アルタムエンゼルの飼育法






・はじめに
・必要なものを揃えよう
・水槽のレイアウト
・アルタムエンゼルを買いに行こう
・他の魚との相性について
・エサについて
・日々のメンテナンス
・まとめ


はじめに
「いかにも熱帯魚」という形をしているエンゼルフィッシュの中でもアルタムエンゼルはその大きさ、鰭の長さ、渋い飴色の体色等々とても優雅です。難しいイメージがありますが、ポイントさえ押さえれば飼育は容易です。

必要なものを揃えよう

水槽
アルタムの体高(ヒレ)は数多い熱帯魚の中でも一番と言っていいほど高く、フルサイズになったアルタムは45センチの深さでも足らなくてヒレが底を擦っていたりします。最終的には60センチ以上の深さが必要でしょう。わたしの家ではとりあえず60×45×45の水槽に5匹入れていますが、最終的には90×45×60の水槽を買う予定です。

フィルター
現在我が家では60センチ用の上部フィルター一基のみ。奥行きがある水槽なのでもう一基乗せることも可能ですが、アルタム5匹程度なら一基のみで大丈夫なようです。酸性の方が好きな魚ですから、フィルターを多くして酸性になりやすい環境でも大丈夫でしょう。

ライト
明るくても暗くても特に問題はありません。水草を同時にやるのでしたら、明るくした方が良いでしょう。

サーモ&ヒーター
割と高めの28度に設定しています。幼魚のころは、高めの方が成長が早いですし、病気にかかるリスクも低くなります。

底砂
ベアタンクもいいのかもしれませんが、わたしはニッソーの「アクアプラントサンド」を入れています。この砂(というより土)を使うといわゆる「理想の水質」とされる比較的pHの低い水が容易に得られます。飼育を始めて一年経ちますが、特に問題は起きていません。オススメです。

水槽のレイアウト
最初は水草をキレイに植えていましたが、今はアマゾンソードのみです。バルテリーなんかも似合いそうですね。割と臆病な魚ですのであんまり複雑にレイアウトしてしまうと裏から出てこなくなってしまうかもしれません。

アルタムエンゼルを買いに行こう

ワイルド物とブリード物
ワイルド物とは文字通りアマゾンの川に泳いでいるアルタムを捕まえてきたものです。最近はヨーロッパや国内で養殖されたブリード物も出まわっているようです

どんなショップで買ったら良い?
まずこんなショップは要注意です。
・ 魚の回転がはやく、アルタムを入れる前の水槽に違う魚が入っていた。
(なんらかの病気に感染しているおそれがあります。)

・ RO等、特殊な水を使用している。
(同じ環境が用意できれば問題ないが、用意できない場合、急に環境が変るのでショップでは元気でも自宅で上手に飼えない場合があります。)

・ オリジナルハンバーグ等、偏ったエサだけを与えている。
(そのエサしか食べない可能性があります。)

・ あんまり数を扱っていない。
(状態が良くても選びようがないですよね。)

どんなアルタムエンゼルを買ったら良い?
状態の良いアルタムエンゼルを購入すること。当たり前ですが、これが一番重要なポイントです。
状態の良い、アルタムエンゼルとは
・ ヒレをたたんでいたり、欠けていたり、溶けていたり、白くなっていたりしないこと
・ 目が濁っていたりしないこと。
・ 水槽の隅でおびえたように固まっていたりしないこと。手をかざすと寄ってくるぐらいがベスト。

購入するサイズ
Sサイズは弱いイメージがちょっと払拭できません。かと言ってLサイズだと、高価ですし、成長も楽しめません。成長が楽しめて比較的丈夫で安いMサイズがMSサイズがいいでしょう。わたしはこのMSサイズで5匹購入しました。買うときはMSサイズの中でもいろんなサイズを購入しました。あまり小さすぎるとイジメの対象になってしまいますが、同一のサイズにすると全てオス、あるいはメスになってしまうことがあります。将来の繁殖を視野に入れた選択であります。

以上を踏まえますと、こんなお店でこんなアルタムを買うのがベストです。
アルタム専用の水槽で通常の水を使用し、いろんなエサを与えており、比較的、数を扱っているお店で、ヒレがピンとしていて目がはっきり、手をかざすと寄ってくるようなアルタムを5匹ぐらい、いろんなサイズを混ぜて買いましょう。(あんまり少ないとケンカします。)

アルタムを買ってきたら
他の魚と同じく、温度合わせ、水合わせをしましょう。
環境の急変により、一気に体調を崩すことも考えられますのでまずは慎重にエアーチューブ等を利用して水合わせすることをオススメします。

他の魚との相性について
アルタムエンゼルはシクリッドですのでそれなりに縄張りを主張し、また、口のサイズが合ってしまうと小さな魚は食べてしまいます。カラシンといっしょに飼っていていつのまにかカラシンが消えていた・・・なんて話は良く耳にしますし、スマトラのようなヒレをかじる魚も当然いっしょに飼えません。また、コリドラスも突ついて殺してしまうという話もあります。ディスカスとの混泳はよく目にしますが、やはりキレイに育てるとなると単独飼いがベストではないでしょうか。

エサについて
天然のものと人工のものがあります。それぞれバランスよく与えるのが理想的ですが、ワイルド物だとなかなかフレークフードには餌付きにくいようです。
わたしが買ったお店ではずっと赤虫をあげていたそうで、うちでもずっと赤虫をあげています。それなりに栄養パランスはいいようで、それなりに成長しています。アルタムを飼う人の中には赤ヒレ等の生きエサを与える人もいますが、病気のリスクを考えるとちょっと怖いです。赤虫だけで十分成長しますので、赤ヒレまで与える必要はないのではないでしょうか。

日々のメンテナンス
当初は水替えをエアーチューブで慎重にチョロチョロとやっていましたが、今は10日に一回3分の1程度をザバザバ変えちゃってます。割とへっちゃっらです。定期的な水替えをしましょう。

まとめ
アルタムエンゼルの繁殖はわたしの熱帯魚ライフの現在における最大の目標であります。いつか繁殖レポートが書ける日が来ることを夢見てまとめとします。