熱帯魚の送り方


 殖やした熱帯魚を友達に配ったり、オークションに出品したりして、引き取ってもらう機会があると思います。近くの人なら直接渡せますが、遠くの人には宅急便などを利用して送る必要があります。その方法です。


まず用意するもの

ビニール袋
熱帯魚ショップで使われている厚手のビニール袋を数軒のホームセンターで探すも見つからなかった。
結局、普通に市販されている袋は写真の0.03ミリのものが一番厚いらしい。結論から言えばこの袋を二重にすれば十分輸送可能。100枚で300円ほど。
ショップによっては一枚20円で売っているところもあった。どうしても厚手の袋が欲しければショップに相談したほうがいいかも。
発泡クーラーBOX
最近、100円ショップで写真の発泡クーラーが売り出された。350mlの缶が6缶入る大きさもちょうど良い。保温効果もなかなか。いい時代になりました。






固形酸素
熱帯魚ショップのようにボンベ入りの酸素が用意できればベストだが、個人レベルではムリ。スプレー入り酸素も市販されているが、絶対量が少なく、不経済。そこで安価で便利なのが固形酸素。釣具屋でも売られている。
最近、市販されている熱帯魚用の固形酸素は写真のものになるらしい。8個入りで約600円。
カイロ
真冬には保温が必要になるのでクーラーボックスの蓋の裏にカイロを張る。まともに熱くなってしまうと熱くなりすぎだが、密閉された酸欠状態のクーラーボックスの中ではちょうどいい温まり方になる。
あまり温まらないようであれば、蓋に小さな穴を開けて調整する。



パッキング

ビニール袋を二重にして固形酸素を入れます。固形酸素の量は輸送時間と生体の大きさで決めます。CRSのようなエビで一日の輸送であれば2粒ほどで十分です。生体はまずプラケに掬うとパッキングしやすいです。袋詰めの方法はこちらを参考にしてみてください。水は多めに入れたほうが生体にやさしいです。さらに袋を写真のようなシートで覆ってやればバッチリです。

あとはクーラーボックスに入れ、クーラーボックスの蓋をしっかりガムテープで密封します。


発送

宅配便を利用して発送する場合、できれば宅配業者の営業所に直接持っていくことをオススメします。コンビニなどに持ち込むと宅配業者が集めに来るまで時間がかかる場合があるからです。少しでも輸送時間が短いほうが安心ですよね?

品名には正直に「熱帯魚」と書いたほうが良いように思います。業者によっては断られたり、「死んでも保証を求めない」ことを条件にされたりすることもありますが、「熱帯魚だったら早めの方がいいですよね?」とか、いい方に対応してもらえることも多いです。

宅配業者によっては、ホームページ上で伝票のコードを入力すると荷物の状態を検索できるシステムがあります。送付先にそういうシステムを案内しておくと、多少は不安がなくなるかもしれません。


というわけで

気温28度前後の夏前に何度かCRSを送りましたが、四国から東京への輸送、中一日の離島への輸送も無事成功しました。生体に負担をかける輸送ですが、少しでもいい状態で送ってやりたいものですね。