はじめに
ここ数年、大人気のクリスタルレッドシュリンプ(CRS)は、赤い色をした突然変異のビーシュリンプを固定したものです。小さなエビにしては少々値が張りますが、意外に繁殖はカンタンです。見た目キレイ、増やしてうれしいCRSを楽しみましょう。



必要なものを揃えよう

水槽
最大でも数センチのエビですので小さな水槽でも飼育できますが、水質、水温の安定等、考えますと、大きいな水槽ほどいいことは確かです。

フィルター
どんなフィルターでも構いませんが、稚エビが吸い込まれてしまうので、吸水口にはスポンジフィルター等が必要です。

ライト
明るくても暗くても特に問題はありません。水草を同時にやるのでしたら、明るくした方が良いでしょう。

サーモ&ヒーター
多少低めの22〜23度に設定しています。

底砂
特に水質を著しく変えるものでなければなんでもいいと思います。我が家ではソイル系のアクアプラントサンドです。これがなかなかオススメです。

水槽のレイアウト
水草や流木等のアクセサリーを入れてあげましょう。脱皮や小さな稚エビが隠れる場所があった方がいいです。

CRSを買いに行こう

まずこんな水槽のCRSは要注意です。
・入荷直後。ショップバイト時代、入荷直後に全滅したことがあります。
・明らかに色が変。動きがおかしい。

どんなCRSを買ったら良い?
赤・白の模様やバンドの太さがによってグレードが分かれてきます。
一般に模様がハッキリしていたバンドの太いものが高いCRSと呼ばれていますが、自分で気に入った健康そうなCRSなら良いと思います。

CRSを買ってきたら
これが大事です。エビは魚以上に水の変化に敏感です。
温度合わせ、水合わせを慎重に行いましょう。できれば、このやり方のようにじっくり水を合わせていく方法がオススメです。

他の魚との相性について
できればCRSだけで飼うのが理想的です。特に繁殖を狙うのであればなおさらです。
混泳した場合、目立ちますのでそれなりに「エサ」になってしまう可能性大です。

エサについて
プレコやコリのエサでいいと思います。ディスカスフードをあげる人もいます。沈むのでいいエサだと思います。茹でたホウレンソウなどをあげる人もいますが、市販のものだと残留農薬等が心配です。自家産の信頼できるものを除いては特にあげる必要はないと思います。

日々のメンテナンス
定期的な水替えをしましょう。

CRSの繁殖について
繁殖についてはポイントさえ押さえればごくカンタンだと思います。
 ・他の魚に食べられないよう単独種飼いで。
 ・フィルターに吸い込まれぬよう吸水口にスポンジフィルター等を使う。
 ・生まれた稚魚が隠れられる水草やアクセサリーを入れる。

抱卵したばかりのメス。卵は黒っぽい
孵化間際になってくると卵は白っぽくなってくる

こんなちっちゃな稚エビが生まれます
拡大図。ちっちゃくても立派にCRSです。

こんな感じでワラワラと増えます。

まとめ
我が家では最初の10匹のCRSを買ってきて2ヶ月ほどで抱卵し、現在は50匹ほどに増えました。最初の稚エビを見たときはホント感動しました。問題は夏の暑さですが、これもクリアーしていきたいと思います。