわりに楽しそうですねえ、ふたりとも。

カエデ:嬉々としてるわね。ローソンとアストリアって(笑)

GM:カール主任は後ろの壁に寄りかかって胃でも押さえてるかな。「ああ……胃に穴が……」とか聞こえるかもしれない(笑)


2回目 攻撃側 ガード訓練生  防衛側 PC


今度は攻守を入れ替え、PCたちが防衛側です。
復讐(笑)に燃える訓練生をキャンプに残し、街に入ったPCたちはさっそく行動を開始しました。
メックの予備武装を利用した簡易砲台を街の各所に設置します。また整備班も含めて24時間体制で街を巡回、主用ポイントにメックを待機させるなど万全の監視体制を敷きました。
相手が新人だという意識はまったくありません。
街の地図を睨みながらあれこれ策を練るアストリアとローソン。カエデとセーラも負けじとアイデアを提案します。
言っちゃなんだがほんとに楽しそうだな、お前たち。
目が輝いてるぞ(笑)


カエデ:だいたいこんなものかしらね?

GM:……よくもまあ、いろいろ考えたもんだよ。感心しちゃうね(笑)

アストリア:なにをおっしゃるウサギさん。まだまだこれから(笑) 地雷は手に入らないかなGM。

セーラ:このうえ地雷まで仕掛けようなんて、やることに隙がありませんねえ。

アストリア:はっはっは。そんなに誉められるとは恐縮ですな(笑)

GM:別に誉めとりゃせんと思うんだが。ともかく地雷はいますぐってのは無理だろう。さすがに用意してないだろうしね。近くの街まで誰か買いに行かせれば?

ローソン:整備班で手の空いてる連中にいってもらおうか?

セーラ:わーい。お使い、おつかい♪

GM:手が空いている人間というと、おやっさんかな?

アストリア・ローソン:うっ。

カエデ:さすがにそれ、まずいでしょ。

アストリア:おやっさんにパシリさせるのはなぁ……

ローソン:後が怖い。

GM:そうでもないよ。おやっさんは特にやることないし、気軽に引き受けてくれる。地雷を買うにしても目利きのできる人間がいたほうがいいしね。整備班の若いしを2・3人連れて街に向かったよ。

セーラ:良かったですねえ(笑)

カエデ:そうね。「いい度胸じゃねえか」とか言われたらどうしようかと思った(笑)

GM:そんなこと言わんよ(笑) ちなみに帰って来るまで4日はかかるからな。行った先で運よく地雷売ってるかわからないし。まあ、出発前にネスト経由で手配しとけば無いなんてことないけど、それにしたって時間かかる。

カエデ:4日もかかるんじゃ今回出番ないわね。次回に期待しましょう。楽しみは先に伸ばしたほうがより楽しめるってもんよ(笑)

セーラ:カエデちゃんの意地悪う(笑)

アストリア:準備は整ったし、いつでも来いだな。

ローソン:私はいまいち不満だ。せっかく地雷で撃滅するプランを立てたんだが。訓練生君たち、地雷が届くまで待ってくれないかな(笑) 

カエデ:ノボリたててお願いしてみれば? 

ローソン:(なにやら真剣に思案中)……

カエデ:本気にしないでよ。

セーラ:もーすぐ子供の日ですしい、鯉のぼりでもあげときましょうか。

GM:日本じゃないんだぞ。だいたい、この時代までそんな風習残ってんのかね。それはともかく、もうじき戦闘解禁時刻だ。

アストリア:見張りから連絡は?

GM:いまのことろ変化なし。「静かなもんだよ」と返事が帰ってくる。シゲさんたちも厳戒体制引いてるからね。アリの入りこむ隙間も無いぞ(笑)

ローソン:整備班の人達も気合が入ってる連中ばかりですから、ノリノリでやってるでしょう(笑)

アストリア:軍服、それもナチスドイツの軍服とか着てるかもな。「12時から4時方向、方向異常なし。2班・3班そちらはどうだ?」「赤外線探知機に反応なし。こっちも異常ありませんです、シゲさん」「バカモン。隊長と呼べ」とか(笑)

カエデ:たしかビデオでも軍服着てたわよね(笑)

GM:Hビデオ持ちこんだのが見つかって、こってり絞られたアレね。おやっさん怒って整備班局中法度作ったヤツ(笑)
「俺がわけーころは鉄板の上に寝てがんばったもんだ。いいか鉄板の上にだぞ!」
てなもんでさすがに身にしみてるから軍服は着てないだろ。バレたらえらいこった(笑)

ローソン:そのかわり変質的なまでの警備システム設置してる。もちろん私も手伝った。いまこそこの補修/整備=一般3レベルが役に立つ(笑)

セーラ:ローソンさんて、補修/整備=一般に「天性の才能」取ってるんですよね。凄いなあ。

ローソン:なにしろ私の売りですから(笑)


天性の才能
キャラ作成時「天性の才能」を習得することで、その技能分野を成長させやすくすることができます。天性の才能の技能を成長させる場合、半分の経験点ですむのです。
天性の才能を習得するには、10点のキャラクター作成点が必要なのですが、たとえ1分野とはいえ成長しやすくなるというのはとても有利なことです。
本来のルールではサイコロでどの技能か決めるのですが、今回のプレイではプレイヤーに好きな技能を選んでもらいました。2キャラ制でなく1キャラ制にしたので、経験点に余裕を持たせて技能習得の幅を広げ、いろいろな技能を取ってもらおうとの配慮だったのですが……
アストリアよ。
砲術以外にも経験点使おうな。カエデはちゃんと盗賊技能取ってるぞ(笑)


GM:さてさて。戦闘解禁の時刻になったが訓練生たちの姿は見えない。シゲさんからも発見の報告はないよ。「敵機、いまだ見えず。オーバー」

カエデ:さすがに来ないわね。コテンパンにやられ、頭に血が登ってすぐ来るかなと思ったけど。そこまで馬鹿じゃないか。

アストリア:うむ。時を選ぶというのは大事だ。10点あげよう。

セーラ:メモしときますう。えーと、新人君たちに10点と。

ローソン:戦力の有利を活かせればいいんだが、はたしてどうなることやら。

カエデ:とりあえず交代で休憩しましょ。整備班の人達も交代で休憩と食事をとってもらって。というワケで男組、見張りよろしく(笑)

アストリア:いきなりかいっ!

カエデ:徹夜はお肌の敵なのよ(笑)

セーラ:すやすや(笑)

アストリア:……このアマ、もう寝てやがる。

カエデ:後でちゃんと交代したげるわよ(笑)

GM:でだね。朝日が昇って頂上を過ぎて地平の向こうに沈んでもまだ来ない。

アストリア:ほほう。じらし戦法を覚えたか。

ローソン:襲撃は真夜中か、我々の時みたいに早朝かな?

GM:キャンプの方向に明かりが見えるよ。耳を澄ませばエンジン音も聞こえて来るかもしれない。

カエデ:自分達がやられたことをやり返しているわけね。小癪な真似を(笑)

ローソン:オリジナリティーに欠けるけどね。

GM:ではここで戦術持ってる人はロールしてちょうだいな。成功度言ってね。

アストリア:(ころころ)む。失敗。

カエデ:(ころころ)ちょうど成功。

GM:(カエデは第六感持ってるから+2の修正だな。とするとカエデはなんとか成功か)カエデ、君はあの光はただのいやがらせだと思った。今夜は襲撃はないだろう。

カエデ:ふっ。あたしの感ではあれはただのフェイクね。今夜はよく眠れそうよ。

アストリア:それはそれとして、ちゃんと見張りたてておくよ。新人君たちとの違いを見せてやらねば。

ローソン:夜間の見張りを忘れてはいけません。戦闘が始まればすぐに対応できるよう対処しましょう。以上、アストリア講師でした。

カエデ:いまから反省会の準備なのね。夜間の監視は整備の人たちにがんばってもらうとして、あたしたちは交代で仮眠をとるね。

GM:夜勤……じゃなくて、見張りの順番はアストリア・ローソン・カエデ・セーラの順でいいんだね?(ほんとは何もないんだけと、わざとらしくサイコロふる)
ふむ、何事もなく夜が明けた。

カエデ:連中が来るとすれば今朝かしら?

アストリア:狙い目であることは間違いないな。最初の夜が明け、気が抜けているところに強襲をかけるのは戦術の初歩の初歩だしな。

セーラ:昨夜フェイク作戦をしかけて、まさか今朝はこないだろうという油断も誘えますです。

GM:(うーむ。あっさり読まれてるな。カエデの第六感とプレイヤーの読み分の修正をつけてロールするか。当然成功だな)カエデ。君の脳裏にピンときたぞ。

カエデ:ほら来た。みんな、戦闘準備よ。

GM:君たちがメックに乗り込んだとき、整備斑から連絡が入るよ。「北西の方向より敵機来襲!」

アストリア:機数は?

GM:「メック4機と戦車2輌確認。ジャンプ歩兵は確認できません」だって。

ローソン:挟撃作戦でもとる気かな? ほかの監視ポイントに注意するよう伝達する。私はいざというときのため残っておくよ。伏兵がいなかったら追いかけるから。

アストリア:あいよ。では出陣だ。連中が街に入るまえに叩こう。

セーラ:ジャンプ歩兵がいないということは、メックを囮にして歩兵で拠点を攻めるつもりでしょうか? となると厄介ですねえ。

カエデ:そうね。歩兵なら建物の中に入ることもできるし、ばらばらに来られるとちょっと厄介よね。

ローソン:シゲさん達にはとくに歩兵に注意してもらおう。設置した簡易砲台で対応できればいいんだけどね。

アストリア:街に入られる前に叩けるかが勝負の分かれ目だな。とりあえず、こっちはメックと戦車の迎撃に集中しよう。GM。連中は街に入ったんですか?

GM:それはサイコロで決めよう。戦術技能の対抗ロールして差の大きいほうが勝ちね。発見が早かったから、君達には有利な修正をあげよう。アストリア、振るのだ。

アストリア:俺ですか?

カエデ:イニシアチブもアストリア振ってるし、いいいんじゃない?

GM:んで、差が大きければ大きいほど、訓練生たちの位置が街から遠くなる。対応が早くて有利な位置から攻撃できるので、気合を入れて振るように。

セーラ:ここで負けたら傭兵の面子丸つぶれですよう。

ローソン:その通り。

カエデ:絶対負けるんじゃないわよ。

アストリア:遠まわしに利用可能経験点使えと言われてるような気がするな。街に入られても余裕で倒せる気もするけど、連中にはプロの腕を見せないといけないし、利用可能経験点使います。

カエデ:利用可能経験点って、たしか射線が通ってたら他のキャラのぶんも使えたわよね。あたしも出しとく。

GM:げっ。

セーラ:わたしも出しまーす。

アストリア:経験点の合計がこんだけで、俺の戦術レベルが1で(ころころ)

GM:こっちも振らないとな(ころころ) げっ。

ローソン:なにやらうめいていますな。

カエデ:きっと失敗したのよ(笑)


その通りです(笑)
街に到着するかなり前にプレイヤーの配置が終わってしまい、ほとんど遮蔽物のない野原での戦闘をよぎなくされた訓練生たちは、当然のごとく部隊主導権ロールでも大敗し、あっという間にボロボロにされてしまいます。
なにしろ部分遮蔽を活かし、足を止めて攻撃するのですから修正の大きいこと。実際に戦闘したら、きっと面白いように命中したことでしょう。
結局街に入ることもできず、訓練生たちは敗北します。

訓練後のミーティングでは、訓練生達の素人ぶりと作戦のまずさを懇切丁寧に解説。戦力をいかに活かすかをテーマにレポートまで提出させました(笑)
締め切りは明朝9時まで。街に出発する時刻が9:30分ですから、訓練生たちはろくに寝るヒマもなくレポートに追われたのでありました。



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